Illustrator は、スポットカラーと透明度を使用して、ファイルコンテンツを操作し、PostScript をはじめとする透明度平滑化プロセスでアートワークの画質を維持することがあります。Illustrator が平滑化プロセス中にコンテンツを操作するときに、特定の透明度シナリオに関与するスポットカラーはプロセスカラーに変換する必要があることがあります。これより以降のバージョンの Illustrator では、このような状況はあまり発生しませんが、次の項目は、Illustrator CS3 およびそれ以降と CS2 で透明と相互作用するときに、スポットカラーの保持に対する残りの制限を解決します。

ラスタライズ効果

Illustrator CS2 で、ラスターベースの効果(たとえば、ラスタライズやガウスぼかし)をオブジェクト、グループ、またはレイヤーレベルで、複数のスポットカラーを持つまたはスポットカラーとプロセスカラーの組み合わせを持つオブジェクトに適用すると、Illustrator はオブジェクトのカラーを、文書のプロセスカラー空間、グレースケール、またはビットマップに変換します。これらのオプションの 1 つをラスタライズ効果設定ダイアログボックスで選択できます。例えば、スポットカラーの塗りつぶしとプロセス黒ストロークを持つ単純な四角形では、このスポットカラー塗りつぶしはプロセスカラーに変換されます。ただし、オブジェクト、グループ、またはレイヤーの属性のすべてが単一のスポットカラーで色付けされている場合は、効果を適用する場所に無関係に、スポットカラーは保持されます。Illustrator CS3 以降では、前述のいずれのシナリオでもスポットカラーは保持されます。

CS2 以前のバージョンで作成された Illustrator ファイルを開くと、ラスタライズ効果設定ダイアログボックスの「可能な場合はスポットカラーを保持」チェックボックス(CS2)または「スポットカラーを保持」チェックボックス(CS3 以降)は、初期設定では選択されないことに注意してください。この設定を使用すると、これらのファイルの印刷動作は以前のバージョンの Illustrator と一貫性があります。Illustrator CS2 ファイルでの「可能な場合はスポットカラーを保持」チェックボックスの選択は、ファイルを再度開いたときにも保持されます。

グラデーションとグラデーションメッシュ

Illustrator CS3とそれ以降 および CS2 (または Cs2 およびそれ以降) は、スポットカラー間のグラデーションとスポットカラー-プロセスカラー間のグラデーションを、不透明なシナリオと透明なシナリオの両方で保持します。 グラデーションシナリオでスポットカラーを印刷および書き出すには、オブジェクト/透明の平滑化ダイアログボックスで「オーバープリントおよびスポットカラーを保持」を選択します。

Illustrator CS2 で、グラデーションメッシュに複数のスポットカラーが含まれているとき、またはプロセスカラーとスポットカラーが含まれているときは、Illustrator はメッシュを文書のプロセスカラー空間に変換します。Illustrator CS3 以降では、前述のどちらのグラデーションメッシュシナリオの場合でも、スポットカラーは保持されます。

スポット-スポットブレンド

2 つの異なるスポットカラーオブジェクト間でブレンドを作成するときに、Illustrator は中間ステップのすべてを文書のプロセスカラー空間に変換します。

ラスタライズ

Illustrator CS2 では、オブジェクト/ラスタライズコマンドを選択すると、すべてのスポットカラーを、文書のプロセスカラー空間、グレースケール、またはビットマップに変換できます。ラスタライズすると、スポットカラーは保持されません。効果/ラスタライズコマンドは、(上記の)ラスタライズ効果で説明した効果の制限を受け、ラスタライス効果設定ダイアログボックスで「可能な場合はスポットカラーを保持」オプションを選択したときは「可能な場合はスポットカラーを保持」します。

Illustrator CS3およびそれ以降では、オブジェクト/ラスタライズダイアログボックスと効果/文書ラスタライズ効果設定ダイアログボックスのそれぞれで「スポットカラーを保持」オプション選択することで、オブジェクト/ラスタライズおよび効果/ラスタライズコマンドを使用したときに、スポットカラーを保持できます。

ライブトレースツール

Illustrator CS3とそれ以降および CS2は、スポットカラーが Illustrator で適用されているときに、グレースケールラスタライズオブジェクトでスポットカラーを保持します。 リンクまたは埋め込みのいずれの場合もすべての他のラスタライズ形式ファイルのスポットカラーは、ライブトレースコマンドを使用するときに、プロセスカラーに変換されるか、または無視されます。

SVG フィルター

Illustrator CS2 で SVG フィルターを適用すると、スポットカラーは文書のプロセスカラー空間に変換されます。

取り込まれたラスター形式

ラスター形式から取り込まれたスポットカラーを適用する方法は、以前のバージョンに比べIllustrator CS3 とそれ以降 および CS2ではかなり改善されています。 Illustrator CS2 は、スポットカラーで塗りつぶされたオーバープリントに設定されている四角形の上にラスターマスクとして埋め込まれたネイティブ Photoshop ファイル内のスポットカラーを保持します。Illustrator CS3 以降では、画像は DeviceN ラスターオブジェクトに変換されます(すべてのスポットおよびプロセスカラーは NChannel 形式で一緒に保持されます)。Illustrator CS3 とそれ以降、および CS2 (またはCSとそれ以降)は、スポットカラーを埋め込まれたPDFファイルに、出力フレンドリーだがネイティブではないアートとして保持します。 . 唯一の重要なラスター形式制限は下記にリストされており、すべてIllustrator CS3およびそれ以降では修正されています。

  • TIFF : Illustrator CS2 は TIFF ファイル内のスポットカラーを読み込みません。CMYK、RGB、またはグレースケールの部分のみが読み込まれます。Illustrator CS3 以降では、Photoshop から書き出された TIFF ファイル内のスポットカラーを読み込みます。
  • PSD Duotone : Illustrator CS2 で PSD Duotone をリンクまたは埋め込むことはできません。これらの操作を行うとエラーメッセージが表示され、配置機能を実行しても何も起きません。Illustrator CS3 では PSD Duotone ファイルを正しくリンクおよび埋め込むことができ、スポットカラーは保持されます。
  • EPS Duotone : Illustrator CS2 は、埋め込まれた EPS Duotone ファイル内のスポットカラーをプロセスカラーに変換します。Illustrator CS3 以降では、埋め込まれた EPS Duotone ファイル内のスポットカラーを保持します。
  • DCS 2.0 EPS: Illustrator CS2 は、DCS EPS が透明と相互作用するときに、DCS EPS ファイルに含まれているスポットカラーまたは高解像度データをサポートしません。この場合、コンポジットデータのみが保持されます。Illustrator CS2 は、非透明な別個のワークフロー内でのみ DCS EPS をサポートします。Illustrator CS3 は、透明および非透明のホスト分割ワークフローで、DCS 2.0 EPS ファイルおよびスポットカラーの保持をサポートします。DCS 1.0 EPS ファイルは、Illustrator CS3 とCS2(CS2およびそれ以降)のいずれの場合も、非透明のホスト分割ワークフローに制限されることに変わりはありません。

注意: 非ネイティブアートの詳細については、Illustrator CS3、CS2 ヘルプの「Adobe PDF ファイルのモノトーン、ダブルトーン、トリプルトーン画像の読み込み」を参照してください。

アルファチャンネル透明度

Illustrator CS2 以降では、アルファチャンネル透明度と相互作用するスポットカラーを保持します(例えば、不透明マスク、ライブラスタライズ効果、および透明画像)。以前のバージョンの Illustrator は、これらのシナリオではスポットカラーをプロセスカラーに変換します。

以前の形式

ファイルを Illustrator バージョン 8 以前に保存するときに保存ダイアログボックスで「アピアランスとオーバープリントを保持」を選択すると、すべてのスポットカラーオブジェクトはプロセスカラーオブジェクトに変換されます。

本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

リーガルノーティス   |   プライバシーポリシー