Premiere Pro での VR ワークフローのサポートについて詳しく学習します。

Premiere Pro は、モニターパネルでの VR ビデオの表示をサポートします。また、クリップまたはシーケンスに VR プロパティがあるかどうかを検出し、それに応じて VR ビューアを自動的に設定します。Premiere Pro から直接、YouTube や Facebook などの Web 上のサイトに VR ビデオをパブリッシュできます。 

VR ビデオモニターパネル
VR ビデオモニターパネル

VR の自動検出

クリップに VR プロパティが割り当てられているかどうかを判別するには

  1. プロジェクトパネルプロパティを選択します。

  2. プロパティパネルの「VR 投影法」オプションは、クリップに VR プロパティが割り当てられているかどうかを示します。

VR プロパティ

VR プロパティが設定されていないクリップを表示した場合、VR ビデオのソースモニター設定オプションは無効のままになります。クリップに VR プロパティが割り当てられている場合、次の 3 つの VR プロパティが存在します。

  • VR 投影法
  • VR レイアウト
  • VR キャプチャされたビュー

VR フッテージの変換

次の場合に、VR フッテージを変換します。

  • VR クリップが読み込まれているが、プロパティ画面で「VR 投影法」が「なし」と表示されている場合
  • 「VR 投影法」、「VR レイアウト」および「VR キャプチャされたビュー」プロパティが設定されているが、割り当てられている値が正しくない場合

この情報は、Premiere Pro プロジェクトファイルとともに保存されます。ビデオクリップに VR プロパティが割り当てられている場合、ソースモニター設定メニューに VR ビデオのオプションが表示されます。それ以外の場合、このオプションはグレーアウトされます。

VR フッテージを変換するには、次の手順に従います。

  1. プロジェクトパネルでクリップを選択し、変更フッテージを変換を選択します。

    VR フッテージの変換
    VR フッテージの変換

  2. VR プロパティで適切な設定を指定します。

VR の割り当て

VR プロパティは、クリップ作成時に VR プロパティがクリップのメタデータに書き込まれる際にクリップに割り当てられます。クリップに関連付けられているメタデータには VR プロパティはありませんが、インポーターが、フレームサイズに基づいて VR クリップを検出します。

  • フレームサイズが 1:1 の場合、クリップは立体視:上/下の VR であると解釈されます。
  • サイズが 2:1 の場合、クリップは平面視の VR であると解釈されます。
  • サイズが 4:1 の場合、クリップは立体視:並列の VR であると解釈されます。

注意:

この自動検出は、フレームの高さが 960、1920、2048、2880、4096、5760、6000 および 8192 に制限されます。

シーケンスへの VR プロパティの割り当て

シーケンスに VR プロパティが割り当てられているかどうかを判断するには、シーケンスをタイムラインパネルで開いたときにシーケンスメニューからシーケンス設定画面を選択します。VR プロパティが設定されていないシーケンスを表示した場合、VR ビデオのソースおよびプログラムモニター設定オプションは無効のままになります。

VR プロパティを VR シーケンスに割り当てるには、シーケンス設定/VR プロパティを選択して、次のいずれかを実行します。

既に VR プロパティが設定されているクリップからシーケンスを作成します。

  1. プロジェクトパネルで、VR プロパティが設定されているクリップを右クリックします。

  2. ポップアップメニューから、クリップに最適な新規シーケンスを選択します。

VR プロパティを含むシーケンスの作成

VR プロパティを含むシーケンスを作成するには、新規シーケンス設定VR プロパティを選択して、次のいずれかを実行します。

既存のシーケンスに VR プロパティを追加します。

  1. プロジェクトパネルで、シーケンスを右クリックします。

  2. ポップアップメニューから、シーケンス設定を選択します。

  3. VR プロパティ」セクションで、VR 設定を指定します。

シーケンスに VR プロパティを割り当てると、ソースモニターまたはプログラムモニターに表示されます。モニター設定メニューに、VR ビデオで使用できるオプションが表示されます(グレーアウトされません)。

シーケンスの VR プロパティ
シーケンスの VR プロパティ

VR ビデオビューコントロールの非表示

ソースモニターおよびプログラムモニターの VR ビューには、パンとチルトを変更するためのスクロールバーとホットテキストコントロール、および VR ビューの連続的なパンをサポートするダイヤルが表示されます。ソースモニターおよびプログラムモニターのビデオ表示領域を最大化する場合は、これらのコントロールを非表示にすることもできます。

  1. コントロールを非表示にするには、ソースまたはプログラムモニター設定メニューで VR ビデオ/コントロールを隠すを選択します。

  2. このオプションをキーボードショートカットにマッピングすることもできます。各モニターのコントロールの状態はプロジェクトとともに保存されます。

VR ビデオビューコントロールの非表示
VR ビデオビューコントロールの非表示

ヘッドマウントディスプレイを追跡

モニターの VR ビューを、ヘッドマウント VR ディスプレイの表示にリンクするには、「ヘッドマウントディスプレイを追跡」を選択します。このオプションは、VR ヘッドセットと、Premiere Pro でサポートされているサードパーティ製プラグイン(Mettle など)をインストールしている場合にハイライト表示されます。そうでない場合、このオプションは無効です。

設定

書き出し形式が H264、HEVC または QuickTime に設定されている場合は、クリップおよびシーケンスの VR プロパティが書き出し設定に自動的に設定されます。これらの書き出し設定は、ビデオオプションの下部にある「VR ビデオ」セクションに表示されます。ここで設定を変更することもできます。

360 度のパン

下にあるダイヤルを使用して、360 度の連続的なパンをおこなうことができます。このダイヤルは、視界の方向を示します。 

ダイヤルを使用して、360 度の連続的なパンをおこなう
ダイヤルを使用して、360 度の連続的なパンをおこなう

ビューを中央にするには、ビデオフレーム内をダブルクリックします。これらの方法のいずれかを使用して、再生中やビデオの一時停止中にインタラクティブに視界を変更できます。通常のモニター表示に戻るには、モニター設定メニューを開き、VR ビデオの「有効」オプションを選択解除します。

VR ビデオ表示の有効/無効を切り替えるには、ボタンを使用します。このボタンは、モニターの再生ボタンにドッキングできます。ボタンエディターを開くには、モニターの右下隅にある上矢印をクリックします。「VR ビデオ表示を切り替え」ボタンをエディターからモニターパネルの目的の位置にドラッグします。このボタンは、通常のモニター表示と VR ビデオ表示を切り替えるのに便利です。

VR ビデオのパブリッシュ

VR ビデオを YouTube や Facebook などの Web サイトにパブリッシュするには

  1. 書き出し設定/「ビデオ設定」タブを選択します。

  2. H.264HEVC または QuickTime 形式を使用してビデオをエンコードします。

  3. 下にスクロールして「ビデオが VR」チェックボックスをオンにし、ポップアップメニューからメディアに適したレイアウトを選択します。エンコードされたビデオに追加されたメタデータに基づいて、Premiere Pro は、ビデオを VR ビデオコンテンツとして認識し、発行者が適切に再生できるようにします。

  4. 書き出し設定の「出力サイズ全体にストレッチ」を使用して、VR ビデオ書き出しに最適な結果を得ます。

  5. 書き出し設定/パブリッシュダイアログを選択して、このビデオを直接 YouTube や Facebook などの Web サイトにアップロードします。

注意:

アップロードが完了してからビデオが VR モードで再生できるようになるまで、遅延が発生することがあります。

ビデオ:VR ビデオワークフロー

ステレオメディアを含む VR メディアを直接操作し、シーケンスの編集、スペシャルエフェクトの適用、メディアプレーヤーにとって適切なタグが設定された 360 度プロジェクトの出力をおこなう方法について学習します。

(5 分間)

3 軸ビデオ回転

様々な解像度と立体視/平面視レイアウトを同じシーケンス内でミキシングして一致させることもできます。正距円筒図法の様々な VR クリップを 1 つのシーケンスにミキシングする場合、解像度や立体視レイアウトが一致するものもあれば、一致しないものもあります。フレーム全体に正しく拡大するには、VR 投影エフェクトを使用し、適切なレイアウトとビデオを選択します。また、カメラの配置や被写体のフォーカスが不適切であるために、ゼロ角度を修正しなければならない場合があります。これは、パン、ロールおよびチルトのコントロールを使用してビデオを回転させることによって、修正できます。

この回転は、リアルタイムで再生することもできます。この操作をおこなう場合は、GPU アクセラレーションがオンになっていることを確認してください。 

3 軸ビデオ回転の使用
3 軸ビデオ回転の使用

  1. 縦横比やフレームサイズに関係なく、フレーム全体にクリップを拡大する必要がある場合は、VR 投影/フレーム全体にストレッチを選択します。

  2. マスタークリップの VR プロパティに一致するクリップの立体視/平面視レイアウトを定義するには、VR 投影/入力レイアウトを選択します。

  3. 通常はシーケンス出力レイアウトの VR プロパティに一致する、目的の出力の立体視/平面視レイアウトを定義するには、VR 投影/出力レイアウトを選択します。

  4. 球体を左から右方向に表示するには、VR 投影/パンを選択します。

  5. 球体を下から上方向に表示するには、VR 投影/チルトを選択します。

  6. 球体を反時計回りから時計回り方向に表示するには、VR 投影/ロールを選択します。

エフェクトコントロール
エフェクトコントロール

アンビソニックスオーディオの組み立て

アンビソニックスは全球サラウンドサウンド技術の 1 つで、水平面に加えてリスナーの上下に音源を適用できます。他のマルチチャンネルのサラウンド形式とは異なり、アンビソニックスの伝送チャンネルは、スピーカー信号を搬送しません。その代わり、B 形式というスピーカーに依存しないサウンドフィールド表現が含まれており、リスナーのスピーカー設定にデコードされます。この特別な手順によって、プロデューサーはスピーカーの位置ではなく音源の方向という観点で考えられるようになり、リスナーが再生に使用するスピーカーのレイアウトと数に大きな柔軟性がもたらされます。

アンビソニックスオーディオと 360 度のビデオを一緒に組み立てて、魅力的なエクスペリエンスを構築できます。配置が適切かどうかを確認するには、アンビソニックスオーディオの方向を変更したときにモニターする必要があります。オーディオメディアは個別のオーディオファイル(多くの場合は PCM エンコーディングを使用した未圧縮の WAV)に格納できますが、AAC エンコーディングを使用して MP4 に格納することもできます。 

アンビソニックスオーディオを使用する場合の考慮事項

  • マルチチャンネルモノラルメディアを読み込む際は、アダプティブトラックオーディオとして読み込みます。
  • VR シーケンスプリセットは、オーディオトラックミキサーか、Audio Effects パネルの Audio Effects フォルダーから使用できます。
  • メディアを書き出す際は、書き出し設定/H.264/VR アンビソニックスを選択します(必要に応じてアンビソニックスの下の任意の設定を選択します)。

アンビソニックスオーディオのモニター

Premiere Pro を使用してアンビソニックスメディアを読み込み、ヘッドフォンを使用して空間的に正確にモニターできます。 

  1. ファイル/新規シーケンス/シーケンスプリセット/VR を選択します。

  2. VR/平面視 29.97/2048x2048 - アンビソニックスまたは VR/立体視 29.97/2048x2048 を選択します。

  3. マルチチャンネルアンビソニックスオーディオを含むシーケンスを作成します。 

  4. オーディオトラックミキサーで、マスタートラックにバイノーラライザー - アンビソニックスエフェクトを適用します。

    バイノーラライザー - アンビソニックスエフェクトの適用
    バイノーラライザー - アンビソニックスエフェクトの適用

    • 左から右方向にはパンを使用します。
    • 下から上方向にはチルトを使用します。
    • 反時計回りから時計回りへの回転にはロールを使用します。

    3 つのコントロールの範囲はどれも -180 ~ 180 度です。

  5. 異なる向きでモニターするには、エフェクトのつまみコントロールをクリックして、左から右へのパンを変更します。

  6. エフェクトの下部にあるコントロールを列挙したメニューをクリックします。チルトをクリックして上向きまたは下向きに聞こえるように変更したり、ロールを使用してヘッドを時計回りまたは反時計回りに回転させたりします。

  7. エフェクトを適用したら、ヘッドフォンを使用してメディアの空間的な特性を正確にモニターできます。デフォルトでは、ヘッドの位置はオーディオ球体内でまっすぐ前方を向きます。

    バイノーラライザーのコントロール
    バイノーラライザーのコントロール

  8. 別の位置で両方の 360 度ビデオをモニターするには、VR ビューアメニューで、ビューアのコントロールが非表示になっていないことを確認してください。 

  9. 数値が VR ビューアのモニターの下の数値に一致するまでバイノーラライザーのパンコントロールを回してから、エフェクトのチルトコントロールを回して、VR ビューアの右側の数値と一致させます。これで、両方の 360 度ビデオをモニターできます。

    注意:

    アンビソニックスオーディオのモニターが終了したら、オーディオトラックミキサーのマスタートラックからバイノーラライザー - アンビソニックスエフェクトを削除または無効にします。

正しく配置されたビデオとオーディオの再ステージング

ビデオ球体とオーディオ球体両方の向きを、適切な空間位置に合わせて変えることもできます。 

  1. VR ビデオとアンビソニックスオーディオを読み込んで、これらのクリップが含まれた VR シーケンスを作成します。

  2. シーケンス内のビデオクリップに対してエフェクト/VR 投影エフェクトを選択します。このエフェクトを使用すると、ビデオ球体の向きを変えることができます。

    ビデオ球体の向きの変更
    ビデオ球体の向きの変更

  3. このシーケンス内の対応するオーディオクリップに対してパンナー/アンビソニックスエフェクトを選択します。このエフェクトを使用すると、オーディオ球体の向きを変えることができます。

    オーディオ球体の向きの変更
    オーディオ球体の向きの変更

  4. VR 投影エフェクトでエフェクトコントロール/パン、チルトおよびロールを選択し、VR ビューアでビデオコンテンツの位置が正しくなるまでビデオ球体を回転させます。

    エフェクトコントロールの使用
    エフェクトコントロールの使用

  5. ビデオを配置したら、VR 投影エフェクトと同じ数値をパンナー - アンビソニックスエフェクトのパンチルトおよびロールスライダーに適用します。

    エフェクトコントロールでのパンナーの使用
    エフェクトコントロールでのパンナーの使用

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