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After Effects でビデオフッテージをコンバージョンして再フォーマットする方法を学習します。
フッテージアイテムのビデオ形式 の変換
After Effects を使って、ある形式のビデオを 別の形式に変換できます。 ビデオを変換するときは、次の点に 注意してください。
解像度を変更すると、画像の鮮明さが 落ちることがあります。特に、標準精細形式から高精細形式に 変換するときによく発生します。
フレームレートを変更するときに、スムーズに補間するために、 フレームブレンドを行う必要がある場合があります。 長いフッテージアイテムでは、 フレームブレンドを使用すると、レンダリングに時間がかかる場合があります。
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変換先の形式のプリセットを使用し、変換するフッテージを コンポジションに読み込みます。 例えば、 NTSC を PAL に変換する場合は、適切な PAL コンポジション設定のプリセットを 使って NTSC のフッテージアイテムをコンポジションに追加します。
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変換するフッテージのレイヤーを選択し、レイヤー/トランスフォームを選択し、「コンポジションの幅に合わせる」か「コンポジションの高さに合わせる」を選択します。
注意:両方の形式のフレーム縦横比が同じ場合は、どちらの Fit コマンドを選択しても同じ結果になります。フレーム縦横比が異なる場合(4:3 から 16:9 に変換する場合など)は、幅と高さのどちらに合わせるかで、画像が切り抜きされるか、上下に黒い帯が入る(レターボックス式)かが決まります。
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次のいずれかの操作をおこないます。
フッテージにシーンの切れ目がない場合は、レイヤー/フレームブレンド/ピクセルモーションを選択します。ピクセルモーションを使用すると、フレームが適切に補間されますが、レンダリングに時間がかかることがあります。
フッテージにシーンの切れ目がある場合や、レンダリング時間を短くしたい場合は、レイヤー/フレームブレンド/フレームミックスを選択します。
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コンポジション/レンダーキューに追加を選択します。
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レンダーキューパネルのレンダリング設定の横にあるメニューから適切なプリセットを選択します。例えば、DV フッテージを 変換する場合は、メニューから「DV 設定」を選択します。
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レンダーキューパネルの出力モジュールの横にあるメニューから適切な出力モジュールプリセットを選択するか、「カスタム」を選択してカスタム設定を入力します。例えば、DV PAL に変換する場合は、必要なオーディオサンプリングレートの D1/DV-PAL 出力モジュールプリセットを選択します。
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手順 6 で選択した出力モジュールプリセットの名前をクリックし、その他の「形式オプション」を選択します。
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レンダーキューパネルの「出力先」の見出しの右側にあるコントロールを使用して、出力ファイルの名前と場所を指定します。
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「レンダリング」ボタンをクリックして、ムービーをレンダリングします。
プルダウンを使用して DV フッテージを PAL から NTSC に変換
After Effects では、3:2 プルダウンを使って フィルム(24 fps)をビデオ(29.97 fps)に簡単に変更できるので、 25 fps の PAL のビデオを 24 fps のフィルムとして動作するように設定することで、 PAL から NTSC へのきれいな変換を実行できます。 このように 29.97 fps への変換時に、 3:2 プルダウンをフッテージに適用できます。 この方法は、特に、プログレッシブ (ノンインターレース)の PAL のビデオを変換するのに適しています。
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DV NTSC または DV NTSC ワイドスクリーンプリセットで新しいコンポジションを作成します。
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新しいコンポジションに、DV PAL フッテージを読み込みます。
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DV PAL フッテージのレイヤーを選択し、レイヤー/トランスフォームを選択し、「コンポジションの幅に合わせる」か「コンポジションの高さに合わせる」を選択します。
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次のいずれかの操作を行います。
- オーディオ同期を保持したままピッチを若干低くする場合は、レイヤー/時間/時間伸縮を選択し、「伸縮比率」ボックスに 95.904 と入力します。
- オーディオのピッチを保持したまま同期をしない場合や、オーディオがないクリップの場合は、プロジェクトパネルのフッテージアイテムを右クリック(Windows)するか、Control キーを押しながらクリック(Mac OS)し、フッテージを変換/メインを選択し、「次のフレームレートに調整」を選択します。次に、「フレーム/秒」ボックスに、23.976 と入力します。
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コンポジション/レンダーキューに追加を選択します。
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レンダリング設定メニューから「カスタム」を選択します。
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レンダリング設定パネルで、(出力タイプに必要なフィールド順を選択して) フィールドレンダリングを有効にします。次に、3:2 プルダウンメニューからオプションのいずれかを選択して「OK」を選択します。
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レンダーキュー出力モジュールメニューから出力タイプ (Microsoft DV NTSC 32kHz など)を選択します。
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レンダーキューパネルの「出力先」の見出しの右側にあるコントロールを使用して、出力ファイルの名前と場所を指定します。
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「レンダリング」ボタンをクリックして、ムービーをレンダリングします。
ムービーのサイズ縮小
コンポジションから縮小サイズのムービーを作成する方法はいくつかありますが、 どの方法でも処理速度と画質のトレードオフを考える必要があります。
コンポジションのネスト化
新規コンポジションを小さいサイズで作成し、それより大きなサイズのコンポジションをその中にネスト化します。 例えば、320 x 240 のコンポジション内に 640 x 480 のコンポジションを配置します。 コンポジションに合わせるコマンドを使用して、新しい小さいコンポジションサイズに合わせるようにコンポジションを拡大・縮小します。Ctrl + Alt + F キー(Windows)または Command + Option + F キー(macOS)を押して、レイヤー/スイッチ/折りたたみを選択して変換を折りたたみます。フル画質の解像度および高画質でレンダリングしたコンポジションは、低解像度でレンダリングした場合よりも優れた画質になります。
コンポジションのサイズ変更
この方法では、高画質の縮小ムービーを作成できますが、ネスト化より時間がかかります。 例えば、640 x 480 のコンポジションを作成してフル画質の解像度でレンダリングする場合は、出力モジュール設定ダイアログボックスの「サイズ変更」の値を 50%に設定して、320 x 240 のムービーを作成することができます。フル画質の解像度でレンダリングしたコンポジションは、「伸縮画質」を「高」に設定すると、非常にきれいな画質になります。
フィールドレンダリングをオンにしている場合、ムービーの縦サイズは変更しないでください。 縦方向にサイズ変更すると、フィールド順序が乱れてモーションが歪みます。 フィールドレンダリングしたムービーの縦サイズを変更する必要がある場合は、クロップするか、コンポジションをネスト化してください。
コンポジションのクロップ
この方法は、ムービーのサイズを数ピクセル縮小する場合に最適です。 出力モジュール設定ダイアログボックスで、「クロップ」オプションを使用します。クロップ処理ではムービーの一部を切り取るので、コンポジションの中央に配置されたオブジェクトの場合は、ムービーの両側を均等にクロップしないと、中央に配置されているように見えません。
特殊なケースでは、コンポジションの縦横比と一致しない縦横比の出力ムービーを作成するときに、スケールされずに自動的にクロップされることがあります。 例えば、720 x 486 のコンポジションを元に、ピクセル縦横比が 0.91 または 1.21 の 720 x 480 のムービーを作成すると、スケールされずにクロップされます。
目標範囲へのクロップ
コンポジションフレームの一部のみをレンダリングするには、コンポジションパネルで目標範囲を定義します。そして、出力モジュール設定ダイアログボックスで「目標範囲を使用」オプションを選択してからレンダリングします。
フィールドレンダリングするムービーの最上部から奇数分のピクセルをクロップすると、フィールド順序が反転します。 例えば、フィールドレンダリング順序が「奇数フィールドから」に設定されているムービーの最上部からピクセルを 1 行クロップすると、フィールドレンダリング順序は「偶数フィールドから」に変わります。ムービーの最上部からピクセルをクロップする場合に、元のサイズを維持するには、最下行にピクセルを追加する必要があります。 走査線が 1 行減っても問題ない場合は、1 回のレンダリングで、異なるフィールド順序の 2 つのムービーを出力することができます
コンポジションの低解像度でのレンダリング
縮小ムービーは、この方法で最も高速に作成することができます。 例えば、640 x 480 のコンポジションを作成する場合は、コンポジションの解像度を半分に設定すると、レンダリングしたコンポジションのサイズを 320 x 240 に縮小することができます。 縮小後に、このサイズでムービーまたはイメージを作成することができます。 低解像度ではイメージの鮮明さが損なわれるので、この方法は、プレビューまたはドラフト画質のムービー作成に適しています。
低解像度でレンダリングする場合は、コンポジションの画質は「ドラフト」に設定してください。 解像度が低い場合に最高画質でレンダリングしても、鮮明なイメージは作成できない上、ドラフト画質でのレンダリングより時間がかかります。
ムービーのサイズ拡大
レンダリングしたコンポジションの出力サイズを大きくするのは、 ムービーの画質が低下するため、お勧めできません。 ムービーを 拡大する必要がある場合に高画質を維持するには、常にフル画質の解像度 および高画質でレンダリングされたコンポジションを拡大するようにしてください。 次のいずれかの方法を使用します。
コンポジションのネスト化
新規コンポジションを大きなサイズで作成し、それより小さいサイズのコンポジションをその中へネスト化します。 例えば、640 x 480 のコンポジション内に 320 x 240 のコンポジションを配置します。 新しい大きなコンポジションサイズに合わせてコンポジションのサイズを変更し、レイヤー/スイッチ/折りたたむを選択して、トランスフォームを折りたたみます。フル画質の解像度および高画質でレンダリングしたコンポジションは、ムービーをサイズ変更した場合よりきれいな画質になります。 ただし、この方法はコンポジションを作成してサイズ変更する方法よりもレンダリングに時間がかかります。
ドラフトムービーを特定のサイズで作成するには、レンダリングしたコンポジションで「サイズ変更」オプションと低解像度の両方を使用します。
コンポジションのサイズ変更
例えば、320 x 240 のコンポジションを作成してフル画質の解像度でレンダリングする場合は、出力モジュール設定ダイアログボックスの「サイズ変更」の値を 200%に設定して、640 x 480 のムービーを作成することができます。フル画質の解像度でレンダリングしたコンポジションは、適度な画質になります。
フィールドレンダリングをオンにしている場合、ムービーの縦サイズは変更しないでください。 縦方向にサイズ変更すると、フィールド順序が乱れてモーションが歪みます。 フィールドレンダリングしたムービーの縦サイズを変更する必要がある場合は、クロップするか、コンポジションをネスト化してください。
コンポジションの切り抜き
ムービーのサイズを数ピクセル拡大するには、出力モジュール設定ダイアログボックスの「クロップ」オプションに負の値を入力します。例えば、ムービーを 2 ピクセル拡大するには、出力モジュール設定ダイアログボックスの「クロップ」セクションに「-2」を入力します。負の値を指定してクロップするとムービーの片側だけが拡大されるので、コンポジションの中央に配置されたオブジェクトは、クロップ後は中央に表示されない場合があります。
- フィールド レンダリングしたムービーの最上部に奇数分のピクセルを追加すると、フィールド順序が反転します。例えば、フィールドレンダリング順序が「奇数フィールドから」に設定されているムービーの上部にピクセルを 1 行追加すると、フィールドレンダリング順序は「偶数フィールドから」に変わります。ムービーの上部にピクセルを追加する場合に、元のサイズを維持するには、下行でピクセルを切り抜く必要があります。
- Adobe Photoshop では、イメージのスケールに使用するリサンプリングを微調整できます。リサンプリングを微調整するには、フレームを Photoshop に書き出してイメージサイズを変更してから、After Effects にもう一度読み込みます。
コンポジションの作成とソースフッテージ アイテムのレンダリングを同時に実行
ソースフッテージからコンポジションを作成すると 同時に、レンダリングを準備できます。 このプロセスは、 フレームレートや圧縮方法などソースフッテージを変更して、 レンダリングしたバージョンをプロジェクトで使用する場合 などに便利です。
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1 つまたは複数のフッテージアイテムをプロジェクトパネルからレンダリングキューパネルにドラッグするか、プロジェクトパネルでフッテージアイテムを選択して次のいずれかの操作を行います。
コンポジション/レンダリングキューに追加を選択します。
Ctrl+Shift+/ キーまたは Ctrl+M キー(Windows)または Command+Shift+/ キーまたは Command+M キー(macOS)を押します。
注意:一般環境設定(macOS)の「システムのショートカットキーを使用」オプションが有効な場合のショートカットは、Ctrl+Cmd+M キーです。
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After Effects は、各ソースフッテージアイテムに対して、レンダリングキューに新しいアイテムを作成し、プロジェクトパネルに新しいコンポジションを作成します。
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必要に応じてレンダリング設定を調整し、「レンダリング」を選択します。
3:2 プルダウンを導入する
テレシネされたビデオに出力する場合やアニメーションをフィルムで撮影されたようにシミュレートする場合は、3:2 プルダウンを使用します。 フィルムからビデオに変換され、After Effects に読み込む際に 3:2 プルダウンを解除したフッテージアイテムは、3:2 プルダウンを再び使用してビデオにレンダリングし直すことができます。3:2 プルダウンは、5 つのフェーズのいずれかで導入できます。
セグメントを編集して 元のビデオフッテージに戻す場合は、3:2 プルダウンが解除された セグメントのフェーズを一致させることが重要です。
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レンダリングキューパネルでレンダリングアイテムを選択し、「レンダリング設定」見出しの横にある下線付きのテキストをクリックします。
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「フィールドレンダリング」でフィールド順序を選択します。
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「3:2 プルダウン」でフェーズを選択します。
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必要に応じて他の設定を選択し、「レンダリング」を選択します。
フィールドレンダリング順序をテストする
フィールド分割されたフッテージを含むコンポジションをレンダリングする際は、「フィールドレンダリング」オプションを、使用するビデオ機器と同じフィールド順に設定します。不適切な設定でフィールドをレンダリングした場合は、最終ムービーの画像がぎくしゃくしたり、歪んで表示されたりすることがあります。 簡単なテストを行って、ビデオ装置に応じたフィールド順序を決定することができます。
フィールド順序は、使用する装置のハードウェアまたはソフトウェアに変更を加えると変わる場合があります。 例えば、装置制御ソフトウェアまたは VCR をフィールド順序の設定後に変更すると、設定したフィールド順序が反転する場合があります。 したがって、設定を変更した場合は必ず、以下のテストを実行してフィールドレンダリング順序を確認してください。
このテストには 15 分程度かかり、同じコンポジションから 2 つのバージョンのムービー(「奇数フィールドから」でレンダリングしたものと「偶数フィールドから」でレンダリングしたもの)を作成する必要があります。両方のムービーを再生し、どちらが正しく表示されるかを確認します。
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簡単なコンポジションを正しいフレームサイズとフレームレートで作成します。 コンポジション設定ダイアログボックスで NTSC または PAL プリセットを選択し、3 秒間以上のコンポジションを作成します。
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コンポジション内に、小さな長方形の平面のレイヤーを作成します。 このレイヤーの色には、コンポジションの背景色とはっきり区別できる色を指定します。 この平面に「奇数フィールドから」などのタイトルを付けると、ムービーを識別しやすくなります。
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位置プロパティのキーフレームを使用して、平面に速い動きを適用します。コンポジションパネルの左上から右下に、1 秒間のキーフレームを設定します。
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プロジェクトを保存し、コンポジションをレンダリングキューパネルにドラッグします。
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下線付きのレンダリング設定の名前を選択し、フィールドレンダリングメニューから「奇数フィールドから」を選択します。
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「OK」を選択し、「レンダリング」を選択してムービーを作成します。
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コンポジションで、コンポジションパネルの平面のカラーを変更し、「偶数フィールドから」などの識別しやすい新しいタイトルを付けます。
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レンダリング設定ダイアログボックスのフィールドレンダリングメニューから「偶数フィールドから」を選択し、もう一度コンポジションをレンダリングします。
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両方のムービーを同じ装置に録画します。
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両方のムービーを再生します。
一方のムービーは再生時に歪んだり、水平モーションがジャンプしたり、垂直モーション中に形が歪んだりしますが、 もう一方のムービーは、滑らかに再生され、エッジもはっきりと表示されます。 その組み合わせのハードウェア構成でムービーをレンダリングする場合は、滑らかに再生されるムービーのフィールド順序を常に使用します。