ファイルの問題の識別とトラブルシューティング

エラーや予期しない動作は、コンピューターの潜在的な問題によって発生する可能性があります。ドキュメントが破損していると見なす前に、次の手順を実行します。

Illustrator のシステムメッセージは、クラッシュの原因を特定するのに役立ちます。以下では、問題の原因と考えられるシナリオとその解決策を紹介します。

システムメモリが不足している

ファイルを読むのに必要なメモリ（RAM）がシステムに不足している場合、Illustrator でファイルを開くことができません。コンピューターで開いているアプリケーションが多すぎると、メモリが不足する場合があります。 

以下の解決策をお試しください

• ご使用のコンピューターが必要システム構成を満たしていることを確認します。
• ディスクのクリーンアップを実行してドライブ上の不要なファイルを削減し、Windows の一時フォルダーを空にします。
• いくつかのアプリケーションを終了して、システムメモリを解放します。
• 可能であれば、システムの RAM を増設します。
  

アクセスが拒否された

ファイルにアクセス権に関連する問題があると、Illustrator でファイルを開くことができず、エラーメッセージが表示されます。ここでは、アクセス権に関する問題とその解決策について説明します。

ファイルが既に開いている

別の Illustrator で開いているファイルを開くことはできません。

以下の解決策をお試しください

• 別の Illustrator で開いているファイルを閉じます。
• ファイルを終了できない場合は、Illustrator のすべてのバージョンを強制終了するか、コンピューターを再起動します。 
• ファイルの保存時にこの問題が発生する場合は、ファイル名と保存場所を変更してみてください。ファイル保存時の問題を解決する方法については、「ファイルの保存に関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。

入出力デバイスの問題

読み取りプロセスが割り込まれてファイルにアクセスできないか、ファイルが存在しない場合、Illustrator でファイルを開くことはできません。

以下では、ファイルの読み取り処理が中断される場合のシナリオとその解決策を示します。

ファイルが破損している

Illustrator ファイルが損傷または破損していることが判明した場合、エラーメッセージが表示されます。一般に、ドキュメント内で破損した JPEG 画像を使用すると発生します。簡単な回避策として、破損した JPEG 画像を置き換えて、Illustrator を再起動できます。 

Illustrator を再起動すると、自動復元されたバージョンのファイルが取得されます。

• 自動修復されたファイルでは、一部のコンテンツが破棄されたり、変更されている場合があります。
• 自動修復プロセスで元のファイルは変更されません。この処理は、元のファイルのコピーに対して実行されます。 

次の修復を試してください。

.ai ファイルが壊れた場合は、PDF バージョンを復元し、その PDF を .ai という拡張子で保存します。ただし、ファイルの保存時に「PDF 互換ファイルを作成」オプションを指定し、.ai ファイルの PDF コンテンツが存在している場合は、復元が可能な場合があります。

以下の手順で、問題の .ai ファイルを復元します。

1. 問題のある .ai ファイルを Acrobat Reader で開きます。 
2. ファイルを PDF 形式で保存します。
3. この PDF を Illustrator で開き、.ai という拡張子を付けて保存します。

選択した .ai ファイルの PDF コンテンツが存在しない場合、ファイルが PDF コンテンツなしで保存されたことを通知するメッセージが表示されます。

予期しない問題

上記のシナリオに加え、以下の場合には Illustrator 上でファイルを開いて復元することができません。

• 予期しないエラーまたは原因不明のエラーが発生した。
• ファイルが破損し、修復不能な場合。
• 開こうとしたファイルの拡張子が Illustrator でサポートされていない。

実行可能な操作

いずれの場合も、アドビで調査を行いますので、問題のあるファイルをお送りください。

アドビへのサポート依頼