この記事では、Adobe Update Server Setup Tool(AUSST)をインストールして構成する方法について説明します。このユーティリティを使用すると、自身のアップデートサーバーをセットアップして、企業でアドビ製品および製品アップデートのデプロイメントを管理することができます。AUSST では、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションもホストされます。これらのアプリケーションは、Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションを使用してインストールできます。

Windows と Mac OS の両方のプラットフォーム用のアプリケーションおよびアップデートがダウンロードされます。AUSST によって同期されるアプリとアップデートを Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションからインストールでき、AUSST によって同期されるアップデートを Remote Update Manager(RUM)からインストールできます。 

注意:

AUSST は、社内アップデートサーバーのセットアップと保守を担当する企業内 IT 管理者を対象としています。

概要

Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションを使用して、AUSST によって同期される製品をインストールできます。アップデートをインストールするには、次のいずれかを使用します。

  • Remote Update Manager
  • アプリケーションのヘルプ/アップデートメニューコマンド
  • Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーション
  • Adobe Updater ツール

製品およびアップデートをデプロイする方法について詳しくは、デプロイオプションを参照してください。

アップデートサーバーの概要

注意:

パッケージをデプロイする際にアップデートを無効化した場合、ヘルプメニューからのアップデート(ヘルプ/アップデート)は利用できません。ただし、RUM を使用してアップデートをインストールするか、Creative Cloud Packager を使用して作成された更新済みのパッケージをデプロイすることはできます。

AUSST 4.1 の新機能

  • Acrobat および Reader のアップデートの同期(Windows および MAC)
  • AUSST によって同期されているアプリケーションを Creative Cloud デスクトップアプリケーションからインストールできるようになりました。Creative Cloud デスクトップアプリケーションを使用してインストールできるアプリケーションの一覧については、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションを参照してください。

デプロイオプション

一部の製品の最新バージョンでは、アップデートだけでなくアプリケーションも AUSST で同期されます。AUSST でホストされるアプリケーションの一覧については、基本バージョンがなくてもデプロイできるアプリケーションを参照してください。

製品および製品アップデートをインストールするには、Remote Update Manager(RUM)または Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションを使用します。AUSST、RUM、Creative Cloud デスクトップアプリケーションでサポートされているアプリケーションとアップデートを次の表に示します。

製品/製品アップデートの種類 AUSST による同期 Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションによるインストール RUM によるインストール
アプリケーションが AUSST でホストされる最新の製品(リスト 可能 可能 不可
製品のアップデート 可能 可能 可能
Acrobat アップデート 可能 不可 可能

AUSST によって同期されるアプリとアップデートを Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションからインストールでき、AUSST によって同期されるアップデートを Remote Update Manager(RUM)からインストールできます。 

注意:

バージョン CS5 以降に対応するアップデートは、AUSST によって同期されます。

Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションを使用してインストールするアプリケーションおよびアップデート
Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションを使用してインストールするアプリケーションおよびアップデート

AUSST を使用した自身のアップデートサーバーのセットアップ

エンタープライズ環境では、自身のアップデートサーバー(AUSST)をホストして Adobe Update Server から製品およびアップデートをダウンロードし保存することがあります。

Adobe Update Server Setup Tool(AUSST)は、自身のアップデートサーバーを構成し、Adobe Update Server から製品およびアップデートをダウンロードするときに役立ちます。自身のアップデートサーバーをセットアップすると、アドビアプリケーションがインストールされているクライアントコンピューターを、Adobe Update Server ではなく AUSST サーバーにリダイレクトできます。こうすると、クライアントコンピューターはその AUSST サーバーで製品およびアップデートの有無を確認し、ユーザーが指示をすれば、その AUSST サーバーから製品およびアップデートをダウンロードします。

AUSST の使用

注意:

AUSST の目的は、社内アップデートサーバーをホストして、クライアントコンピューターが Adobe Update Server ではなく社内サーバーで製品およびアップデートの有無を確認できるようにすることです。現時点では、ネットワーク上のコンピューターに製品およびアップデートをリモートでデプロイする目的では使用できません。

必要システム構成

AUSST をホストするサーバーで推奨される構成は次のとおりです。

ディスク容量
  • 最初に必要な容量の最小要件 - 250 GB

オペレーティングシステム

  • Windows:Microsoft Windows 7 以降
            または
  • Mac:OS X Mavericks(バージョン 10.9)以降

アップデートサーバーのセットアップ:概要

AUSST を使用して社内アップデートサーバーをセットアップする主な手順は、次のとおりです。アップデートサーバーとして使用する、稼動中の HTTP サーバーが必要です。

注意:

AUSST は、Adobe® Creative Cloud™ Packager のインストール時に utilities フォルダーに格納されます。Admin Console のデプロイメントスナップから AUSST をダウンロードすることもできます。

  1. Web サーバーが使用可能であることを確認します。
  2. AUSST を使用して、次のとおり 1 回限りのセットアップを実行します。
    1 回限りのセットアップでは、AUSST は次の動作をおこないます。
    • 初期設定をおこないます。
    • ディレクトリ構造を Adobe Update Server のディレクトリ構造と同様にセットアップします。
    • アプリケーションおよびアップデートを Adobe Update Server から Web サーバーにコピーします。Windows と Mac OS の両方のアプリケーションおよびアップデートが同期されます。
  3. 定期的に Web サーバーを Adobe Update Server の最新のアプリケーションおよびアップデートと同期させます。この手順を定期的に実行し、社内サーバーが最新のアプリケーションおよびアップデートを確実にホストするようにします。

各手順については、以下のセクションで説明します。次の図に、このプロセスと手順を説明した各セクションのリンクを示します。

注意:

コマンドラインオプションにパスを指定する場合は、絶対パスを指定する必要があります。AUSST は相対パスをサポートしていません。

アップデートサーバーのセットアップ

Adobe Update Server Setup Tool の場所

AUSST は、AdobeUpdateServerSetupTool.exe(Windows)または AdobeUpdateServerSetupTool という名前の UNIX 実行可能ファイル(Mac OS)として入手できます。デプロイメントダッシュボードからダウンロードすることもできます。

Creative Cloud Packager を使用して Adobe 製品をデプロイする場合は、Creative Cloud Packager のインストールにより AUSST が使用できるようになります。場所は次のとおりです。

Windows 32 ビット版の場合: <システムドライブ>:¥Program Files¥Common Files¥Adobe¥OOBE¥PDApp¥CCP¥utilities¥AUSST
Windows 64 ビット版の場合: <システムドライブ>:¥Program Files (x86)¥Common Files¥Adobe¥OOBE¥PDApp¥CCP¥utilities¥AUSST
Mac OS の場合: /Library/Application Support/Adobe/OOBE/PDApp /CCP/utilities/AUSST

AUSST はコマンドラインツールのため、個別のインストール手順は必要ありません。AUSST の配置するコンピューター上の場所に制約はありません。

アップデートサーバーとして使用する Web サーバーの準備

社内アップデートサーバーは、静的なファイルコンテンツをホストし、提供できる任意の HTTP サーバー(Apache や IIS など)にセットアップできます。HTTP サーバー稼動中であることが、AUSST をセットアップする前提条件となります。

特定のポートを使用するには、クライアントコンピューターをセットアップするときにポート番号を設定します。必要な操作は、クライアント構成ファイル(overrides ファイル)にポート番号を指定することだけです。

Internet Information Services(IIS)サーバーを Web サーバーとして使用する場合は、次のセクションの IIS サーバーをアップデートサーバーとして使用するときの構成方法を参照してください。

1 回限りのセットアップの実行

社内アップデートサーバーを初めてセットアップする場合は、Adobe Update Server Setup Tool を使用して、作成したルートフォルダーの場所にアップデートディレクトリ構造を作成します。既存のファイルまたはフォルダーがある場合は、ツールによって削除されます。その後、Adobe Update Server のフォルダー構造と一致するフォルダー構造が作成され、使用可能なすべてのアプリケーションおよびアップデートを Adobe Update Server から社内サーバーにダウンロードする初期同期が実行されます。

初回の構成をおこなうためのツールの実行手順は次のとおりです。

  1. コマンドシェルまたはターミナルでツールを実行し、次の例のようにルートアップデートフォルダーを指定します。例えば次のようになります。

注意:

= 記号の前後に不要なスペースがないことを確認してください。

新規同期 AdobeUpdateServerSetupTool.exe
--root="/serverroot/updates/Adobe/" --fresh
[--proxyusername=proxy_username --proxypassword=proxy_password] [--silent]
増分同期 AdobeUpdateServerSetupTool.exe
--root="/serverroot/updates/Adobe/" --incremental
[--proxyusername=proxy_username --proxypassword=proxy_password] 

クライアント構成ファイルの生成
AdobeUpdateServerSetupTool.exe
--root="/serverroot/updates/Adobe/" 
--genclientconf="/serverroot/config/AdobeUpdaterClient" 
--url="http://serverabc.example.com:1234/Adobe/"      
  • [--proxyusername=<プロキシユーザー名> --proxypassword=<プロキシパスワード>] パラメーターはオプションです。プロキシサーバーがネットワークに接続する必要がある場合にプロキシユーザー名とプロキシパスワードを指定します。
  • --fresh パラメーターは、既存のファイル(ある場合)をルートから削除し、Adobe Update Server にあるすべてのアプリケーションおよびアップデートをダウンロードします。
  • --silent パラメーターは、指定したルートフォルダーが既に存在する場合に初期設定で表示される警告を非表示にします。
  • -acrobatonly パラメーターは、Acrobat および Reader のアップデートのみを同期します。

ルートフォルダーは、社内アップデートサーバー上のファイルシステムの場所であり、Adobe Update Server からダウンロードされるアプリケーションおよびアップデートの保存先です。ルートフォルダーの場所は有効な HTTP URL と対応している必要があります。

注意:

アップデート内容を Web サーバーが提供できるように、ルートフォルダーにサーバールートの場所からアクセスできることを確認してください。

例として、次の場合を考えてみます。

  • 社内 Web サーバー上のルートアップデートフォルダーは、ファイルシステムの場所 /serverroot/updates/ にある。
  • Web サーバーの URL は http://serverabc.example.com:80
  • Web サーバー内で、社内アップデートサーバーを次の場所にセットアップする。
    http://serverabc.example.com:80/Adobe/CS

この場合(このドキュメント全体で例として使用します)は、ルートフォルダーの場所を次のように指定します。
--root="/serverroot/updates/Adobe/CS"


この例では、アプリケーションおよびアップデートのダウンロードを実行するコマンドは次のとおりです。
AdobeUpdateServerSetupTool --root="/serverroot/updates/Adobe/CS" --fresh

AUSST によってルートフォルダー内にアプリケーションおよびアップデート用のディレクトリ構造が作成され、次に Adobe Update Server から社内アップデートサーバーにアプリケーションおよびアップデートがコピーされます。

注意:

Windows と Mac OS の両方のアプリケーションおよびアップデートがダウンロードされます。現在、いずれか一方のプラットフォームのアップデートを選択してダウンロードすることはできません。

この初期セットアップが完了したら、社内アップデートサーバーを通じてクライアントコンピューターをアップデートできるようになります。

エラー、警告、およびトラブルシューティング情報がログファイルに記録されます。

以下のログファイルは、Windows の場合 %temp% フォルダー内、Mac OS の場合 ~/Library/Logs フォルダー内にあります。

  • AdobeUpdateServerSetupTool.log
  • AdobeAcrobatUpdateServerSetupTool.log

DLM.log は次の場所にあります。

  • Windows:
    • %Temp%¥CreativeCloud¥ACC¥AdobeDownload
    • %Temp%¥AdobeDownload¥
  • Mac:
    • ~/Library/Logs/CreativeCloud/ACC/AdobeDownload
    • ~/Library/Logs/AdobeDownload/

セットアップの確認

初回の構成が成功したことを確かめるには、以下を確認します。

  1. Web サーバーが適切に実行されていることを確認するために、クライアントコンピューターから Web サーバーのホームページにアクセスできることを確かめます。
  2. ルートの場所に使用可能なアドビ製品およびアップデートがあることを確かめます。ない場合は、ルートの場所に適切な書き込み権限があることを確かめます。
  3. ブラウザーを介してクライアントコンピューターから製品およびアップデートを表示/ダウンロードできることを確かめます。
  4. クライアントコンピューターのブラウザーからアップデートサーバーの updaterfeed.xml ファイルにアクセスできることを確かめます。

updaterfeed.xml ファイルは次のパスにあり、オーバーライドファイルのパラメーターによって決まります。
http://[domain]:[port]/[URL]/updaterfeed.xml


例えば、オーバーライドファイルに次のエントリがあると仮定します。

<Overrides>
	<Application appID="webfeed20">
        <Domain>http://10.41.35.164</Domain>
        <URL>/ausst/webfeed/oobe/aam20/win/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="updates20">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/updates/oobe/aam20/win/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="FFCProducts">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/ACC/services/ffc/products/ffc.xml</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="FFCIcons">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/ACC/services/ffc/icons/productIcon</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="FFCValidation">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/ACC/services/ffc/validation/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="FFCPackages">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/ACC/services/ffc/packages/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
</Overrides>

この場合、updaterfeed.xml ファイルの場所は次のとおりです。
http://serverabc.example.com:1234/Adobe/CS/webfeed/oobe/aam20/win/updaterfeed.xml

Mac OS での場所は次のとおりです。
http://serverabc.example.com:1234/Adobe/CS/webfeed/oobe/aam20/mac/updaterfeed.xml

注意:

ブラウザーで updaterfeed.xml ファイルを表示しても、ファイルの内容は表示されません。これは正常な動作です。http:// パスでこのファイルにアクセスできれば問題ありません。updaterfeed.xml ファイルの内容を表示するには、右クリックしてソースを表示します。

クライアントコンピューターのセットアップ

アプリケーションおよびアップデートは、初期設定では Adobe Update Server から取得されます。自身のアップデートサーバーをホストして、AUSST サーバーからアプリケーションおよびアップデートを取得するように構成するには、オーバーライドファイルを展開します。

これをおこなうには、XML 構成ファイル(AdobeUpdater.overrides)を作成してユーザーのコンピューターに展開します。オーバーライドファイルは、次のセクションで説明するように、AUSST ツールを使用して自動的に生成できます。構成ファイルには、社内アップデートサーバーのドメイン、URL およびポート情報が含まれます。この URL は Windows プラットフォームと Mac OS プラットフォームとで異なります。次に、AdobeUpdater.Overrides ファイルの形式を示します。サーバー情報はこのドキュメントの例を使用します(サンプルサーバーの情報については、1 回限りのセットアップの実行を参照してください)。

注意:

別バージョンの AUSST に移行した場合は、クライアントコンピューターの XML 構成ファイルをアップデートする必要があります。

クライアント構成ファイルの生成

AUSST でクライアント構成ファイルを自動的に生成することができます。ただし、これはサーバーをセットアップして Adobe Update Server と同期させた後でおこなう必要があります。

構成ファイルを生成するには、(自身のサーバーの情報を使用して)次のコマンドをコマンドシェルまたはターミナルに入力します。

AdobeUpdateServerSetupTool--genclientconf="/serverroot/config/AdobeUpdaterClient"
--root="/serverroot/updates/Adobe/CS"
--url="http://serverabc.example.com:1234/Adobe/CS"

 

 

 

このコマンドを実行すると、2 つのクライアント構成ファイル(Windows プラットフォーム用のファイルと Mac OS プラットフォーム用のファイル)が作成され、次のパラメーターで指定されたパスにある、プラットフォーム固有のフォルダーに書き込まれます。

--genclientconf

この例では、新しいファイルは次の場所に作成されます。
/serverroot/config/AdobeUpdaterClient/win/AdobeUpdater.Overrides
/serverroot/config/AdobeUpdaterClient/mac/AdobeUpdater.Overrides

クライアント構成ファイルの展開

Adobe Application Manager Updater 用のクライアント構成ファイルを各クライアントコンピューターに展開するには、ファイルの適切なプラットフォームバージョンを次のプラットフォーム固有の場所に書き込みます。

Windows XP の場合:

¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Adobe¥AAMUpdater¥1.0¥AdobeUpdater.Overrides

Windows 7 または Vista の場合:

¥ProgramData¥Adobe¥AAMUpdater¥1.0¥AdobeUpdater.Overrides

¥Program Files (x86)¥Common Files¥Adobe¥UpdaterResources

Mac OS X の場合:

/Library/Application Support/Adobe/AAMUpdater/1.0/AdobeUpdater.Overrides

注意:

ユーザーのコンピューターに Acrobat または Reader のみがインストールされており、他の Creative Cloud 製品または Creative Cloud デスクトップアプリケーションがない場合、上のフォルダー構造は利用できません。この場合、管理者権限でフォルダーを手動で作成する必要があります。

 

注意:

Creative Cloud Packager を実行している管理コンピューターにこれらの構成ファイルをデプロイしないことをお勧めします。デプロイすると、パッケージの作成中に問題が発生する可能性があります。

Adobe Update Server との同期

初期セットアップの後、最新のアプリケーションおよびアップデートを常に入手できるようにするには、社内アップデートサーバーを Adobe Update Server と定期的に同期させます。次のコマンドで実行できます。


AdobeUpdateServerSetupTool --root="/serverroot/updates/Adobe/CS" {--incremental | --fresh | --acrobatonly}

増分同期

--incremental パラメーターを使用すると、ダウンロードされたすべてのアプリケーションおよびアップデートが検証されますが、ダウンロードされるのは、新しいバージョンが利用可能なものだけです。

前回の同期以降、Adobe Update Server に新しいアプリケーションおよびアップデートがアップロードされている場合は、--incremental パラメーターを指定すると、新しいアプリケーションおよびアップデートのみがローカルサーバーにダウンロードされます。新しいアプリケーションまたはアップデートがない場合は、コマンドを実行しても何もおこなわれません。

通常はこのオプションを使用します。ただし、何らかの理由で最新のアプリケーションおよびアップデートがクライアントコンピューターに反映されていない場合は、次に説明する新規同期を実行します。

新規同期

--fresh パラメーターは、Adobe Update Server にあるすべてのアプリケーションおよびアップデートをダウンロードします。

コンピューター上に存在するすべてのアプリケーションおよびアップデートが最初に削除されます。次に、Adobe Update Server にあるすべてのアプリケーションおよびアップデートがコンピューターにダウンロードされます。

どちらを実行しても、社内アップデートサーバーは最新の状態になり、クライアントコンピューターをアップデートできるようになります。

Acrobat のみの同期

--acrobatonly パラメーターは、Adobe Update Server にある Acrobat および Reader アプリケーション、またはアップデートのみをダウンロードします。

AUSST で IIS¥Apache サーバーを使用する場合のセットアップ

このセクションでは、AUSST で HTTP サーバー(Mac)を、また Internet Information Services(IIS)サーバー(Windows)を使用する場合のセットアップ方法について説明します。

HTTP サーバーのセットアップ

HTTP サーバーを使用することもできます。この例では、OS X 用 XAMPP が使用されます。

  1. HTTP サーバーをダウンロードしてインストールします。 

  2. AUSST ファイルをコピーします。

    • AUSST ファイルをまだダウンロードしていない場合は、AUSST ファイルをコピーするコマンドを HTTP サーバーフォルダー下のフォルダー(ここでは htdocs フォルダー)に渡します。詳しくは、クライアントコンピューターで複数のアプリケーションおよびアップデートが表示される場合に新規同期オプションを使用するを参照してください。
    • AUSST ファイルを既にダウンロードしている場合は、AUSST ファイルを HTTP サーバーのフォルダー内のフォルダーにコピーします。(この例では <xamppserver>¥htdocs¥<create a folder called AUSSTFiles>)。この手順で作成した新しいフォルダーについて(ここでは AUSSTFiles)、権限で「選択されたアイテムに適用」が選択されるよう変更します。
  3. HTTP サーバー(ここでは Xamppserver)を起動します。 

  4. HTTP Web サーバーを起動します。例えば、xampp サーバーで「サーバーを管理」タブに移動し、Apache Web サーバーを起動します。

    サーバーを管理
  5. オーバーライドファイルを生成します。オーバーライドファイルを生成する手順については、クライアント構成ファイルの生成を参照してください。

IIS 8.5 のセットアップ

  1. IIS 8.5 を Windows Server 2012 R2 などの任意のプラットフォームにセットアップし、IIS 8.5 の構成時に、ISAPI 拡張機能ISAPI フィルターの 2 つの機能を手動で追加します。

    IIS 8.5 の構成手順については、http://www.iis.net/learn/install/installing-iis-85/installing-iis-85-on-windows-server-2012-r2 を参照してください。

    IIS 8.5 のセットアップ
  2. AUSST を実行し、初期設定の Web サイトのルートで Adobe Update Server のアプリケーションおよびアップデートを同期します。

  3. Server Manager で、ツール/IIS Manager を選択します。

  4. IIS Manager で左側のペインに表示されるサーバーを選択します。 

  5. 次のとおり必要な Web サイトのハンドラーマッピングをクリックします。

    注意:

    構成の変更は、この Web サイト(この例では既定の Web サイト)を参照するすべてのデータに適用されます。したがって、アップデーター関連のデータ用に Web サイトを別途作成し、構成関連の変更をこの独立した Web サイトに適用することで、他のサイトへの影響を防ぐ必要があります。

    必要な Web サイトのハンドラーマッピングをクリック
  6. 「モジュールマップの追加」オプションを選択します。

    「モジュールマップの追加」オプションを選択
  7. xml、crl、zip、dmg、sig、json、arm 拡張子のモジュールマップを追加します。.xml のダイアログボックス例を示します。

    注意:

    ここで示す xml 拡張子の場合と同じように、crl、zip、dmg、sig、json、arm 拡張子のマッピングを実行できます。

    モジュールマップの追加のオプション
  8. 各拡張子を追加すると、「モジュールマップの追加」ポップアップが表示されます。「はい」をクリックします。

    モジュールマップの追加ポップアップで「はい」をクリック
  9. 「アプリケーションプール」セクションで、アプリケーションプールのマネージパイプラインモードをクラシックに変更します。

    アプリケーションプールのセクション
  10. 次のように、web.config ファイルで zip、xml、crl、zip、dmg、sig、json、arm 拡張子の httpHandlers を追加します。

    httpHandles
  11. 次の 2 つの場所に web.config ファイルをコピーします。

    • <initpub\wwwroot>¥[AUSST ルートフォルダー]¥ACC¥services¥ffc¥icons¥
    • <initpub¥wwwroot>¥[AUSST ルートフォルダー]¥ACC¥services¥ ffc¥validation¥

     

    ダウンロード

  12. 場所を選択します。

    <initpub¥wwwroot>¥[AUSST ルートフォルダー]¥ACC¥services¥ ffc¥validation¥

  13. 「MIME Types」をダブルクリックします。

    Screenshot_3
  14. 「Add」をクリックして MIME の種類を追加し、「OK」をクリックします。

    Screenshot_4

    Acrobat および Adobe Reader の場合、以下の application/octet-stream MIME の種類を追加する必要があります:.msp、.pkg、および .arm 拡張子(上記の説明を参照)

  15. Web サイトを再起動し、AUSST を実行します。

特定のパラメーターを指定しない AUSST コマンドの実行

コマンドラインから --root パラメーターのみを指定して AUSST を実行すると、オプションの選択メニューが表示されます。


AdobeUpdateServerSetupTool.exe --root=<ルートの場所>

  1. 新規同期
  2. 増分同期
  3. クライアント構成ファイルの生成
  4. 終了

選択方法:

オプションを 1 つ選択して続行します。各オプションの詳細は、このドキュメントの前のセクションで説明しています。

エラーコード

以下は、アップデートサーバーが失敗した場合にレポートされるエラーコードです。

エラーコード エラーメッセージ
2 内部エラーが発生しました
3 指定されたパスにアクセスできませんでした
4 ネットワークエラー
5 サーバーが応答しません
6 プロキシ認証に失敗しました
7 出力ディスクの空き容量が不足しています
8 書き込み権限がありません
9 サーバーでファイルが見つかりませんでした

トラブルシューティング

Adobe Update Server Setup Tool を使用したアプリケーションおよびアップデートのデプロイ中に問題が発生した場合は、次に示す一般的なトラブルシューティングの手順に従ってください。

Web サーバーが正しくセットアップされていることを確認する

アプリケーションおよびアップデートの配布に使用する Web サーバーが正しくセットアップされていない場合、アプリケーションおよびアップデートが Adobe Update Server からダウンロードされても(Adobe Update Server Setup Tool によって自動的にダウンロードされる)、クライアントには配布されません。

Web サーバーのセットアップ

 

Web サーバーが適切に実行されているかどうかを確認するための簡単なテストとして、アップデートサーバー上の updaterfeed.xml ファイルにクライアントコンピューター上のブラウザーからアクセスできることを確認します。基本的に、Adobe Update Server Setup Tool とは関係なく Web サーバーが稼働している必要があります。
updaterfeed.xml ファイルは次のパスにあり、オーバーライドファイルのパラメーターによって決まります。
http://<Domain>:<Port>/<URL>/updaterfeed.xml

例えば、オーバーライドファイルに次のエントリがあると仮定します。

<Overrides>
	<Application appID="webfeed">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/webfeed/oobe/aam20/win/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="updates">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/updates/oobe/aam20/win/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="webfeed20">
        <Domain>http://serverabc.example.com</Domain>
        <URL>/ausst/webfeed/oobe/aam20/win/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
    <Application appID="updates20">
        <Domain>http://serverabc.example.com </Domain>
        <URL>/ausst/updates/oobe/aam20/win/</URL>
        <Port>8089</Port>
    </Application>
</Overrides>

この場合、updaterfeed.xml ファイルの場所は次のとおりです。

http://serverabc.example.com:1234/Adobe/CS/webfeed/oobe/aam20/win/updaterfeed.xml

ネットワーク接続を確認する

ネットワーク接続に問題がなく、社内サーバーが Adobe Update Server に接続できることを確認します。例えば、社内サーバーのデフォルトの Welcome ページにアクセスできることを確認します。

コマンドに不要なスペースがないことを確認する

AdobeUpdateServerSetupTool コマンドを実行する際には、次の位置にスペースがないことを確認します。

  • パラメーターと = 記号の間
  • = 記号と引数の間
    例えば次のコマンドの場合、--root= 記号の間に不適切な余分なスペースがあります。
Unwantedspace
  • パス内

例えば次のコマンドの場合、引用符(")とスラッシュ(/)の間に不適切な余分なスペースがあります。

UnwantedspaceAnywhere

プロトコルとポート番号を含む完全な URL を指定する

サーバーの URL には、プロトコル(http:// など)を含める必要があります。ポート番号が初期設定値の 80 ではない場合は、ポート番号も指定します。

例えば、AdobeUpdater.Overrides ファイル内の次のセクションは正しくありません。http:// プロトコルが指定されていないためです。

specifyURL

 

<URL>/Adobe/CS/webfeed/oobe/aam20/win/</URL>
<Port>1234</Port>

この例では、ポート番号(1234)が指定されています。ポート番号が初期設定値の 80 ではない場合は必ず指定してください。

アプリケーションおよびアップデートを格納する場所に書き込み権限があることを確認する

サーバー上のアプリケーションおよびアップデートの格納場所に適切な書き込み権限があることを確認します。書き込み権限がない場合、社内サーバーでのアプリケーションおよびアップデートの同期またはダウンロードはできません。すべてのアプリケーションおよびアップデートが社内サーバーで同期またはダウンロードされない限り、サーバーのセットアッププロセスは完了しません。

クライアント構成ファイルが社内サーバーで適切に生成されることを確認する

クライアント構成ファイルが生成される場所は、-genclientconf パラメーター(AdobeUpdateServerSetupTool コマンド)によって決まります。このドキュメントのクライアント構成ファイルの生成の説明を参照してください。ファイルは Windows クライアントと Mac OS クライアント用に 1 つずつ、合計 2 つ生成されます。これらのファイルが社内サーバーのそれぞれの場所で使用可能になっていることを確認してください。

クライアント構成ファイルがクライアントコンピューターに適切に展開されることを確認する

社内サーバーで生成されたクライアント構成ファイルは、各クライアントコンピューターに展開されます。ファイルは Windows プラットフォームと Mac OS プラットフォームとで異なります。

各クライアントコンピューターでのファイルの格納場所は、プラットフォームによって異なります。このドキュメントのクライアント構成ファイルの展開の節で説明したクライアントコンピューター上の場所に構成ファイルが展開されることを確認してください。

指定したパスが絶対パスであることを確認する

コマンドラインオプションに指定されているパスが、すべて絶対パスであることを確認してください。AUSST は相対パスをサポートしていません。

クライアントコンピューターで複数のアプリケーションおよびアップデートが表示される場合に新規同期オプションを使用する

増分アップデートの同期オプションが指定されている場合、例外的に、同じパッケージの複数のアプリケーションおよびアップデートが社内サーバーに格納されることがあります。その後、アップデートがクライアントコンピューターにデプロイされ、ユーザーのコンピューターに同じパッケージの複数のコピーが存在することになります。このような状態になった場合、次のコマンドを実行してアップデートの新規同期(1 回限り)を実行してください。
AdobeUpdateServerSetupTool --root="/<update folder>" --fresh

これにより、適切なパッケージのコピーが 1 つだけ社内サーバーにダウンロードされ、クライアントコンピューターにデプロイされます。

他のトラブルシューティング手順が失敗する場合に新規同期オプションを使用する

増分同期オプションを使用しているとき、前のすべての手順を試してもエラーが発生する場合は、次のコマンドを実行してアップデートの新規同期(1 回限り)を実行します。
AdobeUpdateServerSetupTool --root="/<update folder>" --fresh

これにより、すべてのアップデートが Adobe Update Server から社内サーバーにダウンロードされます。

最後の手段として新規インストールを実行する

他のトラブルシューティング手順がすべて失敗した場合は、最後の手段として新規インストールを実行します。次のコマンドを実行します。
AdobeUpdateServerSetupTool --root="/<update folder>" --fresh

注意:

新規インストールを実行すると、社内サーバー上のアップデートフォルダーおよびそのサブフォルダーがすべて削除された後、Adobe Update Server 上のアップデートを使用して再作成されます。アップデートフォルダー内にユーザーが作成したファイルやフォルダーは、すべて削除されます。したがって、新規インストールを実行する前に、このようなファイルやフォルダーをバックアップしておく必要があります。

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