Illustrator でクラッシュの原因を解決し、未保存のドキュメントをクラッシュ後に保護および復元する方法について説明します。

このような経験はありませんか?

User problem

Illustrator で複雑なアートワークの作業をおこなっていたときのことです。作業を保存する前に、システムが応答しなくなり、再起動せざるをえませんでした。未保存の作業内容を復元する方法はありますか?締め切りが迫っているので、このドキュメントを復元できないと困ります。


クラッシュ後の簡単なチェック

Illustrator が突然クラッシュしたり、応答しなくなったりした場合、一般な問題の一部を自力で解決することができます。Illustrator のメッセージングシステムには、クラッシュ原因を判別できるように、問題の原因となる項目のリストが表示されます。 

Illustrator をアップデートする

製品バージョン

アプリケーションの更新

クラッシュが、現在のバージョンでは解決済みの製品の問題に起因するのではないか(解決済みの問題を参照してください)、また、新しいバージョンで作成されたファイルを開くと発生する問題ではないかを確認します。

Illustrator をアップデートする

必要システム構成

使用しているコンピューターが、Illustrator のハードウェアおよびソフトウェアの最小必要システム構成を満たしていることを確認してください。

Illustrator をアップデートする

GPU ドライバー

最新の GPU カードドライバーを使用していることを確認します。パフォーマンスが低下している場合は、パフォーマンスパフォーマンスGPU パフォーマンスを無効にします。

Illustrator をアップデートする

プラグインドライバー

サードパーティ製のプラグインに対応する最新のドライバーがインストールされていることを確認してください。古いドライバーの使用が、アプリケーションのクラッシュの原因になることがあります。

クラッシュの原因となるその他の問題

  • Windows または macOS の互換性に関する問題
  • システムメモリの問題
  • 環境設定ファイルの問題
  • フォントの問題
  • プリンターまたはリムーバブルメディアの問題
  • 開いているファイルのいずれかに含まれているウイルス
  • ネットワーク接続の切断や電源障害

Illustrator の再起動によるファイルの自動復元

Restart Illustrator

Illustrator がクラッシュした場合、たいていはアプリケーションの再起動によって解決します。アプリケーションが応答しない場合は、強制終了して再起動してください。Illustrator を再起動すると、アプリケーションの自動復元プロセスが開始されます。すべての未保存のファイルの名前に「復元」という接頭辞が付いてファイルが開きます。


ファイルの復元

ファイル別名で保存オプションを使用して、復元したファイルを保存します。この復元されたファイルは、復元処理中に一部データが失われる場合があります。Illustrator のバックアップ機能を参照してください。

Adobe Illustrator を再起動すると、必要なプラグイン、フォント、ドライバー、およびその他のサードパーティ要素が読み込まれます。以前のバージョンを使用していて、破損したフォントや互換性のないプラグインによってクラッシュした場合は、Illustrator をセーフモードで実行し、クラッシュの問題を診断して修復することができます。セーフモードを参照してください。

バックアップファイルの復元

Illustrator の自動復元機能では、ファイルのコピーが一定の間隔で自動的に保存されます。手動で保存されていないファイルは、次の場所から復元できます。

[Windows] C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Illustrator [バージョン] Settings\en_US\x64\DataRecovery
[macOS] <ユーザー名>/Library/Preferences/Adobe Illustrator [バージョン] Settings/en_US/Adobe Illustrator Prefs

バックアップ機能を使用すると、Illustrator がクラッシュしたとき、または誤ってファイルを削除したり、ファイルを保存せずに Illustrator を閉じたりしたときに、未保存のドキュメントデータを復元できます。

詳しくは、クラッシュからのファイルの保護を参照してください。

クラッシュとリカバリファイルを修復する他の 7 つの方法

コンピューターの再起動

Restart your system

クラッシュの原因が、システム OS(Windows または macOS)に関する問題にある場合は、コンピューターの再起動によって、Illustrator で発生するクラッシュの問題が解決します。

クラッシュの原因が、OS のバージョンと Illustrator の互換性の問題にある場合は、Illustrator と macOS または Illustrator と Windows に関する既知の問題についての最新のドキュメントを参照してください。


Illustrator 環境設定のリセット

Reset preferences

クラッシュの原因が、環境設定に関する問題にある場合は、環境設定を削除またはリセットすると、ほとんどの場合に問題が解決します。環境設定を削除またはリセットする前に、既存の環境設定のコピーを保存する必要があります。

環境設定の削除とリセットについて詳しくは、 環境設定ファイルに関する問題のトラブルシューティングを参照してください。


フォントに関する問題の修正

fonts

クラッシュの原因が破損したフォントにある場合は、次の解決策を使用して問題点を特定し、トラブルシューティングを行うことができます。

  • プラグインフォルダーに、サードパーティ製のフォント管理ユーティリティがあることを確認します。
  • システムフォントキャッシュを削除します。
  • 問題の原因となっているフォントを特定して識別して分離します。

システムメモリの解放

System memory

コンピューターで開いているアプリケーションが多すぎるために、システムメモリ(RAM)が不足すると、Illustrator がクラッシュしたり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。 

  • ディスクのクリーンアップを実行してドライブ上の不要なファイルを削減し、Windows の一時フォルダーを空にします。
  • アプリケーションを終了してシステムメモリを解放するか、可能であればシステムの RAM を拡張します。

デフォルトプリンターの設定

Printer settings

デフォルトプリンターが常にインストールされ、システムに設定されていることを確認してください。プリンターのインク切れや、ネットワークプリンターキューのやエラーが原因で、Illustrator がクラッシュすることもあります。使用できるプリンターがない場合は、 Adobe PDF を通常使うプリンターに設定します。


デフォルトプリンターの設定

[Windows のみ] 新規ドキュメントを作成したり、既存のドキュメントを開いたりするときに、Illustrator がデフォルトプリンターの障害を検出すると、デフォルトプリンターが自動的に Adobe PostScript ファイルに変更されて、クラッシュが回避されます。

Windows でプリンターに関する問題が発生した場合は、Microsoft から提供されている修正プログラムをインストールして問題を解決することができます。詳しくは、Windows サポートのドキュメントを参照してください。

ネットワークまたは I/O デバイスの再接続

Removable devices

ファイルの読み取りまたは書き込み処理が次の理由により中断されると、Illustrator がクラッシュすることがあります。

  • USB スティック、ペンドライブなどのリムーバブルデバイス:読み取り、書き込み操作の後に、デバイスを安全に削除します。
  • ネットワークまたは共有の場所:ネットワーク接続を確認し、共有の場所がアクセス可能であることを確認します。

ウイルス対策スキャンの実行

Antivirus scan

ウイルスが原因で問題が発生しないように、システムでウイルス対策スキャンを実行することをお勧めします。


セーフモードを使用したクラッシュの診断と修復

Safe Mode

Adobe Illustrator を起動すると、必要なプラグイン、フォント、ドライバー、その他の正しく動作するために必要な他社製の要素がロードされます。クラッシュが発生した場合、Illustrator をセーフモードで実行すると、次のことができます。

  • 問題の診断およびトラブルシューティングを行って、問題を修正するための解決策を特定する。
  • 特定のファイルまたはフォントが読み込まれないようにしてクラッシュの原因を特定し、Illustrator の再起動時に問題を発生させる要素をすべて表示する。
  • クラッシュを誘発する致命的なフォント、プラグインなどがあっても、Illustrator を起動する。

セーフモード

セーフモードで実行している間、Illustrator は正常に動作しますが、無効化された項目は Illustrator 内で使用できなくなります。例えば、フォントの破損が見つかると、そのフォントは、Illustrator のテキスト要素で適用可能なオプションのリストに表示されなくなります。

詳しくは、セーフモードを参照してください。

自動保存:クラッシュからファイルを保護

デフォルトでは、すべての Illustrator ファイルで自動保存または自動復元機能が有効になっています。データの自動復元機能に関する環境設定を管理するには、次の手順に従います。

  • 環境設定ファイル処理・クリップボードに移動するか、Ctrl+K または Command+K を押します。
自動復元に関する環境設定オプション

ファイル保存オプション 」セクションで、次の操作をおこないます。

  • 復帰データを次の間隔で自動保存:このチェックボックスがオンであることを確認します。
  • このチェックボックスの横にある時間間隔ドロップダウンリストで、作業のバックアップを Illustrator で保存する適切な時間間隔を選択します。バックアップファイルによって元のファイルが上書きされることはありません。

時間間隔が短すぎると、特にサイズの大きいファイルや複雑なファイルでの作業中に、作業フローが中断されることがあります。逆に時間間隔が長すぎると、クラッシュが発生した際に失われるデータが多くなる可能性があります。ご自身の判断で適切な値を設定してください。

  • フォルダー」と「選択」:バックアップファイルを保存する場所を選択します。デフォルトでは、復元用ファイルが次の場所に保存されます。
    [Windows] C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Illustrator [バージョン] Settings\en_US\x64\DataRecovery
    [macOS] <ユーザー名>/Library/Preferences/Adobe Illustrator [バージョン] Settings/en_US/Adobe Illustrator Prefs

Illustrator がクラッシュした場合、最後に保存したファイルを上記の場所または自動復元用に指定した場所から検索します。

  • 複雑なドキュメントではデータの復元を無効にする:このチェックボックスは、デフォルトで無効です。サイズの大きいファイルや複雑なファイルをバックアップしている間に、Illustrator が一時停止して、ワークフローの低速化や中断の原因となることがあります。
  • クラウドドキュメントを次の間隔で自動保存 :このチェックボックスはデフォルトで有効です。このチェックボックスを使用して、クラウドドキュメントの自動保存を制御できます。Illustrator のクラウドドキュメントを自動保存する間隔を選択します。

指定された間隔の間に Illustrator がクラッシュした場合、データが失われることがあります。また、データ修復中に Illustrator がクラッシュした場合、自動復元の環境設定が自動的に実行されます。データ復元の再有効化は、環境設定パネルで設定できます。

アドビへのサポート依頼

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お客様が問題を修正できず、アドビにサポートを依頼する場合は、クラッシュの問題とクラッシュログに関する詳細情報を共有してください。これらの情報は、アドビが問題を解決するのに役立ちます。詳しくは、クラッシュに関する情報を共有するを参照してください。

また、Adobe Illustrator コミュニティに参加して、よくある質問への回答を検索したり、アイデアを共有したりすることもできます。お客様のご意見をお待ちしております。