Animate ワークスペースのオーサリングパネルには、好みに合わせて調整可能なオーサリングコントロールとパブリッシュコントロールがあります。また、どのパネルも、利用しやすいように現在の場所からドラッグしたり、サイズを変更したり、画面上の好きな場所に移動したりすることができます。さらに、Animate ポップアップメニューには、画面上の特定の位置にパネルをロックするオプションが用意されています。ロックすると、作業中に誤ってパネルをドラッグしても動きません。

プロパティインスペクターを使用することで、ステージおよびタイムラインのいずれにおいても、現在の選択で最も頻繁に使用される属性にすばやくアクセスすることができます。プロパティインスペクターでは、属性を制御するメニューやパネルを開かなくても、オブジェクトやドキュメント属性を変更できます。
プロパティインスペクターには、選択している内容に応じて、現在のドキュメント、テキスト、シンボル、シェイプ、ビットマップ、ビデオ、グループ、フレームまたはツールの情報および設定が表示されます。種類の異なるオブジェクトを複数選択すると、プロパティインスペクターには、選択したオブジェクトの総数が表示されます。
プロパティインスペクターを表示するには、ウィンドウ/プロパティを選択するか、Ctrl + F3(Windows)または Command + F3(Mac OS)を押します。
Animate 2020 リリースには、「ツール」、「オブジェクト」、「フレーム」、「ドキュメント」という 4 つのタブを備えた最新のプロパティインスペクターが用意されています。 各タブは、現在選択しているオブジェクトのプロパティに対応しています。
ツール - 現在選択されているツールを示します。ツールに有効な PI(プロパティインスペクター)がない場合は、「ドキュメント」PI が表示され、「ツール」PI タブは無効になります。このタブには、現在選択されているツールのプロパティが表示されます。
オブジェクト - ステージで現在選択されているオブジェクトが表示されます。オブジェクトが選択されていない場合、このタブは無効になります。このタブには、現在選択されているツールのプロパティが表示されます。
フレーム - タイムラインで現在選択されているフレームが表示されます。フレームが選択されていない場合、このタブは無効になります。このタブには、現在選択されているツールのプロパティが表示されます。
ドキュメント - 現在操作しているドキュメントが表示されます。このタブには、現在開いているドキュメントに固有のプロパティの概要が表示されます。





更新された多角形、長方形、楕円、テキスト、マジックワンドツールプロパティ
多角形ツール、長方形ツール、楕円ツール、テキストツール、マジックワンドツールのプロパティインスペクターパネルは更新されて、アクセスしやすくなり、すっきりとしたユーザーインターフェイスになりました。


ライブラリパネル(ウィンドウ/ライブラリ)では、Animate で作成したシンボルを保存および整理します。また、ビットマップグラフィック、サウンドファイル、ビデオクリップなど、読み込んだファイルも保存できます。ライブラリパネルを使用すると、ライブラリアイテムをフォルダーに整理したり、ドキュメント内での使用回数を表示したりできます。また、名前、タイプ、日付、使用回数または ActionScript® リンケージ識別子ごとにアイテムを並べ替えることもできます。例えば、アニメーション GIF を読み込むと、ルートフォルダーの下に GIF というフォルダーが作成され、ファイルが配置されます。また、シンボル名やリンケージ名を検索フィールドに入力することで、ライブラリパネルを検索できます。多くの複数オブジェクト選択のプロパティを設定することもできます。

アクションパネルでは、オブジェクトまたはフレームの ActionScript コードの作成と編集を行います。フレーム、ボタン、またはムービークリップのインスタンスを選択することによって、アクションパネルがアクティブになります。選択している内容によって、アクションパネルのタイトルが「ボタンアクション」、「ムービークリップアクション」、または「フレームアクション」に変更されます。

アクションパネルを表示するには、ウィンドウ/アクションを選択するか、F9 キーを押します。アクションパネルについて詳しくは、アクションパネルの概要を参照してください。
ムービーエクスプローラーを使用することで、ドキュメントのコンテンツを表示し整理することができ、またドキュメントのエレメントを修正用に選択することができます。ムービーエクスプローラーには、現在使用されているエレメントのリストが、操作可能な階層ツリー構造で表示されます。
ムービーエクスプローラーを使用して、以下の操作を実行します。
ムービーエクスプローラーに表示する、ドキュメント内のアイテムカテゴリをフィルターします。
選択したカテゴリを、シーン、シンボル定義、またはその両方として表示します。
ナビゲーションツリーを開いて、閉じます。
ドキュメント内のエレメントを名前で検索します。
他の開発者が作成した Animate ドキュメントの構造を確認します。
特定のシンボルまたはアクションのすべてのインスタンスを検索します。
ムービーエクスプローラーに表示されている表示リストをプリントします。
ムービーエクスプローラーには、選択したアイテムを操作したり、ムービーエクスプローラーの表示を変更できる、パネルメニューやコンテキストメニューが用意されています。ムービーエクスプローラーパネルにある、下に三角形が付いたチェックマークはパネルメニューを表します。
注意:
スクリーンを操作する場合は、使用するムービーエクスプローラーの機能が若干異なります。
テキスト、シンボル、ActionScript、読み込まれたファイル、またはフレームとレイヤーを表示するには、「表示」オプションの右側にあるフィルターボタンをクリックします。表示するアイテムをカスタマイズするには、「カスタマイズ」ボタンをクリックします。これらのエレメントを表示するには、ムービーエクスプローラー設定ダイアログボックスの「表示」領域でオプションを選択します。
シーンにアイテムを表示するには、ムービーエクスプローラーパネルメニューから「ムービーエレメントを表示」を選択します。
シンボルに関する情報を表示するには、ムービーエクスプローラーパネルメニューから「シンボル定義の表示」を選択します。
注意:
「ムービーエレメントを表示」オプションと「シンボル定義の表示」オプションの両方を同時にアクティブにすることができます。
Animate のコンポーネントは、Animate ドキュメントに特定の機能を追加できる再使用可能なパッケージモジュールです。コンポーネントにはグラフィックとコードを含めることができるので、Animate プロジェクトに簡単に追加できる構築済みの機能になります。例えば、ラジオボタン、ダイアログボックスまたはプリロードバーをコンポーネントにすることができます。また、タイマー、サーバー接続ユーティリティ、カスタム XML parser のように、まったくグラフィックを含んでいないものもコンポーネントにできます。
ActionScript を作成した経験が少ない方でも、コンポーネントをドキュメントに追加したり、プロパティインスペクターやコンポーネントインスペクターパネルでパラメーターを設定したりできます。ビヘイビアーパネルを使用して、イベントを操作できます。例えば、Web ページへ移動ビヘイビアーを Button コンポーネントに追加できます。ActionScript コードをいっさい記述しなくても、ボタンがクリックされると Web ブラウザーで URL を開くことができます。
作成するアプリケーションの堅牢性を高めるには、コンポーネントを動的に作成します。ActionScript を使用して、実行時にプロパティを設定し、メソッドを呼び出します。また、イベントリスナーモデルを使用して、イベントを処理します。
ユーザーが最初にコンポーネントをドキュメントに追加したときに、Animate はそれをムービークリップとしてライブラリパネルに読み込みます。コンポーネントパネルにあるコンポーネントをライブラリパネルに直接ドラッグし、そのインスタンスをステージに追加することもできます。いずれの場合も、コンポーネントをライブラリに追加した後でなければ、そのクラスエレメントにアクセスできません。
Animate デザイナーは、Animate に外部コンポーネントを読み込み、それらのコンポーネントを使用して、アニメーションを作成できます。このワークフローを効率化するために、Animate にはコンポーネントパラメーターセクションがパネルとして用意されています。このパネルは、Animate のステージング環境内でサイズを変更することや、移動することができます。また、パネルを固定することもできます。それには、パネルの右上隅にあるハンバーガーアイコンをクリックして、メニューからロックオプションを選択します。
このパネルを開くには、プロパティインスペクターの「パラメーターを表示」を使用するか、ウィンドウ/コンポーネントパラメーターを使用します。ダイアログでパラメーターに値を追加できます。


(Animate では非推奨)Web サービスのリストの表示、Web サービスの更新、Web サービスの追加または削除は、Web サービスパネルで実行できます。ウィンドウ/他のパネル/Web サービスをクリックします。Web サービスパネルに Web サービスを追加すると、作成するすべてのアプリケーションから Web サービスを利用できるようになります。
Web サービスパネルの「Web サービスの更新」ボタンをクリックすると、すべての Web サービスを一度に更新できます。ステージを使用せずに ActionScript コードを記述する場合には、Web サービスパネルを使用して Web サービスを管理できます。