コンピューターシステム、After Effects、プロジェクトおよびワークフローを最適化することにより、処理速度を改善できます。ここでは、レンダリング速度を上げるのではなく、プロジェクトを開くなどの別の処理に必要な時間を短くすることで処理速度を改善する方法について説明します。
処理速度を全体的に改善する一番よい方法は、前もって計画し、ワークフローと出力パイプラインのテストを早めに実行し、配布する内容とクライアントの実際の希望との一致を確認することです(作業の計画を参照)。
Lloyd Alvarez が、After Effects Scripts の Web サイトで、After Effects で作業を続行しながら、バックグラウンドでコンポジションのレンダリングおよび書き出しを実行できる BG Renderer スクリプトを公開しています。
Todd Kopriva が、アドビ システムズ社の Web サイトで、メモリとプロセッサー設定の最適化に関する詳細情報を公開しています。
追加情報については、メモリ環境設定を参照してください。
グローバルパフォーマンスキャッシュを活用するには、After Effects 5.5 以前のプロジェクトを After Effects CS に読み込む必要があります。詳しくは、ディスクキャッシュを参照してください。
永続的なディスクキャッシュでは、ディスクキャッシュに保存したフレームをセッション間で保持して、1 つのプロジェクトで作業する場合、またはキャッシュされた同じフレームを使用する可能性のある他のプロジェクトで作業する場合のレンダリング時間を短縮することで、パフォーマンスを向上させます。
プロジェクトの簡略化や分割によって、現在処理中の要素以外のものにメモリやその他のリソースが使用されるのを防ぐことができます。また、処理を実行するタイミングを制御することで、全体の処理速度を大幅に向上できます。例えば、1 回で十分な操作を繰り返し実行しないようにしたり、適切なタイミングまでアクションの実行を延期したりできます。
After Effects によるプロジェクトデータの処理方法には影響を与えずに、作業中の画面表示の設定を変更して処理速度を向上させる方法があります。作業中にアイテムや情報を表示しておくのは便利ですが、これらの情報を更新するのにメモリやプロセッサーリソースが消費されることになります。そのため、作業時に表示する情報を適切に選択することが必要です。ワークフローの様々な時点において、プロジェクトを異なる観点で確認する必要がある場合は、次の方法を必要に応じて組み合わせて使用することができます。
最終出力のレンダリング中にも Caps Lock キーを押すとビューア内のプレビューの更新が無効になります。ただし、無効であることを示す赤いバーは表示されません。
ブラーやディストーションなどの一部のエフェクトは、大量のメモリとプロセッサーリソースを必要とします。これらのエフェクトを適用するタイミングと方法を適切に選択すると、全体の処理速度を大幅に向上できます。
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