このドキュメントでは、After Effects のプロジェクトタイプについて説明します。

プロジェクトの概要

After Effects プロジェクトとは、プロジェクト内のフッテージアイテムで使用するコンポジションとすべてのソースファイルへの参照を保存する 1 つのファイルです。コンポジションはレイヤーの集まりです。多くのレイヤーでは(ムービーや静止画などの)フッテージアイテムをソースとして使用しますが、シェイプレイヤーやテキストレイヤーなどのいくつかのレイヤーでは、After Effects 内で作成されたグラフィックを使用します。

プロジェクトファイルは、ファイル名に拡張子 .aep または .aepx が付きます。ファイル名に .aep 拡張子が付いたプロジェクトファイルはバイナリのプロジェクトファイルで、.aepx 拡張子が付いたプロジェクトファイルはテキストベースの XML プロジェクトファイルです。

作業中のプロジェクトの名前は、アプリケーションウィンドウの上部に表示されます。

テンプレートプロジェクトファイルには、ファイル名に拡張子 .aet が付きます。(テンプレートプロジェクトとサンプルプロジェクトを参照)。

XML プロジェクトファイル

テキストベースの XML プロジェクトファイルには、プロジェクト情報の一部が 16 進数にエンコードされたバイナリデータとして含まれていますが、プロジェクトの大部分の情報はわかりやすい文字列要素にテキストとして表示されます。XML プロジェクトファイルはテキストエディターで開けるので、After Effects でプロジェクトを開かずにプロジェクトの内容を編集することができます。自動ワークフローの一部として XML プロジェクトファイルの情報を変更するスクリプトを記述することもできます。

XML プロジェクトファイルで変更できるプロジェクトの要素:

  • マーカー属性(コメント、チャプターポイントパラメーターおよびキューポイントパラメーターを含む)

  • ソースフッテージアイテムのファイルパス(プロキシを含む)

  • コンポジション、フッテージアイテム、レイヤー、フォルダー名およびコメント

注意:

フッテージアイテム名は、名前がカスタマイズされている場合にのみ、文字列要素として XML プロジェクトファイルに保存されます。ソースファイル名と単色名から自動的に生成されたフッテージアイテム名は文字列要素として保存されません。

ワークスペースやビュー名などの一部の文字列は、認識可能な文字列で表示されますが、文字列を変更しても After Effects でプロジェクトファイルを開いたときに適用されません。

注意:

XML プロジェクトファイル形式をメインのファイル形式として使用しないでください。After Effects の主要なプロジェクトファイル形式はバイナリプロジェクトファイル (.aep) 形式です。XML プロジェクトファイル形式は、プロジェクトのコピーの保存用、また自動化ワークフローの中間の形式として使用してください。

注意:

XML プロジェクト(.aepx)ファイルをバイナリプロジェクト(.aep)ファイルとして保存するには、ファイル/別名で保存を選択し、拡張子が.aepx なし)のファイル名を入力します(プロジェクトの保存とバックアップ(After Effects)を参照)。

QuickTime、Video for Windows ファイルに埋め込まれているプロジェクトリンク

ムービーをレンダリングしてコンテナ形式で書き出す場合、After Effects プロジェクトへのリンクをコンテナファイルに埋め込むことができます。

プロジェクトを読み込むには、コンテナファイルを読み込み、ファイルの読み込みダイアログボックスの読み込みの種類メニューで「プロジェクト」を選択します。別の場所に移動したプロジェクトへのリンクがコンテナファイルに含まれている場合は、プロジェクトを検索して参照できます。

プロジェクトを作成して開く

一度に開くことのできるプロジェクトは 1 つだけです。あるプロジェクトを開いているときに、別のプロジェクトを開いたり、新規プロジェクトを作成しようとすると、開いているプロジェクトの変更を保存するかどうかを確認するメッセージが表示され、そのプロジェクトは閉じられます。プロジェクトを作成したら、プロジェクトにフッテージを読み込めます。

  • プロジェクトを作成するには、ファイル/新規/新規プロジェクトを選択します。

  • プロジェクトを開くには、ファイル/プロジェクトを開くを選択し、プロジェクトを選択して「開く」をクリックします。

また、起動画面からプロジェクトを作成して開くこともできます。

  • プロジェクトを作成するには、新規プロジェクトをクリックします。
  • プロジェクトを開くには、プロジェクトを開くをクリックし、プロジェクトが保存されている場所に移動します。

Jeff Almasol が、redefinery Web サイトで、現在のプロジェクトで選択された各コンポジションについて新しいプロジェクトを作成および保存するスクリプトを公開しています。

テンプレートプロジェクトとサンプルプロジェクト

テンプレートプロジェクトは、ファイル拡張子が .aet のファイルです。プロジェクトに基づいてテンプレートを作成できます。

注意:

After Effects CC では、テンプレートプロジェクトはインストールされません。

テンプレートプロジェクトを開くと、そのテンプレートに基づく、名称未設定の新規プロジェクトが作成されます。新しいプロジェクトへの変更内容を保存しても、テンプレートプロジェクトは変更されません。

注意:

熟練したユーザーが After Effects をどのように使用しているかを確認するには、After Effects に含まれているテンプレートプロジェクトの 1 つを開き、コンポジションを開いてアクティブにして U または UU と入力します。これにより、アニメートまたは変更されたレイヤープロパティだけが表示されます。アニメートまたは変更されたプロパティを表示すると、テンプレートプロジェクトのデザイナーがテンプレートを作成するためにどのような変更を加えたかを確認できます。

多くの場合、変更するべきではないレイヤーはロックされ、変更を加えてもかまわないレイヤーはロックが解除されています。ロックしておくことで、誤って不適切な変更を加えることを防ぐことができます。

After Effects のプロジェクトやテンプレートプロジェクトのサンプルのソースについては、アドビ システムズ社の Web サイトである After Effects コミュニティリソースを参照してください。

After Effects に含まれているテンプレートプロジェクトおよびサンプルエクスプレッションが保存されている場所の情報について詳しくは、Andrew Devis が Creative Cow の Web サイトで公開しているビデオチュートリアルを参照してください。

テンプレートプロジェクトを開く

  • テンプレートプロジェクトを開くには、ファイル/プロジェクトを開くを選択します。ファイルの種類メニューから「Adobe After Effects Project Template」を選択します(Windows の場合)。

テンプレートプロジェクトを作成する

  • プロジェクトファイルをテンプレートプロジェクトに変換するには、ファイル名の拡張子を .aep から .aet に変更します。
  • プロジェクトのコピーをテンプレートプロジェクトとして保存するには、ファイル/コピーを保存を選択し、保存されたコピーのファイル拡張子を .aet に変更します。

新しいプロジェクト用にテンプレートを設定する

カラーマネジメントやフォルダー構造など、よく使用するプロジェクト設定を使用してテンプレートを作成し、このテンプレートをもとに新しいプロジェクトを作成できます。

新しい After Effects プロジェクト用にテンプレートを設定するには、次の手順に従います。

  1. 編集/環境設定/新規プロジェクトを選択します。
  2. 新規プロジェクトでテンプレートを読み込む」チェックボックスをオンにします。
  3. プロジェクトテンプレートを選択」をクリックし、テンプレートファイルを選択します。

注意:

テンプレートプロジェクトの形式は、.aet、.aep または .aex です。

チームプロジェクト

チームプロジェクトは、CC エンタープライズ版および CC グループ版のユーザー向けのホスト型コラボレーションサービスであり、編集者はこのサービスを使用して、シームレスかつリアルタイムに編集ワークフローで共同作業をおこなうことができます。チームプロジェクトを使用すると、編集者とモーショングラフィックアーティストは、Adobe Premiere Pro CC、After Effects CC および Adobe Prelude CC 内の共有チームプロジェクトで同時に作業することができます。追加のハードウェアは必要ありません。

プロジェクトの更新はクラウドで安全にトラックされ、ソースファイルはローカルまたは軽量の共有プロキシに保存されます。チームプロジェクトには、バージョン制御やスマート競合解決など、高度なコラボレーション機能も含まれています。

  • チームプロジェクトを作成するには、ファイル/新規/新規チームプロジェクトを選択します。
  • チームプロジェクトを開くには、ファイル/チームプロジェクトを開くを選択します。

チームプロジェクトワークフローでのチームの使用方法について詳しくは、共有ビデオプロジェクトで同時に作業するを参照してください。

チームプロジェクトを Adobe After Effects プロジェクトに変換

チームプロジェクトをローカルの Adobe After Effects プロジェクト(.aep)に変換できます。編集/チームプロジェクト/チームプロジェクトをプロジェクトに変換を選択します。

チームプロジェクトを Adobe After Effects プロジェクトに変換
チームプロジェクトを Adobe After Effects プロジェクトに変換

プロジェクトの保存とバックアップ(After Effects)

  • プロジェクトを保存するには、ファイル/保存を選択します。
  • プロジェクトのコピーを自動生成される名前で保存するには、ファイル/番号をつけて保存を選択するか、Ctrl + Alt + Shift + S キー(Windows)または Command + Option + Shift + S キー(Mac OS)を押します。
  • 現在のプロジェクトのコピーが、元のプロジェクトと同じフォルダーに保存されます。コピーには、元のファイル名に番号を加えた名前が付けられます。元のプロジェクト名の最後に既に番号が付いている場合は、その番号に 1 を足した番号が付きます。
  • プロジェクトを別の名前で保存したり、別の場所に保存するには、ファイル/名前を付けて保存/別名で保存を選択します。現在開いているプロジェクトに、新しい名前と場所が設定されます。元のファイルはそのまま残ります。
  • プロジェクトのコピーを XML プロジェクトファイル形式で保存するには、ファイル/名前を付けて保存/XML 形式でコピーを保存を選択します。(プロジェクトの概要を参照)。
  • プロジェクトのコピーを別の名前で保存したり、別の場所に保存するには、ファイル/名前を付けて保存/コピーを保存を選択します。現在開いているプロジェクトは、元の名前と場所のまま維持され、コピーが新しい設定で保存されます(保存したコピーは開きません)。
  • プロジェクトのコピーを保存して以前のメジャーバージョンで開くことができるようにするには、ファイル/別名で保存/コピーを保存 <以前のメジャーバージョン番号> を選択します(詳しくは、このブログを参照)。

注意:

プロジェクト内で使用されている現在のバージョンの After Effects の新機能は、以前のバージョンの After Effects の形式で保存されたプロジェクトでは無視されます。

プロジェクトのコピーおよびプロジェクトで使用したアセットのコピーをディスク上の 1 つのフォルダーに保存するには、「ファイルを収集」コマンドを使用します(詳しくは、1 つの場所へファイルを収集するを参照)。

フローチャートパネル

各プロジェクトまたはコンポジションのフローチャートパネルには、コンポジション、フッテージアイテムおよびレイヤーが、それぞれボックス(タイル)で表示されます。タイルは方向を示す矢印で結ばれ、コンポーネント間の関係を表します。

注意:

フローチャートパネルには、既存の関係のみが表示されます。フローチャートを使用して要素間の関係を変更することはできません。

コンポジションタイルを開くと、そのコンポジションを構成しているネスト化されたコンポジションや、その他の要素が表示されます。

フローチャート内のタイル同士を結ぶグレーの線は、そのアイテムのビデオまたはオーディオスイッチがタイムラインパネルで選択解除されていることを示します。黒または薄いグレー(アピアランスの環境設定の明るさの設定によって色が異なります)で表示される線は、スイッチが選択されていることを示します。

  • プロジェクトのフローチャートを開くには、Ctrl + F11 キー(Windows)または Command + F11 キー(Mac OS)を押すか、プロジェクトパネル右端の垂直スクロールバーの上部にあるプロジェクトフローチャート ボタンをクリックします。
  • コンポジションのフローチャートを開くには、コンポジションを選択して、コンポジション/コンポジションフローチャートを選択するか、コンポジションパネル下部にあるコンポジションフローチャート ボタンをクリックします。
  • アイテムをアクティブにする(選択する)には、フローチャートパネルでそのアイテムのタイルをクリックします。

    フローチャートでコンポジションをクリックすると、そのコンポジションがプロジェクトパネルとタイムラインパネルでアクティブになります。レイヤーをクリックすると、そのレイヤーがタイムラインパネルでアクティブになります。フッテージアイテムをクリックすると、そのフッテージアイテムがプロジェクトパネルでアクティブになります。

  • フローチャートの外観をカスタマイズするには、フローチャートパネル下部のメニューやボタンを使用します。

注意:

フローチャートパネルの各ボタンのツールヒントを表示するには、ボタンの上にポインターを置きます。

  • 要素を削除するには、要素を選択して Delete キーを押します。フッテージアイテムまたはコンポジションを選択した場合は、プロジェクトから削除され、タイムラインパネルとプロジェクトパネルに表示されなくなります。レイヤーを選択した場合は、そのレイヤーが表示されていたコンポジションから削除されます。
  • 選択した要素のコンテキストメニューにアクセスするには、要素タイルの名前の左にあるアイコンをマウスの右ボタンでクリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Mac OS)します。アイコンの外観は、レイヤー やコンポジション など要素の種類によって異なります。例えば、レイヤーのコンテキストメニューを使用して、マスクとエフェクトの操作、スイッチの変更、トランスフォームの適用およびレイヤーイメージの品質の調整を行うことができます。

注意:

フローチャートパネルで要素のプロパティを変更する場合は、要素の名前ではなくタイルのアイコンをコンテキストクリックしてください。要素のアイコンに関連付けられているコンテキストメニューは、要素の名前から開いたメニューと異なります。

Rich Young が、After Effects Portal の Web サイトで、フローチャートパネルとコンポジションミニフローチャートの詳細情報を公開しています。

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