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Premiere Pro のオーディオトラックミキサー

Premiere Pro のオーディオトラックミキサーを使用して、オーディオを編集し、プロフェッショナルなプロジェクトを作成します。

オーディオトラックミキサーは、最も見過ごされがちなビデオ製作処理の 1 つです。この機能について理解することで、編集にかかる時間を短縮し、さらにプロフェッショナルなサウンドプロジェクトを実現することができます。

オーディオトラックは、オーディオトラックミキサーまたはオーディオクリップミキサーを使用して編集できます。相違点は、次のとおりです。

  • オーディオトラックミキサーは、トラックを制御します。  
  • オーディオクリップミキサーは、各トラック内の個々のオーディオクリップを制御します。詳しくは、オーディオクリップミキサーを参照してください。

オーディオトラックミキサー

オーディオトラックミキサーの各トラックはタイムラインに表示されているアクティブシーケンスのトラックに対応しており、タイムラインのオーディオトラックをオーディオコンソール形式のレイアウトで表示します。

オーディオトラックミキサーには、タイムラインで使用可能なオーディオトラック数に一致する、特定の数のオーディオトラックスライダーが含まれています。タイムラインにオーディオトラックを新規追加すると、オーディオトラックミキサーにトラックが新規作成されます。トラックの名前をクリックするとトラック名を変更できます。また、オーディオトラックミキサーを使用すると、オーディオをシーケンスのトラックに直接録音することもできます。

オーディオトラックミキサーに表示されるのはアクティブシーケンスのトラックのみで、プロジェクト全体のトラックが表示されるわけではありません。複数のシーケンスで構成されたマスタープロジェクトミックスを作成する場合は、マスターシーケンスを設定して、他のシーケンスをそこにネストします。 

オーディオトラックミキサーは、ほとんどの Premiere Pro ワークスペースの初期設定で非表示になっています。オーディオワークスペースを開くには、Windows/オーディオトラックミキサーをクリックします。

オーディオトラックミキサーの各部
オーディオトラックミキサーの各部

A. パン/バランスコントロール B. オートメーションモード C. トラックをミュート/ソロトラック/このトラックに録音ボタン D. クリッピングインジケーター E. VU メーターおよびフェーダー F. トラック名  G. オーディオメーターとフェーダー 

チャンネルの機能

オーディオトラックミキサーの各トラックはタイムラインに表示されているアクティブシーケンスのトラックに対応しており、タイムラインのオーディオトラックをオーディオコンソール形式のレイアウトで表示します。オーディオトラックミキサーの縦方向の各列には、以下の図に示すように、Audio1、Audio2、Audio3 などのラベルが付けられています。これらのオーディオトラックは、通常の編集タイムラインに存在するものとまったく同じです。

チャンネル機能 UI では、オーディオミキシング用のオーディオコンソールレイアウトに複数のオーディオトラックが表示されます。
オーディオミキシング入門。

オーディオトラックミキサーを使用すると、トラック全体を同時に調整することができます。例えば、音楽が Audio1 トラック上にあり、オーディオ track2 にボイスオーバーがあるとします。音楽が大きすぎる場合は、スライダーを調節して音量を下げることができます。 

整理するには、ミキサーの下部にあるオーディオトラックの名前を変更します。

パンニング

パンニングパネルが開き、オーディオが聞こえる場所の右側(R)と左側(L)の間でオーディオトラックのバランスをとるオプションが表示されます。
オーディオパンニングでサウンドスケープを強化します。

オーディオのパンニングをおこなうと、サウンド信号がステレオフィールドの別の部分に送信されます。つまりオーディオの再生される場所の右側(R)と左側(L)の間で各トラックのバランスをとる方法をパンニングが制御するということです。トラックを右端に移動すると、ヘッドフォンまたはスピーカーの右側のみでそのトラックのオーディオが再生されます。 

例えば、子どもがシーンの右側で笑っている場合、サウンドを右側にパンすると視聴者にとってリアルな体験が実現されます。

ミュート、ソロ、録音

パンニングパネルが開き、オーディオをコントロールするために使用されるミュート、ソロ、録音のオプションが表示されます。
ミュート、ソロ、録音機能を使用してオーディオをコントロールします。

これらのボタンは、M、S および R と短縮されています。これを使用すると、様々なオーディオ要素に集中してオーディオトラックを無効にすることができます。これは、タイムラインで使用可能なアイコンと同じです。 

M – 選択したトラックをミュートし、他のトラックからオーディオを再生します。

S – オーディオは、選択されたトラックからのみ再生されます。他のトラックはすべてミュートになります。

R – マイクから Premiere Pro に直接オーディオを録音します。

オートメーション

読み取りドロップダウンには、「オフ」、「読み取り」、「ラッチ」、「タッチ」、「書き込み」のオプションが表示されます。
オーディオパラメーターの変更をコントロールおよび記録します。

オートメーションとは、特定の時間の経過と共に、それ自体を調整するパラメーターがあることを意味します。オーディオトラックミキサーには、デフォルトで読み取るように設定された独自のオートメーションモードがあります。

オーディオトラックミキサーでは、5 つの異なるオートメーションモードを使用できます。

  • オフ – 再生中はトラック設定と既存のキーフレームを無視します。このモードでは、変更は記録されません。
  • 読み取り – デフォルトのオートメーションモードです。トラックキーフレームは、再生を制御するために使用します。トラックにキーフレームが設定されていない場合、変更はトラック全体に影響します。
  • 書き込み – 再生中の調整と作成されたキーフレームを記録します。再生の開始時に変更が加えられます。設定が変更されるまで待機することはありません。例えば、クリップを再生しリアルタイムでスライダーを移動すると、動きが記録され所定の位置にロックされます。
  • タッチ – 書き込みに類似しています。オートメーションは、プロパティを調整するまで実行されません。プロパティの調整を中断すると、前の状態に戻ります。変更を記録するには、オーディオスライダーに触れてください
  • ラッチ – タッチに類似しています。プロパティを調整するまではオートメーションは開始されません。プロパティ設定には前の調整内容が反映されています。再生を停止して再開するまでは、元の位置には戻りません。
注意:

書き込みに設定されている場合は、再生した内容がすべて書き換えられます。完了したら、読み取りに戻します。オーディオクリップキーフレームを表示するには、タイムラインでオーディオトラックをダブルクリックします。左側の「菱形」アイコンをクリックして、トラックのキーフレームの音量を選択します。詳しくは、キーフレームを使用したトラックボリュームの調整を参照してください。

トラックエフェクト

オーディオトラックミキサーにトラックエフェクトが表示されていない場合は、オーディオトラックミキサーの左上隅にある小さい矢印をクリックします。EQ、リバーブ、圧縮のようなオーディオエフェクトをトラック全体に適用したり、組み合わせたりできます。 

トラックエフェクトパネルには、様々なエフェクトを配置したり、割り当てを送信したりできる一連のスロットが表示されます。使用可能なスロットをクリックして、トラックに適用可能なエフェクトのリストを表示します。エフェクトを適用すると、一番下にボックスが表示され、このエフェクトのパラメーターを制御できます。同時に発生する複数のエフェクトを追加することができます。 

「Fx」ボタンはオーディオエフェクトを保持しますが、ミュートにします。エフェクトを削除するには、そのエフェクトをクリックしドロップダウンメニューから「なし」を選択します。

サブミックス

サブミックスとは、特定のオーディオトラックからルーティングされたオーディオ信号を組み合わせたトラックです。複数のトラックに適用できるサブミックスを調整できます。サブミックスは、オーディオトラックとマスタートラックとの間にある中間的なステップです。これは、調整レイヤーのオーディオバージョンとほぼ同じです。

詳しくは、高度なオーディオ - サブミックス、ダウンミキシング、ルーティングを参照してください。

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