機能の概要 | Premiere Pro (2022年6月リリース)

Premiere Pro の 2022年6月リリース (バージョン 22.5) の新機能と強化機能について説明します。

新しい「初期設定」ワークスペース

Premiere Pro の新しい「初期設定」ワークスペース
Premiere Pro の新しい「初期設定」ワークスペース

新しい「初期設定」ワークスペースのレイアウトは簡潔かつシンプルです。左から右に進む論理的なワークフローに沿ったパネルと、画面の下部全体には大きなタイムラインが表示されます。

「初期設定」ワークスぺースでは、Premiere Pro の主要な機能のすべてを、ワークスペースを切り替えずに簡単に利用できます。また、ラップトップや単一の画面で Premiere Pro を使用する環境向けに最適化されています。

新しい「縦型ビデオ」ワークスペース

新しい「縦型ビデオ」ワークスペースのレイアウトは簡潔かつシンプルで、縦型のコンテンツに最適化されています。ソーシャルメディアクリエーターがこの形式で作業すると、このワークスペースの右側に、縦型の 9:16 ビデオを確認できるように設定されたプログラムモニターが表示されます。

プロキシワークフローの機能強化

プロキシバッジと透かしによりプロキシを簡単に識別できます。
プロキシバッジと透かしによりプロキシを簡単に識別できます。

プロジェクトパネルとタイムラインに追加された新しいプロキシバッジにより、編集中にプロキシとソースメディアを簡単に見分けることができます。プロキシで作業中であることを絶対確実にしたい場合は、プロキシの透かしを書き込むオプションもあります。

さらに、プロキシファイルがデフォルトで ProRes 形式に設定されるようになりました。この形式はプロキシで作業する際に使用するのに適しています。

プロキシ作成時のデフォルトフォーマット
プロキシ作成時のデフォルトフォーマット

ストロークとシャドウのグラデーション

ストロークやシャドウのグラデーションを使用した視覚的なインパクトの追加
ストロークやシャドウのグラデーションを使用した視覚的なインパクトの追加

ストロークやシャドウにグラデーションを追加できるようになり、文字やグラフィックに視覚的なインパクトを加えることができます。グラデーションを使用して、光沢などのカラフルなエフェクトを作成できます。 グラデーションは、不透明度やカラー、またはその両方の組み合わせに基づいて、線形または円形にできます。

このようなデザイン要素は、日本語や韓国語のビデオコンテンツなどで、アジア言語の文字を装飾するために広く使用されています。また、Premiere Pro で従来のタイトルをアップグレードするユーザーに、追加のパラメーターを提供します。

詳しくは、グラデーションの適用を参照してください。

Apple M1 システムでの H264 または HEVC エンコードの機能強化

Premiere Pro では、Apple M1 システムで H264 または HEVC にエンコードされたファイルのエンコード品質が向上しました。特に、Apple M1 システムで H264 または HEVC にエンコードされたファイルのビットレートは、Mac Intel システムでエンコードされたファイルのビットレートと同等になりました。

RED V-RAPTOR カメラのサポート

Premiere Pro で、RED V-RAPTOR カメラがサポートされるようになりました。

追加の GPU 高速処理エフェクト

ズーム複製球面波形ワープなどのエフェクトが、GPU 高速処理に新たに対応しました。GPU 処理によって、これらのエフェクトのパフォーマンスが向上し、編集中のスムーズな再生、高速なレンダリングや書き出しを実現します。

同じトラックにペーストのキーボードショートカット

タイムラインでアセットをコピーしてペーストすると、 Premiere Pro ではデフォルトで、常にトラックのターゲティングに合わせてペーストするのではなく、同じトラックにアイテムをペーストするようになりました。 

以前のコピー&ペースト機能

新しいコピー&ペースト機能

このようなさらに便利なデフォルトの動作の他にも、次の機能が用意されています。

同じトラックにペースト

この新しいキーボードショートカットを使うと、シーケンス内のアイテムが常に、コピー元の同じトラックにペーストされます。

同じトラックにインサートペースト

「同じトラックにペースト」と同様に、このキーボードショートカットを使用して、リップル(インサート)ペースト操作を実行できます。

ターゲットトラックにペースト

この新しいキーボードショートカットは、従来のコピー&ペースト操作と同じように動作します。 「ターゲットトラックにペースト」コマンドは、最も低いターゲットトラックに合わせてペーストされます。

ターゲットトラックにインサートペースト。

この新しいキーボードショートカットを使用して、従来のコピー&インサートペースト操作と同じように動作する追加のキーボードショートカットを作成できます。「ターゲットトラックにインサートペースト」コマンドを使用すると、最も低いターゲットトラックに合わせてリップル(インサート)ペースト操作が実行されます。

コピー&ペースト用のキーボードショートカット
コピー&ペースト用のキーボードショートカット

この 4 つの機能をすべてキーボードショートカットに割り当て、同じトラックにペーストしたり、トラックのターゲティングに合わせてペーストしたりする機能を追加できます。これらのショートカットは、タイムラインパネルがアクティブで、キーボードショートカットエディターのタイムラインパネルのショートカットからアクセスできる場合、従来のアプリケーション全体に適用されるデフォルトのコピー&ペーストのキーボードショートカットよりも優先されます。

タイムラインでアセットをコピーしてペーストする場合、デフォルトでは、同じトラックにアイテムをペーストすることができます。 ターゲットの追跡に応じて Premiere Pro がペーストされるようにするには、次のようにします。

  1. Win:編集キーボードショートカット。macOS:Premiere Proキーボードショートカット
  2. コマンドドロップダウンメニューのタイムラインパネルに移動します。
  3. 同じトラックにペースト」セクションで、割り当てられているショートカットを削除します。
  4. ターゲットトラックにペースト」にショートカットを再割り当てします
  5. OK」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

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