アセット設定を使用することで、組織は組織の従業員が組織の外にあるアセットをどのように共有するかを管理できます。システム管理者は制限の設定を選択して、Creative Cloud および Document Cloud 内での従業員による特定の共有機能の使用を制限することができます。「アセット設定」を(アドビ以外が提供する)他の組織のポリシー適用システムと連携させて、アセットが適切な外部の個人または組織のみと共有されるようにすることができます。

注意:

  • アドビでは、組織がアセットをより細かく管理できる Business ID の導入を進めています。Adobe ID は、個人のお客様のみを対象にサポートを続けます。
  • Business ID は、移行完了後は、すべての新しい組織および既存の組織で使用できます。
  • 組織が移行されるまでは、引き続き Adobe ID タイプを使用して組織にアクセスしてください。
  • アセット設定は、Business ID、Enterprise ID、または Federated ID タイプのユーザーに適用されます。ただし、これらの設定はグループ版のお客様には適用されません。

Business ID の概要を参照してください。または、アドビの様々な ID タイプの概要を参照してください。

共有制限ポリシーは、次の 3 つのいずれかを選択できます。

  • 組織内外のすべてのユーザーと共有フォルダーでの公開リンクの共有や共同作業を許可するには、このデフォルトの設定を使用するように選択できます。
  • 従業員にすべての Creative Cloud および Document Cloud 機能に自由にアクセスして管理させるようにすることができる企業に適しています。

  • 公開リンクの共有とその他の公開オプションを制限できます(Behance、Facebook へのパブリッシュなど)。
  • 組織外との誤った公開共有は避けたいが、一部の共同作業機能にはアクセスする必要がある企業に適しています。

アセット設定を使用した共有の制限によって開始されるプロセスは、組織のユーザーの数や、確立されている共有関係の数に応じた時間がかかります。一部のアドビ製品およびサービスでは、CDN でキャッシュされたエントリが無効になる場合や、Slack からのプレビュー画像が削除される場合もあります。アセット設定が完全に有効になるには、最大で 24 時間かかる場合があります。

またアクセス要求ポリシーは、次の 2 つのいずれかを選択します。

このデフォルトの設定を使用すると、フォルダーやドキュメントへのアクセス権を持たないユーザーが、そのフォルダーやドキュメントへのアクセスを要求できるようになります。

プライバシーを強化する場合は、この設定を使用して、共有されていないドキュメントへのアクセスをユーザーが要求できないようにすることができます。

注意:

アセット設定は、デジタル著作権管理システム(DRM)でも、完全なアセット保護システムでもありません。特定のアセットへのアクセス権を持つ従業員は、アドビが管理するのではないシステムを使用して、これらのアセットを引き続きコピーして、組織外の他のユーザーに提供できます。

デプロイメントの考慮事項

共有制限を有効にする前に、エンドユーザーに対する影響を考慮してください。特定のアプリケーションで使用できる機能が制限されるのに加え、この機能の使用時にエンドユーザーにエラーメッセージが表示されます。また、制限された機能を使用しようとしたときエラーメッセージを表示するには、ユーザーは InDesign、XD、および Acrobat の最新バージョンを使用している必要があります。そうしないと、ユーザーに間違ったエラーメッセージが表示されます。

設定を選択したら、その後の削除プロセスを停止または取り消すことはできません。公開リンクの共有をしないを選択すると、既存の公開リンクはすべて削除され、これらのリンクを持つユーザーはリンクされたコンテンツにアクセスできなくなります。ドメインユーザーとのみ共有するを選択すると、既存のフォルダーまたはドキュメントでの共同作業はすべて取り消されます。

上記の公開リンクの共有をしないまたはドメインユーザーとのみ共有するを選択した場合に影響のある Creative Cloud および Document Cloud アプリケーション内の公開機能を以下に示します。例外として、共有フォルダーおよびドキュメントでの共同作業は、組織のクレームされたドメイン信頼できるドメイン、およびホワイトリストに登録されたドメイン内のユーザーに対しては無効にできません。

例えば次のようになります。

  • 制限なしまたは公開リンクの共有をしないを選択した場合、共同作業機能(Adobe XD での非公開招待状の送信など)は影響を受けません。
  • ドメインユーザーとのみ共有するを選択した場合、ユーザーは許可されたドメインのリスト内のユーザーとのみ共同作業できます。

アプリケーション 影響を受ける機能
Creative Cloud アセット フォルダー共有、Slack で共有、リンクを送信
Creative Cloud ライブラリ フォルダー共有、Slack で共有、リンクを送信
Adobe XD 公開サービス、招待状サービス
InDesign オンラインで公開
Spark 公開
Adobe Color テーマを公開
Capture 共有、フォルダー共有
Creative Cloud モバイルアプリケーション リンクを作成、フォルダー共有
Behance プロジェクトを作成
Portfolio ポートフォリオサイトへのアクセス、下書きの作成、公開

アプリケーション 影響を受ける機能
Acrobat および Reader デスクトップアプリケーション 共有
Web サービス(cloud.acrobat.com)
共有
Adobe Document Cloud for Microsoft Outlook 共有
モバイルアプリケーション(Adobe Scan、Acrobat など) リンクを共有、Document Cloud リンクを共有

共有オプションの選択

組織の制限されたアセット設定を選択するには、以下の手順に従います。

  1. Admin Console で、設定アセット設定に移動します。

    共有制限ポリシー
  2. 共有制限ポリシーを選択します。

    3 つのレベルの制限から選択できます。最も厳しい制限の設定を選択した場合、既存の公開リンクまたは共有フォルダー/ドキュメントでの共同作業を停止または取り消すことはできません。

    ドメインユーザーとのみ共有するを選択した場合、ホワイトリストに登録されたドメインを定義し、すべての既存の共同作業が失われないことを確認します。

    注意:

    Document Cloud で「ドメインユーザーとのみ共有する」オプションを使用するには、クレームおよび信頼されたドメインを「ホワイトリストに登録されたドメイン」に追加します。

    共有オプション 制限 既存のリンクおよび共同作業への影響
    制限なし ユーザーは、公開リンクを作成して、共有フォルダーおよびドキュメントで他のユーザーと共同作業をおこなうことができます。
    特に影響はありません。
    公開リンクの共有をしない ユーザーは公開リンクを作成できなくなります。 すべての公開リンクが削除されます。このプロセスがいったん開始されると、停止したり、取り消したりすることはできません。
    ドメインユーザーとのみ共有する ユーザーは公開リンクを作成できなくなり、共有ドキュメントおよびフォルダーでの共同作業が、信頼できる、クレームされた、またはホワイトリストに登録されているドメインのみに制限されます。 既存のすべての公開リンクが削除され、許可されているドメインに存在しないユーザーとの共有ドキュメントおよびフォルダーでの既存の共同作業も削除されます。このプロセスがいったん開始されると、停止したり、取り消したりすることはできません。
  3. 確認」をクリックします。

    組織が所有するアセットをユーザーに特定の外部組織または個人と引き続き共有させるには、次の操作をおこないます。

    • 代理店など、外部組織の場合:Adobe Admin Console の「アセット設定」で、ドメインのホワイトリストに代理店のドメインを追加します。
    • フリーランサーの場合:組織から個人に対して Business ID、Enterprise ID または Federated ID を発行します。
  4. アクセス要求ポリシーを選択し、「確認」をクリックします。

    デフォルトでは、アクセス要求が許可されています。

    そのため、共有リソースへのリンクを持っているが、表示権限を持たないユーザーは、アクセスを要求できます。文書に対する共有アクセス権を持つユーザーは、アクセス要求ごとに通知を受け取って、アクセスを許可するか拒否するかを決定できます。

    アクセスが許可または拒否されると、要求側ユーザーにそれが通知されます。

    アクセス要求ポリシー

    注意:

    ドメインユーザーのみに共有ポリシーが選択されている場合、その制限は、組織外のユーザーがおこなったアクセス要求に対して、ユーザーが許可を与えようとしたときに適用されます。

ホワイトリストに登録されたドメイン

ホワイトリストに登録されたドメインは、共有が安全なドメインです。「ドメインユーザーとのみ共有する」を選択している場合、ホワイトリストに登録されたドメインにドメインを追加できます。

ホワイトリストに登録されたドメインの追加

  1. Admin Console で、設定アセット設定に移動します。

  2. ドメインを追加するには、「ドメインを追加」をクリックします。

  3. ドメインを追加ダイアログボックスにドメインを入力します。コンマで区切って、複数のドメインを追加できます。「追加」をクリックします。

    注意:

    サブドメインをホワイトリストの一覧に含めることはできません。例えば、west.example.com および east.example.com は example.com ドメインのサブドメインです。

    ドメインを追加

    注意:

    Document Cloud で「ドメインユーザーとのみ共有する」オプションを使用するには、クレームおよび信頼されたドメインを「ホワイトリストに登録されたドメイン」に追加します。

ホワイトリストに登録されたドメインの削除

一覧からドメインを削除するには、ドメイン名の左にあるチェックボックスをオンにし、「ドメインを削除」をクリックします。続く確認ダイアログボックスで、「削除」をクリックします。

ドメイン名がホワイトリストに登録されたドメインから削除されます。共有オプションとしてドメインユーザーとのみ共有するを選択した場合、削除されたドメインへのすべての共有は取り消されます。

ホワイトリストに登録されたドメインの削除

警告:

ホワイトリストからドメインを削除すると、そのドメインのユーザーと、貴社の組織のユーザーとの間で共有されるドキュメントおよびフォルダーでの既存の共同作業がすべて削除されます。このプロセスがいったん開始されると、停止したり、取り消したりすることはできません。

複数の組織のユーザーへの影響

各ユーザーは 1 つの組織にのみ属するメンバーであることを強く推奨しますが、ユーザーは複数の組織に属していることも可能です。複数の組織に属しているユーザーの場合、どの共有オプションが適用されるかがわかりにくい場合があります。このあいまいさは、各ユーザーを必ず 1 つの組織に関連付けられたクレームされたドメインのメンバーにすることで回避できます。

注意:

ユーザーが複数の組織に属し、クレームされたドメインに存在しない場合、そのユーザーには共有制限は適用されません。