ローリングシャッターの修復エフェクト

DSLR などの、CMOS センサーを採用したカメラにおける一般的な問題の 1 つに、ビデオの走査線間のタイムラグがあります。スキャン間のタイムラグにより、イメージ内のすべての部分が同時には記録されず、ローリングシャッターの歪みが生じます。このような歪みは、カメラまたは対象物が移動した場合に生じる可能性があります。

Premiere Pro のローリングシャッターの修復エフェクトは、歪みが生じた生成物を削除するために使用できます。

このエフェクトを適用した後は、次のプロパティが指定できるようになります。

ローリングシャッターレート：フレームレート（走査時間）に対する割合（％）を指定します。DSLR では 50～-70％ の範囲内にあり、iPhone では 100％ 近くになります。歪んだ線が垂直になるまで、ローリングシャッターの割合を調整します。

スキャン方向：ローリングシャッター走査が発生している方向を指定します。ほとんどのカメラはセンサーを上から下にスキャンします。スマートフォンでは、カメラを上下逆にしたり、回転したりして操作できるので、別のスキャン方向を指定することが必要になる場合があります。

「詳細」セクション：

補間方法：オプティカルフロー分析とピクセルモーションリタイミングを使用してワープのないフレームを生成するか（ピクセルモーション）、スパースポイントトラッキングとワープによる方法を使用するか（ワープ）を選択します。

詳細分析：ワープ内でより詳細なポイント分析を実行します。指定できるのは、ワープ法を使用するときです。

ピクセルモーションの詳細：オプティカルフローベクトルフィールドの計算の詳細度を指定します。指定できるのは、ピクセルモーション法を使用するときです。