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画像トレースを使用して画像をベクターに変換する

画像トレースを使用して、JPEG、PNG、PSD などの形式のラスターイメージを高品質のベクターアートワークに変換します。

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簡単な手順で画像をトレースします。

注意:

Illustrator 29.3 リリースでは、特定のプリセットに応じて、グラデーションシェイプ透明部分自動グループ化のサポートが組み込まれた、従来のプリセットの強化されたバージョンが提供されます。

画像のトレース

  1. ファイル配置を選択し、ラスター画像を選択してカンバス上に配置します。

  2. カンバス上の画像を選択し、ウィンドウ画像トレースを選択します。画像トレースパネルが開きます。

    Illustrator の右上隅にある「ワークスペースの切り替え」を選択し、「トレース」を選択して、画像トレースに最適化されたワークスペースを取得します。

  3. パネルのプリセットドロップダウンに、「レガシープリセット」が表示される場合は、「強化されたプリセット」切替スイッチを選択して、強化されたバージョンに切り替えます。強化されたプリセットでは、特定のプリセットに応じて、グラデーションシェイプ透明部分自動グループ化の組み込みサポートが提供されます。 レガシープリセットを使用する場合は、これらのオプションを手動で選択する必要があります。

  4. パネル上部のアイコンリストまたはプリセットドロップダウンからプリセットを選択します。画像の代わりにトレース結果が表示されます。トレース速度は画像の解像度によって異なります。

  5. 必要に応じて結果をカスタマイズするには、パネルのトレースオプションを調整します。

左側はトレース前の鳥の画像で、右側は異なるプリセットを使用した 4 つのトレース結果です。
プリセットは、具体的なトレース要件に合わせて使用します。

A. 元の画像 B. 異なるプリセットを使用したトレースの結果 

限られたトレースオプションで画像を素早くトレース

画像トレースパネルにあるカスタマイズオプションを使用することなく、様々なレベルの速度と制御で画像トレースを実行できます。
  • デフォルトのプリセットを使用して画像トレースを即座に実行するには、画像を選択し、コンテキストタスクバーで「画像トレース」を選択します。
  • トレースプリセットを使用して画像トレースを実行するには、画像を選択し、プロパティパネルで画像トレース」を選択します。

これらのいずれの方法で「画像トレース」を実行した場合でも、後で画像トレースパネルを使用して結果をカスタマイズできます。

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トレースの解除

トレースを破棄して元の画像を復元するには、次のようにトレースを解除します。

  1. トレース結果を選択します。

  2. オブジェクト画像トレース元に戻すを選択します。

トレース結果の編集

トレース結果を他のベクターオブジェクトと同様に編集するには、結果を拡張する必要があります。拡張すると、トレースオプションを調整できなくなります。

  1. カンバス上でトレース結果を選択します。

  2. 画像トレースパネルで「拡張」を選択します。「拡張」を選択すると、結果がグループ化された編集可能なパスに変換されます。

  3. 必要に応じてパスを編集します。

    • 結果をダブルクリックすると編集モードになり、グループを解除せずに編集できます。
    • グループを解除して編集するには、コンテキストタスクバーで「グループ解除」を選択します。
  4. 必要に応じて、オブジェクトパス単純化を選択して余分なアンカーポイントを削除します。

  5. パスを選択し、オブジェクトライブペイント作成を選択して色を付けます。パスがライブペイントグループに変換されます。

画像トレースパネルのオプション

画像トレースパネルには、結果をカスタマイズするための基本および高度なトレースオプションがあります。これらのオプションは、画像を選択した場合にのみアクティブになります。

プリセット

パネルの上部にある以下のアイコンのいずれかを選択すると、よく使用される画像トレースワークフローを実行できます。

  • 自動カラー   写真またはアートワークからポスタリゼーション画像を作成します。
  • カラー (高)   高い精度のフォトリアリスティックなアートワークを作成します。
  • カラー (低)  単純化されたフォトリアリスティックなアートワークを作成します
  • グレースケール   アートワークをグレー階調にトレースします。
  • 白黒   画像を白黒のアートワークに単純化します。
  • アウトライン   画像を黒いアウトラインに単純化します。

アイコンリストにプリセットが見つからない場合は、プリセットドロップダウンを確認してください。プリセットドロップダウンでは、プリセットの強化されたバージョンとレガシーバージョンを切り替えることもできます。

表示

トレース結果または元の画像は、アウトラインの有無にかかわらず表示できます。表示の横にある「押したままにすると元の画像を表示」   を選択すると、トレース結果と元の画像をすばやく比較できます。

カラーモード

トレース結果のカラーモードを指定します。利用可能なオプションによって、トレースされたアートワークの基本カラーモードとグレースケールモードが定義されます。

  • カラーモード」を「カラー」に設定すると、選択した「パレット」の種類に応じて「カラー」スライダーまたは「カラー」ドロップダウンが表示されます。「カラー」スライダーではカラーの数を指定し、「カラー」ドロップダウンではカラートレース結果のカラーグループを指定します。
  • グレースケールモード」を「グレースケール」に設定すると、「グレー」スライダーが表示されます。グレースケールトレース結果で使用するグレーの量を指定します。
  • 白黒モード」を「白黒」に設定すると、「しきい値」スライダーが表示され、白黒のトレース結果を作成するための「しきい値」の値を設定できます。設定したしきい値より明るいピクセルはすべて白に、暗いピクセルはすべて黒に変換されます

パレット

元の画像からカラートレースを生成するためのパレットを指定します このオプションは、「モード」を「カラー」に設定した場合にのみ使用できます。

必要に応じて次のオプションのいずれかを選択できます。
  • 自動入力画像に応じて、トレースのパレットが「限定」パレットと「フル階調」パレットの間で自動的に切り替わります。パレットに「自動」を選択した場合、「カラー」スライダーを調整して、トレースのベクターの単純さと精度を変更できます。値を 0 に設定すると正確さよりも単純さが優先された結果が得られます。100 に設定すると単純さよりも正確さが優先された結果が得られます。
  • 限定少数のカラーセットを使用した結果が得られます。「カラー」スライダーを使用して、結果に使用するカラーの数を減らすことができます。
  • フル階調結果にカラーセット全体を使用します。このオプションは、写真のトレースや、フォトリアリスティックなアートワークの作成に最適です。このオプションを選択した場合、「カラー」スライダーを使用して、塗り領域を構成するピクセルのばらつきを調整できます。100%に設定すると、ばらつきが最小になり、より多くのパスがより小さいカラー領域で定義されます。逆に 0%に設定すると、塗り領域の数が少なくなり、サイズが大きくなります。
  • ドキュメントライブラリ既存のカラーグループを使用して、結果に使用する色を正確に定義できます。スウォッチパネルで作成したカラーライブラリはどれでも選択できます。

詳細オプション

詳細」の横にある矢印を選択すると、詳細なトレースオプションが表示されます。

パス

トレースされた形状とオリジナルのピクセル形状との間の距離を設定します。小さな値を設定すると低精度になります。大きな値を設定すると高精度となります。

コーナー

コーナーの強調と、鋭いカーブがコーナーポイントに変わる可能性を指定します。大きい値を指定するほど、コーナーが多くなります。

ノイズ

トレース中に無視する領域をピクセル単位で指定します。大きい値を指定するほど、ノイズが少なくなります。

ヒント :

高解像度の画像の場合、「ノイズ」スライダーの値を大きい値(例えば 20 ~ 50 の範囲)に設定します。低解像度の画像の場合は、小さい値に設定します(1 〜 10)。

方式

トレース方式を指定します。必要に応じて次のオプションのいずれかを選択できます。

  • 切り抜き切り抜かれたパスが作成されます。あるパスの境は、その隣のパスの境とまったく同じになります。
  • 重なり重なり合ったパスが作成されます。各パスは、その隣のパスとわずかに重なります。

作成

  • 塗り元の画像の塗り部分をトレース結果に反映します。
  • 元の画像の線部分をトレース結果に反映します。元の画像で線を適用する部分の最大幅を指定します。最大幅より大きい部分は、トレース結果でアウトライン化された領域となります。
  • グラデーション画像から線形グラデーションを検出してトレースします。写真 (高精度) および写真 (低精度) プリセットの強化されたバージョンでは、グラデーションの組み込みサポートが提供されます。または、モードカラーまたはグレースケールに設定し、パレット自動またはフル階調に設定すると、グラデーションを使用できます。 グラデーションは、パレットが既に設定されている場合にのみグレースケールモードで機能します。
    • スムーズ」スライダーを調整して、グラデーション検出の強度をコントロールします。値が大きいほど、グラデーションが滑らかになります。表示ドロップダウンで「トレース結果とアウトライン」を選択し、選択した滑らかさのレベルがトレース結果のアウトラインにどのように影響するかを確認できます。
    • グラデーション   ツールを使用すると、拡張後にトレース結果のグラデーションを調整できます。

シェイプ

画像内の円、正方形、長方形を検出し、ライブシェイプとしてトレースして簡単に編集できます。編集モードの完全な円と正方形のみを検出できます。わずかに回転した長方形も検出できますが、精度は低くなります。すべてのプリセットの強化されたバージョンでは、シェイプ写真 (高精度) を除く)の組み込みサポートが提供されます。

オプション

  • 曲線を直線にスナップわずかに曲がった線を直線で置き換えたり、0 度または 90 度に近い線を 0 度または 90 度にスナップしたりするかどうかを指定します。このオプションは、幾何学的アートワークや、元の画像内のシェイプがわずかに回転している場合に最適です。
  • 透明部分画像の透明な背景が白としてトレースされるのを防ぎます。写真 (高精度)写真(低精度)6 色変換16 色変換プリセットの強化されたバージョンでは、透明部分の組み込みサポートが提供されます。または、モードカラーに設定することができます。「パレット」を「限定」にした場合は、「カラー」スライダーで少なくとも 4 色を選択してください。
  • カラーを透過トレース時に特定のカラーを透過します。カラーピッカーを使用して透過されるカラーを取得できます。このオプションは、「モード」を「グレースケール」に設定し、「方式」を「重なり」に設定した場合に使用できます。

情報

結果の「パス」、「アンカー」、「カラー」の数を表示します。

自動グループ化

トレース結果内のパスを簡単に編集できるように、論理グループに整理します。すべてのプリセットの強化されたバージョンでは、自動グループ化の組み込みサポートが提供されます。レイヤーパネルでグループを表示するには、「拡張」を選択します。

拡張

結果が編集可能なパスに変換され、他のベクターオブジェクトと同様に操作できるようになります。

プレビュー

現在の設定の結果をプレビューします。

トレース

選択したプリセットとオプションに基づいて画像をトレースします。

トレースプリセットの保存

  1. ウィンドウ画像トレースを選択して画像トレースパネルを開きます。

  2. 必要に応じてトレースオプションを調整します。

  3. プリセットの管理」   を選択し、「新しいプリセットとして保存」を選択して、名前を入力します。

  4. プリセットを削除したり名前を変更したりするには、「プリセットの管理」   を選択し、「削除」または「名前の変更」を選択します。

    注意:

    デフォルトのプリセットは編集または削除できません。これらは角括弧が付いて表示されます。

その他の関連ヘルプ

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