プロジェクトファイルには、キャプチャ、トランジション、オーディオのミキシングについての設定など、シーケンスやアセットに関する情報が含まれています。また、プロジェクトファイルには、トリミングしたクリップのインポイントとアウトポイントやエフェクトのパラメーターなど、すべての編集作業のデータも含まれています。Premiere Pro では、プロジェクトを開始するたびに、ハードディスク上にフォルダーが作成されます。初期設定では、キャプチャしたファイル、自動的に作成されるプレビューファイルや、最適化したオーディオファイル、およびプロジェクトファイルそのものも、このフォルダーに保存されます。

プロジェクトを作成すると、Premiere Pro によって自動的にプロジェクトファイルが作成されます。このファイルには、プロジェクトの各シーケンスで選択した設定、アセットに関する重要なデータ、編集データ、エフェクト、プロジェクトで使用されるその他の情報などが格納されます。

Premiere Pro では、ビデオ、オーディオ、静止画ファイルは、プロジェクトファイルに格納されません。各ファイル(クリップ)を読み込んだ時点でのファイル名とファイルの場所に基づいて、参照情報だけが格納されます。後でソースファイルの移動、名前の変更または削除を行うと、次回プロジェクトを開いたときに、そのソースファイルを見つけることができなくなります。このような場合は、「ファイル「XXXX」はどこにありますか?」というダイアログボックスが表示されます。

初期設定では、すべてのプロジェクトに 1 つのプロジェクトパネルがあります。プロジェクトパネルは、プロジェクトで使用するすべてのクリップの格納場所として機能します。プロジェクトのメディアとシーケンスは、プロジェクトパネルのビンを使用して整理できます。

1 つのプロジェクトで複数のシーケンスを使用することができ、1 つのプロジェクト内のシーケンスの設定はそれぞれ異なっていてもかまいません。1 つのプロジェクトの中で、各セグメントを別個のシーケンスとして編集し、それらをネストさせて長いシーケンスにし、個々のセグメントを 1 つの完成したプログラムとしてまとめることができます。同様に、シーケンスの複数のバリエーションを同じプロジェクトに個別のシーケンスとして保存することもできます。

注意:

同じビデオプログラムで複数のバージョンを作成する場合、プロジェクトのコピーを作成する必要はありません。プロジェクトファイル内で新規シーケンスを作成するか、またはシーケンスを複製します。

チュートリアルで学習する

このチュートリアルをご覧になり、Premiere Pro プロジェクトの作成方法、オプションの指定方法、一般的なプロジェクト設定について学習します。

プロジェクトの作成

プロジェクトには複数のシーケンスが含まれており、シーケンスごとに異なる設定を指定することができます。Premiere Pro では、プロジェクトが作成されるたびに、最初のシーケンスの設定を指定するダイアログボックスが表示されます。シーケンスを含まないプロジェクトを作成する場合は、この手順はキャンセルできます。

  1. (オプション)デバイスからビデオをキャプチャする場合は、IEEE 1394 または SDI 接続を使用してデバイスをコンピューターに接続してから、デバイスの電源を入れて、次のいずれかの操作をおこないます。
    • カメラの場合は、「VTR」や「ビデオ」と記載されている再生モードに設定します。

    • デッキの場合は、出力が正しく設定されていることを確認します。

    注意:

    カメラを「カメラ」または「ムービー」と記載されている録画モードに設定しないでください。

  2. Premiere Pro の起動時に表示されるスタート画面で「新規プロジェクト」を選択するか、アプリケーションを開いてからファイル/新規/プロジェクトを選択します。

  3. プロジェクトファイルを保存する場所を参照し、プロジェクトの名前を入力して、「OK」をクリックします。

    注意:

    保存にはできるだけ、後で変更する必要がない場所と名前を選択してください。初期設定では、プロジェクトを保存しているフォルダーに、レンダリングしたプレビュー、最適化したオーディオ、キャプチャしたオーディオとビデオも保存されます。後でプロジェクトファイルを移動すると、それに関連付けられているファイルも移動しなければならなくなります。

  4. 次のいずれかの操作をおこないます。
    • プロジェクトの最初のシーケンスに対して、プリセットを選択するか設定をカスタマイズします。詳しくは、シーケンスの作成を参照してください。設定したら、「OK」をクリックします。

    • シーケンスを含まないプロジェクトを作成するには、「キャンセル」をクリックします。

  5. (オプション)各種ファイルの保存先を変更する場合は、スクラッチディスクの場所を指定します。詳しくは、スクラッチディスクの指定によるシステムパフォーマンスの改善を参照してください。

    注意:

    Premiere Pro では、SD(スタンダードデフィニション)だけでなく、8 bit/チャンネル以上のフッテージや、HD(ハイデフィニション)のフッテージもサポートしています。

プロジェクト設定の確認

すべてのプロジェクト設定はプロジェクト全体に適用され、そのほとんどはプロジェクトを作成した後では変更できません。

プロジェクトを開始した後では、ごく一部の設定しか変更できませんが、プロジェクト設定の内容を確認することはできます。これらの設定にアクセスするにはプロジェクト設定ダイアログボックスを使用します。

  1. プロジェクト/プロジェクト設定/一般、またはプロジェクト/プロジェクト設定/スクラッチディスクを選択します。
  2. 必要に応じて、設定を表示または変更します。
  3. 「OK」をクリックします。

プロジェクト設定ダイアログボックス

一般設定

ビデオレンダリングおよび再生

Mercury Playback Engine のソフトウェアまたはハードウェア機能を有効にするかどうかを指定します。正規の CUDA カードが搭載されている場合、Mercury Playback Engine でのハードウェアレンダリングおよび再生を選択できるようになります。CUDA、Mercury Playback Engine および Premiere Pro について詳しくは、Premiere Pro work Area ブログのこの投稿を参照してください。

タイトルセーフエリア

タイトルのセーフエリアとして使用するフレームエッジの量を指定します。これにより、テレビのオーバースキャンによってタイトルが画面からはみ出すことはありません。ソースモニターまたはプログラムモニターでセーフマージンボタンをクリックすると表示される十字マーク付きの長方形は、タイトルセーフエリアを示します。タイトルには、アクションよりも広いセーフゾーンが必要とされます。

アクションセーフエリア

アクションのセーフエリアとして使用するフレームエッジの量を指定します。これにより、テレビのオーバースキャンによってアクションが画面からはみ出すことはありません。ソースモニターまたはプログラムモニターでセーフマージンボタンをクリックすると表示される長方形は、アクションセーフエリアを示します。

表示形式(ビデオおよびオーディオ)

ビデオおよびオーディオの表示形式について詳しくは、シーケンスのプリセットおよび設定にある「一般設定」のエントリを参照してください。

キャプチャ形式

キャプチャ形式の設定について詳しくは、キャプチャ形式の設定、環境設定およびトラックを参照してください。

スクラッチディスク

スクラッチディスクの指定について詳しくは、スクラッチディスクの指定によるシステムパフォーマンスの改善を参照してください。

プロジェクトを開く

Windows 版の Premiere Pro では、以前のバージョンの Premiere Pro または Adobe Premiere 6.x で作成されたプロジェクトファイルを開くことができます。プロジェクトは一度に 1 つだけ開くことができます。あるプロジェクトのコンテンツを別のプロジェクトにコピーするには、「読み込み」コマンドを使用します。

プロジェクトのコピーを Premiere Pro 自動保存フォルダーに自動的に保存するには、「自動保存」コマンドを使用します。

プロジェクトの作業中に、ファイルが見つからなくなることがあります。見つからないファイルをプレースホルダーとしてオフラインファイルに置き換えれば、作業を続けることができます。編集作業そのものはオフラインファイルを利用して行えますが、ムービーをレンダリングする前にオリジナルのファイルをオンラインに戻す必要があります。

プロジェクトを開いた後でファイルをオンラインに戻すには、「メディアをリンク」コマンドを使用します。プロジェクトを一度閉じてから開き直さなくても作業を続けることができます。

  1. ファイル/プロジェクトを開くを選択します。
  2. プロジェクトファイルを参照して選択します。
  3. 「開く」を選択します。
  4. 「ファイル「XXXX」はどこにありますか?」ダイアログボックスが表示された場合は、ファイルを指定するか、「ファイル「XXXX」はどこにありますか?」ダイアログボックスで次のいずれかを選択します。

    検索

    Windows エクスプローラー(Windows)または Finder(Mac OS)の検索機能が起動されます。

    注意:

    プロジェクトとアセットを別のコンピューターに移動する場合は、プロジェクトファイルに指定されているファイルパスを編集すると、Premiere Pro が関連プロジェクトファイルを自動的に見つけられるようになります。PRPROJ ファイルを、テキストエディターまたは Dreamweaver などの XML エディターで開きます。プロジェクトが以前のコンピューターで使用していたファイルパスの指定箇所を検索します。指定箇所を新しいコンピューター上のファイルパスに置き換えます。

    「スキップ」ボタン

    セッション中に、見つからないファイルを一時的なオフラインクリップに置き換えます。プロジェクトを開き直すと、ファイルを探すか、再度スキップするかを問い合わせるダイアログボックスが表示されます。

    「すべてスキップ」ボタン

    「スキップ」オプションと同様に、「すべてスキップ」オプションでは、見つからないすべてのファイルを一時的なオフラインファイルに置き換えます。

    注意:

    「スキップ」および「すべてスキップ」は、プロジェクト内でそのファイルが使用されているすべてのインスタンスを作成し直す場合にだけ選択します。その時点で見つからなくても、プロジェクトにファイルを残しておく場合は、代わりに「オフライン」を使用します。

    「プレビューをスキップ」ボタン

    プロジェクトでレンダリング済みのプレビューファイルが検索されないようにします。これにより、プロジェクトの読み込みが速くなりますが、再生パフォーマンスを向上させるためにシーケンスの一部のレンダリングが必要になることがあります。

    オフライン

    見つからないファイルをオフラインクリップ(プロジェクト全体の見つからないファイルへのすべての参照を保持するプレースホルダー)で置き換えます。「スキップ」オプションで作成された一時的なオフラインクリップとは異なり、「オフライン」オプションで生成されたオフラインクリップは、セッションが変わっても持続されます。そのため、プロジェクトを開くたびに見つからないファイルを探す必要はありません。

    「すべてオフライン」ボタン

    「オフライン」オプションと同様に、「すべてオフライン」オプションでは、見つからないすべてのファイルを永続的なオフラインファイルに置き換えます。

注意:

Premiere Pro プロジェクトでソースファイルをクリップとして使用している場合は、クリップがデバイスコントロールを使用してキャプチャされたもので、再度キャプチャする予定がある場合を除きソースファイルを削除しないでください。ソースファイルは、最終的なムービーが完成した後に削除することができます。

プロジェクトファイルの削除

  1. Windows エクスプローラー(Windows)または Finder (Mac OS)で、Premiere Pro プロジェクトファイルを参照して選択します。プロジェクトファイルには .prproj というファイル拡張子が付いています。
  2. Delete キーを押します。

別のコンピューターへのプロジェクトの移動

別のコンピューターへプロジェクトを移動し、編集を続行するには、プロジェクトファイルとプロジェクトのすべてのアセットのコピーを移動する必要があります。Premiere Pro がアセットのファイルを見つけて、プロジェクト内のクリップに自動的に再リンクできるように、アセットのファイル名とフォルダーの場所は維持される必要があります。

また、元のコンピューターでプロジェクトに使用したコーデックが、2 台目のコンピューターでも同様にインストールされていることを確認します。プロジェクトとそのアセットを別のコンピューターに移動する方法について詳しくは、プロジェクトのコピー、トランスコード、またはアーカイブを参照してください。

複数の開いているプロジェクトの操作

複数の開いているプロジェクトの操作

複数の開いているプロジェクトの操作
複数の開いているプロジェクトの操作方法について詳しくは、このビデオをご覧ください

Premiere Pro を使用して複数のプロジェクトを開くことができます。また、2 つの異なるプロジェクトを開いて、必要に応じてプロジェクト間で要素やアセットをクリックし、ドラッグしてコピーできます。

  1. あるプロジェクトでの作業中に、既存の Premiere Pro プロジェクトを開いたり、別の Premiere Pro プロジェクトを作成したりできます。 

    複数の開いているプロジェクトの表示
    複数の開いているプロジェクトの表示
  2. 開いているプロジェクトの完全なリストを表示するには、Premiere Pro/プロジェクト/メニューを選択します。これにより、開いているすべてのプロジェクトとすべてのプロジェクトパネルのリストが表示されます。 



    複数のプロジェクトの表示
    複数のプロジェクトの表示
  3. 特定のプロジェクトに関連付けられたコンテンツが表示されているパネルをクリックして、そのプロジェクトを「アクティブなプロジェクト」モードに切り替えます。これは、プロジェクトパネルタイムラインパネルプログラムモニターソースモニターエフェクトなどに適用されます。

  4. 作業中の特定のプロジェクトを閉じるには、ファイル/プロジェクトを閉じるを選択します。

  5. 終了および保存を選択する場合、すべてのプロジェクトがディスクに書き込まれて保存されるまで待つ必要があります。開いている複数のプロジェクトがある場合は、変更をおこなった各プロジェクトを閉じる前に、「閉じる前にファイル「Project_X.prproj」を保存しますか?」のようなメッセージが表示されることがあります。

  6. 異なるプロジェクト間でメディアまたはシーケンスをドラッグできます。メディアをドラッグすると、新しい場所にコピーされ、元の場所から移動されたり削除されたりすることはありません。

  7. 代わりにプロジェクト項目をターゲットの場所に移動してコピー元のソースから削除するには、プロジェクトにドラッグした後で、ソースからプロジェクト項目を削除する必要があります。

複数の開いているプロジェクトの操作時のワークスペースの保存

  1. プロジェクトからワークスペースを読み込みを選択します。

     

  2. 最初のプロジェクトを開くと、そのワークスペースが読み込まれます。次のプロジェクトを読み込む場合、ワークスペース全体ではなく、タイムラインで開かれているシーケンスのみが開かれます。
     

  3. プロジェクトを閉じる場合、ワークスペースを保存しますが、閉じる前にプロジェクトパネルとタイムラインパネルを削除します。

  4. これにより、プロジェクトをもう一度開く際に、余分なプロジェクトパネルやタイムラインパネルが開かなくなります。また、これにより、実際にはプロジェクトに存在していないシーケンスの複数のタイムラインパネルを含むワークスペースが表示されるのを防ぐことができます。

    注意:

    Premiere Pro では、プロジェクトからワークスペースを読み込み設定を選択していない限り、ワークスペース設定は保存されません。

     

共有プロジェクトの操作

共有プロジェクトを操作するには:

共有プロジェクトの操作

共有プロジェクトの操作
共有プロジェクトの操作方法について詳しくは、このビデオをご覧ください

アクティブに編集をおこない、プロジェクトを確認したい人に読み取り専用アクセス権のみを付与して変更を許可しない場合、複数のエディターを同時に使用したり、プロジェクトをロックしたりできます。 

  1. 環境設定/プロジェクトパネル/共有プロジェクトを選択します。

  2. 複数のプロジェクトを操作している場合にプロジェクトをロックするには、プロジェクトをロック/プロジェクトのロックを有効化を選択します。

    プロジェクトのロック
    プロジェクトのロック
  3. プロジェクトパネルの左下隅に、プロジェクトの現在のステータスを表示するロックボタンが表示されます。赤いボタンはプロジェクトが読み取り専用モードであることを示します。

    読み取り専用モードの共有プロジェクト
    読み取り専用モードの共有プロジェクト
  4. 赤いロックボタンをクリックすると、プロジェクトが書き込み可能になり、ボタンが緑色に変わります。これで、他の共同作業者もプロジェクトを編集できるようになります。

    書き込み可能モードの共有プロジェクト
    書き込み可能モードの共有プロジェクト

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