オーディオのミキシングについて

オーディオのミキシング操作の 1 つにボリュームレベルの調整があります。ボリュームレベルは、各クリップ内で適切な範囲に収まるように調整してから、ムービー内のその他のクリップとのバランスを考えて調整します。例えば、まずナレーションクリップのボリュームを調整して、音が最も小さい部分と最も大きい部分の差をなくします。その後、ほかのクリップのバックグラウンドサウンドやミュージックと同時に再生した場合もナレーションがはっきりと聞き取れるように全体ボリュームを上げます。

Premiere Elements では、ボリュームの変化はデシベル(dB)単位で計測されます。0.0 dB のレベルはミュートして無音の状態を表すのではなく、元のボリュームの大きさを表します。レベルを負の値に変更するとボリュームが下がり、正の値に変更するとボリュームが上がります。

クリップのボリューム調整には、ボリュームグラフ(各クリップのオーディオトラックに水平に表示されている黄色の線)またはオーディオミキサーを使用できます。オーディオメーターウィンドウを使用して、プロジェクト全体のオーディオボリュームを表示できます。

ボリュームレベルを調整する場合は、次の点を考慮してください。

  • 複数のトラックに特に音の大きいオーディオクリップがある場合、それらを結合するとクリッピング(スタッカートのようなひずみ)が発生してしまうことがあります。クリッピングを避けるには、ボリュームレベルを下げます。

  • クリップ中の異なる部分で個別にボリュームを調整する必要がある場合は、キーフレームを使用してクリップ全体に渡ってボリュームを変更できます。例えば、ある人の声が聞き取りづらく、その後の別の人の声が大きすぎるような場合です。

  • クリップの元のオーディオレベルが高すぎたり低すぎたりする場合、入力レベルを変更する必要があります。ただし、入力レベルを調整しても、録音時に音を大きくしすぎたために起きたひずみを除去することはできません。このような場合は、クリップを録音し直すことをお勧めします。

オーディオミキサーでのボリュームの調整とオーディオのミキシング

プロジェクトの各トラックのオーディオバランスとボリュームを調整するには、オーディオミキサーを使用します。ビデオクリップに含まれているオーディオおよびサウンドトラックやナレーションオーディオのバランスとレベルを調整できます。例えば、ある位置ではナレーションを強調し、別の位置では物静かな声が音楽に重なって聞こえるようにする場合は、それぞれの位置で、ナレーションのボリュームを上げたり、サウンドトラックのボリュームを下げることができます。

こういった設定は、オーディオトラックを聴いたりビデオトラックを表示しながら調整することができます。オーディオミキサーの各トラックは、エキスパートビュータイムラインのオーディオトラックに対応しており、同じ名前で表示されます。調整を行うと、キーフレームがトラックに追加されます。キーフレームの最小間隔の初期設定は、オーディオの環境設定で指定できます。

注意:

あるトラックのボリュームを最初から最後までミキシングしてから、次のトラックのミキシングに進むことをお勧めします。バランスのミキシングについても同様です。

  1. (オプション)Adobe Premiere Elements 13 Editor/環境設定/オーディオを選択し、「簡略化する最小時間間隔」に 1 ~ 2000 ミリ秒の値を設定して、この値よりキーフレーム間隔が長くなるようにします。オーディオのスクラブ中にオーディオを聴かない場合は、「スクラブ中にオーディオを再生」をオフにします。

  2. エキスパートビュータイムラインで、ツールパネルをクリックして「オーディオミキサー」オプションを選択するか、ツール/オーディオミキサーを選択します。

    注意:

    トラックの表示と非表示を切り替えるには、オーディオミキサーパネルメニューから「トラックの表示切り替え」を選択し、表示を切り替えたいトラックを指定します。

  3. 時間インジケーターをドラッグしてオーディオのミキシングを開始するフレームに合わせます。
  4. モニターウィンドウで再生ボタンをクリックし、オーディオミキサーのコントロールを調整すると、自動的にキーフレームがトラックに追加されます。
    • トラックのバランスを調整するには、バランスコントロールを左から右へ回します(ドラッグします)。

    • トラックのボリュームを調整するには、レベルコントロールを上下させます。

      注意:キーフレームの間隔は、オーディオの環境設定で調整できます。

      ミキシング中にトラックをミュートするには、「ミュート」オプションをクリックします。このオプションでトラックがミュートされるのはミキシング中だけであり、完全にミュートされるわけではありません。

SmartMix

BGM が大きくて、クリップの会話が聞き取れないことがあります。会話を聞き取りやすくするには、BGM の音量を下げる必要があります。SmartMix により、BGM のボリュームを自動的に調整できます。最適な結果を得るには、会話クリップをオーディオ 1 トラックまたはナレーショントラック(フォアグラウンドトラック)に、BGM をサウンドトラックトラック(バックグラウンドトラック)に配置します。Premiere Elements により、すべてのフォアグラウンドトラックのクリップが会話用に分析されます。ボリュームレベルを下げてフォアグラウンドトラックの会話が聞き取れるように、キーフレームが自動的に作成されます。SmartMix の調整は、選択したクリップだけでなく、エキスパートビュータイムライン上のすべてのオーディオクリップに適用されます。オーディオトラックに SmartMix を実行すると、サウンドトラックに以前適用したキーフレームは削除されます。

フォアグラウンドトラックとバックグラウンドトラックの変更

初期設定では、作成したトラックはフォアグラウンドトラックになります。トラックの種類は、必要に応じて変更できます。トラックが SmartMix で無視されるように、トラックを無効にすることもできます。

  1. ツール/SmartMix を選択します。
  2. スマートミキサーパネルで、トラック名の下のメニューから次のいずれかのオプションを選択します。
    • フォアグラウンド

    • バックグラウンド

    • 無効

      注意:SmartMix を実行するときにトラックを無視するには、「無効」オプションを選択します。

SmartMix 環境設定の変更

スマートミキシングオプションを変更するには、Adobe Premiere Elements 13 Editor/環境設定/オーディオを選択します。次のオプションを変更できます。

トラックのデフォルト条件

トラックの種類を指定します。使用可能なオプションは、フォアグラウンド、バックグラウンド、無効です。トラックを作成する場合、初期設定ではバックグラウンドトラックが作成されます。

一時停止を省略する時間

しきい値を秒単位で指定します。

バックグラウンドを下げる

ボリュームを下げる割合をパーセント単位で指定します。

会話をノーマライズ

クリップのデュレーション中にボリュームを一定に保つために、会話をノーマライズします。

オーディオメーターパネルの概要

オーディオメーターパネル(ウィンドウ/オーディオメーター)には、クイックビュータイムラインまたはエキスパートビュータイムラインでの再生時のクリップ全体のボリュームレベルが表示されます。メーターの赤いクリッピングインジケーターがオンになった場合は、1 つまたは複数のクリップのボリュームを下げます。また、ピークボリュームインジケーターには、ムービーの再生中に到達したピークボリュームが表示されます。一般に、適切なピーク値は 0 ~ -6 dB です。

エキスパートビュータイムラインでのボリュームの調整

エキスパートビュータイムラインのオーディオトラックでクリップのボリュームを直接調整できます。ボリュームグラフを上下にドラッグして、クリップ間でボリュームレベルを合わせたり、完全にミュートすることができます。

注意:

キーフレームを使用してボリュームを調節することもできます。

  1. 見やすくするためにオーディオトラックのサイズを変更するには、トラックのヘッダー領域で 2 つのトラックの境界線にカーソルを移動して高さ調整アイコンを表示し、上または下にドラッグします。
  2. クリップの左上にあるメニューから「ボリューム」を選択し、ボリューム/クリップボリュームを選択します。
  3. クリップのオーディオトラックに水平に表示されている黄色の線の上にカーソルを移動します。カーソルが白い二重矢印アイコンに変わります。
  4. クリップ全体のボリュームレベルを調整するにはグラフを上下にドラッグします。既存のキーフレームを移動するには、キーフレームをドラッグします。

    ドラッグすると、デシベルレベルが表示されます。正の数を指定するとボリュームは大きくなり、負の数を指定するとボリュームは小さくなります。

クリップの入力レベルの調整

クリップの元のボリュームが高すぎたり低すぎたりする場合は、出力レベルを調整する前に入力レベル(ゲイン)を変更します。ただし、録音したときのオーディオのレベルが低すぎると、ゲインを上げてもノイズだけが強調されてしまいます。最高の結果を得るためには、ひずみが発生しない程度の高いボリュームレベルでオーディオを録音することをお勧めします。調整する前の状態で、ピーク値がオーディオメーターパネルの 0 ~ -6db の範囲になるようにすることで優れた録音結果を得られます。0 dB を超える状態で録音すると、クリッピングが発生します。

  1. エキスパートビュータイムラインで、クリップを選択します。複数のクリップを操作するには、次のいずれかの操作を行います。
    • 連続しないクリップを選択するには、Ctrl キー(Mac OS では command キー)を押しながら各クリップをクリックします。

    • 連続するクリップを選択するには、プロジェクトのアセットパネル内をクリックして、選択するクリップを囲むようにドラッグします。

    • すべてのクリップを選択するには、Ctrl + A キー(Mac OS では command + A キー)を押します。

  2. クリップ/オーディオオプション/オーディオゲインを選択します。
  3. 次のいずれかの操作を行います。
    • ゼロ値をクリックし、ゲイン値を入力します(0 dB はクリップの元のゲインに相当します)。

    • 「ノーマライズ」ボタンをクリックして、小さすぎるゲインを自動的に上げるか、大きすぎるゲインを自動的に下げます。Premiere Elements では、クリッピングを発生させずに最大ゲインに到達するのに必要な値が表示されます。

クリップのミュート

  1. エキスパートビュータイムラインで、次のいずれかの操作を行います。
    • クリップがビデオにリンクされている場合は、エキスパートビュータイムラインで Alt キーを押しながらクリップのオーディオトラックをクリックして、オーディオ部分のみを選択します。

    • クリップがビデオにリンクされていない場合は、クリップをクリックして選択します。

  2. クリップ/有効を選択して、クリップを無効化します(クリップを無効にすると、クリップメニューのオプションの横のチェックマークが消え、トラック内のクリップ名がグレー表示になります)。

本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

法律上の注意   |   プライバシーポリシー