Lightroom CC 2015.8/Lightroom 6.8 リリースで更新された機能

画像のカラーと色調の調整

詳しくは、以下のリンクをクリックしてください。feedback.photoshop.com でご質問、機能のご要望、問題のご報告をお待ちしております。

ホワイトバランスの設定

撮影時の光源条件(昼光、タングステン-白熱灯、フラッシュなど)に合わせて、写真のホワイトバランスを調整できます。

ホワイトバランスのプリセットオプションを選択するか、ニュートラルカラーとして指定する写真上の領域をクリックすると、ホワイトバランスが自動的に調整されます。その後、各種のスライダーを使用してさらに設定を微調整できます。

注意:

ホワイトバランスプリセットオプションは、RAW 写真および DNG 写真にのみ使用できます。すべての写真のホワイトバランスは、スライダーを使用して編集できます。

ホワイトバランスのプリセットオプションの選択

現像モジュールの基本補正パネルで、ホワイトバランスポップアップメニューからオプションを選択します。「撮影時」を選択すると、カメラのホワイトバランス設定(使用可能な場合)が適用されます。「AUTO」を選択すると、画像データに基づいてホワイトバランスが算出されます。

ホワイトバランスの設定が自動的に適用され、その設定に合わせて基本補正パネルの色温度スライダーと色かぶり補正スライダーが移動します。これらのスライダーを使用して、カラーバランスを微調整できます。詳しくは、色温度コントロールと色かぶり補正コントロールを使用したホワイトバランスの微調整を参照してください。

注意:

カメラのホワイトバランス設定を使用できない場合は、「AUTO」オプションが初期設定で使用されます。

写真のニュートラル領域の指定

  1. 現像モジュールの基本補正パネルでホワイトバランス選択ツール をクリックして選択するか、W キーを押します。
  2. ニュートラルカラー(明るいグレー)として指定する写真上の領域に、ホワイトバランス選択ツールを移動します。ハイライトが強すぎる箇所や、100% ホワイトの箇所は選択しないようにしてください。
  3. ツールバーで必要に応じて次のオプションを設定します。

    自動消去

    写真上を 1 回クリックした時点で自動的にホワイトバランス選択ツールの選択を解除するように設定します。

    ルーペを表示

    ホワイトバランス選択ツールの下でサンプリングされたピクセルの拡大図と RGB 値を表示します。

    スケールスライダー

    ルーペ表示上の拡大図をズームします。

    完了

    ホワイトバランス選択ツールの選択を解除し、ポインターを手のひらツールまたはズームインツールに戻します(初期設定)。

    注意:

    ホワイトバランス選択ツールを異なるピクセルの上に移動すると、その色に応じたカラーバランスのプレビューがナビゲーターパネルに表示されます。

  4. 適切な領域が見つかったら、その領域をクリックします。

    選択した色がニュートラルカラーになるように、基本補正パネルの色温度スライダーと色かぶり補正スライダーが自動的に調整されます(可能な場合)。

色温度コントロールと色かぶり補正コントロールを使用したホワイトバランスの微調整

現像モジュールの基本補正パネルで、色温度スライダーと色かぶり補正スライダーを調整します。

色温度

色温度の単位ケルビンを使用してホワイトバランスを微調整します。スライダーを左に移動すると、写真の色温度が低くなり、右に移動すると色温度が高くなります。

「色温度」テキストボックスに、周辺光の色に合わせた特定のケルビン値を入力することもできます。その場合は、現在の値をクリックしてテキストボックスを選択し、新しい値を入力します。例えば、写真では、タングステン-白熱灯は通常 3200 ケルビン値で偏りのない発色が得られます。タングステン-白熱灯光源の下で撮影し、色温度を 3200 に設定した場合は、色のバランスが取れた写真になります。

RAW ファイルで作業を行うと、実際に撮影中にカメラの設定を変更しているかのように色温度を調整することができ、幅広い設定が可能になります。JPEG、TIFF および PSD ファイルを処理するときは、ケルビン値ではなく -100 ~ 100 の値を使用してください。JPEG や TIFF などの RAW ファイル以外のファイルでは、ファイル内に色温度設定が保存されているため、色温度の範囲が制限されてしまいます。

色かぶり補正

ホワイトバランスを微調整して、グリーンまたはマゼンタの色合いを補正します。スライダーを左(負の値)に移動すると、写真にグリーンが追加され、スライダーを右(正の値)に移動するとマゼンタが追加されます。

ヒント:色温度や色かぶりを補正した後で、グリーンやマゼンタがシャドウ部に入り込んでしまった場合は、カメラキャリブレーションパネルの「シャドウ」の色かぶり補正スライダーを調整して、色かぶりを除去してください。

画像全体の階調の調整

基本補正パネルの階調コントロールを使用して、画像の全体的な階調を調整できます。操作の際には、ヒストグラムの両端に着目するか、シャドウクリッピングとハイライトクリッピングのプレビューを利用してください。

  1. (オプション)基本補正パネルの「階調」領域で「自動補正」をクリックし、全体的な階調を設定します。階調が最大限に再現され、ハイライトとシャドウのクリッピング量が最小限になるように、各種スライダーの値が自動的に設定されます。
  2. 階調コントロールで設定を調整します。

    注意:

    使用できる階調コントロールは、以下に示すように、処理バージョン(2012、2010 または 2003)によって異なります。

    注意:

    スライダーの値を直接変更するには、値を選択して、上下の矢印キーを使用します。スライダーコントロールをダブルクリックすると、値がゼロに戻ります。

    露光量

    (すべての処理バージョン)画像全体の明るさを設定します。ホワイトが適切に表現され、写真が美しく見える位置にスライダーを移動してください。

    露光量の目盛は、使用しているカメラの絞り値(F-Stop)の目盛に等しくなっています。+1.00 調整すると、F-Stop を 1 広げた場合と同様の結果になります。同様に、-1.00 調整すると、F-Stop を 1 絞った場合と同様の結果になります。

    コントラスト

    (すべての処理バージョン)画像のコントラストを調整します。主に中間調で効果が現れます。コントラストを上げると、中間調から暗部にかけての画像部がより暗く、中間調から明部にかけての画像部がより明るくなります。コントラストを下げた場合は、画像の明暗が反対に変化します。

    ハイライト

    (PV2012)画像の明るい領域を調整します。左にドラッグするとハイライトが暗くなり、「白とびした」ハイライト部のディテールが再現されます。右にドラッグすると、ハイライトが明るくなるとともにクリッピング量が最小限になります。

    シャドウ

    (PV2012)画像の暗い領域を調整します。左にドラッグするとシャドウが暗くなるとともにクリッピング量が最小限になります。右にドラッグするとシャドウが明るくなり、シャドウ部のディテールが再現されます。

    白レベル

    (PV2012)白レベルを調整します。左にドラッグすると、ハイライトのクリッピング量が減少します。右にドラッグすると、ハイライトのクリッピング量が増加します(大きなクリッピング量は、金属表面などのスペキュラハイライトに適しています)。

    黒レベル

    (PV2012)黒レベルを調整します。左にドラッグすると、ブラックのクリッピング量が増加します(より多くのシャドウを純粋のブラックに割り当てます)右にドラッグすると、シャドウのクリッピング量が減少します。

    黒レベル

    (PV2010 および PV2003)画像内のどの値をブラックとして出力するかを指定します。スライダーを右に移動するほどブラックの領域が広がり、場合によっては、画像のコントラストを上げるのと同じ効果が得られます。補正の成果はシャドウ部に一番現れ、中間調やハイライト部はそれほど変化しません。

    白とび軽減

    (PV2010 および PV2003)ハイライトが強すぎる箇所の階調を軟調化し、露光オーバーで失われたハイライト部のディテールを可能な限り再現します。Lightroom では、クリッピングされていないチャンネルが 1 つあれば、RAW 画像ファイルでディテールを再現できます。

    補助光効果

    (PV2010 および PV2003)シャドウ部を明るくして、ブラックを豊かに表現したまま、ディテールを引き出します。設定を高くしすぎて、画像にノイズを作り込まないように注意してください。

    明るさ

    (PV2010 および PV2003)画像の明るさを調整します。主に中間調で効果が現れます。露光量、白とび軽減、黒レベルのスライダーを設定した後で、明るさを調整します。明るさを大幅に変更するとシャドウやハイライトがクリッピングされる場合があります。その場合は、明るさの調整後に、露光量、白とび軽減、黒レベルの各スライダーを再調整してください。

ヒストグラムを使用した階調の調整

ヒストグラムについて

ヒストグラムとは、輝度値(パーセント)ごとに写真上のピクセル数の分布を表したものです。ヒストグラムがパネルの左端から右端にまで広がっている場合、写真が階調豊かであることがわかります。一方、一部の階調範囲にだけピクセル分布が見られる画像は、コントラストを欠き、重たい印象になりがちです。ヒストグラムの山が左右いずれかの端に偏っている場合、写真のシャドウまたはハイライトがクリッピングされています。クリッピング箇所では、画像のディテールが失われる場合があります。

Lightroom ヒストグラムを使用した階調
ヒストグラムの左端は輝度 0% のピクセル、右端は輝度 100% のピクセルの分布を表します。

ヒストグラムは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のカラーチャンネルを表す 3 枚の色の層から構成されています。これらの 3 つのチャンネルがすべて重なる部分はグレー、2 つの RGB チャンネルが重なる部分はイエロー、マゼンタ、またはシアン(イエローはレッドとグリーン、マゼンタはレッドとブルー、シアンはグリーンとブルーのチャンネルが各々重なった場合)で表示されます。

ヒストグラムを使用した画像の調整

現像モジュールでは、ヒストグラムパネルの特定の領域が、基本補正パネルの階調調整スライダーと連動しています。ヒストグラム内で領域をドラッグして、これらの設定を調整できます。調整結果は、基本補正パネルのスライダーにも反映されます。

Lightroom ヒストグラムを使用した画像の調整
ヒストグラムの露光量領域をドラッグすると、基本補正パネルの露光量スライダーが調整されます。

  1. ヒストグラム内で、補正対象の領域にポインターを移動します。補正対象の領域がハイライト表示され、パネルの下部に対応する階調コントロールの名前と値が表示されます。
  2. ポインターを左右にドラッグすると、基本補正パネルの対応するスライダーの値が調整されます。

RGB カラー値の表示

現像モジュールのヒストグラムの下の領域には、手のひらツールやズームツールを写真の上に置いたときに、ツールの下に位置するピクセルの RGB カラー値が表示されます。

この情報を参考にして、写真にクリッピングされた領域がないかどうか、つまり、RGB 値のいずれかが 0%(ブラック)または 100%(ホワイト)の箇所がないかどうかなどを確認できます。クリッピングされた領域でも、少なくとも 1 つのチャンネルに色情報があれば、その情報を基に写真のディテールをある程度復元できる可能性があります。

参照ビューの RGB および LAB カラー値の表示

現像モジュールの参照ビューで作業中に、ヒストグラムの下の領域には、手のひらツールやズームツールを参照/アクティブ写真の上に移動した場合に表示される個々のピクセルに対して、RGB/LAB のカラー値が表示されます。

参照写真とアクティブな写真/切り抜き後のアクティブな写真の寸法が一致する場合、読み取り値が次のように表示されます。

参照/アクティブ R [参照値]/[アクティブ値] G [参照値]/[アクティブ値] B [参照値]/[アクティブ値] %

参照ビューの RGB カラー値の読み取り値
参照ビューの RGB カラー値の読み取り値

 
 
  • 参照写真とアクティブな写真の寸法が一致しない場合、現在マウスを合わせている画像のカラー値のみが表示されます。他の画像のカラー値は「- -」として表示されます。
  • 参照写真またはアクティブな写真が現在設定されていない場合、そのカラー値は「--」として表示されます。

アクティブな写真の補正前の表示を切り替えると、カラー値が参照/アクティブ(補正前)の写真に対して同様の方法で表示されます。

参照/アクティブ(補正前) R [参照値]/[アクティブな補正前値] G [参照値]/[アクティブな補正前値] B [参照値]/[アクティブな補正前値] %

初期設定では、RGB カラー値が表示されます。LAB カラー値を表示するには、ヒストグラムを右クリックし、LAB カラー値を表示を選択します。

補正前の表示の詳細については、補正前の写真と補正後の写真の表示を参照してください。

ハイライトクリッピングとシャドウクリッピングのプレビュー

写真の処理中に、クリッピングの結果をプレビューできます。クリッピングとは、最も高いハイライト値または最も低いシャドウ値のいずれかにピクセル値をシフトすることです。クリッピングされた領域は完全にホワイトまたは完全にブラックになり、画像のディテールは失われます。基本補正パネルで階調調整用のスライダーを操作する際に、クリッピング領域をプレビューできます。

現像モジュールのヒストグラムパネルの上部には、クリッピングインジケーター があります。ブラック(シャドウ)のクリッピングインジケーターは左側、ホワイト(ハイライト)のインジケーターは右側に表示されます。

  • 黒レベルスライダーを移動するときは、ブラックのクリッピングインジケーターに注目します。白とび軽減スライダーと白レベルスライダーを移動するときは、ホワイトのクリッピングインジケーターに注目します。すべてのチャンネルがクリッピングされると、インジケーターがホワイトになります。インジケーターに色が付いた場合は、1 つまたは 2 つのチャンネルがクリッピングされています。
  • 写真のクリッピング領域をプレビューするには、クリッピングインジケーター上にマウスを移動します。プレビューを表示したままにする場合は、インジケーターをクリックします。

    写真上のクリッピングされたブラック領域はブルー、クリッピングされたホワイト領域はレッドで表示されます。

  • チャンネルごとのクリッピングされた画像領域を表示するには、現像モジュールの基本補正パネルで、Alt キー(Windows)または Option キー(Mac OS)を押しながら、各スライダーを移動します。

    白とび軽減スライダーと白レベルスライダーの場合は、画面全体がブラックになり、クリッピングされた領域がホワイトで示されます。黒レベルスライダーの場合は、画像全体がホワイトになり、クリッピングされた領域がブラックで示されます。色付きで表示される領域は、1 つのカラーチャンネル(レッド、グリーン、ブルー)または 2 つのカラーチャンネル(シアン、マゼンタ、イエロー)がクリッピングされています。

全体の彩度の設定

基本補正パネルの「外観」領域では、明瞭度、自然な彩度、彩度のコントロールを操作して、画像全体の色の彩度(色の鮮やかさや純度)を変更できます(特定の色範囲の彩度を調整するには、HSL/カラー/グレースケールパネルを使用します)。

明瞭度

部分的なコントラストを増やして画像の奥行きを強調します。この設定を使用するときは、100% 以上の倍率までズームインすることをお勧めします。効果を最大限にするには、画像のエッジ付近にハロが現れるまで設定を上げてから、設定を少し下げます。

自然な彩度

色が最高彩度に達したときのクリッピング量を最小限に抑えるように彩度を調整し、彩度の高い色はそのまま維持しながら、彩度の低いすべての色の彩度を補正します。自然な彩度スライダーを使用すると、肌色の彩度が上がりすぎるという難題も解消できます。

彩度

画像全体の色の彩度を均一に –100 (モノクロ)から +100(2 倍の彩度)に補正します。

ビデオチュートリアル:明瞭度、自然な彩度、彩度の使用

トーンカーブパネルを使用した階調の微調整

現像モジュールのトーンカーブパネルに表示されるグラフは、写真の階調の変化を表します。横軸は元のトーン値(入力値)を示します。左端がブラックを表し、右に行くほど明るい値になります。縦軸は補正後の階調値(出力値)を表し、原点がブラックで、上に行くほど明るい値になります。このトーンカーブを使用して、基本補正パネルで写真に対して行った補正結果をさらに微調整できます。

Lightroom 現像モジュールのトーンカーブパネル
現像モジュールのトーンカーブパネル

トーンカーブ上の 1 点を上方向に移動すると画像が明るくなり、下方向に移動すると暗くなります。傾き 45 度の直線は、階調の変化が一切ないことを示し、補正前の入力値と補正後の出力値は同一です。場合によっては、写真を初めて表示し、一切変更を加えていないのに、直線ではないトーンカーブが表示されることがあります。これは、Lightroom への写真の読み込み時に適用された初期設定の補正処理がカーブに反映されているためです。

ダークとライトの両スライダーは、主にカーブの中央付近に作用します。ハイライトとシャドウの両スライダーは、主に階調範囲のそれぞれの端に作用します。

トーンカーブを調整するには、次のいずれかの操作を行います。

  • カーブをクリックし、上下にドラッグします。ドラッグすると、その操作の対象となる範囲がハイライトされ、対応するスライダーが移動します。トーンカーブの左上に、補正前と補正後の階調値が表示されます。

  • 4 つの範囲スライダーを必要に応じて左右にドラッグします。ドラッグ中は、そのスライダーが作用する領域(ハイライト、ライト、ダーク、シャドウ)にカーブが移動します。また、その領域がトーンカーブグラフでハイライトされます。カーブ領域を編集するには、トーンカーブグラフの下部にある分割コントロールをドラッグします。

Lightroom 分割コントロールスライダーを右にドラッグすると、階調領域が拡張されます
分割コントロールスライダーを右にドラッグすると、階調領域が拡張され、左にドラッグすると縮小されます。

  • トーンカーブパネルの左上にあるターゲット調整ツールをクリックして選択し、調整する写真の領域をクリックします。ドラッグするか、上下の矢印キーを押すと、写真上の類似する階調の値がすべて明るくなるか暗くなります。

  • ポイントカーブメニューのオプションから「リニア」、「コントラスト(中)」、「コントラスト(強く)」のいずれかを選択します。設定はカーブに反映されますが、範囲スライダーには反映されません。

    注意:ポイントカーブメニューは、メタデータ付きで読み込まれた写真や、以前に Adobe Camera Raw のトーンカーブで編集された写真の場合は空欄になります。

トーンカーブ上の各ポイントを調整するには、ポイントカーブメニューからオプションを選択し、「ポイントカーブを編集」ボタン をクリックして、次のいずれかの操作を行います。

  • チャンネルポップアップメニューからオプションを選択します。3 つのチャンネルを同時に編集することも、赤、緑または青の各チャンネルを個別に編集することもできます。

  • ポイントを追加するには、クリックします。

  • ポイントを削除するには、右クリック(Windows)するか、Control キーを押しながらクリック(Mac OS)し、「コントロールポイントを削除」を選択します。

  • ポイントを編集するには、ポイントをドラッグします。

  • 線形カーブに戻すには、グラフ内の任意の場所を右クリック(Windows)するか、Control キーを押しながらクリック(Mac OS)し、「カーブを統合」を選択します。

ビデオチュートリアル:トーンカーブでの補正

HSL スライダーを使用した画像の色の微調整

現像モジュールの HSL パネルとカラーパネルでは、写真上の色範囲を個別に補正できます。例えば、レッドの被写体が鮮やかすぎて目にうるさい場合は、レッド系の色相スライダーを使用して補正できます。ただし、写真上の同系色がすべて補正されるため注意してください。

HSL パネルとカラーパネルで補正した場合も似たような結果が得られますが、これらのパネルではスライダーの編成が異なっています。パネルを開くには、HSL/カラー/白黒パネルのヘッダーで目的のパネル名をクリックします。

これらのパネルにあるスライダーは、それぞれ特定の色範囲に作用します。

色相

色を変更します。例えば、青空(その他のブルーの被写体すべて)の色をシアン寄りからパープル寄りに変更できます。

彩度

色の鮮やかさや純度を変更します。例えば、グレーが強い青空を高彩度のブルーに変更できます。

輝度

色範囲の輝度を変更します。

HSL パネルでの調整

  • HSL パネルで「色相」、「彩度」、「輝度」、または「すべて」を選択して、作業に必要なスライダーを表示します。
    • スライダーをドラッグするか、スライダーの右にあるテキストボックスに値を入力します。

    • パネルの左上にあるターゲット調整ツール をクリックし、写真上の調整対象の位置にポインターを置いて、マウスボタンをクリックします。ポインターをドラッグするか、上下の矢印キーを押して、補正を行います。

カラーパネルでの調整

  1. カラーパネルでは、カラーチップをクリックして、補正対象の色範囲を表示します。
  2. スライダーをドラッグするか、スライダーの右にあるテキストボックスに値を入力します。

カメラの色調補正の調整

Lightroom では、サポート対象の全カメラ機種に対して 2 つのカメラプロファイルを使用して、RAW 画像ファイルが処理されます。これらのプロファイルは、ホワイトバランスが異なる各種の光源条件下で色付きの被写体を撮影した上で作成したものです。ホワイトバランスを設定すると、カメラの機種に合ったプロファイルを使用して、色情報が自動的に推定されます。これらのカメラプロファイルは、Adobe Camera Raw 用に開発されたものと同じです。ICC カラープロファイルではありません

カメラの機種に適した色認識が行われるように Lightroom を調整する場合は、カメラキャリブレーションパネルのコントロールで設定を変更し、変更内容をプリセットとして保存します。補正対象の光源条件下で標準的な色の被写体を撮影し、その写真の補正結果を保存しておくと便利でしょう。

  1. 写真を選択し、カメラキャリブレーションパネルでオプションを設定します。

    プロファイル

    カメラで使用するプロファイルを設定します。

    ACR [バージョン]

    これらのプロファイルは、以前のバージョンの Camera Raw および Lightroom と互換性があります。バージョン番号は、当該プロファイルが初めて登場した時点の Camera Raw バージョンに対応します。従来の写真と同じ動作が望ましい場合は、ACR プロファイルを選択します。

    アドビ標準

    これらのプロファイルは、従来のアドビカメラプロファイルと比べてカラーレンダリングの特性が格段に向上し、特に赤、黄、オレンジなど暖色系トーンの表現に優れています。プロファイルポップアップメニューには、ご使用のカメラに対するアドビ標準プロファイルが 1 つだけ表示されます。

    カメラのプロファイル

    これらのプロファイルは、カメラメーカーが設定した特定設定条件下での発色をできるだけ忠実に再現したものです。カメラの製造元のソフトウェアで提供されているカラーレンダリングを望む場合は、カメラマッチングのプロファイルを使用します。カメラマッチングのプロファイルは、プロファイル名に接頭辞 Camera が付きます。

    埋め込み

    現在のファイル(TIFF、JPEG、PSD 形式の写真)にプロファイルが埋め込まれていることを示します。

    注意:アドビ標準プロファイルとカメラマッチングプロファイルは、DNG 1.2 仕様に準拠しています。これらがプロファイルポップアップメニューに表示されない場合は、最新の Lightroom アップデートを www.adobe.com/go/downloads_jp からダウンロードしてください。

    シャドウ

    写真のシャドウ部に生じたグリーンまたはマゼンタの色かぶりを補正します。

    レッド色度座標値、グリーン色度座標値、ブルー色度座標値

    色相スライダーおよび彩度スライダーを使用して、写真のレッド、グリーンおよびブルーを調整します。一般的には、まず色相を調整し、次に彩度を調整します。色相スライダーを左(負の値)に移動すると、カラーホイールを反時計回りに移動することになり、右(正の値)に移動すると時計回りに移動することになります。彩度スライダーを左(負の値)に移動すると色の彩度が下がり、右(正の値)に移動すると彩度が上がります。

  2. 補正後の設定を現像モジュールのプリセットとして保存します。詳しくは、現像プリセットの作成と適用を参照してください。

    同じカメラで似たような光源条件下で撮影した別の写真に、このプリセットを適用できます。

スタンドアロンの DNG プロファイルエディターユーティリティを使用してカメラプロファイルをカスタマイズすることもできます。DNG プロファイルエディターとそのマニュアルは DNG Profiles - Adobe Labs から無償でダウンロードできます。

注意:

DNG プロファイルエディターを使用してカメラプロファイルを調整するときは、カメラキャリブレーションパネルのスライダーを 0 に設定したままにします。

カメラの初期設定の保存

カメラモデルごとに新しい Camera RAW の初期設定を保存できます。環境設定のオプションを変更し、カメラのシリアル番号と ISO 設定を初期設定に含めるかどうかを指定します。

  1. 環境設定ダイアログボックスの「プリセット」タブを開き、カメラのシリアル番号とカメラの ISO 設定を初期設定に含めるかどうかを選択します。
  2. 現像モジュールで、RAW ファイルを選択して設定を変更し、現像/初期設定を選択します。
  3. 「現在の設定に更新」を選択します。

環境設定ダイアログボックスの「プリセット」タブで、「現像の初期設定を初期化」を選択すると、元の設定に戻すことができます。

グレースケールの操作

写真のグレー階調への変換

白黒パネルの白黒ミックスでは、カラー画像をモノクロのグレースケール画像に変換し、元の色範囲ごとにグレー階調を調整できます。

  1. 基本補正パネルの「色表現」領域で「白黒」を選択するか、V キーを押して、写真をグレースケールに変換します。
  2. 基本補正パネルとトーンカーブパネルの設定を使用して、写真の階調範囲を調整します。
  3. HSL/カラー/白黒パネルで、元の写真のカラーで表現されていた箇所のグレー階調を暗くまたは明るくします。
    • 各カラースライダーをドラッグし、元の写真でその系統の色で表現されていた箇所のグレー階調を補正します。

    • 「自動」をクリックすると、階調バランスに優れたグレースケール画像に自動補正されます。「自動」で優れた補正結果が得られるため、この補正を行った後で、スライダーでグレー階調を微調整すると得策です。

    • 白黒パネルの左上にあるターゲット調整ツール をクリックし、写真上の調整対象の位置にポインターを置いてからマウスボタンをクリックします。ツールをドラッグするか、上下の矢印キーを押すと、元の写真で同系色だった全箇所のグレー階調が明るくなるか暗くなります。

注意:

写真をグレースケールに変換するときにグレースケールミックスを自動的に適用するには、環境設定ダイアログボックスの「プリセット」領域で、「最初に白黒に変換するときに自動ミックスを適用する」オプションを選択します。

グレースケールの写真の色調補正

明暗別色補正パネルのスライダーを使用して、グレースケールの写真に色を付けることができます。1 つの色を階調範囲全体に適用してセピア調などの効果を生んだり、シャドウ部とハイライト部に別の色を適用して明暗別色補正効果を演出したりすることが可能です。ただし、シャドウの最暗部はブラック、ハイライトの最明部はホワイトのままになります。

また、カラー写真にクロスプロセスなどの特殊効果を施すこともできます。

  1. グレースケールの写真を選択します。
  2. 現像モジュールの明暗別色補正パネルで、「ハイライト」領域と「シャドウ」領域の色相スライダーと彩度スライダーを調整します。色相スライダーは階調表示の基本色を設定し、彩度スライダーは適用する効果の強度を設定します。
  3. バランススライダーで、「ハイライト」領域のスライダーと「シャドウ」領域のスライダーによる効果のバランスを設定します。正の値を指定すると、「ハイライト」領域のスライダーの設定効果が高くなり、負の値を指定すると、「シャドウ」領域のスライダーの設定効果が高くなります。

単一チャンネルのグレースケール画像の操作

Photoshop のグレースケールモードの画像にはカラー情報がありませんが、Lightroom では基本補正パネルとトーンカーブパネルの階調調整ツールを使用して、これらの画像の階調を補正できます。明暗別色補正パネルのオプションを使用すれば、カラーの階調表現に変換することも可能です。Lightroom は写真を RGB 画像として処理し、RGB 形式で書き出します。

ビデオチュートリアル:B & W 調整の操作

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