アートボードは、様々なデバイスやスクリーン用にデザインをレイアウトできる無限のキャンバスを備え、これにより、デザインプロセスを効率的に実行できます。アートボードは、印刷可能なアートワークを含む領域を表します。アートボードを作成するときは、幅広いプリセットサイズから選択したり、独自のカスタムアートボードサイズを定義したりできます。

ドキュメントのサイズに応じて、ドキュメントあたり 1 ~ 100 個のアートボードを使用できます。ドキュメントのアートボード数はドキュメント作成時に指定できます。また、ドキュメントでの作業中にいつでもアートボードを追加および削除できます。アートボードツールを使用して、アートボードを様々なサイズで作成したり、サイズを変更したりできます。画面上の任意の場所に配置したり、相互に重ねたりすることもできます。Illustrator には、アートボードパネルやコントロールパネルを使用して、方向を設定したり、アートボードを並べ替えたり再配置したりするためのオプションもあります(アートボードツールを選択した場合)。アートボードにカスタム名を指定したり、アートボードの基準点を設定したりすることもできます。

アートボードは、プリントまたは配置の目的で、トリムエリアとして使用してすることができます。複数のアートボードを使用して、複数ページの PDF、様々なサイズや要素の印刷ページ、Web サイト用の要素、ビデオストーリーボード、Adobe Animate や After Effects の動画用アイテムなどを作成できます。

アートボードの作成

  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • カスタムアートボードを作成するには、アートボードツール を選択し、ワークスペース内をドラッグしてシェイプ、サイズおよび位置を決定します。

    • プリセットアートボードを使用するには、アートボードツールをダブルクリックし、アートボードオプションダイアログボックスで他のオプションを指定して、「OK」をクリックします。アートボードをドラッグして目的の位置に配置します。

    • 作業アートボード内にアートボードを作成するには、アートボードツールを使用して Shift キーを押したままドラッグします。

    • 既存のアートボードを複製するには、アートボードツールを選択し、複製するアートボードをクリックして選択し、コントロールパネルの新規アートボードボタン  をクリックします。その後、複製されたアートボードを配置する位置をクリックします。複数の複製を作成するには、Alt キーを押しながら、必要な回数クリックします。または、アートボードツールを使用し、Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながら、複製するアートボードをドラッグします。

    • コンテンツが含まれたアートボードを複製するには、アートボードツールを選択し、コントロールパネルのオブジェクトと一緒に移動またはコピーアイコン をクリックして選択します。その後、Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押してドラッグします。

    アートワークに裁ち落としを設定する場合は、アートボードの長方形の外側に、裁ち落としに必要な余白が十分あることを確認してください。

  2. アートボードを確定してアートボード編集モードを終了するには、ツールパネルの別のツールをクリックするか、Esc キーをクリックします。

詳しくは、複数のアートボードの使用に関するビデオを参照してください。

アートボードオプション

アートボードオプションダイアログボックスを開くには、次のいずれかの操作を行います。

  • アートボードツール をダブルクリックします。
  • アートボードツールをクリックし、コントロールパネルでアートボードオプションボタン  をクリックします。
  • アートボードパネルのフライアウトメニューから「アートボードオプション」を選択します。
artboards-options-dialog

アートボードオプションダイアログで、次のオプションを指定します。

名前

アートボードの名前を指定します。

プリセット

アートボードの寸法を指定します。これらのプリセットにより、指定された出力に対して適切なビデオ定規のピクセル縦横比が設定されます。

幅、高さ

アートボードのサイズを指定します。

X 座標と Y 座標

Illustrator のワークスペースの定規に従ってアートボードの位置を指定します。これらの定規を表示するには、表示定規を表示を選択します。

方向

ページの方向を縦または横に指定します。

縦横比を固定

アートボードを手動でサイズ変更するときにアートボードの縦横比を固定します。

センターマークを表示

アートボードの中央にポイントを表示します。

十字線を表示

アートボードの各辺の中央に十字線を表示します。

ビデオセーフエリアを表示

ビデオの表示可能エリア内のエリアを表すガイドを表示します。ユーザーに対して表示する必要があるすべてのテキストやアートワークは、ビデオセーフエリア内に配置してください。

ビデオ定規のピクセル縦横比

ビデオ定規に使用されるピクセル縦横比を指定します。

アートボードの外側の領域をシェード

アートボードツールがアクティブなときに、アートボードの外側の領域をアートボードの内側の領域よりシェードを濃くして表示します。

ドラッグ時に更新

アートボードをドラッグしてサイズ変更するときに、アートボードの外側の領域が暗くなるようにします。このオプションを選択しない場合、サイズ変更時にアートボードの外側の領域は内側の領域と同じ色で表示されます。

アートボード

現在のアートボード数を示します。

アートボードパネルの概要

アートボードパネルを表示するには、ウィンドウアートボードを選択します。アートボードパネルを使用すると、次の作業を行うことができます。

  • アートボードの追加、再配置および削除

  • アートボードの並べ替えおよび番号の変更

  • 複数のアートボードの選択および複数のアートボード間の移動

  • プリセット、アートボードのサイズ、相対的なアートボードの位置などのアートボードオプションの指定

アートボードパネル
アートボードパネル

A. 上向き矢印 B. 下向き矢印 C. 新規アートボードの追加 D. アートボードの削除 

詳しくは、アートボードパネルの使用に関するビデオを参照してください。

アートボードを使用する

アートボードの追加

アートボードを追加するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • アートボードパネルの下部にある新規アートボードアイコン  をクリックします。
  • アートボードパネルのフライアウトメニューから「新規アートボード」オプションを選択します。
  • Altキー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながらドラッグして、アートボードを複製します。

アートボードの削除

  1. 削除するアートボードを選択します。複数のアートボードを選択するには、次のいずれかの操作を行います。

    • Shift キーを押しながら、アートボードパネルに表示されているアートボード名をクリックします。
    • 複数の隣接していないアートボードを選択するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(macOS)を押しながら、アートボードパネルのアートボード名をクリックします。
  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • アートボードパネルの下部にあるアートボードを削除アイコン  をクリックします。
    • アートボードパネルメニュー(フライアウトメニュー)から「削除」オプションを選択します。
    • Delete キーを押します。

アートボードとキャンバスの表示

各アートボードは実線で囲まれ、印刷可能な最大範囲を表します。アートボードの境界線を隠すには、表示アートボードを隠すを選択します。キャンバス範囲は、5588 × 5588 mm のウィンドウの内側で、アートボードの外側の部分です。キャンバスでアートワークのオブジェクトの作成、編集および保存を行ってから、アートボード内に配置することができます。キャンバス上に配置したオブジェクトは、画面には表示されますが印刷されません。

指定のアートボードをウィンドウに合わせて全体表示させて中央に表示するには、アプリケーションウィンドウの下部にあるステータスバーのアートボード番号をクリックします。

  1. アートボードツール を選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。
    • アートボードをクリックしてアクティブにします(別のツールを使用してアートボード内をクリックまたは描画した場合、アートボードツールがアクティブになります)。複数のアートボードが重なり合っている場合は、その左端がクリック位置に最も近いアートボードがアクティブになります。
    Active-Artboard_label
    アートボードを表示

    A. アクティブなアートボード B. 非アクティブなアートボード 
    • アクティブなアートボードを順に切り替えるには、Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながら矢印キーを押します。
    • アートボードとその内容をアウトラインとして表示するには、コンテキストメニューから「アウトライン」を選択します。アートワークの表示に戻るには、右クリックして「プレビュー」を選択します。

注意:

プリント分割を表示すると、アートボードに設定されたページの境界線を確認できます(表示プリント分割を表示)。プリント分割を表示した場合、印刷可能範囲と印刷不可能な範囲は、実線および点線で表示されます。

アートボードの編集

ドキュメントに複数のアートボードを作成することができますが、一度にアクティブにできるアートボードは 1 つのみです。複数のアートボードを定義した場合、アートボードツールを使用してすべてのアートボードを表示できます。各アートボードには、簡単に参照できるように番号が付けられます。アートボードはいつでも編集または削除することができ、プリントや書き出しを行うたびに別のアートボードを指定できます。

  1. アートボードツール を選択し、アートボードをクリックして選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。
    • アートボードのサイズを変更するには、アートボードの端または隅にポインターを合わせて、カーソルが両方向の矢印に変わったらドラッグします。または、コントロールパネルで新しい「」と「高さ」の値を指定します。

    • アートボードの方向を変更するには、コントロールパネルの縦置きボタンまたは横置きボタンをクリックします。

    • アクティブなアートボードを順に切り替えるには、Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながら矢印キーを押します。

    • アートボードとその内容をアウトラインとして表示するには、コンテキストメニューから「アウトライン」を選択します。アートワークの表示に戻るには、右クリックして「プレビュー」を選択します。

アートボードの移動

  1. アートボードツール  を選択し、アートボードをクリックして選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。
    • アートボードとその内容を移動するには、コントロールパネルのオブジェクトと一緒に移動またはコピーアイコン をクリックして選択し、アートボードにポインターを置いてドラッグします。または、コントロールパネルで移動先の「X」と「Y」の値を指定します。

    • 内容を含めずにアートボードだけを移動するには、コントロールパネルのオブジェクトと一緒に移動またはコピーアイコン    をクリックして選択を解除し、アートボードにポインターを置いてドラッグします。または、コントロールパネルで移動先の「X」と「Y」の値を指定します。

アートボードの並べ替え

アートボードパネルで、パネル下部の上向き矢印と下向き矢印を使用すると、アートボードを並べ替えることができます。ただし、アートボードパネルのアートボードを並べ替えても、作業エリアのアートボードは並べ替えられません。

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アートボードの再配置

A. アートボードパネルの初期設定の順序 B. アートボードパネルで並べ替えられたアートボード 

アートボードの再配置

スクリーン内にすべてのアートボードが収まるように、「横に配列」、「縦に配列」、「横一列」および「縦一列」オプションを使用して、アートボードを再配置できます。

アートボードを再配置するには次の操作を行います。

  1. アートボードパネルのフライアウトメニューから「アートボードを再配置」オプションを選択します。

  2. アートボードを再配置ダイアログボックスで、次のオプションからいずれかのレイアウトを選択します。

    横に配列

      複数のアートボードを指定された行数に配置します。「横列数」ボックスで横に配置する数を指定します。初期設定値では、指定されたアートボード数で最も正方形に近い配置になります。

    縦に配列

      複数のアートボードを指定された行数で配置します。縦列数メニューから列数を選択します。初期設定値では、指定されたアートボード数で最も正方形に近い配置になります。

    横一列

      すべてのアートボードが横一列に配置されます。

    縦一列

      すべてのアートボードが縦一列に配置されます。

    右からの配列に変更、左からの配列に変更

    アートボードが左から右へ、または右から左へ配置されます。デフォルトでは、アートボードは左から右へ配置されます。「右からの配列に変更」オプションを選択すると、「横に配列」および「縦に配列」オプションは、「右から横に配列」および「右から縦に配列」に変更されます。

  3. アートボードの間隔を指定します。この設定は、縦と横の両方の間隔に適用されます。

  4. アートボードの位置が変更された場合に、必ずオブジェクトも移動されるようにするには、「オブジェクトと一緒に移動」オプションを選択します。

また、アートボード内にすべてが収まって重なっているアートボードは、トリムエリアと同様に扱われ、アートボードは重なったまま一緒に移動します。

アートボード名のカスタマイズ

アートボード編集モードである場合、各アートボードにカスタムの名前を指定できます。

アートボードにカスタムの名前を割り当てるには次の操作を行います。

  1. アートボードツール   を選択して、アートボードを編集します。

  2. 目的のアートボードを選択して、アートボードコントロールパネルの「名前」フィールドにアートボード名を指定します。

    または、アートボードオプションダイアログボックスの「名前」フィールドでカスタムの名前を指定することもできます。このダイアログボックスを開くには、アートボードパネルのフライアウトメニューで「アートボードオプション」を選択します。「OK」をクリックして、選択したアートボードの新しい名前を確定します。

新しいアートボード名が、アートボードの左上に表示されます。カスタム名は、ドキュメントのステータス領域の横にある「アートボードナビゲーション」ドロップダウンメニューにも表示されます。

カスタム名をアートボードに割り当てた場合、「各アートボードを個別のファイルに保存」を選択して保存すると、カスタム名がファイル名の最後に追加されます。

アートボードコントロールパネル
コントロールパネルでのアートボードのカスタム名の入力

注意:

デフォルトの名前に戻すには、コントロールパネル内の「名前」フィールドからアートボードの名前を削除します。

アートボードの基準点の設定(9 か所の基準点)

アートボードの基準点を設定するには、アートボードオプションダイアログボックスまたはコントロールパネルのアートボードオプションを使用します。

このオプションを使用すると、アートボードの任意のコーナーまたは中心を基準として、アートボードのサイズを変更できます。

アートボードの定規、センターマーク、十字線またはセーフエリアの表示

アートボードの周囲にセンターマーク、十字線、ビデオセーフエリアおよび定規を表示できます。定規は、ビデオへの書き出し用のアートワークを操作するときに便利です。 定規の数値は、環境設定で指定されている測定単位に関係なく、デバイス固有のピクセルを反映しています。 Illustrator のデフォルトのビデオ定規のピクセル縦横比(VPAR)は 1.0 です(正方形ピクセルの場合)。この値は、アートボードオプションダイアログボックスまたは新規ドキュメントダイアログボックスのどちらかで選択するプリセットに応じて変更されます。

非正方形ピクセルを使用している場合は、定規を使用すると、デバイス固有のピクセルの計算が容易になります。例えば、100x100 Illustrator ポイントのアートボードを指定し、NTSC DV ワイドスクリーンで使用するためにファイルを書き出す前に、デバイス依存のピクセルの正確なサイズを知る必要がある場合は、ビデオ定規のピクセル縦横比 1.2(ワイドピクセル用)を使用するように Illustrator のビデオ定規を設定します。これにより、定規に変更が反映され、アートボードが 83x100 デバイスピクセル(100/1.2 = 83.333)として表示されます。

アートボードと定規
アートボードと定規

センターマーク、十字線、ビデオセーフエリアの表示

センターマーク、十字線、ビデオセーフエリアは、ビデオの作成を支援するビデオプロパティです。これらのプロパティを表示するには、次の操作を行います。

  1. ツールパネルのアートボードツール  をダブルクリックするか、アートボードツールを選択した状態でコントロールパネルのアートボードオプションアイコン  をクリックします。

  2. 表示」セクションで、アートボードに表示するオプションを選択します。

    注意:

    コントロールパネルのセンターマークを表示アイコン  をクリックして、中心点を設定または削除することもできます。

アートボードの保存、書き出しおよびプリント

アートボードの保存と書き出し

アートボードは、様々なファイル形式で保存および書き出しできます。Illustrator ドキュメントを保存すると、アートワークデータはファイルに書き出されます。データの構造は、選択したファイル形式によって異なります。詳しくは、Illustrator でアートボードを保存する方法に関するページを参照してください。

Illustrator 以外で使用できるように、様々なファイル形式でアートワークを書き出すことができます。これらの形式は、Illustrator で再び開いたときに一部のデータを読み込めない場合があるので、非ネイティブ形式と呼ばれます。作業中のアートワークは Illustrator 形式で保存し、完成したアートワークを目的の形式で書き出すことをお勧めします。詳しくは、Illustrator でアートワークを書き出す方法に関するページを参照してください。

アートボードの印刷

ドキュメント内のすべてのアートボードは、同じメディアタイプ形式(プリントなど)を共有します。アートボードは、個別に印刷するだけでなく、複数のページに分割して印刷したり、1 ページに複数を結合して印刷したりすることができます。複数アートボードの Illustrator ドキュメントを以前のバージョンの Illustrator に保存する場合は、結合されたすべてのアートボードを含むマスターファイルとともに、各アートボードを別々のファイルとして保存することができます。

印刷する前に、プリントダイアログボックスからアートボードをプレビューできます。選択したプリント設定が、印刷のために選択したすべてのアートボードに適用されます。

初期設定では、すべてのアートワークはアートボードに合わせてトリミングされ、各アートボードは個別のページに印刷されます。プリントダイアログボックスの「範囲」オプションを使用してページ範囲を指定して印刷したり、「アートボードを無視」を使用してすべてのアートワークを 1 ページに結合したり、1 つのアートワークを複数のページに分割して印刷したりすることもできます。

Illustrator では、ドキュメント内のアートボードは、プリント時に選択された用紙サイズに合わせて自動的に回転できます。Illustrator ドキュメントの自動回転を設定するには、プリントダイアログボックスの「自動回転」チェックボックスをオンにします。Illustrator CC 用のドキュメントでは、「自動回転」はデフォルトで有効になっています。

例えば、横向き(高さより横幅が大きい)と縦向き(横幅より高さが大きい)の両方の用紙サイズを持ったドキュメントについて考えてみましょう。プリントダイアログボックスで「サイズ」から縦向きの用紙サイズを選択した場合、横向きのアートボードは縦向きの用紙に合わせてプリント時に自動的に回転します。

注意:「自動回転」が選択されていると、用紙の方向を変更することはできません。

詳しくは、Illustrator ファイルの印刷用の設定方法に関するページを参照してください。

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