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タイムラインとライブラリの整理
タイムライン上のフレームとレイヤーは、アセットの配置場所を示すものであり、ドキュメントの働きを決定します。タイムラインとライブラリの設定方法と使用方法が、FLA ファイル全体とその総合的な可用性に影響します。次のガイドラインに従うことでコンテンツを効率的に作成できます。また、作成した FLA ドキュメントを別の人が利用するときに、ドキュメントがどのように構成されているかが理解しやすくなります。
各レイヤーには直感的な名前を指定し、関連するアセットは同じ場所にまとめて配置します。レイヤー 1、レイヤー 2 など、デフォルトのレイヤー名を使用しないようにします。
各レイヤーまたはフォルダーに名前を指定する場合は、その目的や内容を明確に表すものにします。
適切な場合は、ActionScript を含むレイヤー、およびフレームラベル用のレイヤーをタイムライン内のレイヤースタックの一番上に配置します。例えば、ActionScript を格納するレイヤーには、actions という名前を付けます。
レイヤーフォルダーを使用して、類似のレイヤーをグループ化して整理し、コードとラベルを含むレイヤーを探しやすくします。
使用していないレイヤーや変更したくないレイヤーはロックします。ActionScript レイヤーは直ちにロックして、シンボルインスタンスやメディアアセットを配置できないようにします。
ActionScript を含むレイヤー上にはインスタンスやアセットを決して配置しないでください。配置すると、ステージ上のアセットと、それらを参照する ActionScript の間にコンフリクトが発生する可能性があるため、コードはすべて、それらのアクションレイヤーの中に格納し、作成後はロックします。
コード内でフレームを参照する場合は、ActionScript 内でフレーム番号を使用するのではなく、FLA ファイル内でフレームラベルを使用します。後からタイムラインの編集によって参照先のフレームが変化して、フレームラベルを使用してそれらをタイムライン上で移動する場合でも、コード内にある参照は変更する必要がありません。
ライブラリフォルダーを使用します。
ライブラリ内のフォルダーを使用して、FLA ファイル内の類似のエレメント(シンボルやメディアアセットなど)を整理します。ファイルを作成するたびに一貫したライブラリフォルダー名を指定することで、アセットを配置した場所を簡単に思い出すことができます。よく使用されるフォルダー名は Buttons、MovieClips、Graphics、Assets、Components です。場合によっては Classes という名前も使用されます。
シーンの使用
シーンの使用は、複数の SWF ファイルを使用してより大きなプレゼンテーションを作成するのに似ています。各シーンにはタイムラインがあります。再生ヘッドがシーンの最終フレームに達すると、再生ヘッドは次のシーンに進みます。SWF ファイルをパブリッシュすると、各シーンのタイムラインは、SWF ファイル内の 1 つのライムラインに結合されます。SWF ファイルをコンパイルすると、1 つのシーンを使って FLA ファイルを作成したかのように動作します。そのため、次の理由でシーンの使用は避けます。
シーンを使用するとドキュメントの編集作業が複雑になりやすく、特に複数の作成者がいる環境では混乱が発生しがちです。FLA ドキュメントを使用しているユーザーは、FLA ファイル内のいくつものシーンの中からコードとアセットを見つけなくてはならなくなります。代わりにコンテンツのロードやムービークリップの使用を検討してください。
多くの場合、シーンを使用すると SWF ファイルは大きくなります。
ユーザーは、実際に表示または使用したいアセットをロードするのではなく、SWF ファイル全体をプログレッシブダウンロードする必要があります。一方、シーンを使用しない場合は、ユーザーが SWF ファイルを操作するときに、ダウンロードするコンテンツを制御することができます。ダウンロードするコンテンツの量を細かく制御できるため、帯域幅の管理に優れています。ただし、より多くの FLA ドキュメントを管理しなければならないという欠点はあります。
ActionScript に結合されたシーンは、予測できない結果を生じることがあります。各シーンのタイムラインが 1 つのタイムラインに圧縮されているため、ActionScript およびシーンに関するエラーが発生することがありますが、このようなエラーでは複雑で手間のかかるデバッグが必要となるのが普通です。
長いアニメーションを作成する場合、シーンを使用するほうがよいことがあります。作成するドキュメントが問題に該当してしまう場合は、アニメーションにシーンではなく複数の FLA ファイルまたはムービークリップを使用することも検討する必要があります。
ファイルの保存とバージョン管理
FLA ファイルを保存する場合は、ドキュメントに一貫した命名スキームを使用します。1 つのプロジェクトで複数のバージョンを保存する場合は、特に重要になります。
プロジェクトパネルは、Animate で非推奨となりました。
操作している FLA ファイルが 1 つだけで、ファイルの作成時にバージョンを保存しないと、何らかの問題が発生することがあります。FLA ファイルに保存された履歴が原因でファイルが大きくなる可能性や、どのようなソフトウェアでもあることですが、作業中にファイルが破損する可能性があります。
開発の途中で複数のバージョンを保存しておけば、作業を元に戻す必要が生じた場合に以前のバージョンを使用できます。
ファイル名には、次に示すように難解でない、直観的で読みやすく、オンラインで正常に動作する名前を付けます。
スペース、大文字、特殊文字は使用しないでください。
英字、数字、ダッシュ、アンダースコアだけを使用します。
同じファイルの複数のバージョンを保存する場合は、menu01.swf、menu02.swf などのように、一貫性のある番号付けを使用します。
命名スキームには、すべて小文字を使用することも検討してください。これは、一部のサーバーが大小文字を区別するためです。
例えば classplanning.swf や myproject.swf など、名詞と動詞の組み合わせや形容詞と名詞の組み合わせを使用する命名方式を検討してください。
大規模なプロジェクトの構築時に FLA ファイルの複数の新しいバージョンを保存するには、次の方法を使用します。
ファイル/名前を付けて保存を選択し、ドキュメントの新バージョンを保存します。
Animate ドキュメントを管理するには、バージョン管理ソフトウェアかプロジェクトパネルを使用します。
プロジェクトパネルは、Animate で非推奨となりました。
バージョン管理ソフトウェアを使用して FLA ファイルのバックアップを作成しない場合は、必ずプロジェクトの節目ごとに「名前を付けて保存」を実行し、ドキュメントに新しいファイル名を付けてください。
多くのソフトウェアパッケージで、ユーザーがファイルのバージョンを管理できます。このようなソフトウェアを使用することで、チームの作業効率が向上し、誤ってファイルを上書きしてしまうことや旧バージョンのドキュメントで作業してしまうことが少なくなります。他のドキュメントと同様、これらのプログラムを使って Animate の外部で Animate ドキュメントを整理することができます。