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この記事では、Premiere Pro と Adobe Media Encoder での Mercury Playback Engine(GPU アクセラレーション)とハードウェアによるデコード/エンコードについて説明します。
Mercury Playback Engine(GPU アクセラレーション)レンダラー
Adobe Premiere Pro と Adobe Media Encoder では、システムの GPU を利用して CPU と GPU の間で負荷を分散し、パフォーマンスを改善することができます。現在、ほとんどの処理は CPU で行われ、GPU は特定のタスクと機能で使用されています。
Mercury Playback Engine(GPU アクセラレーション)レンダラーは、GPU で高速処理されたエフェクトと機能に使用されています。
Adobe Premiere Pro で GPU を利用して高速処理されるエフェクトについては、こちらを参照してください。GPU で高速処理されたエフェクトかどうか確認するには、エフェクトパネルで高速処理エフェクトアイコンを探します。
このエフェクト処理とは別に、Mercury Playback Engine(GPU アクセラレーション)が画像処理、サイズ変更、カラースペースの変換、色の変更などに使用されています。このエンジンは、Mercury Transmit によるタイムラインの再生、スクラブ、全画面再生にも使用されています。
Adobe Premiere Pro の推奨グラフィックカードについては、こちらを参照してください。
4GB の VRAM を搭載した GPU をおすすめしますが、Adobe Premiere Pro で行う作業の種類によって推奨値は異なります。
VRAM の一般的な要件は次のとおりです。
- 1080p - 4GB VRAM
- 4K – 6GB VRAM
- 6K 以上 – 8GB 以上の VRAM
VR の場合、6GB 以上の VRAM をおすすめします。高解像度の立体フレーム(8K x 8K など)を扱う場合は、より多くの VRAM が必要になる場合があります。NVIDIA GPU を使用している場合には、CUDA 9.2 をサポートする最新のドライバーをインストールしてください。
古いグラフィックカードを購入すると、新しいカードよりもサポート期間が短くなります。
- Adobe Premiere Pro の場合、ファイル/プロジェクト設定/一般/ビデオレンダリングおよび再生の順に移動し、レンダラーを Mercury Playback Engine - GPU 高速处理(OpenCL/CUDA/Metal)に設定します。
- Adobe Media Encoder の場合は、環境設定/一般を選択し、ビデオレンダリングセクションでレンダラーを Mercury Playback Engine GPU アクセラレーション(OpenCL/CUDA/Metal)に選択します。
Adobe Media Encoder では、キューパネルの右下隅でもレンダラーを設定できます。
Adobe Premiere Pro では、再生時は 1 つの GPU を使用し、インからアウトをレンダリングや書き出しなどのタスクでは複数の GPU を使用します。CrossFire は、複数の GPU を 1 つの論理 GPU とセットアップできます。その場合、Adobe Premiere Pro では 1 つの GPU として扱われます。
マルチ GPU(非 SLI または 非 CrossFire)構成の場合、システムまたはドライバーベースの GPU/グラフィックの自動切り替え機能を無効にすることをおすすめします。
専用 GPU で実行されている Mercury Playback Engine が、GPU 関連のすべての処理を行うわけではありません。特定のコーデックのエンコード/デコードや、GPU の使用率をモニタリングするユーザー インターフェイス(UI)のアクティビティなど、特定のタスクで統合 GPU が使用される場合があります。
GPU の使用率はいくつかの要因によって変わります。編集またはレンダリング中の GPU 使用率は、GPU 高速処理エフェクト/機能の数、GPU の計算能力など、さまざまな要因の影響を受ける可能性があります。NVIDIA RTX 2080 などの強力な GPU は、NVIDIA GTX 1060 よりも高速ですが、処理能力が高い分、同じ情報量の処理に必要なハードウェアリソースが NVIDIA GTX 1060 やミッドレンジの GPU よりも少なくなり、結果として使用率が低くなることがあります。使用する GPU 高速処理エフェクトが少ない場合は GPU の使用率が低く、使用するエフェクト数の増加に合わせて GPU 使用率が上昇することもあります。
これは、VR エフェクトの場合にのみ表示されます。エフェクトの処理に十分な VRAM が GPU にないと、このメッセージが表示されます。
ハードウェアアクセラレーションによるデコードおよびエンコード
Premiere Pro は、ハードウェアアクセラレーションによるエンコードに対応し、エンコード(書き出し)性能を高速化し、H.264 および H.265(HEVC)形式の書き出しにかかる時間を短縮します。 また、Premiere Pro は、H.264 および H.265 形式のハードウェアアクセラレーションによるデコードのサポートにより、タイムラインの再生パフォーマンスを改善します。
これらの機能を利用するためには、ハードウェアアクセラレーションによるデコードおよびエンコードの機能を持つ GPU が必要です。
お使いの GPU がハードウェアアクセラレーションによるデコードおよびエンコードをサポートしているかどうか、次の情報から確認してください。
Apple シリコン(M1 以上)は、10 ビット 4:2:2 デコードサポートを含む、H.264 および H.265 形式に対してのハードウェアアクセラレーションによるデコードおよびエンコードをサポートしています。 HEVC HLG 4:2:0 10 ビットエンコードでもソフトウェアを使ってエンコードします。
ハードウェアアクセラレーションによるデコードおよびエンコードを使用するための必要システム構成については、こちらを参照してください。
ハードウェアアクセラレーションによるエンコードのサポート
書き出し設定の下にある形式のドロップダウンからH.264/HEVCを選択して、このオプションを有効にします。 「ビデオ」タブで、エンコード設定に移動し、パフォーマンスをハードウェアエンコーディングに設定します。
サポートされるコーデックプラットフォーム
エンコード: H.264/AVC(8 ビット)、HEVC 4:2:0(8 ビットおよび 10 ビット)、最大 4096 x 4096。 第 10 世代以降の Intel® Core™ プロセッサーを使用している場合、HEVC エンコードは 8192 x 8192 までサポートされます。
HEVC 4:2:0 10 ビットエンコーディングは、第 9 世代から第 12 世代の Intel® Core™ プロセッサーでサポートされています。 詳しくは、Intel のドキュメントを参照してください。
ハードウェアアクセラレーションによるデコードのサポート
ハードウェアアクセラレーションによるエンコードと同様に、Adobe Premiere Pro はハードウェアアクセラレーションによるデコードに対応しています。これにより、タイムラインでの H.264/AVC メディアや HEVC メディアの再生パフォーマンスを改善できます。
ハードウェアアクセラレーションによるデコードを有効にするには:
-
-
「ハードウェアによる高速処理のデコードを有効にする(再起動が必要)」を選択します。
-
Adobe Premiere Pro を再起動します。
サポートされるコーデックプラットフォーム
この機能は、MP4 メディアで使用できます。特に、H.264/AVC コーデックと HEVC コーデックに対応しています。Premiere Pro、Adobe Media Encoder、After Effects バージョン 22.0 以降は、Intel プラットフォームで HEVC 4:2 10 ビットハードウェアアクセラレーションによるデコードをサポートしています。
M2TS(MPEG-2 Transport Stream)はサポートされていません。4K M2TS メディアを使用している場合、サポート対象の MP4 コーデックに変換すると、再生パフォーマンスが向上する可能性があります。変換後の MP4 メディアは、ハードウェアアクセラレーションによるデコードを利用できます(HD M2TS メディアの場合、パフォーマンスが改善されない可能性があります)。
システムに搭載されている RAM が 8GB 以下の場合、統合 GPU は共有 GPU メモリーとして RAM を使用します。このため、統合 Intel® GPU でハードウェアアクセラレーションによるデコードが制限され、結果的に処理が CPU に引き継がれる可能性があります。パフォーマンスを改善するには、16GB 以上の RAM の使用をおすすめします。
最適なパフォーマンスを得るため、アドビでは次のバージョンのドライバーとプロセッサーを推奨しています。
- Iris® Xe Graphics、UHD Graphics、Iris® Xe Max Graphics 搭載の第 11 世代 Intel® Core™ の場合は、xx.x.100.9126 以上のドライバー
- 第 10 世代 Intel® Core™(以下のリストを参照)の場合は xx.x.100.9894 以上のドライバー:
- Intel® Core™ i7-1068NG7 プロセッサー
- Intel® Core™ i7-1065G7 プロセッサー
- Intel® Core™ i7-1060G7 プロセッサー
- Intel® Core™ i5-1035G4 プロセッサー
- Intel® Core™ i5-1035G7 プロセッサー
- Intel® Core™ i5-1038NG7 プロセッサー
- Intel® Core™ i5-1035G1 プロセッサー
- Intel® Core™ i5-1030G7 プロセッサー
- Intel® Core™ i5-1030G4 プロセッサー
- Intel® Core™ i3-1005G1 プロセッサー
- Intel® Core™ i3-1000G1 プロセッサー
- Intel® Core™ i3-1000G4 プロセッサー
- Intel® Pentium® プロセッサー 6805
ハードウェアアクセラレーションによるデコード、Mercury Playback Engine(GPU アクセラレーション)、ハードウェアアクセラレーションによるエンコードの違い
- Mercury Playback Engine(GPU アクセラレーション)は、GPU で高速処理されたエフェクトをレンダリングし、再生処理を改善するために使用されるレンダラーです。
- ハードウェアアクセラレーションによるエンコードは、H.264/AVC と HEVC コーデックでタイムラインを書き出すときに、エンコード処理を高速化するために使用されます。
- ハードウェアアクセラレーションによるデコードは、タイムラインを再生しながら H.264/AVC と HEVC メディアの高速でデコードするためのプロセスです。