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Illustrator のパフォーマンスの改善

  1. Illustrator ユーザーガイド
  2. Illustrator とは
    1. Illustrator の概要
      1. Illustrator の新機能
      2. よくある質問
      3. Illustrator の必要システム構成
      4. Apple Silicon での Illustrator の使用
    2. ワークスペース
      1. ワークスペースの基本
      2. Illustrator のもっと知るパネルで学習を高速化
      3. ドキュメントの作成
      4. ツールバー
      5. デフォルトのショートカットキー
      6. ショートカットキーのカスタマイズ
      7. アートボード入門
      8. アートボードの管理
      9. ワークスペースのカスタマイズ
      10. プロパティパネル
      11. 環境設定の指定
      12. タッチワークスペース
      13. Illustrator での Microsoft Surface Dial のサポート
      14. 編集の取り消しとデザインヒストリーの管理
      15. ビューを回転
      16. 定規、グリッド、ガイド
      17. Illustrator でのアクセシビリティ
      18. セーフモード
      19. アートワークの表示
      20. Illustrator での Touch Bar の使用
      21. ファイルとテンプレート
    3. Illustrator のツール
      1. ツール一覧
      2. 選択ツール
        1. 選択
        2. ダイレクト選択
        3. グループ選択
        4. 自動選択
        5. 投げ縄
        6. アートボード
      3. ナビゲートツール
        1. 手のひら
        2. ビューを回転
        3. ズーム
      4. ペイントツール
        1. グラデーション
        2. メッシュ
        3. シェイプ形成
      5. テキストツール
        1. 文字
        2. パス上文字
        3. 縦書き文字
      6. 描画ツール
        1. ペン
        2. アンカーポイントの追加
        3. アンカーポイントの削除
        4. アンカーポイント
        5. カーブ
        6. 直線セグメント
        7. 長方形
        8. 角丸長方形
        9. 楕円形ツール
        10. 多角形
        11. スター
        12. ペイントブラシ
        13. 塗りブラシ
        14. 鉛筆
        15. Shaper
        16. スライス
      7. 変更ツール
        1. 回転
        2. リフレクト
        3. 拡大/縮小
        4. シアー
        5. 自由変形
        6. スポイト
        7. ブレンド
        8. 消しゴム
        9. はさみ
        10. Dimension
    4. 生成 AI(中国本土ではご利用いただけません)
      1. テキストプロンプトを使用したシーン、被写体、アイコンの生成
      2. テキストプロンプトを使用したベクターパターンの生成
      3. テキストプロンプトを使用したベクターシェイプの塗りつぶしの生成
      4. テキストプロンプトを使用したアートワークの再配色
    5. クイックアクション
      1. レトロテキスト
      2. ネオン光彩テキスト
      3. 学校の古いテキスト
      4. アートワークを再配色
      5. スケッチをベクターに変換
  3. Illustrator web 版(Beta)
    1. Illustrator web 版(Beta)の概要
    2. Illustrator web 版(Beta)FAQ
    3. トラブルシューティングに関する FAQ
    4. Illustrator web 版(Beta)のキーボードショートカット
    5. web 上でのシェイプの作成と組み合わせ
    6. web 上でのテキストの追加と編集
    7. web 上でのカラーとグラデーションの適用
    8. web 上でのパスの描画と編集
    9. web 上でのクラウドドキュメントの操作
    10. web 上での編集への共同編集者の招待
  4. Illustrator iPad 版
    1. Illustrator iPad 版のご紹介
      1. Illustrator iPad 版の概要
      2. Illustrator iPad 版についてのよくある質問
      3. 必要システム構成 | Illustrator iPad 版
      4. Illustrator iPad 版で実行できる操作とできない操作
    2. ワークスペース
      1. Illustrator iPad 版のワークスペース
      2. タッチショートカットとジェスチャー
      3. Illustrator iPad 版のキーボードショートカット
      4. アプリ設定を管理
    3. ドキュメント
      1. Illustrator iPad 版でのドキュメントの操作
      2. Photoshop および Fresco ドキュメントの読み込み
    4. オブジェクトの選択と配置
      1. リピートオブジェクトの作成
      2. オブジェクトのブレンド
    5. 描画
      1. パスの描画と編集
      2. シェイプの描画と編集
    6. 文字
      1. テキスト編集とフォントの操作
      2. パス上のテキストデザインの作成
      3. カスタムフォントを追加
    7. 画像を操作
      1. ラスタライズ画像のベクター化
    8. カラー
      1. カラーとグラデーションの適用
  5. クラウドドキュメント
    1. 基礎知識
      1. Illustrator クラウドドキュメントの操作
      2. Illustrator クラウドドキュメントの共有と共同作業
      3. ドキュメントをレビュー用に共有
      4. Adobe Illustrator 用のクラウドストレージのアップグレード
      5. Illustrator クラウドドキュメント | よくある質問
    2. トラブルシューティング
      1. Illustrator クラウドドキュメントの作成または保存時のトラブルシューティング
      2. トラブルシューティング:Illustrator クラウドドキュメントで発生する問題
  6. コンテンツの追加と編集
    1. 描画と寸法記入
      1. 描画の基本
      2. パスの編集
      3. ピクセルパーフェクトなアートの描画
      4. ペンツール、曲線ツール、または鉛筆ツールを使用した描画
      5. 単純な線とシェイプの描画
      6. 長方形グリッドと同心円グリッドの描画
      7. フレアの描画と編集
      8. 画像トレース
      9. パスの単純化
      10. シンボルツールとシンボルセット
      11. パスセグメントの調整
      12. 5 つの簡単なステップで花をデザイン
      13. 遠近グリッドの作成と編集
      14. 遠近法グリッド上でのオブジェクトの描画と変更
      15. 繰り返し使用するためのシンボルとしてのオブジェクトの使用
      16. Web ワークフローのピクセル整合パスの描画
      17. 寸法を測定して入力
    2. 3D オブジェクトおよびマテリアル
      1. Illustrator の 3D 効果について
      2. 3D グラフィックの作成
      3. 3D オブジェクトへのアートワークのマッピング
      4. 3D テキストの作成
      5. 3D オブジェクトの作成
    3. カラー
      1. カラーについて
      2. カラーの選択
      3. スウォッチの使用と作成
      4. カラー調整
      5. Adobe Color テーマパネルの使用
      6. カラーグループ(カラーハーモニー)
      7. Color テーマパネル
      8. アートワークの再配色
    4. ペイント
      1. ペイントについて
      2. 塗りと線を使用したペイント
      3. ライブペイントグループ
      4. グラデーション
      5. ブラシ
      6. 透明と描画モード
      7. オブジェクトにストロークを適用する
      8. パターンの作成と編集
      9. メッシュ
      10. パターン
    5. オブジェクトの選択と配置
      1. オブジェクトの選択
      2. レイヤー
      3. オブジェクトのグループ化と分割・拡張
      4. オブジェクトの移動、整列、分布
      5. オブジェクトをグリフにスナップ
      6. オブジェクトを日本語のグリフにスナップ
      7. オブジェクトの重ね合わせ    
      8. オブジェクトのロック、非表示、および削除
      9. オブジェクトのコピーと複製
      10. オブジェクトの回転とリフレクト
      11. オブジェクトのクロスと重なり
      12. 写実的なアートのモックアップを作成
    6. オブジェクトのリシェイプ
      1. 画像の切り抜き
      2. オブジェクトの変形
      3. オブジェクトの組み合わせ
      4. オブジェクトのカット、分割、トリミング
      5. パペットワープ
      6. オブジェクトの拡大・縮小、傾斜、および変形
      7. オブジェクトのブレンド
      8. エンベロープを使用した変形
      9. 効果を使用したオブジェクトの変形
      10. Shaper ツールやシェイプ形成ツールを使ったシェイプの新規作成
      11. ライブコーナーの操作
      12. リシェイプワークフローの強化とタッチ操作のサポート
      13. クリッピングマスクの編集
      14. ライブシェイプ
      15. シェイプ形成ツールを使用したシェイプの作成
      16. オブジェクトを一括選択
    7. 文字
      1. テキストの追加とテキストオブジェクトの操作
      2. 箇条書きの作成
      3. テキストエリアの管理
      4. フォントとテキスト編集
      5. 画像内のテキストを編集可能なテキストに変換
      6. テキストへの基本的な書式の追加
      7. テキストへの詳細フォーマットの追加
      8. テキストの読み込みと書き出し
      9. 段落の書式設定
      10. 特殊文字
      11. パステキストの作成
      12. 文字スタイルと段落スタイル
      13. タブ
      14. 環境に無いフォントの検索(Typekit のワークフロー)
      15. アラビア語およびヘブライ語のテキスト
      16. フォント | FAQ とトラブルシューティングのヒント
      17. 3D テキスト効果を作成
      18. クリエイティブなタイポグラフィデザイン
      19. 文字の拡大・縮小と回転
      20. 行間と字間
      21. ハイフネーションと改行
      22. スペルチェックと言語の辞書
      23. 日本語の書式設定
      24. アジア言語スクリプト用コンポーザー
      25. ブレンドオブジェクトを使用したテキストデザインの作成
      26. 画像トレースを使用したテキストポスターの作成
    8. 特殊効果の作成
      1. 効果の操作
      2. グラフィックスタイル
      3. アピアランス属性
      4. スケッチとモザイクの作成
      5. ドロップシャドウ、光彩、ぼかし
      6. 効果のまとめ
    9. Web グラフィック
      1. Web グラフィック作成に対する最善の取り組み
      2. グラフ
      3. SVG
      4. スライスと画像マップ
  7. 読み込み、書き出し、保存
    1. インポート
      1. 複数ファイルの配置
      2. リンクされたファイルと埋め込みファイルの管理
      3. リンク情報
      4. 画像の埋め込み解除
      5. Photoshop からのアートワークの読み込み
      6. ビットマップ画像の読み込み
      7. Adobe PDF ファイルの読み込み
      8. EPS ファイル、DCS ファイルおよび AutoCAD ファイルの読み込み
    2. Illustrator の Creative Cloud ライブラリ 
      1. Illustrator の Creative Cloud ライブラリ
    3. 保存と書き出し
      1. アートワークの保存
      2. アートワークの書き出し
      3. Adobe PDF ファイルの作成
      4. Adobe PDF オプション
      5. Photoshop での Illustrator アートワークの使用
      6. アセットの収集と一括書き出し
      7. ファイルのパッケージ
      8. CSS の抽出 | Illustrator CC
      9. ドキュメント情報パネル
  8. プリント
    1. プリントの準備
      1. プリントするドキュメントの設定
      2. 用紙のサイズと方向の変更
      3. 切り抜きまたは整列用のトリムマークの指定
      4. 大きなカンバスサイズの使用
    2. プリント
      1. オーバープリント
      2. カラーマネジメントを使用したプリント
      3. PostScript によるプリント
      4. プリントプリセット
      5. トンボと裁ち落とし
      6. 透明が使用されているアートワークのプリントおよび保存
      7. トラッピング
      8. 色分解のプリント
      9. グラデーション、メッシュ、カラーブレンドのプリント
      10. 白のオーバープリント
  9. 自動処理
    1. 変数パネルを使用したデータ結合
    2. スクリプトによる自動処理
    3. アクションによる自動処理
  10. トラブルシューティング 
    1. 修正された問題
    2. 既知の問題
    3. クラッシュの問題
    4. クラッシュ後のファイルの回復
    5. ファイルの問題
    6. サポートされるファイル形式
    7. GPU デバイスドライバーの問題
    8. Wacom デバイスの問題
    9. DLL ファイルの問題
    10. メモリの問題
    11. 環境設定ファイルの問題
    12. フォントに関する問題
    13. プリンターの問題
    14. クラッシュレポートをアドビと共有
    15. Illustrator のパフォーマンスの改善

Windows および macOS 上で Illustrator の動作の速度と効率性を向上させる方法を説明します。

Adobe Illustrator の動作効率は、オペレーティングシステム、ハードウェア構成、ワークフロー、選択したオプションなど、複数の要因に左右されます。 Illustrator の動作が通常より遅い場合は以下の方法を試して、Illustrator のパフォーマンスだけでなく他のアプリのパフォーマンスも最適化してください。

主な手法には、オペレーティングシステムの最適化、ハードウェアの最適化、およびシステム、カラーテーマ、アウトライン表示の特性を使用した Illustrator の動作の効率化があります。ここでは、これらを視覚的に示します。

始める前に、最新バージョンの Illustrator がインストールされていることを確認してください。

Illustrator をアップデートする

以下のタブをクリックし、表示される手順に従って Illustrator のパフォーマンスを向上させます。

効率的に動作するようオペレーティングシステムを設定することで、アプリケーションが使用できるメモリの量が増え、アプリケーションがスムーズに動作できます。以下では Windows と macOS を最適化し、Illustrator のパフォーマンスを改善するための複数の手順を示します。

フォントの管理

以下を確認します。

  • システムパフォーマンス、およびフォントにアクセスするアプリのパフォーマンスを改善するには、必要なフォントのみをインストールします。
  • フォント管理ユーティリティを使用することで、多数のフォントの管理が容易になります。

PostScript プリンタードライバーを使用する

PostScript 対応しないプリンタードライバーは、Illustrator と競合します。したがって、アドビでは、PostScript プリンタードライバーを macOS のデフォルトに設定することを推奨しています。 PostScript プリンターは、次の手順を実行するために、直接またはネットワーク経由でコンピューターに接続されている必要があります。

手順 1. PostScript 対応プリンターをデフォルトのプリンターに設定します。

  1. Apple メニューから、「システム環境設定」を選択し、「プリントとスキン」をクリックします。

  2. PostScript プリンターがリストにない場合は、「+」をクリックして PostScript プリンターに移動し、「追加」をクリックします。

  3. デフォルトプリンターポップアップメニューから PostScript プリンターを選択します。

手順 2. デフォルト以外のプリンターからプリントするように Illustrator を設定します。

  1. Illustrator で任意の文書を開き、「ファイルプリント」を選択します。

  2. プリントダイアログボックスで、「Adobe PostScript ファイル」を選択するか、「プリンター」メニューからプリンターの名前を選択して、「保存
    」をクリックします。

 インターフェイスがカスタマイズされている場合、一部の手順が異なります。 たとえば、コントロールパネルに移動するパスは異なる場合があります。Windows のバージョンに応じて「スタート/設定/コントロールパネル」、または「スタート/設定/コントロールパネル」を選択します。 

使用可能なメモリの増大

パフォーマンスを向上させるには、ページングファイル(仮想メモリを保管するハードドライブの領域)に適切なサイズを選択します。 パフォーマンスを最適化するために、Illustrator スクラッチディスク用に使用されていないハードドライブを選択します。 ページングファイルのサイズを変更するには管理者権限が必要です。 Illustrator が最高のパフォーマンスを達成するのは、ページングファイルの最大サイズが、搭載済み RAM の約 3 倍に設定されているときです。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。

  2. Windows 検索で「コントロールパネル」と入力します。

  3. システムシステム詳細設定の順に選択します。

  4. システムプロパティダイアログボックスで、「詳細設定」タブをクリックします。

  5. 「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックし、「詳細設定」タブをクリックします。

  6. 「仮想メモリ」セクションの「変更」をクリックします。

  7. すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」チェックボックスをオフにします。

  8. ドライブリストから、コンピューターに搭載済みの RAM の少なくとも 3 倍の容量があるハードディスクドライブを選択します。 例えば、コンピューターに 64MB の RAM が搭載済みである場合は、少なくとも 192 MB の空き容量がある 1 台のハードディスクドライブを選択します。

ドライバーの機能の無効化

ビデオアダプタードライバーの一部には、グラフィック表示をアクセラレート(高速化)または変更するための詳細設定があります。これらの設定は Illustrator による画面再描画パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。 Illustrator での使用に最適の設定を判定するために、ドライバー固有の機能を無効にします。 詳しくは、使用するビデオアダプターのドキュメントを参照してください。

フォントの管理

以下を確認します。

  • システムパフォーマンス、およびフォントにアクセスするアプリのパフォーマンスを改善するには、必要なフォントのみをインストールします。 
  • フォント管理ユーティリティを使用することで、多数のフォントの管理が容易になります。

スタートアップアプリケーションの制限

Windows の起動時に自動的に開始するアプリは、使用可能な RAM を取得するために Illustrator と競合します。

 アプリが自動的に開始しないように設定するには、以下の手順に従います。

  1. すべてのアプリを終了します。

  2. Windows エクスプローラーを起動します。
  3. スタートアップフォルダー(OSDisk\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp)からすべてのアイコンとショートカットを別のフォルダーに移動して、起動アプリを無効にします。

  4. Windows を再起動します。

レジストリにある自動的に開始するよう指定されたアプリを閉じるには、以下の手順に従います。

  1. Windows を再起動し、Ctrl + Shift + Esc キーを押します。

  2. プロセス」タブを選択します。 いずれかのアプリ名をクリックし、「タスクの終了」をクリックします。

  3. Illustrator を再起動します。Illustrator のパフォーマンスが改善された場合は、自動的に起動するアプリケーションを完全に無効にする方法をアプリケーションの製造元に問い合わせます。 

  4. 残りの各スタートアップアプリケーションに対して手順 2~5 を繰り返します。

再起動後に、Illustrator のパフォーマンスが改善されたかどうかを確認し、ショートカットとアイコンを再度有効にします。 詳しくは、「Windows の起動の制御」を参照してください。

ショートカットとアイコンの再有効化

起動アプリケーションを制限しても Illustrator のパフォーマンスが改善されない場合は、次の手順を実行します。

  1.  アイコンとショートカットを Startup フォルダーに追加し、Windows エクスプローラーで再度有効にします。

  2. パフォーマンスの問題を 1 つまたは複数のプログラムに分離し、Windows エクスプローラーを使用して Startup フォルダーに配置することで、アイコンとショートカットを再び有効にします。

Windows を再起動した後に Illustrator のパフォーマンスが改善された場合は、次の操作を行います。

  1. アイコンとショートカットの組み合わせをそれぞれ再有効化した後でコンピューターを再起動し、Illustrator のパフォーマンスを確認します。

  2. Illustrator のパフォーマンスが低下するまで、このプロセスを繰り返します。 

  3. パフォーマンス上の問題の原因となっていたアイコンまたはショートカットを分離して削除します。 そのプログラムの更新を入手できるかどうかについては、製造元にお問い合わせください。

使用するハードウェアは、Illustrator のパフォーマンスに影響を及ぼします。高速なプロセッサーまたはハードディスクドライブを使用すると、Illustrator は情報を高速に処理できます。追加の RAM の搭載、マルチプロセッサーシステムの使用またはドライブの最適化のような他のハードウェア強化を行うと、パフォーマンスが改善される可能性があります。

次の手順に従って、ハードウェアを最適化し、オペレーティングシステムを選択します。

より高速のプロセッサーの使用

コンピューターの中央演算装置(CPU)の速度は、Illustrator の速度に影響を及ぼします。Illustrator は大量のデータを操作し、多くの計算を実行するので、Illustrator の速度はプロセッサーの速度に左右されます。より高速のプロセッサーを備えたコンピューターの使用を検討してください。

追加の RAM のインストール

Illustrator で RAM が不足した場合は、Illustrator は情報を処理するためにハードディスク領域(仮想メモリと仮想記憶ディスクの一方または両方)を使用します。Illustrator が最も高速に動作するのは、ハードディスクを使用せずに、情報をメモリ内で処理できる場合です。

ディスク容量の最適化

以下に、ディスクスペースを最適化する方法をいくつか示します。

  • エラーの有無についてハードディスクをチェックしたり、サードパーティのディスクユーティリティ(Norton Utilities など)でファイルをデフラグします。macOS を使用している場合は、サードパーティ製ディスクユーティリティを使用してドライブを修復する必要があります。
  • より高速なアクセス速度で、ファイルをドライブに保存します。例えば、ネットワークサーバーや外部ドライブではなく、内部ハードドライブを使用します。

より高速のプロセッサーの使用

コンピューターの中央演算装置(CPU)の速度は、Illustrator の速度に影響を及ぼします。Illustrator は大量のデータを操作し、多くの計算を実行するので、Illustrator の速度はプロセッサーの速度に左右されます。より高速のプロセッサーを備えたコンピューターの使用を検討してください。

追加の RAM のインストール

Illustrator で RAM が不足した場合は、Illustrator は情報を処理するためにハードディスク領域(仮想メモリと仮想記憶ディスクの一方または両方)を使用します。Illustrator が最も高速に動作するのは、ハードディスクを使用せずに、情報をメモリ内で処理できる場合です。

ディスク容量の最適化

以下に、ディスクスペースを最適化する方法をいくつか示します。

  • CHKDSK.exe と Disk Defragmenter プログラムを使用して、ハードディスクにエラーがないか確認し、ファイルをデフラグして、使用可能なハードディスク容量を最適化します。 Windows について詳しくは、Windows のパフォーマンスの向上を参照してください。
  • より高速なアクセス速度で、ファイルをドライブに保存します。例えば、ネットワークサーバーや外部ドライブではなく、内部ハードドライブを使用します。
  • ファイルをネットワークドライブまたは外部ドライブに保存する場合は、内部ハードドライブにファイルを保存します。 次にファイルを閉じ、Windows エクスプローラーを使用してそのファイルをネットワークドライブまたは外部ドライブにコピーします。

PostScript プリンターの使用

Illustrator からプリントするときに最高の結果を得るには、PostScript 対応プリンターを使用します。ほとんどの PostScript 非対応プリンターでは、表示情報、ホストコンピューターのリソースおよび自社独自のプリンタードライバーを使用してプリント情報をプリンターに中継します。そのため、PostScript プリンターよりもプリントにかなり時間がかかる可能性があります。

Illustrator での作業の方法、特にアートワークを表示する動作は、Illustrator のパフォーマンスに影響を与えます。Illustrator 機能を効率的に使用する方法は以下のとおりです。

画像の前半はカラーで通常表示したアートワーク、後半はアウトライン表示の画像です。
アウトライン表示

アウトライン表示では、ペイントの属性を非表示にして、塗りつぶされていないパスとしてアートワークを表示します。アウトライン表示を使用すると、グラデーションやパターンが含まれている複雑なアートワークを高速表示できます。 アウトライン表示ではまた、他の塗りつぶされたオブジェクトに隠れたオブジェクトを簡単に編集できます。

Illustrator 文書をアウトラインで表示するには、「表示/アウトライン」を選択します。詳しくは、「アートワークの表示」を参照してください。

文書のカスタムビューを作成できます。カスタムビューを使用すると簡単に表示モード、拡大率、スクロール位置およびレイヤーオプションを変更できます。

Illustrator 文書のカスタムビューを作成するには、保存したい表示属性を設定します。「表示/新規表示」を選択し、新規表示ダイアログボックスに名前を入力します。

ラスタライズ効果の解像度を変更することで、Illustrator のパフォーマンスを最適化できます。 ラスタライズ効果の解像度を変更するには、次の操作を行います。

  1. 効果/ドキュメントのラスタライズ効果設定を選択します。

  2. 解像度」ポップアップメニューで、以下のいずれかの操作を行います。

    • ファイルを編集している場合は「スクリーン」を選択し、「OK」をクリックします。 Illustrator はラスタライズ効果に 72 ppi の解像度を使用し、表示速度を向上させます。
    • ファイルを印刷する場合は「高」を選択し、「OK」をクリックします。 Illustrator はラスタライズ効果に 300 ppi の解像度を使用します。印刷速度は低下しますが、印刷品質は向上します。

詳しくは、「ラスタライズ効果について」を参照してください。

アートワークの整理や変更には、レイヤーパネルを使用します。 複雑なアートワークまたは高解像度ビットマップイメージを含むレイヤーやサムネールを非表示にすると、Illustrator の画面の再描画が高速になります。

レイヤーを非表示にするには、レイヤー名の左側にある アイコンをクリックします。 選択されているレイヤー以外をすべて非表示にするには、Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながら アイコンをクリックします。

レイヤーパネルでは、最上位レイヤー、ネストしたレイヤー、グループおよびオブジェクトのサムネールを表示できます。 サムネールの数を減らすには、レイヤーパネルメニューから「パネルオプション」を選択します。

詳しくは、「レイヤーの非表示」を参照してください。

最初の画像は、レイヤーパネルメニューからパネルオプションを開く方法を示しています。 2 番目の画像は、レイヤーパネルオプションのリストを示しています。
レイヤーパネルオプション

オーバープリントプレビューのインクプレビューを使用すると、色分解出力で描画、透明、オーバープリントがどのように表示されるのかを確認できます。パフォーマンスを向上させるには、オーバープリントプレビューの使用を停止します。

オーバープリントプレビューを有効、または無効にするには、「表示/オーバープリントプレビュー」を選択します。詳しくは、「オーバープリントについて」を参照してください。

アートボードは、印刷可能なアートワークを含む領域を表します。パフォーマンスを最適化するためには、使用していない、または不要なアートボードを削除することを検討してください。

アートボードの管理は、「ウィンドウ/アートボード」を選択します。削除するアートボードを選択し、「削除」をクリックします。 詳しくは、「アートボードの削除」を参照してください。

埋め込まれたビットマップイメージで作業していて、システムの RAM が不十分な場合、Illustrator は仮想記憶ディスクとしてハードディスク容量を使用します。メモリ内の情報にアクセスするよりも、ハードディスク上の情報にアクセスする方が時間がかかります。そのため、ハードディスクの一部を仮想メモリとして使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。Illustrator での操作のためにさらにメモリが必要な場合は、RAM を増設することをお勧めします。

デフォルトでは、Illustrator はシステムドライブをプライマリ仮想記憶ディスクとして使用します。Illustrator のプライマリ仮想記憶ディスク設定を、使用中の最も高速なハードディスクドライブに変更します。

仮想記憶ディスクの環境設定を変更するには、オペレーティングシステムを選択して、以下を実行します。

  1. 編集環境設定プラグインと仮想記憶ディスクを選択します。

  2. プライマリポップアップメニューからハードディスクを選択します。多数の画像を処理していて複数のハードディスクを使用している場合は、セカンダリポップアップメニューから別のディスクを選択します。

  3. OK」をクリックし、Illustrator を再起動します。

  1. Illustrator環境設定プラグインと仮想記憶ディスクを選択します。

  2. プライマリポップアップメニューからハードディスクを選択します。多数の画像を処理していて複数のハードディスクを使用している場合は、セカンダリポップアップメニューから別のディスクを選択します。

  3. OK」をクリックし、Illustrator を再起動します。

Illustrator ドキュメントプロファイルには、新しい Illustrator ドキュメントで表示されるデフォルトのパターン、グラデーション、グラフデザイン、カラー、カラーライブラリ、およびブラシが含まれています。 これらのファイルは、新規ドキュメントのズームレベル、ウィンドウサイズ、ビュー設定およびスクロール位置も決定します。新規ドキュメントのファイルサイズを最小化するには、Illustrator の新規ドキュメントプロファイルから不要なスウォッチとブラシを削除します。

テンプレートを使用すると、一般設定とデザイン要素を共有する複数のドキュメントを作成できます。テンプレートから不要なスウォッチ、シンボル、グラフィックスタイルおよびブラシを削除することにより、新規ドキュメントのファイルサイズを最小化できます。

テンプレートファイルの作成に関する手順については、「ファイルとテンプレート」を参照してください。

埋め込まれたビットマップイメージ(例えば、TIFF、BMP または Photoshop EPS)は Illustrator ドキュメントのサイズを大幅に増加させ、パフォーマンスを低下させる可能性があります。パフォーマンスを改善するには、ビットマップ画像の配置時に「リンク」オプションを有効にします。「リンク」オプションは、ハードディスク上にある、配置されたイメージを参照します。

  1. ファイル/配置を選択します。

  2. 配置ダイアログボックスで、「リンク」を選択します。

サービスビューローが埋め込まれた画像を必要としている場合には、ファイルのコピーを保存します。 Illustrator ネイティブ形式オプションまたは EPS 形式オプションダイアログボックスで、「リンクされたファイルを含める」を選択します。 詳しくは、「アートワークファイルの読み込み」を参照してください。

ドキュメントが高解像度プレビュー付きのリンク付けされた EPS 画像を含んでいる場合、Illustrator はアートワークの編集時よりも画面の再描画が低速になります。 Illustrator で画面の再描画の高速化を有効にするには、低解像度 EPS プレビューを使用します。オペレーティングシステムを選択し、以下を実行してください。

  1. 編集環境設定ファイル管理とクリップボードを選択します。

  2. リンクした EPS に低解像度のプロキシを使用」を選択して、「OK」をクリックします。

  1. Illustrator環境設定ファイル管理・クリップボードを選択します。

  2. リンクした EPS に低解像度のプロキシを使用」を選択して、「OK」をクリックします。

リンクパネルオプションダイアログボックスには、「DCS 透明のインタラクティブ表示」オプションが含まれています。このオプションが選択されている場合は、リンクパネルでは黄色いアイコンが表示され、リンクされている DCS EPS グラフィックが透明オブジェクトまたはオーバーラップ透明オブジェクトであることを識別します。このオプションにより、リンクされている EPS ファイルの透明のインタラクティブ状態が Illustrator で常に判定されるようになるので、パフォーマンスが低下する可能性があります。

「DCS 形式への透明の影響を表示」オプションを無効にするには、以下を実行します。

  1. ウィンドウリンクを選択します。 リンクパネルメニューから、「パネルオプション」を選択します。

  2. DCS 形式への透明の影響を表示」の選択を解除し、「OK」をクリックします。

ナビゲーターパネルでは、ナビゲーションが簡単に実行できるように、現在のアートワークのサムネールビューが表示されます。文書を変更するたびサムネイルを更新するのに必要な処理時間は、アートワークの複雑さに依存します。複雑な文書でスクリーンの再描画速度を向上させるには、ナビゲーターパネルを非表示にします。「ウィンドウ」を選択し、「ナビゲーター」の選択を解除します。 

文書の特定の領域をより効率的にズームするには、カスタムビューを設定できます。 詳しくは、「アートワークの表示」を参照してください。

「アートワークのアンチエイリアス」オプションは、オブジェクトのエッジピクセルの色を隣り合ったピクセルの色と混合することにより、テキストとグラフィックをスムーズにします。ただし、このプロセスが原因で、画面の再描画が低速になる可能性があります。このオプションを無効にするには、オペレーティングシステムを選択し、以下を実行してください。

同じアートワークで、アンチエイリアスアートワークを無効にした場合と有効にした場合のデザインの外観の違いを示す画像。

A. アンチエイリアスアートワークを無効にした場合 B. アンチエイリアスアートワークを有効にした場合 

  1. 編集環境設定一般を選択します。

  2. アンチエイリアスアートワーク」を選択解除して、「OK」をクリックします。

同じアートワークで、アンチエイリアスアートワークを無効にした場合と有効にした場合のデザインの外観の違いを示す画像。

A. アンチエイリアスアートワークを無効にした場合 B. アンチエイリアスアートワークを有効にした場合 

  1. Illustrator環境設定一般を選択します。

  2. アンチエイリアスアートワーク」を選択解除して、「OK」をクリックします。

「単純化」コマンドを使用すると、パス内およびパスシェイプ内のアンカーポイントの数が減り、ファイルサイズが小さくなり、パフォーマンスが向上します。「単純化」コマンドを適用するには、目的のパスまたはオブジェクトを選択し、オブジェクトパス単純化を選択します。

「単純化」コマンドについて詳しくは、「パスの単純化」を参照してください。

スマートガイドを使用すると、他のオブジェクトを基準にして Illustrator オブジェクトの作成、整列、編集および変形ができます。 アートワークに多数のオブジェクトがある場合、Illustrator はスマートガイドを表示するのにより多くの時間がかかります。 スマートガイドを無効にするには、表示メニューを選択し、「スマートガイド」を選択解除します。

スマートガイドについて詳しくは、「定規、グリッド、ガイド」を参照してください。

関連リソース

オペレーティングシステムの最適化、ハードウェアの最適化、Illustrator の効率的使用以外に、GPU パフォーマンスを修正して Illustrator のパフォーマンスを向上させることもできます。 その他の関連する問題については、以下の記事を確認してください。

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