カラー補正エフェクトの概要

最終更新日 : 2025年10月19日

Adobe Premiere Pro のカラー補正エフェクトと調整について詳しく説明します。

Premiere Pro には、タイムライン上でフッテージを直接編集できるプロ品質のカラー補正ツールが用意されています。 色とルミナンスを調整するエフェクトは、ビデオエフェクトビン内のカラー補正ビンにあります。エフェクトコントロールパネルを使用してエフェクトを適用し、そのプロパティを調整します。

カラー補正の調整はいくつかの理由で使用されます。

  • クリップが同じ条件下で撮影されたかのようにフッテージを修正します。
  • クリップが日中ではなく夜間に撮影されたかのようにクリップのカラーを調整します。
  • 画像の露光量を調整することで、露出過度なハイライトの細部を回復できます。
  • グラフィック要素を追加するには、クリップのカラーを強調します。
  • クリップのカラーを特定の範囲(ブロードキャストセーフの範囲など)に制限します。
2 枚の画像があり、1 枚は露光過度の画像で、波形が IRE スケールの上限に達しています。2枚目は補正された画像で、波形が 7.5 から 100 IRE の範囲内に収まっています。
タイムライン上で直接フッテージを編集して露光量を補正します。

A. 波形が IRE スケールの上限になっている露出過度の画像 B. 波形が 7.5 から 100 IRE の範囲内に収まるように補正された画像 

カラー補正エフェクトは標準のエフェクトと同じように適用されます。カラーと輝度を調整するエフェクトはほかにもありますが、カラー補正エフェクトは、カラーと輝度を高い精度で補正するために設計されたものです。

ヒント :

カラー補正エフェクトとその他のカラーエフェクトはクリップベースです。 ただし、シーケンスのネストを使用すれば、複数のクリップに適用することもできます。 カラーを補正する場合は、Lumetri スコープを使用すると、クリップ内のクロマと輝度を解析するのに役立ちます。 別の Lumetri パネルでスコープを表示できるので、調整する際にビデオレベルを確認できます。