Adobe Premiere Pro で縦横比を保持する方法について詳しく説明します。
Adobe Premiere Pro では、アセットが読み込まれる際に、フレーム縦横比、ピクセル縦横比およびフレームサイズを保持しようとするので、アセットがクロップされたり歪んで表示されることはありません。メタデータを含むアセットの場合、これらの計算は自動的におこなわれ、正確です。 例えば、次のようになります。
- ATSC フレームサイズ(704 × 480)、D1 フレームサイズ(720 × 486)または DV フレームサイズ(720 × 480)で NTSC フッテージをキャプチャしたり読み込んだりする場合、ピクセル縦横比は D1/DV NTSC(0.91)に設定されます。
- HD フレームサイズ(1,440x1,080)でフッテージをキャプチャしたり読み込んだりする場合、ピクセル縦横比は HD 1080 アナモルフィック(1.33)に設定されます。
- D1 または DV 解像度(720 × 576)で PAL フッテージをキャプチャしたり読み込んだりする場合、ピクセル縦横比は、D1/DV PAL(1.094)に設定されます。
その他のフレームサイズの場合、Premiere Pro ではアセットが正方形ピクセルで設計されていると想定され、画像の縦横比を保持するために、ピクセル縦横比とフレームサイズが変更されます。 読み込まれたアセットが変形している場合は、手動でピクセル縦横比を変更できます。
シーケンスのアセット
アセットをシーケンスにドラッグすると、アセットはデフォルトでプログラムフレームの中央に配置されます。 フレームサイズによっては、出力される画像がプロジェクトには小さすぎたり、クロップされすぎてしまう場合があります。 Premiere Pro では、アセットをシーケンスにドラッグする際にスケールを自動的に変更できます。また、手動で変更することもできます。
ファイルを正しく解釈することは常に重要です。アセットのフレームサイズおよびピクセル縦横比は、プレビューサムネールの近くと{{}}プロジェクト{{}}パネルの「{1}ビデオ情報{2}」列で分かります。また、アセットのプロパティダイアログボックス、フッテージを変換ダイアログボックスおよび情報パネルにも表示されます。
シーケンスでの縦横比の変形
シーケンスのフレームとピクセル縦横比は、シーケンスの作成時に選択したシーケンス設定プリセットによって設定されます。 ピクセル縦横比はシーケンスを作成した後では変更できませんが、個別のアセットに想定されているピクセル縦横比は変更することができます。
例えば、グラフィックプログラムで生成された正方形ピクセルのアセットが Premiere Pro で変形して表示される場合、正しく表示するためにピクセル縦横比を修正できます。 すべてのファイルが正しく変換されていることを確認したら、同じプロジェクト内で縦横比の異なるフッテージを結合することができます。これで、できあがった画像が変形しないように出力を生成することができます。