- InDesign ユーザーガイド
- InDesign とは
- InDesign の概要
- ワークスペース
- 生成 AI(中国本土ではご利用いただけません)
- InDesign の概要
- ドキュメントの作成とレイアウト
- ドキュメントとページ
- グリッド
- レイアウト補助
- コンテンツの追加
- テキスト
- テキスト編集
- テキストの書式設定
- レビューテキスト
- スペルチェックと言語の辞書
- 参照を追加
- スタイル
- 表
- インタラクティブ機能
- グラフィック
- カラーと透明度
- 検索と置換
- 共有
- 書き出し、読み込み、および公開
- 配置、書き出しおよび公開
- プリント
- InDesign の拡張
- トラブルシューティング
平等な言葉遣い:アドビのコアとなる包括性の価値を反映するために、InDesign 2022(バージョン 17.0)以降の非包括的言語を置き換えます。英語、デンマーク語、ハンガリー語、スペイン語、イタリア語、ブラジル語、ポルトガル語、および日本語のロケールのヘルプ記事では、マスターページへの参照はすべて親ページに置き換えられます。
ユーザーガイドまたはリファレンスマニュアルを作成する場合、相互参照を含めると、ドキュメントのある部分から別の部分を参照することができます。例えば、「詳しくは、249 ページの「フィールド mice」を参照してください。」などです。相互参照が見出しスタイルのような段落スタイルから派生するのか、ユーザーが作成したテキストアンカーから派生するのかを指定できます。また、相互参照の形式を、ページ番号のみや段落番号とページ番号などにできます。
相互参照の挿入
相互参照パネルを使用してドキュメント内に相互参照を挿入します。パネルを開くには、ウィンドウ/書式と表/相互参照を選択します。
A. 緑色のインジケーターをクリックして、リンク先に移動します。 B. ページ番号をクリックしてソースを選択します。 C. アイコンをクリックして相互参照を作成します。
リンク先のテキストは、参照先テキストです。参照先テキストから生成されるテキストは、相互参照ソースです。
ドキュメントに相互参照を挿入する場合、あらかじめ定義されている相互参照形式から選択するか、新しい相互参照形式を作成することができます。相互参照ソース全体または相互参照内のテキストに文字スタイルを適用できます。相互参照形式はブック全体で統一できます。
相互参照ソースのテキストは編集可能で改行することもできます。
相互参照は、InDesign の Adobe PDF を書き出しダイアログボックスで「ハイパーリンク」を選択した場合に、書き出した Adobe PDF ファイルに含まれます。相互参照は、SWF を書き出しダイアログボックスで「ハイパーリンクを含む」を選択した場合に、書き出した SWF ファイルに含まれます。
-
相互参照を挿入する場所に挿入点を配置します。
-
次のいずれかの操作を行って、新規相互参照ダイアログボックスを開きます。
書式/ハイパーリンクと相互参照/相互参照を挿入を選択します。
ウィンドウ/書式と表/相互参照を選択し、パネルメニューから「相互参照を挿入」を選択します。
パネルの新規相互参照を作成ボタンをクリックします。
-
ダイアログボックスで、リンク先ポップアップメニューから「段落」または「テキストアンカー」を選択します。
「段落」を選択した場合は、指定したドキュメントの任意の段落への相互参照を作成できます。
「テキストアンカー」を選択した場合は、ハイパーリンク先を設定した任意のテキストへの相互参照を作成できます(詳しくは、ハイパーリンク先の設定を参照してください)。実際の参照先の段落とは異なるテキストを使用する場合などは、テキストアンカーを作成すると便利です。
-
「ドキュメント」で、参照先が含まれているドキュメントを選択します。保存され、現在開いているドキュメントはすべて、このポップアップメニューに表示されます。探しているドキュメントが開いていない場合は、「参照」を選択し、ファイルを見つけて「開く」をクリックします。
-
左のボックスで段落スタイルをクリックして選択肢を絞り込み、参照する段落を選択します。または、「テキストアンカー」を選択した場合は、テキストアンカーを選択します。
検索バーを使って段落一覧から特定の段落を検索できるようにもなりました。次の検索方法がサポートされます。- 先頭から検索 - 段落の先頭が一致するものを検索します。
- 任意の場所を検索 - 段落の一部が一致するものを検索します。
-
使用する相互参照形式を形式ポップアップメニューから選択します。
これらの相互参照形式を編集して使用するか、独自の形式を作成することができます。相互参照形式の使用を参照してください。
-
相互参照の PDF の外観オプションを指定します。
-
「OK」をクリックします。
相互参照を挿入すると、参照先の段落の先頭にテキストのアンカーマーカー が表示されます。このマーカーは、書式/制御文字を表示を選択すると表示できます。このマーカーを移動または削除すると、相互参照は未解決になります。
相互参照形式の使用
新規相互参照ダイアログボックスには、デフォルトで複数の相互参照形式が表示されます。デフォルトの形式は編集または削除することができます。独自の形式を作成することもできます。
ドキュメント内の相互参照形式を編集または削除した後でデフォルト形式に戻す場合は、パネルメニューから「相互参照形式を読み込み」を選択し、形式が未編集のドキュメントを選択します。相互参照形式はブック内で統一することもできます。
相互参照形式の作成または編集
他のプリセットとは異なり、相互参照形式は編集または削除できます。相互参照形式を編集すると、その形式を使用するすべての相互参照が自動的に更新されます。
-
必要に応じて次の操作を行います。
相互参照パネルメニューから「相互参照形式を定義」を選択します。
相互参照の作成時または編集時に、相互参照形式を作成または編集ボタン をクリックします。
-
相互参照形式ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。
形式を編集するには、左側で形式を選択します。
形式を作成するには、新しい形式の基になる形式を選択し、ダイアログボックス下部の形式を作成ボタン をクリックします。これにより、選択した形式が複製されます。
-
「名前」で、形式の名前を指定します。
-
「定義」テキストボックスで、必要に応じてテキストを追加または削除します。構築ブロックアイコン をクリックして、ポップアップメニューから構築ブロックを挿入します。特殊文字アイコン をクリックして、ダッシュ、スペース、引用符などの特殊文字を選択します。
-
相互参照全体に文字スタイルを適用するには、「相互参照の文字スタイル」を選択し、ポップアップメニューから文字スタイルを選択または作成します。
「文字スタイル」構築ブロックを使用して相互参照内のテキストに文字スタイルを適用することもできます。
-
「保存」をクリックして変更を保存します。終了したら「OK」をクリックします。
相互参照の構築ブロック
構築ブロック |
説明 |
例 |
ページ番号 |
ページ番号を挿入します。 |
<pageNum/> ページの 23 ページの |
段落番号 |
番号付きリストへの相互参照に段落番号を挿入します。 |
<paraNum/> を参照 1 を参照 この例では、段落「1. 動物」の「動物」のみが使用されます。 |
段落テキスト |
番号付きリストへの相互参照に、段落番号なしの段落テキストを挿入します。 |
「<paraText/>」を参照 「動物」を参照 この例では、段落「1. 動物」の「動物」のみが使用されます。 |
段落全体 |
段落番号と段落テキストを含む段落全体を挿入します。 |
「<fullPara/>」を参照 「1. 動物」を参照 |
段落の一部 |
段落の先頭から指定した区切り符号(コロンや EM ダッシュなど)までへの相互参照を作成できます。 |
<fullPara delim=”:" includeDelim="false”/> を参照 第 7 章を参照 この例では、タイトル「第 7 章:犬と猫」の「第 7 章」のみが使用されます。 この例のように区切り符号を指定し、相互参照ソースに区切り符号を含めない(false または 0)か、含める(true または 1)かを示します。 段落の一部への相互参照の作成を参照してください。 |
テキストアンカー名 |
テキストアンカー名を挿入します。ハイパーリンクパネルメニューから「新規ハイパーリンク先」を選択すると、テキストアンカーを作成できます。 |
<txtAnchrName/> を参照 図 1 を参照 |
章番号 |
章番号を挿入します。 |
<chapNum/> 章の 第 3 章の |
ファイル名 |
参照先ドキュメントのファイル名を挿入します。 |
<fileName/> の newsletter.indd の |
文字スタイル |
相互参照内のテキストに文字スタイルを適用します。 |
<pageNum> ページの <cs name=”bold”><fullPara/></cs> を参照 23 ページの動物を参照 文字スタイル名を指定し、文字スタイルを適用するテキストを <cs name=""> タグと </cs> タグで囲みます。 相互参照内の文字スタイルの適用を参照してください。 |
段落の一部への相互参照の作成
相互参照に段落の最初の部分のみを含めるように相互参照形式を設定できます。例えば、ドキュメント内に「第 7 章 — グラナダからパルセロナへ」という見出しがある場合、「第 7 章」のみへの相互参照を作成できます。
A. EM ダッシュ(^_)までの相互参照ソース B. false により、ソースから EM ダッシュを除外
「段落の一部」構築ブロックを挿入する場合、2 つのことを行う必要があります。まず、区切り符号を引用符で囲んで指定します。区切り符号は段落を終了する文字です。一般的な区切り符号としては、コロン(第 7 章:グラナダ)、ピリオド(第 7 章. グラナダ)、ダッシュ(第 7 章 — グラナダ)などがあります。EM ダッシュ(^_)、EM スペース(^m)、箇条書き記号(^8)などの特殊文字を挿入する場合は、特殊文字アイコンをクリックしたときに表示されるポップアップメニューでオプションを選択します。
次に、区切り符号を含めない(第 7 章)か、含める(第 7 章—)かを指示します。区切り符号を含めない場合は includeDelim="false" を使用し、区切り符号を含める場合は includeDelim="true" を使用します。false や true の代わりに、それぞれ 0 または 1 を使用することもできます。
相互参照内の文字スタイルの適用
相互参照内のテキスト部分を強調する場合は、「文字スタイル」構築ブロックを使用できます。この構築ブロックは 2 つのタグで構成されます。<cs name="スタイル名"> タグは適用するタグを指示し、</cs> タグは文字スタイルを終了します。この 2 つのタグで囲まれたテキストまたは構築ブロックは、指定したスタイルで書式設定されます。
A. このタグは文字スタイルとして「Red」を適用します。 B. このタグは文字スタイルの書式を終了します。 C. 相互参照の残りには文字スタイルとして「Bold」が適用されます。
-
使用する文字スタイルを作成します。
-
相互参照形式ダイアログボックスで、適用する形式を作成または編集します。
-
「定義」で、文字スタイルを適用するテキストまたは構築ブロックを選択します。
-
定義リストの右のポップアップメニューから「文字スタイル」を選択します。
-
引用符に囲まれるように、文字スタイルパネルに表示されているとおりに作成した文字スタイル名を入力します。
スタイル名の大文字と小文字は区別されます。文字スタイルがグループに属している場合は、グループ名の後にコロンを入力して文字スタイルを続けます。例えば、「Style Group 1: Red1」のように入力します。
-
「保存」をクリックして形式を保存し、「OK」をクリックします。
相互参照形式の読み込み
別のドキュメントから相互参照形式を読み込むと、その形式と同じ名前の既存の形式は置き換えられます。
InCopy では、単独のドキュメントに限り、相互参照形式を読み込むことができます。InCopy ドキュメントから InDesign ドキュメント内に形式を読み込むことはできません。ストーリーをチェックインしたときに InCopy の新規形式または変更された形式と InDesign ドキュメントの形式が競合する場合は、InDesign の形式が優先されます。
-
相互参照パネルメニューから「相互参照形式を読み込み」を選択します。
-
読み込む相互参照形式が含まれているドキュメントをダブルクリックします。
ドキュメント間で相互参照形式を共有して、ブック内の形式を統一することもできます。
相互参照形式の削除
ドキュメント内の相互参照に適用された相互参照形式を削除することはできません。
-
相互参照形式ダイアログボックスで、削除する形式を選択します。
-
形式を削除ボタン をクリックします。
相互参照の管理
相互参照を挿入する場合、相互参照パネルに相互参照のステータスが表示されます。例えば、参照先テキストの表示領域として、ペーストボード 、親ページ 、非表示レイヤー 、オーバーセットテキスト または非表示テキスト のアイコンが表示される場合があります。これらの表示領域にリンクする相互参照は未解決になります。参照先の段落が編集 されている(つまり期限切れになっている)か、不明 であるかも示されます。参照先テキストまたは参照先テキストを含むファイルが見つからない場合は、不明になります。アイコン上にマウスポインターを置くと、ツールヒントが表示されます。
InCopy では、編集用にストーリーをチェックアウトした場合にのみ相互参照を管理できます。
相互参照の更新
更新アイコンは、相互参照の参照先テキストが変更されているか、ソーステキストが編集されていることを示します。相互参照は容易に更新できます。参照先テキストが別のページに移動すると、相互参照は自動的に更新されます。
相互参照を更新すると、ソーステキストへの書式の変更は削除されます。
期限切れや未解決の相互参照が含まれる場合、印刷または出力時に、警告が表示されます。
相互参照の期限切れや未解決は、プリフライトパネルで確認することもできます。プロファイルを定義するときに、「テキスト」セクションで「相互参照」を選択します。詳しくは、プリフライトプロファイルの定義を参照してください。
-
期限切れの相互参照を選択します。すべての相互参照を更新するには、相互参照がなにも選択されてない状態で作業します。
-
必要に応じて次の操作を行います。
相互参照パネルで、相互参照を更新ボタン をクリックします。
相互参照パネルメニューから「相互参照を更新」を選択します。
書式/ハイパーリンクと相互参照/相互参照を更新を選択します。
ブック内のすべての相互参照を更新するには、ブックパネルメニューから「すべての相互参照を更新」を選択します。未解決の相互参照が残っている場合は結果を表示するダイアログボックスに表示されます。
相互参照の再リンク
不明の参照先テキストが別のドキュメントに移動したか、参照先テキストを含むドキュメントの名前が変更された場合は、その相互参照を再リンクできます。再リンクすると、相互参照ソースへの変更はすべて削除されます。
-
相互参照パネルで、再リンクする相互参照を選択します。
-
パネルメニューから「相互参照を再リンク」を選択します。
-
参照先テキストがあるドキュメントを見つけて、「開く」をクリックします。
参照先テキストがあるドキュメントに他の参照先テキストがある場合は、追加の相互参照を再リンクすることもできます。
相互参照の編集
相互参照ソースのアピアランスを変更する場合や別の形式を指定する場合は、相互参照を編集できます。別のドキュメントにリンクしている相互参照を編集すると、そのドキュメントが自動的に開きます。
-
必要に応じて次の操作を行います。
書式/ハイパーリンクと相互参照/相互参照オプションを選択します。
相互参照パネルで、編集する相互参照をダブルクリックします。
相互参照を選択し、相互参照パネルメニューから「相互参照オプション」を選択します。
-
相互参照を編集し、「OK」をクリックします。
相互参照の削除
相互参照を削除すると、相互参照ソースがテキストに変換されます。
-
相互参照パネルで、削除する相互参照を選択します。
-
削除アイコンをクリックするか、パネルメニューから「相互参照を削除」を選択します。
-
「はい」をクリックして確定します。
相互参照を完全に削除する場合は、相互参照ソースを選択し、それを削除することができます。
相互参照ソーステキストの編集
相互参照ソーステキストを編集できます。相互参照ソーステキストを編集して、割り付け用に字送りや単語間隔を必要に応じて変更したり、他の変更を加えたりすることができます。ただし、その相互参照を更新または再リンクすると、すべてのローカルの書式変更が削除されます。