コンテンツ復元モードを使用して、損傷または破損した Illustrator ドキュメントを最小限のデータ損失で修復する方法について説明します。
Illustrator ドキュメントが開かない場合、 ドキュメントに破損したデータが含まれているために、開かない可能性があります。 Illustrator のコンテンツ復元モードでは、破損したデータのみを削除し、最小限のデータ損失でドキュメントを復元することができます。 以下では、Illustrator でコンテンツを修復、復元する方法について説明します。
コンテンツの復元手順は、慎重に、自己責任で実行してください。 作業を進める前に、Illustrator ドキュメントのバックアップを作成してください。
コンテンツ復元モードを有効にする
ドキュメントを修復する前に、コンテンツ復元モードを有効にする必要があります。 現在のバージョンの Illustrator でコンテンツ復元モードを有効にするには、次の手順を実行します。
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Illustrator を終了します。
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Illustrator の環境設定ファイルに移動します。
macOS:/Users/<ユーザー名>/Library/Preferences/Adobe Illustrator <現在のバージョン> Settings/en_US/Adobe Illustrator Prefs
Windows: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Illustrator <現在のバージョン> Settings\en_US\x64\Adobe Illustrator Prefs
MacOS にライブラリフォルダーが見つからない場合は、「Mac OS でユーザーライブラリフォルダーを表示できない」の手順を実行して、表示してください。
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Text Edit(macOS)やメモ帳(Windows)などのプレーンテキストエディターで、環境設定ファイルを開きます。 次のテキストブロックの中にある enableContentRecovery を探します。
/aiFileFormat { /PDFCompatibility 1 enableATEReadRecovery 0 /enableContentRecovery 0 /enableATEWriteRecovery 0 /clipboardPSLevel 3 }
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enableContentRecovery の値を 0 から 1 に変更します。
/enableContentRecovery 1
/aiFileFormat セクションに enableContentRecovery 行が存在しない場合は、この行を追加します。
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ファイル名や拡張子を変更せずに、環境設定ファイルを保存します。
ドキュメントを修復する
コンテンツ復元モードが有効になったら、次の手順を実行して、破損したドキュメントを修復し、コンテンツを復元します。
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Illustrator を起動してファイル/開くに移動するか、command+O キー(macOS)または Ctrl+O キー(Windows)を押します。
ドキュメントをダブルクリックしたり、最近使用したファイルリストから開いたり、Illustrator 上にドラッグしたりしないでください。 -
修復するドキュメントを選択しますが、開かないでください。
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command + Opt + Shift(macOS)または Ctrl + Alt + Shift(Windows)を押したまま、「開く」を選択します。
空白のドキュメントが開きます。
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空白のドキュメントを保存せずに閉じます。
作成したドキュメントが含まれている同じフォルダー内で、名前が同じで先頭にアンダースコアが付いた複製コピーを探します。 例えば、MyFile.ai というドキュメントの場合、_MyFile.ai という名前のコピーを探します。
複製コピーは、元のドキュメントの作業可能な修復バージョンです。 修復されたドキュメントは、テキストエディターで開いてドキュメント内のテキストを変更することもできます。
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