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ファイル管理の基本ワークフロー

  1. InDesign ユーザーガイド
  2. InDesign とは
    1. InDesign の概要
      1. InDesign の新機能
      2. 必要システム構成
      3. よくある質問
      4. Creative Cloud ライブラリの使用
    2. ワークスペース
      1. ワークスペースの基本
      2. InDesign でのワークスペースのカスタマイズ
      3. Toolbox
      4. 環境設定の指定
      5. プロパティパネル
      6. タッチワークスペース
      7. デフォルトのキーボードショートカット
      8. 編集の取り消しとヒストリーパネルの管理
      9. ドキュメントの復元と取り消し
    3. 生成 AI
      1. テキストから画像生成
      2. 生成拡張
      3. 生成 AI に関する FAQ
  3. ドキュメントの作成とレイアウト
    1. ドキュメントとページ
      1. ドキュメントの作成
      2. 親ページの使い方
      3. ドキュメントページで作業する
      4. ページサイズ、マージン、裁ち落としの設定
      5. ファイルとテンプレートを使用した作業
      6. InDesign(Beta)で PDF を InDesign ファイルに変換
      7. ブックファイルの作成
      8. 基本的なページ番号の追加
      9. ページ、章、セクションの番号の設定
      10. QuarkXPress および PageMaker ドキュメントの変換
      11. コンテンツの共有
      12. ファイル管理の基本ワークフロー
      13. ドキュメントの保存
    2. グリッド
      1. グリッド
      2. グリッドの書式設定
    3. レイアウト補助
      1. 定規
      2. 定規を使用したオブジェクトの整列と分布
      3. ものさしツールを使用したオブジェクトの測定
  4. コンテンツの追加
    1. テキスト
      1. テキストのフレームへの追加
      2. テキストの連結
      3. 東南アジア言語のスクリプト
      4. アラビア語版およびヘブライ語版の機能(InDesign)
      5. パステキストの作成
      6. 箇条書きと自動番号の使用
      7. グリフと特殊文字
      8. テキスト組版
      9. テキスト変数
      10. QR コードの作成
      11. テキストの編集
      12. テキストの行揃え
      13. オブジェクトへのテキストの回り込み
      14. アンカー付きオブジェクト
      15. リンクコンテンツ
      16. 段落の書式設定
      17. 文字の書式設定
    2. テキスト編集
      1. InDesign でのフォントの使用
      2. カーニングと字送り
      3. 文字の拡大・縮小とゆがみ
      4. 文字へのカラー効果の適用
    3. テキストの書式設定
      1. テキストの書式設定
      2. テキストのスタイルの自動設定
      3. スタイルパックの操作
      4. タブおよびインデント
    4. レビューテキスト
      1. 変更のトラックとレビュー
      2. InDesign での注釈の追加
      3. PDF コメントの読み込み
    5. スペルチェックと言語の辞書
      1. スペルチェック、スペル自動修正、ダイナミックスペルチェック
      2. 辞書と単語を作成、追加、管理する
      3. 辞書の環境設定の変更
      4. Duden 辞書
    6. 参照を追加
      1. 目次の作成
      2. 脚注
      3. 索引の作成
      4. 後注
      5. キャプション
    7. スタイル
      1. 段落スタイルと文字スタイル
      2. スタイルのマッピング、書き出し、管理
      3. オブジェクトスタイル
      4. ドロップキャップと先頭文字スタイル
      5. スタイルの操作
      6. 行送り
      1. 表の書式設定
      2. 表の作成
      3. 表およびセルのスタイル
      4. 表の選択と編集
      5. 表の罫線および塗り
    8. インタラクティブ機能
      1. ハイパーリンク
      2. ダイナミック PDF ドキュメント
      3. ブックマーク
      4. ボタン
      5. フォーム
      6. アニメーション
      7. 相互参照
      8. PDF の構造化
      9. ページ効果
      10. ムービーとサウンド
    9. グラフィック
      1. パスとシェイプ
      2. 鉛筆ツールを使用した描画
      3. ペンツールを使用した描画
      4. 線の設定の適用 
      5. 複合パスと複合シェイプ
      6. パスの編集
      7. クリッピングパス
      8. 角の形状の変更
      9. フレームとオブジェクト
      10. オブジェクトの整列と分布
      11. リンクと埋め込み画像
      12. AEM Assets の統合
    10. カラーと透明度
      1. カラーの適用
      2. 配置したグラフィックのカラーの使用
      3. スウォッチを使用した作業
      4. インキの混合
      5. 濃淡
      6. 特色とプロセスカラー
      7. ブレンドカラー
      8. グラデーション
      9. 透明が使用されているアートワークの統合
      10. 透明効果の追加
  5. 検索と置換
    1. テキストの検索と置換
    2. フォントの検索と置換
    3. 字形の検索と置換
    4. 正規表現とクエリを使用した検索と置換
    5. オブジェクトの検索と置換
    6. カラーの検索と置換
    7. 検索および置換を行うための検索オプション
  6. 共有
    1. クラウドドキュメントの保存とアクセス
    2. クラウドドキュメントの整理、管理、共有
    3. クラウドドキュメントのバージョンの表示と管理
    4. InDesign クラウドドキュメントのよくある質問
    5. 共有とコラボレーション        
    6. レビュー用に共有
    7. 共有された InDesign ドキュメントをレビュー
    8. フィードバックの管理 
  7. 公開
    1. 配置、書き出しおよび公開
      1. Publish Online
      2. Publish Online ダッシュボード
      3. グラフィックのコピーと挿入
      4. EPUB へのコンテンツの書き出し
      5. Adobe PDF オプション
      6. HTML へのコンテンツの書き出し
      7. Adobe PDF への書き出し
      8. JPEG 形式での書き出し
      9. HTML 形式で書き出し
      10. DPS および AEM Mobile の概要
      11. サポートされるファイル形式
      12. ユーザー設定の書き出しと読み込み
    2. プリント
      1. ブックレットのプリント
      2. トンボと裁ち落とし
      3. 文書のプリント
      4. インキ、色分解、スクリーン線数
      5. オーバープリント
      6. PostScript ファイルと EPS ファイルの作成
      7. 入稿前のプリフライトファイル
      8. サムネールと用紙サイズより大きいドキュメントの印刷
      9. 印刷・出力会社用の PDF の準備
      10. 色分解出力の準備
  8. InDesign の拡張
    1. 自動化
      1. データ結合
      2. プラグイン
      3. InDesign で拡張機能をキャプチャする
      4. スクリプト
  9. トラブルシューティング
    1. 修正された問題
    2. 既知の問題
    3. 起動時のクラッシュ
    4. 環境設定フォルダー読み取り専用エラー
    5. ファイルの問題のトラブルシューティング
    6. InDesign ファイルを PDF に書き出すことができません
    7. InDesign 文書復旧

コンテンツの共有

Adobe InCopy LiveEdit Workflow プラグインを使用すると、Adobe InDesign でデザイナーがレイアウトをしているときに、執筆者と編集者は InCopy でコピーを作成できます。このワークフローには、関連するコンテンツをひとまとめにする、アサインと呼ばれるコンテナファイルと、ファイルロックおよび通知のためのツールが含まれます。これらのツールは、共有ネットワークまたは電子メールで配信可能な圧縮パッケージによる InCopy または InDesign でのファイルの共有および更新に使用されます。

共有ネットワークワークフローの InDesign ユーザーは、テキストとグラフィックをファイルシステム上の共有の保存場所に書き出し、InCopy ユーザーは共有の保存場所にあるファイルを使用してコンテンツの執筆と編集を行います。選択したテキストフレームとグラフィックフレームは、アサインファイルまたは独立した InCopy ファイルとして書き出されます。書き出されたファイルは、管理プロセスに属し、書き出し元の InDesign ドキュメントにリンクされます。これらの共有ファイルは、管理されているファイルと呼ばれます。ローカルサーバーにあるアサインファイルまたは InDesign ファイルを使用する際、関連付けられたレイアウトまたはコンテンツを変更すると、そのドキュメントのワークフローに関わるすべてのユーザーに変更が通知されます。

複数の InCopy ユーザーまたは InDesign ユーザーが同時に同じコンテンツファイルにアクセスすることができ、また、複数の InCopy ユーザーが同時に同じアサインファイルを開くことができます。ただし、編集のために InCopy ファイルをチェックアウトできるのは、一度に 1 ユーザーのみです。他のユーザーは、チェックアウトされているファイルを読み取り専用で開くことができます。管理されている InCopy ファイルをチェックアウトしたユーザーは、そのファイルを共有サーバーに保存するか、InDesign ユーザーに返すことで、自分の作業内容を他のユーザーと共有することができます。ただし、そのファイルが再びチェックインされるまでは、他のユーザーはそのファイルに対して変更を加えることができません。このシステムにより、複数のユーザーが同じファイルにアクセスできるようになり、その一方で互いの作業内容を上書きしてしまうことを防止できます。

詳しくは、www.adobe.com/go/learn_liveedit_jp で InCopy LiveEdit Workflow のマニュアル(PDF)を参照してください。

InCopy でのコンテンツの操作方法

コンテンツとは、1 つ以上のフレームに流し込まれるテキスト本文、または読み込まれるグラフィックのことです。InCopy でコンテンツを操作するには、アサインファイルを開く、アサインパッケージを開く、リンクされた InCopy ファイルを開く、InCopy ファイルがリンクされている InDesign ファイルを開く、コンテンツ全体を InCopy で作成する、の 5 つの方法があります。

InDesign で作成されたアサインファイルを開く

InDesign ユーザーは、アサインファイルを作成し、共有するコンテンツを指定できます。この方法により、InDesign ユーザーは、関連するコンポーネント(見出し、本文、グラフィック、キャプションなど)を関連付けて、執筆および編集のためにそれらを別々の InCopy ユーザーに割り当てることができます。InCopy ユーザーは、アサインファイルを開き、各自に割り当てられたコンポーネントのみを処理します。レイアウトビューで、InDesign ドキュメント全体を開くことなく、編集したコピーと InDesign のレイアウトとの関連付けを確認することができます。ただし、レイアウトが変更されれば、InDesign ユーザーはアサインを更新して InCopy ユーザーに変更を通知する必要があります。アサインファイルは、サーバーまたはアサインパッケージを使用して共有できます。

InDesign ドキュメント(.indd)と 3 つのリンクしているコンテンツファイル(.incx)で構成されるアサインファイル(.icml)。アサインファイルとそのコンポーネントは、アサインパネルに表示され、InCopy で開くことができます。

アサインパッケージを開く

アサインパッケージワークフローが特に役立つのは、同じプロジェクトの作業をしているデザイナーと執筆者がローカルサーバーにアクセスしない場合です。このような場合は、InDesign ユーザーが 1 つ以上のパッケージを作成し、ファイルを圧縮して、アサインされた InCopy ユーザーに電子メールで送信できます。InCopy ユーザーがアサインパッケージを開いてコンテンツを編集し、InDesign ユーザーにパッケージを返送すると、InDesign ユーザーによってドキュメントが更新されます。

InDesign から書き出されたリンクしている InCopy ファイルを開く

ワークフローによっては、InDesign ユーザーが、テキストとグラフィックをアサインファイルに含めるのではなく、それぞれ独立したファイルとして書き出す場合があります。関連のないグラフィックやテキスト本文を処理する場合には、独立したファイルとして書き出す方法が便利です。ただし、InCopy ユーザーは、コンテンツが InDesign のレイアウト内でどのように配置されているかを確認できません。

InDesign ドキュメント(.indd)と、リンクされているがアサインされていない 3 つのコンテンツファイル(.icml)を InCopy 上で開いた状態

リンクされた InCopy ファイルを含む InDesign ドキュメントを開く

InCopy ユーザーが InCopy で InDesign ドキュメントを開いて編集するとき、レイアウト全体との関連においてすべてのページアイテムを確認できます。この方法は、編集およびコピーフィットを行う際にレイアウト全体を確認する必要がある場合、または、ドキュメントの一部だけでなくストーリーの大部分を編集する場合に便利です。InCopy ユーザーがストーリーを編集した後、InDesign ユーザーは変更されたファイルへのリンクを更新できます。InDesign ユーザーがレイアウトを変更した場合は、InDesign ドキュメントを保存するときに InCopy ユーザーに通知されます。

コンテンツを InCopy で作成する

InCopy で、InDesign ファイルに関連付けられていないコンテンツを作成できます。これらの単独のドキュメントで、テキストを入力し、フォントとスタイルを割り当て、グラフィックを他のアプリケーション(Adobe Illustrator や Adobe Photoshop など)から読み込むことができます。将来 XML 形式で使用するために、タグを割り当てることもできます。この方法は、編集ワークフローでデザインよりも先に内容を作成する場合に最適です。単独の InCopy ドキュメントのテキスト領域、ページサイズ、方向を設定および修正することもできます。ただし、後で InDesign ドキュメントにストーリーをリンクする場合は、InCopy で使用されている設定が InDesign での設定で上書きされます。

管理されたファイル

ファイルをファイル管理の対象とするには、ファイルをアサインファイルに追加する、InDesign から InCopy に書き出す、または InCopy 用のコンテンツとして InDesign に配置する必要があります。管理されているファイルについては、コンテンツのステータスと所有権の両方の情報がやり取りされます。管理されているファイルでは、次のことが可能です。

  • ファイルの整合性を維持するために、ストーリーのロックとロック解除を行います。

  • 関連する InDesign レイアウトが期限切れになったとき、InCopy ユーザーに通知します。

  • ファイルを使用中のユーザーを特定します。

  • InCopy コンテンツファイルの期限が切れている場合、ファイルを他のユーザーが使用している場合、またはファイルが編集可能になったとき、ユーザーに通知します。通知の方法には、警告メッセージ、フレームアイコン、リンクパネルのステータスアイコン、アサインパネルのステータスアイコンがあります。

読み取り専用ファイル

コンテンツファイルが管理の対象になると、そのファイルは、チェックアウトしたユーザーを除き、ワークフローのすべてのユーザーに対して常に読み取り専用になります。ユーザーがコンテンツファイルをチェックアウトすると、このソフトウェアによってロックファイル(*.idlk)が作成され、そのユーザーだけがファイルを編集できるようになります。読み取り専用ファイルには、次のような特徴があります。

  • InCopy ユーザーは、ファイル内のテキストのフォーマットを手動で変更できません。ただし、テキストに文字スタイルまたは段落スタイルが割り当てられている場合、InDesign ユーザーは文字や段落のスタイルを変更できます。したがって、ファイルが他のユーザーにチェックアウトされているときでも、テキストのフォーマットが変更される可能性があります。このようなスタイル定義の変更は、InDesign ユーザーがファイルを更新したときにテキストに反映されます。

  • 通常、InCopy ユーザーと InDesign ユーザーのいずれも、ロックされている InCopy 用のコンテンツに含まれるテキストおよび適用されているスタイルなどのオブジェクトを変更できません。文字スタイルや段落スタイルなどの一部のオブジェクトは、コンテンツでだけ使用されます。例えば、ロックされているコンテンツに含まれるオブジェクトに対する文字スタイルの適用方法は変更できませんが、文字スタイルそのものは変更できるため、それによりテキストの外観を変更できます。

  • InDesign ユーザーは、テキストコンテンツのマージンと段組、ストーリーが入力されているテキストフレームの形状、位置、数を変更できます。

  • InDesign ユーザーは、グラフィックをチェックアウトしなくても、グラフィックフレームの形状とフォーマットを変更できます。InCopy ユーザーは、グラフィックフレームを変更したり、フレームのフォーマットを変更したりすることはできません。ただし、グラフィックそのものを修正(例えばグラフィックの回転や拡大 / 縮小)するためには、InDesign ユーザーと InCopy ユーザーのいずれも、グラフィックフレームをチェックアウトする必要があります。

管理されているファイルの使用に関する成功事例

使用しているコンテンツが最新のものであることを確認し、また他のユーザーの作業コンテンツを上書きしないために、次の例を参考にしてください。

  • アサインファイルは、チームの全員がアクセスできるサーバーに保存します。チームのメンバーがサーバーにアクセスできない場合は、アサインパッケージを作成して配信できます。

  • アサインファイルを作成すると、アサインファイルとコンテンツを保管する特殊なフォルダーが作成されます。これらのアサインフォルダーを使用して、アサインファイルとコンテンツファイルを管理します。これにより、作業グループ全体での共有ファイルの管理が容易になり、ユーザーが適切なファイルを開くことができるようになります。

  • InCopy では、個別の InCopy ストーリーを開くのではなく、アサインファイルを開きます。この方法では、ゲラビューとレイアウトビューで、コピーフィット情報とレイアウト情報を確認できます。アサインファイルを使用せずにコンテンツを書き出した場合は、InDesign ファイルを開かないと、コピーフィット情報とレイアウト情報を確認できません。

  • アサインファイルや InDesign ドキュメントを開いたとき、または InDesign か InCopy のいずれかでコンテンツをチェックアウトしたときにはすぐに、フレームアイコンを確認できるように、フレーム枠が表示されている(表示/エクストラ/フレーム枠を表示)ことを確認します。

  • InDesign で、(例えば製作期限の都合で)ワークフローからファイルを削除する必要がある場合は、それらのファイルのリンクを解除するか、アサインパッケージをキャンセルすることができます。

ファイル管理ワークフローの例

InCopy と InDesign の間のワークフロー管理を確立したら、デザイナーがレイアウトを準備している間に、執筆者と編集者がドキュメントの草稿の作成、書き直し、追記、編集を行うことができます。共通するワークフローとしては、ローカルサーバーでのファイルの管理、電子メールパッケージによるファイルの共有、2 つの方法を組み合わせて使用する方法があります。

これらのワークフローでは、レイアウト構成、スタイルおよびプレースホルダテキストを設定した基本的な InDesign テンプレートが存在することを前提としています。レイアウト構成には、ページの寸法、テキストフレームとグラフィックフレームが含まれます。InCopy では、これらのアイテムを使用して適切なコピーフィット情報が表示されます。

ローカルサーバーワークフロー

1. InDesign で、アサインの作成とアサインへのコンテンツの追加を行います。

これにより、書き出されたテキストフレームとグラフィックフレームが管理プロセスに組み込まれ、InCopy ユーザーが執筆と編集を行えるようになります。

2. アサインファイルを InCopy ユーザーが使用できるようにします。

すべてのワークフローユーザーがアクセスするサーバーにファイルを保存します。

3. InCopy でアサインファイルを開き、チェックアウトし、ストーリーやグラフィックを編集します。

InCopy では、自分にアサインされているコンテンツを含むファイルがアサインパネルに表示されます。ローカルサーバーにファイルを保存するたびに、ファイルシステム上に変更が保存され、そのドキュメント(InDesign レイアウト、またはドキュメント内のその他の管理されたコンテンツファイル)を使用しているユーザーに変更が通知されます。通知を受けたユーザーは、コンテンツを更新して最新の変更を表示させることができます。チェックアウトしたコンテンツは、再びチェックインするまではチェックアウトされたままです。

4. InDesign でレイアウトを編集します。

コンテンツファイルが InCopy で編集中かどうかに関係なく、InDesign ユーザーはドキュメントレイアウトを編集できます。InDesign ユーザーはレイアウト編集のためにドキュメントをチェックアウトする必要はありません。InCopy ユーザーがチェックアウトしたコンテンツを保存するたびに、InDesign ユーザーはレイアウト内でそのコンテンツを更新して、最新の改定内容を確認することができます。

5. InCopy で作業を続行します。

編集を終えたら、コンテンツをチェックインします。他のユーザーがそのコンテンツをチェックアウトして作業できるようになります。InDesign で同時にレイアウトを修正中のユーザーがいる場合は、作業しながらレイアウト構成を更新して確認できます。

6. InDesign ですべてのコンテンツがチェックインされたことを確認します。

管理ワークフローによって、誰がファイルをチェックアウトしているかを確認できます。コンテンツファイルがチェックインされると、InDesign ユーザーは、必要に応じてそれらのファイルをチェックアウトし、レイアウトを仕上げることができます。

電子メールパッケージのワークフロー

1. InDesign で、アサインパッケージを作成して送信します。

該当する InCopy ユーザーにアサインパッケージとアサインコンテンツを作成してから、そのパッケージを InCopy ユーザーに送信します。パッケージ化されたファイルは自動的にチェックアウトされ、編集上の競合が回避されます。

2. InCopy でアサインパッケージを開き、チェックアウトし、ストーリーやグラフィックを編集します。

電子メールでアサインパッケージを受け取った場合は、InCopy でそれをダブルクリックして開きます。ファイルに対して行った変更はローカルのみに保存されます。変更を行っても他のユーザーには通知されません。

3. InDesign でレイアウトを編集します。

コンテンツファイルがパッケージされているかどうかに関係なく、InDesign ユーザーはドキュメントレイアウトを編集できます。レイアウト編集のためにドキュメントをチェックアウトする必要はありません。レイアウトまたはアサインを更新する必要がある場合は、更新済みのパッケージを InCopy ユーザーに送信することができます。

4. InCopy で、編集済みのパッケージを返送します。

編集を終えたらコンテンツをチェックインして、変更を加えたパッケージを返送します。その後、他のユーザーはコンテンツをチェックアウトし、最新のリビジョンを表示して、そのファイルを操作できるようになります。

5. InDesign ですべてのコンテンツがチェックインされたことを確認します。

管理ワークフローによって、誰がファイルをチェックアウトしているかを確認できます。アサインパッケージが返送されると、アサインパッケージに含まれるストーリーがチェックインされます。InDesign ユーザーは必要に応じてそれらのファイルをチェックアウトし、レイアウトを仕上げることができます。

ユーザー ID の入力

ワークフローに属しているすべてのユーザーは、ユーザー名を指定する必要があります。この識別情報によって、特定のファイルをどのユーザーがチェックアウトしているのかが明らかになり、その情報を他のユーザーが確認できます。また、ファイルを編集のためにチェックアウトするときにも、ユーザー ID が必要です。

既に指定済みのユーザー名を変更したい場合は、チェックアウト中のコンテンツをチェックインする必要があります。チェックインせずに、編集セッション中にユーザー ID を変更すると、既にチェックアウトされているコンテンツが別のユーザー名でチェックアウトされていることになり、そのコンテンツを編集できなくなります。

ユーザー ID は、アプリケーションごとに指定します。1 人のユーザーが 1 アプリケーションで複数のユーザー ID を持つことはできません。

注意:

InCopy の注釈機能と変更トラック機能でも、注釈またはトラックされた変更を行ったユーザーを識別するために、指定されたユーザー名が使用されます。

  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • ファイル/ユーザーを選択します。

    • アサインパネルメニューから「ユーザー」を選択します。

  2. 固有の名前を入力して、「OK」をクリックします。

ユーザー名を指定しなかった場合は、最初にワークフローを使用する際に、ユーザー名の入力を求められます。

注意:

このダイアログボックスでのカラーポップアップメニューは、注釈やトラックされた変更を識別するために使用します。必要であればここでカラーを選択できますが、管理ワークフローでの処理にはまったく影響がありません。

ワークフローアイコン

アイコンは、テキストフレームとグラフィックフレーム、アサインパネル、ストーリーバー(InCopy のみ)に表示されます。編集ステータスアイコンは、リンクパネルとアサインパネルで、管理されているファイルの横に表示され、コンテンツのステータスを示します。アイコンは、(InDesign と InCopy の両方のレイアウトビュー内の)リンクされた InCopy ストーリーを含むフレームに表示されます。これらのアイコンは、コンテンツのステータスも示しており、管理されているコンテンツと管理されていないコンテンツを区別するためにも使用できます。関連付けられているツールヒントは、編集状況と所有者を示します。フレームアイコンを表示するには、InDesign と InCopy でフレーム枠を表示するように設定している必要があります(表示/エクストラ/フレーム枠を表示)。

注意:

InDesign でフレーム枠を表示するには、InDesign ドキュメントウィンドウを「標準モード」で表示します(ツールパネルの左下にある標準モードボタン をクリックします)。

アイコン

名前

表示される場所

使用可能

アサインパネル(InDesign と InCopy)、テキストフレーム、グラフィックフレーム

[ユーザー名] が使用中

アサインパネル、テキストフレーム、グラフィックフレーム

編集中

アサインパネル、テキストフレーム、グラフィックフレーム

使用可能と更新が必要

テキストフレーム、グラフィックフレーム

[名前] が使用中と更新が必要

テキストフレーム、グラフィックフレーム

編集中と更新が必要

テキストフレーム、グラフィックフレーム

期間切れ

アサインパネル

内容(テキスト)は更新が必要

アサインパネル、テキストフレーム

内容(テキスト)は最新

アサインパネル、テキストフレーム

内容(グラフィック)は更新が必要

アサインパネル、グラフィックフレーム

内容(グラフィック)は最新

アサインパネル、グラフィックフレーム

パッケージされた内容

アサインパネル

注意:

「使用可能」、「使用中」、「編集中」、「内容(テキスト)」および内容(グラフィック)」の各アイコンに期限切れアイコンが重ねて表示されている場合は、そのコンテンツが期限切れであることを示します。すなわち、現在画面上に表示しているコンテンツより、ファイルの方がバージョンが新しいことを示しています。

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