Premiere Pro の 2019 年 4 月のリリース(バージョン 13.1)の新機能と強化機能について説明します。
free-form-panel

フリーフォーム表示

プロジェクトパネルの新しいフリーフォーム表示を使用して、プロジェクトのメディアおよびストーリーボードのアイデアを整理および確認できます。

rulers-and-guides

定規とガイドの使用

テキスト、グラフィックおよびビデオを正確にレイアウトします。デザインの一貫性をより高めるために、プログラムモニターの新しい定規とガイドを使用してガイド設定を保存および共有します。


auto-ducking

アンビエントサウンドの自動ダッキング

オーディオミックス内にアンビエントサウンドを取り込んで、会話やボイスオーバーのバックグラウンドボリュームを自動的に調整します。

faster-mask-tracking

マスクのトラッキングの高速化

HD、4K およびそれ以上の解像度フォーマットを含め、Premiere Pro でマスクのトラッキングが改良され、カラーグレーディングとエフェクトのワークフローが高速化されました。 



graphics-and-text

グラフィックおよびテキストの機能強化

Premiere Pro のエッセンシャルグラフィックスパネルに、タイトル作成およびグラフィックのワークフローをより円滑にする、テキストおよびグラフィック関連の機能強化が多数追加されました。

view

新しい表示メニュー

Premiere Pro の新しい専用の表示メニューには、拡大や再生パフォーマンスなどのプログラムモニターのコマンドと、ガイド操作用に追加できるオプションが統合されました。


audio-options

オーディオの機能強化

簡単なキーボードショートカットを使用して、トラック内またはトラック間でオーディオエフェクトをコピーして貼り付けることができます。 

performance

パフォーマンスの向上

新しい 10 ビットハードウェアデコーディングによって、Windows での HEVC 再生が滑らかになりました。このリリースには、macOS での H.264 および HEVC のハードウェアデコーディングの機能強化も含まれています。新しい RED Metal アクセラレーションによって、RED フッテージの再生パフォーマンスが高まりました。



frame-issues

デコードエラーでのフレーム置換

Premiere Pro では、問題のあるフレームが隣接するフレームのコピーに置き換えられ、問題が解消されるので、作業の邪魔になる赤いフレームなしでコンテンツを編集できます。

export-close-captions

新しいキャプション書き出しオプション

新しいキャプション書き出しオプションを利用すると、サードパーティアプリケーションへの書き出しをより詳細に制御し、キャプションのワークフローを円滑化できます。


keyboard-shortcuts

英語以外のキーボードでのショートカットのサポート

Premiere Pro では、ショートカットが自動的に英語以外のキーボードにマッピングされ、異なるキーボードレイアウトでも、同じキーと修飾キーの組み合わせを使用できます。

system-compatibility-report

システムの互換性の問題を特定するツール

新しいシステムの互換性レポートで、Premiere Pro 起動時の古いビデオカードドライバーの問題など、既知の問題を特定できます。システムの互換性レポートには、ヘルプメニューからいつでもアクセスできます。



image-scale

画像のサイズ調整オプション

シーケンス設定で縦横の比率を固定しない、または維持した拡大および縮小を選択して、シーケンス形式を変更する際にコンテンツのフレームが適切に設定されるようにします。

file-format-support

新しいファイル形式のサポート

ネイティブの Sony Venice v3 ファイルを読み込み、シネマカメラのサポートを拡大します。


other-enhancements

その他の機能強化

重複するフォルダーの統合機能、シーケンスのビデオエフェクトのレンダリングおよび置換機能など、このリリースに含まれるその他の機能強化について解説します。



アップデートのベストプラクティス

アドビでは、アップデート前にすべてのプロジェクトおよびメディアをバックアップすることをお勧めします。

互換性の問題を回避するために、既存の Premiere Pro インストールと共に新しいバージョンをインストールします。これにより、自分のペースでプロジェクトをバージョン 13.1 に移行できます。Creative Cloud を使用すると、アドビアプリの自動アップデートができますが、ビデオユーザーに対してはこの機能はお勧めしません。

必要システム構成をチェックして、お使いのハードウェアが Premiere Pro の最新バージョンをサポートしていることを確認します。

注意:

Premiere Pro 13.1 で保存したプロジェクトは、13.0 では開けません。

プロジェクトパネルのフリーフォーム表示

プロジェクトパネルをクリエイティブプロセスに組み込みます。

プロジェクトパネルには、新しいフリーフォーム表示が追加されました。フリーフォーム表示を使用すると、プロジェクトのメディアを確認、整理、準備できます。ショットの選択内容、ストーリーボード、制作作業の順序などの条件に合わせてフッテージをカスタムレイアウトに配置します。サムネールをプレビューしたり、インポイントおよびアウトポイントを追加したりできます。ラフカットを組み立ててタイムラインに直接ドラッグし、編集します。

フリーフォーム表示でフルスクリーン表示に切り替えると、ブレインストーミングやプランニングに適した新しいカンバスが作成され、プロジェクトを管理しやすくなります。また、フリーフォーム表示では、必要に応じた方法でプロジェクトを視覚化するためにさまざまな設定を保存できます。

詳しくは、フリーフォーム表示での操作を参照してください。

定規とガイドの使用

プログラムモニターで新しい定規とガイドを使用すると、より高い精度と一貫性を保ちながらテキスト、グラフィック、クリップをレイアウトできます。

スナップ機能が改良され、グラフィック要素をガイドにスナップしたり、相互にスナップしたり、トラックしたアイテムにスナップしたりできるようになりました。

様々な目的に合わせてガイドを色分けし、特定の作業でのガイドの設定を省略することで、画面下部やロゴの配置など、グラフィック要素の配置に一貫性を持たせることができます。ガイドを保存した後、後で使用するために書き出すことができます。After Effects で作成したガイドを読み込み、Premiere Pro に取り込むこともできます。

詳しくは、プログラムモニターの定規とガイドの使用を参照してください。

アンビエントサウンドの自動ダッキング

オートダッキング環境音を使用して、編集のエクスペリエンスがシームレスにできるようになりました。プロジェクトの作業中、エッセンシャルサウンドパネルのダッキングパラメーターを使用してボリュームエンベロープを自動的に生成し、環境音をボイス、サウンドエフェクト、他のオーディオクリップの背後にダッキングします。

詳しくは、自動ダッキングを参照してください。

マスクのトラッキングの高速化

Premiere Pro でのマスクのトラッキングが改良され、カラーグレーディングとエフェクトのワークフローが高速化されました。内部的な調整によって、HD、4K およびそれ以上の解像度のビデオのトラッキング時のパフォーマンスが向上します。

高解像度のフッテージでは、マスクのトラッキングを高速化するため低画質のフレームが自動的に代用されます。最終的な画質が損なわれることはありません。

詳しくは、ライブプレビューの無効化によるマスクのトラッキングの高速化を参照してください。

グラフィックおよびテキストの機能強化

Premiere Pro のこのリリースでは、グラフィックとテキスト関連の機能強化が複数追加されています。

複数のストロークおよび背景塗りつぶしのレンダリングのサポート

エッセンシャルグラフィックスパネルで、複数のストローク(最大 10 個)をテキストレイヤーやシェイプレイヤーに追加できるようになりました。 

エッセンシャルグラフィックスパネルで複数のストロークをテキストレイヤーやシェイプレイヤーに追加するためのオプション
エッセンシャルグラフィックスパネルで複数のストロークをテキストレイヤーやシェイプレイヤーに追加するためのオプション

Premiere Pro のこのリリースでは、テキストレイヤーを追加すると、それに背景が付随します。背景の不透明度とサイズは、エッセンシャルグラフィックスパネルの(「表示方法」セクションにある)「編集」タブで編集できます。

独自の背景プロパティがあるテキストレイヤー
独自の背景プロパティがあるテキストレイヤー

詳しくは、以下を参照してください。

シェイプのグループ化とマスクの適用

エッセンシャルグラフィックスパネルでテキストレイヤーまたはシェイプレイヤーをマスクに変換し、テキストやグラフィックを使用した特徴のあるエフェクトを作成できます。

Premiere Pro でのマスク
Premiere Pro でのマスク

フォントの改良

Premiere Pro のこのリリースでは、多くのフォントが改良されています。

  • Premiere Pro では、プロジェクトやモーショングラフィックステンプレートにないフォントの場合に、アドビのフォントから自動的に同期されるようになりました。
  • モーショングラフィックステンプレートのフォントを同期できない場合は、Premiere Pro でフォールバックとして使用できる代用のカスタムフォントを定義できるようになりました。
  • 開いているプロジェクトのすべてのフォントを、各レイヤーを個別に編集しなくても置換できるようになりました。 

これらの機能の詳細については、プロジェクト内のフォントを置換を参照してください。

エッセンシャルグラフィックスパネルで使用できるストロークスタイル

Premiere Pro では、線の結合や線端および角の比率など、結合および線端の設定を含むストロークスタイルを利用できるようになりました。詳しくは、ストロークスタイルの作成を参照してください。

エッセンシャルグラフィックスパネルで使用できる線結合のストロークスタイル
エッセンシャルグラフィックスパネルで使用できる線結合のストロークスタイル

ドラッグ&ドロップによるモーショングラフィックステンプレートのインストール

複数のモーショングラフィックステンプレートは、エッセンシャルグラフィックスパネルにドラッグすることで、一度にインストールできるようになりました。詳しくは、モーショングラフィックステンプレートのインストールを参照してください。

新しい表示メニュー

Premiere Pro には、拡大や再生パフォーマンスなどのプログラムモニターのコマンドと、ガイドの追加またはテンプレートとしてのガイド設定の保存機能が統合された、専用の表示メニューが追加されました。

表示メニュー
表示メニュー

オーディオの機能強化

オーディオエフェクトを簡単に並べ替え、様々なエフェクトラック設定を試せるようになりました。クリップやプロジェクト間でオーディオエフェクトのコピーとペーストをおこなうと、サウンドを調整しながら効率を上げることができます。

詳しくは、オーディオトラックミキサーでのエフェクトのコピーと移動を参照してください。

オーディオトラックミキサーのエフェクト
オーディオトラックミキサーのエフェクト

パフォーマンスの向上

Premiere Pro では、以下のようにパフォーマンスが強化されました。

  • 新しい 10 ビットハードウェアデコーディングによって、Windows での HEVC 再生が滑らかになりました
  • macOS での H.264 および HEVC のハードウェアデコーディングが改良されたので、これらのフォーマットの作業時のパフォーマンスが向上しています
  • 新しい RED Metal アクセラレーションによって、RED フッテージの再生パフォーマンスが高まりました。

デコードエラーでのフレーム置換

Premiere Pro では、デコードエラーの際に、赤いフレームを挿入するのではなく、問題のあるフレームが隣接するフレームのコピーに置き換えられるようになりました。これにより問題が解消されるので、作業の邪魔になる赤いフレームなしでコンテンツを編集し、完成したプロジェクトで元のフッテージを書き出すことができます。

新しいキャプション書き出しオプション

新しいキャプション書き出しオプションによって、サードパーティアプリケーションへの書き出しの際に、より詳細な制御が可能になります。詳しくはキャプションの書き出しを参照してください。

キャプションの書き出し設定
キャプションの書き出し設定

英語以外のキーボードでのショートカットのサポート

Premiere Pro では、ドイツ語、日本語、フランス語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語、イタリア語、ポルトガル語、ノルウェー語など、英語以外のキーボードにショートカットが自動的にマッピングされ、異なるキーボードレイアウトでも、同じキーと修飾キーの組み合わせを使用できるようになりました。

システムの互換性の問題を特定するツール

Premiere Pro 起動時の古いビデオカードドライバーの問題など、既知の問題を特定する新しいシステムの互換性レポートが追加されました。システムの互換性レポートには、ヘルプメニューからいつでもアクセスできます。

詳しくは、潜在的な問題に対するシステムのチェックを参照してください。

システムの互換性レポート
システムの互換性レポート

画像のサイズ調整オプション

Premiere Pro では、デフォルトでシーケンスが縦横の比率を維持したまま拡大および縮小されるようになりました。この機能は、シーケンスのサイズが変わってもフォーマットが変わらないワークフローをサポートします。縦横の比率を固定しないフレーム配置が必要な場合は、シーケンス設定で該当のオプションを選択します。縦横の比率を固定しない拡大および縮小は、画像の配置を保ったままシーケンスのサイズを調整する必要があるプロジェクトに適しています。

詳しくは、シーケンス設定の変更を参照してください。

新しいファイル形式のサポート

ネイティブの Sony Venice V3 ファイルを Premiere Pro に読み込めるようになりました。Premiere Pro でサポートされるファイル形式について詳しくは、サポートされているファイル形式を参照してください。

その他の機能強化

  • プロジェクトパネルで重複するフォルダーを統合できます。詳しくは、重複するフォルダーの統合を参照してください。
  • シーケンス内のビデオエフェクトをレンダリングおよび置換できます。詳しくは、シーケンス内のメディアのレンダリングと置換を参照してください。
  • プロジェクトパネルの現在の表示状態を、キーボードへのマッピングが可能なプリセットに保存できます。これには、リスト表示で確認できるメタデータ項目と、その順番(左から右)も含まれます。

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