共有デバイスライセンスとは

共有デバイスライセンスは、複数のユーザーがデバイスおよびアプリケーションを使用する実習室や共有デバイスの環境で、Adobe のアプリケーションをデプロイ、管理するためのライセンスモデルです。このソフトウェアライセンスは、個人ではなくデバイスまたはコンピューターに割り当てられます。よって共有デバイスライセンスは、ラボや教室に複数あるコンピューターなどへの使用に最適です。共有デバイスライセンスは、同じユーザーが使用するコンピューター向けに設計されたものではありません。専用ユーザーの場合は、名前付きユーザーライセンスをデプロイすることをお勧めします。

エンドユーザーの操作性

共有デバイスにデプロイメントされたアプリを使用するには、エンドユーザーが自身の資格情報でログインする必要があります。共有デバイスでアプリを起動した場合は、自身の資格情報でログインするように求めるメッセージが表示されます。アプリは、正常にログインした後にのみ起動します。共有デバイスライセンスは特に、ストレージ、ライブラリ、フォント、ストックなどのサービスに直接アクセスすることはできません。ただし、ユーザーアカウントにこの使用権限が含まれる場合を除きます。

アカウント確認のダイアログ

たまに、授業またはラボのセッションが終了した後、ユーザーはログアウトをし忘れる場合があります。ユーザーとそのアセットを保護するために、定期的にアカウントを確認するダイアログボックスが表示されます。これにより、ラボのコンピューターを後から使用するユーザーは、前のユーザーが作業していたアセットにアクセスできなくなります。


注意:

  • ログインするには、有効なユーザー名とパスワードが必要です。必要な資格情報は、対象の教育機関で行った ID の設定方法によって異なります。
  • 共有デバイスライセンスに特定のシステム要件はありませんが、エンドユーザーのコンピューターが、インストールされている Creative Cloud アプリケーションのシステム要件を満たしていることを確認してください。詳しくは、このドキュメントを参照してください。

アプリへのきめ細かいアクセス

IT 管理者はパッケージを作成し、アプリをコンピューターにデプロイできます。共有デバイスライセンスには、アプリケーションに対するユーザーアクセスを制御できるツールとして、「ID」、「アクセスポリシー」、「エグレス IP アドレス」、「関連するコンピューター」が用意されています。これらのオプションを組み合わせて、アプリの不正使用を防ぎ、学生のアカウントと学生が作成したアセットを保護できます。

ID

  • Enterprise ID または Federated ID は、組織または学校が所有し、すべてのデータは組織が法的に所有します。学生の年齢が 13 歳未満の場合、または 13 歳超の例えば小・中・高等学校の学生の場合は、Enterprise ID または Federated ID を使用する必要があります。また、アプリにアクセスできるユーザーを厳密に管理したい場合に、これらの ID を使用することもできます。Enterprise ID または Federated ID を使用するが、まだを設定していない場合は、ID を設定する必要があります。

  • Adobe ID はユーザーが所有し、Adobe ID に関連付けられているすべてのデータは、法的にユーザーが所有します。Adobe ID を作成するには、ユーザーが 13 歳以上である必要があります。IT 管理者には、Adobe ID アカウントに関連付けられたデータとコンテンツを監視または制御する手段がありません。したがって、ユーザーが 13 歳以上で、IT 管理者がデータアクセスを監視または制御したくない場合に、Adobe ID を使用できます。

    詳しくは、サポートされている ID のタイプを参照してください。

アクセスポリシー

  • 誰でも共有デバイス上のアプリにアクセスできるようにするには、「アクセス権を開く」を選択します。必要なのは、前述の 3 種類のアカウント、個人アカウント(Adobe ID)またはエンタープライズアカウント(Enterprise ID または Federated ID)のいずれかの有効なアカウントのみです。ユーザーは、無料の Adobe ID を新規登録して、それを使ってアプリにアクセスすることもできます。このオプションを使用して、一般ユーザー、客員研究員やスタッフ、そして当学生がラボやアプリにアクセスできるオープンな実習室を設置できます。例えば、一般公開されている大学図書館内の共有コンピューター、または実習室を使用して時間外に継続的な教育環境を提供する場合などです。

  • Admin Console に追加したユーザーにのみアクセスを制限する場合は、「組織のユーザーのみ」を選択します。こうしたユーザーは、Adobe ID、Enterprise ID、または Federated ID のユーザーです。このオプションは、承認された学生とスタッフのみに限定的なアクセスを提供したい場合に便利です。例えば、ユーザーが Adobe ID、Enterprise ID、または Federated ID のいずれかを所有している高等教育機関のラボなどが該当します。

  • エンタープライズユーザーのみにアクセスを制限する場合は、「Enterprise/Federated ID ユーザーのみ」を選択します。Adobe ID でログインしても、アプリにはアクセスできません。このオプションは、エンタープライズユーザーのみにアクセスを制限する場合に役立ちます。例えば、小・中・高等学校のラボでは、このオプションを使用して、生徒にアプリやサービスへのアクセスを許可します。

エグレス IP

  • ユーザーが承認されたコンピュータネットワークの外部から接続した場合、エグレス IP のアドレスまたは範囲ではアプリにアクセスできません。これは、ポータブルコンピューターを使用していて、ラボや学校のネットワークに接続している場合にのみアプリの実行を制限する場合に、特に便利です。ラボや学校のネットワークの外からアプリを使用することは禁止されています。

    このオプションを使用して、外部の IP アドレス範囲を指定します。これはインターネットに面した IP アドレスであり、その後ろにワークステーションが接続されています。これらのワークステーションが異なるネットワークから使用されている場合、これを使用してアプリケーションへのアクセスを防ぐことができます。インターネット接続に静的 IP アドレスがない場合は、必要に応じて、設定を定期的に変更してください。

関連するコンピューター

関連するコンピューター」セクションでは、コンピューターのグループを複数のセグメントに分割して、異なる製品プロファイルにマップする方法を定義できます。

  • 「Microsoft Active Directory 組織単位ごと」を選択すると、表示された組織単位に属するすべてのコンピューターがこの製品プロファイルに関連付けられているかどうかを確認できます。例えば、組織が部門に基づいて組織単位を作成している場合は、部門別に製品プロファイルを作成できます。部門に属するコンピューターは、特定の製品プロファイルに関連付けられます。

  • LAN IP アドレス範囲ごと」を選択すると、表示されている LAN IP アドレス範囲内のすべてのコンピューターがこの製品プロファイルに関連付けられます。例えば、コンピューター実習室または図書館の共有コンピューターが、定義された LAN IP 範囲によって構成されている場合は、このオプションを選択します。

  • 「インストール済みパッケージ別」を選択すると、選択したパッケージを持つすべてのマシンが製品プロファイルに関連付けられます。

注意:

「関連するコンピューター」の各オプションは、表示されている順に適用されます。

例えば、プロファイル A では Active Directory 組織単位図書館と構成し、プロファイル B ではパッケージビデオアプリケーションと構成したとします。この場合、図書館という組織単位に属し、かつビデオアプリケーションパッケージがインストールされているコンピューターは、プロファイル B ではなく、プロファイル A に関連付けられます。

共有デバイスライセンスに移行する

注意:

新しいお客様の場合、こちらの項目はお読みいただく必要はありません。

デバイスライセンスからの移行

既存のデバイスライセンスのお客様の場合は、Adobe から共有デバイスライセンスへの無償アップグレードが提供されます。古いデバイスライセンスプログラムでは、Creative Cloud アプリケーションの最新バージョンにアクセスすることはできません。最新バージョンの Creative Cloud アプリにアクセスするために、古いデバイスライセンスを新しい共有デバイスライセンスに移行できます。移行後、古いアプリは 30 日間動作し続けます。その間に、共有デバイスライセンスを使用して最新のアプリを設定、デプロイすることができます。詳しくは、デバイスライセンスから共有デバイスライセンスへの移行を参照してください。

シリアル番号ライセンス認証からの移行

ラボのコンピューターを管理するために従来のシリアル番号ライセンスを使用している場合。古いアプリケーションは、シリアル番号が無効になるまで使い続けることができます。共有デバイスライセンスパッケージとシリアル番号パッケージをともにデプロイした場合は、いずれも機能します。シリアル番号ライセンスの有効期限が切れるまで古いアプリを引き続き使用することも、シリアル番号ライセンスアプリをアンインストールして新しい共有デバイスライセンスパッケージをデプロイすることもできます。

注意:

上記の移行は一方向です。したがって、デバイスライセンスまたはシリアルライセンスから共有デバイスライセンスへの移行プロセスがいったん完了すると、デバイスライセンスまたはシリアルライセンスに戻ることはできません。

デプロイメントの開始

どのコンピューターに Creative Cloud アプリをデプロイする必要があるかを決定したら、デプロイを開始できます。アクセス要件と現在の設定に応じて、次のいくつかの手順を実行する必要があります。必要な情報をすべて事前に揃えるために、デプロイを開始する前にこのドキュメントに十分に目を通しておくことをお勧めします。

1. ID の設定

1_4x

ほとんどの場合、まだ ID を設定していなければ、まず ID を設定します。この手順は、Enterprise ID または Federated ID を有効にするために必要です。この手順を完了するには、ドメイン (例 : @school.edu) の所有権を証明する必要があります。このアクティビティを完了するには、教育機関の Web サイトの管理者に連絡したり、電子メールを送信することが必要になる場合があります。

Adobe では、一般学生またはラボユーザーにアクセスを許可するために、Enterprise ID または Federated ID を使用することをお勧めします。こうした ID タイプでは、組織はより優れた管理と監視を行うことができます。

詳しい手順については、ID の設定を参照してください。


2. 管理者の管理

manage_admins

Admin Console における教育機関の主な管理者は、システム管理者です。システム管理者は、Admin Console ですべてのタスクを実行する権限があります。ただし、タスクを他の管理者に委任することをお勧めします。これにより、管理タスクが分散され、専門的タスクがそれらのタスクに最も適したロールによって実行されます
 

  • 製品管理者を作成すると、製品プロファイルを作成して、組織にユーザーを追加することができます。
  • 製品プロファイル管理者を作成すると、製品プロファイルを管理して、組織にユーザーを追加することができます。

Admin Console で管理者ロールを管理する方法を参照してください。


3. Admin Console へのユーザーの追加

2_4x

共有のデバイスに組織ユーザーだけがアクセスできるように設定する場合は、これらのユーザーを Admin Console に追加する必要があります。

ユーザーの追加には、手動で追加する方法や、CSV ファイルを使用してユーザーを一括アップロードする方法のほか、User Sync ツールを設定する方法(大規模組織向け)もあります。

詳しくは、ユーザーの管理を参照してください。


4. パッケージの作成

Create packages

Admin Console で「パッケージ」タブに移動して共有デバイスライセンスのパッケージを作成します。

詳しい手順については、共有デバイスライセンスパッケージを作成するを参照してください。


5. 製品プロファイルの作成

create_product_profiles

教育機関内の複数のラボに共有デバイスライセンスをデプロイする場合は、Admin Console で各ラボを異なる製品プロファイルにマッピングできます。

例えば、ラボの製品プロファイルをアクセスを制限せずに作成すると、学校のアカウントを持っていないユーザーでも Adobe アプリケーションを使用できます。また、他のラボでは、学校のアカウントを持つユーザーだけがインストールされたアプリケーションにアクセスできるように、製品プロファイルを作成することもできます。さらに、対応する製品プロファイルでアクセスポリシーを定義すると、これらのラボにインストールされたアプリケーションへのアクセスを制限することができます。

詳細については、製品プロファイルの作成と管理を参照してください。


6. アクセスポリシーの定義

3_4x

共有デバイスの設定により、アプリに対するユーザーアクセスを制御する 3 つのオプション(「アクセスポリシー」、「エグレス IP アドレス」、「関連するコンピューター)を利用できます。これらのオプションを組み合わせて、アプリの不正使用を防ぎ、学生のアカウントと学生が作成したアセットを保護できます。

詳細については、共有デバイス設定を参照してください。


7. パッケージのデプロイ

5_4x

共有デバイスライセンスパッケージを作成したら、ライセンスを使用してラボでデバイスを設定します。

パッケージをデプロイするには、次の方法から選択します。

  • パッケージファイルをダブルクリックしてインストールする。詳しくは、このドキュメントを参照してください。
  • Microsoft System Center Configuration Manager(SCCM)、Apple Remote Desktop または JAMF Casper Suite といったサードパーティツールを使用する。詳しくは、 こちらのドキュメントを参照してください。
  • Windows コンピューターでコマンドラインを使用してデプロイする。詳しくは、 こちらのドキュメントを参照してください。
  • macOS コンピューターで Info.plist ファイルを使ってデプロイする。詳しくは、 こちらのドキュメントを参照してください。

次の手順

製品とライセンスの追加

VIP(Value Incentive Plan)のお客様は、Admin Console から製品や追加のデバイスライセンスを直接購入できるようになりました。

Admin Console概要ページの右上隅で「製品の追加」をクリックします。

製品の追加画面で、製品を追加するか、既存の製品のライセンスを追加します。

製品ライセンスの追加

未使用のライセンスの復元

共有デバイスライセンスをコンピューターにデプロイした場合、それらのコンピューターを使用しない場合も、ライセンスは引き続き消費され、他のコンピューターで使用することはできません。Admin Console の「概要」タブの製品カードでは、「ライセンス使用状況」によってライセンス数が示されます。

ライセンス数

使用しなくなったコンピューターのライセンスを復元するには、Admin Console に移動し、使用しなくなったコンピューターにマップされている製品プロファイルをリセットします。共有デバイスライセンスの復元方法について詳しくは、このドキュメントを参照してください。

ask-the-community

この記事に記載されているトピック、概念、または手順について質問や意見がある場合は、ディスカッションに参加してください。

今すぐ登録


本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

法律上の注意   |   プライバシーポリシー