- Lightroom Classic ユーザーガイド
- Lightroom Classic の概要
- Lightroom と アドビのサービス
- Lightroom モバイル版、Lightroom TV、および Lightroom web ギャラリー
- 写真の読み込み
- ワークフロー
- ワークスペース
- 写真の表示
- カタログとファイルの管理
- マップ
- Lightroom Classic での写真の整理
- 写真の処理および現像
- 写真を書き出し
- 外部エディターの使用方法
- スライドショー
- 写真のプリント
- フォトブック
- Web ギャラリー
- キーボードショートカット
- トラブルシューティング
カタログの内容は何ですか?
カタログは、各写真の記録を格納するデータベースです。この記録には、各写真について 3 つの主要な情報が含まれています。
- システム上の写真の場所への参照
- 写真を処理する方法に関する指示
- 写真を検索したり、整理したりするために役立つ、写真に適用するレーティングやキーワードなどのメタデータ
Lightroom Classic に写真を読み込むと、写真そのものとカタログに含まれる写真の記録とのリンクが作成されます。そのうえで、キーワードの追加や赤目の除去など、写真に対して実行した作業が追加のメタデータとして、カタログ内にある写真の記録に格納されます。 Facebook への写真のアップロード、写真のプリント、スライドショーの作成など、Lightroom Classic の外部で写真を共有する準備が整ったら、Lightroom Classic によってメタデータの変更が写真のコピーに適用されます。これは、写真を現像する指示のようなものです。これで、すべてのユーザーに表示できるようになります。 Lightroom Classic は、カメラで撮影された実際の写真に変更を加えることはありません。このため、Lightroom Classic での編集は取り消し可能です。元の、編集を加えていない写真にいつでも戻ることができます。
Lightroom Classic カタログとファイルブラウザーの相違点
Lightroom Classic は、Adobe Bridge などのファイルブラウザーとは動作が異なります。ファイルブラウザーでは、表示するファイルに直接、物理的にアクセスする必要があります。Adobe Bridge でファイルを表示するには、ファイルがハードドライブ上に存在するか、ファイルが含まれるストレージメディアにコンピューターが接続されている必要があります。Lightroom Classic ではカタログを使用して写真を追跡するため、コンピューターから画像のソースファイルにアクセスできない場合でも、Lightroom Classic で読み込まれたすべての写真をプレビューできます。例えば、外部ドライブに保存されているファイルは、外部ドライブの接続が解除されている場合でも、カタログに表示されます(以前に Lightroom Classic で読み込まれた場合)。
カタログベースのワークフローの利点
Lightroom Classic カタログのワークフローは、写真家に対して 2 つの明確な利点を提供します。
- 写真はどこにでも格納できます
- 編集は取り消し可能です
Lightroom Classic アプリケーションと同じコンピューター、外付けハードディスク、ネットワークドライブなど、写真はどこにでも存在できるので、Lightroom Classic を使用すれば、写真の管理、整理および編集に柔軟性を発揮できます。カタログには各写真のプレビューが格納されるので、Lightroom Classic で写真を処理すれば、作業を進めながら編集の変更内容を確認できます。この間、Lightroom Classic は元の写真ファイルに変更を加えません。
Lightroom Classic カタログでの作業のベストプラクティス
Lightroom Classic で作業に取りかかる前に、ある程度計画を立てることをお勧めします。カタログや写真を移動したり、複数のカタログに写真を配置したり、カタログを組み合わせたり、結合したりすることができますが、これらの操作は混乱を招く可能性があります。さらに、カタログと写真の間のリンクが切れる場合があります。カタログの設定について計画を立て、コンピューターとドライブの間でカタログや写真をあちこち動かす必要性を最小限に抑えるには、次の手順に従ってください。
- Lightroom Classic カタログを保管する場所を事前に決定します。ネットワーク上に保管することはできません。おそらく、コンピューターのハードドライブか外付けディスクに保管することになるでしょう。 カタログを保存する場所を決定したら、具体的なフォルダーまたはパスを検討します。
- 写真を保持する場所を決定します。ハードドライブの空き容量は?写真の保持に十分ですか?複数のコンピューターで作業する場合は、どちらのシステムにも接続できるように、カタログや写真を外付けドライブに保持することを検討してください。Lightroom Classic に写真を読み込む前に、その場所に写真をコピーまたは移動してください。
- 最後に、Lightroom Classic を起動し、所定の場所に追加することで写真をカタログに読み込みます。
最後の 2 つの推奨事項:
- 複数の Lightroom Classic カタログを使用できますが、1 つのカタログのみを使用するように心がけてください。Lightroom Classic ではカタログ内に保有できる写真の数に上限がありません。また、カタログ内にある写真の並べ替え、フィルタリング、整理および検索には、多数の方法が用意されています。例えば、フォルダー、コレクション、キーワード、ラベル、レーティングを使用できます。少し考えて練習するだけで、1 つのカタログですべての写真を整理して管理する方法を見つけることができるでしょう。
- Lightroom Classic で作業を開始した後で、ハードドライブの空き容量がなくなったため、外付けドライブに切り替えるなど、写真を移動したり、写真の名前を変更したりする必要がある場合は、Lightroom Classic 内でこれらの作業を実行できます。写真の移動にエクスプローラー(Windows)または Finder(Mac OS)を使用してはいけません。そうしないと、厄介な「写真が見つかりません」エラーが発生する可能性があり、すべての写真をリンクし直すことが必要になります。