スクリプトは、一連の操作を実行するようアプリケーションに命令する一連のコマンドです。ほとんどのアドビ製アプリケーションでは、繰り返し作業の自動化や複雑な計算を行ったり、グラフィカルユーザーインターフェイスからは利用できない機能を利用するのにスクリプトを使用できます。例えば、コンポジション内のレイヤーの並べ替え、テキストレイヤー内のテキストの検索と置換、レンダリングが完了したことを通知する電子メールの送信などを行うことができます。

After Effects スクリプトには、JavaScript の拡張言語である Adobe ExtendScript が使用されます。ExtendScript ファイルのファイル拡張子は .jsx または jsxbin です。

After Effects で使用可能なスクリプト機能について詳しくは、After Effects Developer Center にある「After Effects Scripting Guide」を参照してください。

スクリプトの読み込みと実行

After Effects を起動すると、Scripts フォルダーからスクリプトが読み込まれます。初期設定では、After Effects の Scripts フォルダーは、次の場所にあります。

  • (Windows)Program Files¥Adobe¥Adobe After Effects <version>¥Support Files

  • (Mac OS)Applications/Adobe After Effects <version>

また、スクリプトは、After Effects CC 12.1 から始まるユーザーの場所にインストールされます。

After Effects にはいくつかのスクリプトが付属しており、Scripts フォルダーの中に自動的にインストールされています。

読み込まれたスクリプトを使用するには、ファイル/スクリプトを選択します。After Effects を実行中にスクリプトを編集した場合は、変更内容を保存して変更を適用する必要があります。After Effects を実行中にスクリプトを Scripts フォルダーに入れた場合、そのスクリプトをスクリプトメニューに表示するには After Effects を再起動する必要があります。ただし、「スクリプトファイルを実行」コマンドを使用して新しいスクリプトをすぐに実行することは可能です。

ウィンドウメニューの一番下に、ScriptUI Panels フォルダーにあるスクリプトが表示されます。ドッキング可能なパネル内のユーザーインターフェイス用にスクリプトを記述した場合は、ScriptUI フォルダーに入れる必要があります。ScriptUI パネルは、After Effects ユーザーインターフェイスのデフォルトのパネルと同じように機能します。

注意:

デフォルトでは、スクリプトによるファイルの書き込みや、ネットワークを介した通信の送受信は行えません。スクリプトによるファイルへの書き込みやネットワーク上での通信を許可するには、編集/環境設定/一般設定(Windows)または After Effects/環境設定/一般設定(Mac OS)を選択し、「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」オプションを選択します。

  • 読み込まれたスクリプトを実行するには、ファイル/スクリプト/[スクリプト名]を選択します。

  • 読み込まれていないスクリプトを実行するには、ファイル/スクリプト/スクリプトファイルを実行を選択し、スクリプトを選択して「開く」をクリックします。

  • 実行されているスクリプトを停止するには、Esc キーを押します。

  • コマンドラインからスクリプトを実行するには、コマンドラインで afterfx.exe を呼び出します。-r スイッチとスクリプトのフルパスを使用して、スクリプトを引数として実行します。このコマンドを実行しても After Effects アプリケーションの新しいインスタンスは開かないため、スクリプトは既存のインスタンスで実行します。

    例(Windows):

    afterfx -r c:\script_path\example_script.jsx

注意:

このコマンドライン手法とカスタマイズ可能なキーボードに付属のソフトウェアを組み合わせて使用することで、スクリプトの呼び出しをキーボードのショートカットに割り当てられます。

After Effects で最近実行した 10 個のスクリプトのリストを表示できます。このリストを表示するには、ファイル/スクリプト/最近使用したスクリプトファイルを選択します。

最近実行した 10 個のスクリプトのいずれかを再実行するには、Command + Option + Shift + D(macOS)または Ctrl + Alt + Shift + D(Win)を押します。

Jeff Almasol が、簡単なコンソールパネルを作成するスクリプトを公開しています。このコンソールパネルには、評価する ExtendScript コマンドを入力できるテキスト領域があります。エラーやメッセージは取得されません。このコンソールは、先にスクリプトを作成しないでコマンドを入力する簡単な方法を提供します。詳しくは、Jeff Almasol の redefinery の Web サイトを参照してください。

注意:

Lloyd Alvarez が、AE スクリプトの Web ページで、Scripts フォルダーまたは ScriptUI Panels フォルダーにアクセスできない場合に .jsxbin スクリプトを実行する方法に関するヒントを紹介しています。

After Effects に含まれているスクリプト

After Effects には、一般的な作業の実行を支援し、独自のスクリプトのテンプレートとして使用できる、あらかじめ記述されたスクリプトがいくつか用意されています。

注意:

スクリプトを使用することによりどのような作業を実行できるかを確認するには、サンプルのスクリプト、Demo Palette.jsx を実行してください。

スクリプトの記述と変更

ExtendScript Toolkit に含まれているスクリプトエディターを使用して、After Effects で使用するための独自のスクリプトを記述できます。ExtendScript Toolkit は、独自のスクリプトを作成、デバッグおよびテストするためのインターフェイスを備えています。場合によっては、既存のスクリプトを若干変更するだけで、必要なスクリプトを完成できます。また、コンピューターのプログラミングやスクリプト言語に関する知識があまりなくても、スクリプトを若干変更することが可能です。

詳しくは、After Effects スクリプティングガイドを参照してください。

スクリプトエディターを起動するには、ファイル/スクリプト/スクリプトエディターを開くを選択します。

AE Enhancers フォーラムにあるチュートリアルでは、スクリプトの具体的な作成手順を示しています。

Jeff Almasol は、redefinery の Web サイトで、独自のスクリプトを簡単に作成するための便利な関数などのスクリプトユーティリティを公開しています。

David Torno は、After Effects スクリプトの matchname のリストを公開しています。

スクリプトによるアクセス

スクリプトによるモーショングラフィックステンプレートへのアクセス

次のスクリプトメソッドを使用すると、スクリプトを通じてエッセンシャルグラフィックスパネルにプロパティを追加したり、モーショングラフィックステンプレートを書き出したりすることができます。

  • Property の canAddToMotionGraphicsTemplate() メソッド app.project.item(index).layer(index).propertySpec.canAddToMotionGraphicsTemplate(comp):指定したコンポジションのエッセンシャルグラフィックスパネルにプロパティを追加できるかどうかをテストします。プロパティを追加できる場合は true を返し、追加できない場合は false を返します。プロパティを追加できない理由としては、そのタイプのプロパティがサポートされていないか、そのプロパティが既にコンポジションに追加されていることが考えられます。その場合は、After Effects に警告ダイアログが表示されます。

サポートされているプロパティタイプ:

  • チェックボックス
  • カラー
  • 数値のスライダー(変形/不透明度のような値を 1 つだけ取る数値プロパティ、またはスライダーコントロールのエクスプレッションコントロールエフェクト)
  • ソーステキスト

パラメーター

comp compItem にプロパティを追加できるかどうかをテストするコンポジション。

戻り値

ブール値。

  • Property の addToMotionGraphicsTemplate() メソッド app.project.item(index).layer(index).propertySpec.addToMotionGraphicsTemplate(comp):指定したコンポジションのエッセンシャルグラフィックスパネルにプロパティを追加します。プロパティが正常に追加された場合は true を返し、それ以外の場合は false を返します。プロパティが追加されない理由としては、そのタイプのプロパティがサポートされていないか、そのプロパティが既にコンポジションに追加されていることが考えられます。その場合は、After Effects に警告ダイアログが表示されます。モーショングラフィックステンプレートにプロパティを追加できるかどうかをテストするには、canAddToMotionGraphicsTemplate() メソッドを使用します。

パラメーター

comp compItem にプロパティを追加できるかどうかをテストするコンポジション。

戻り値

ブール値。

  • CompItem の motionGraphicsTemplateName 属性 app.project.item(index).motionGraphicsTemplateName:コンポジションのエッセンシャルグラフィックスパネルの名前プロパティを読み取んだり書き込んだりするときに使用します。エッセンシャルグラフィックスパネル内の名前は、(My Template.mogrt のように)書き出されるモーショングラフィックステンプレートのファイル名として使用されます。次の例は、アクティブなコンポジションの名前を設定した後、その名前を警告として返します。

app.project.activeItem.motionGraphicsTemplateName = "My Template";
alert(app.project.activeItem.motionGraphicsTemplateName);

タイプ

String。読み取り/書き込み。

  • CompItem の exportAsMotionGraphicsTemplate() メソッド app.project.item(index).exportAsMotionGraphicsTemplate(doOverWriteFileIfExisting, file_path):コンポジションをモーショングラフィックステンプレートとして書き出します。モーショングラフィックステンプレートが正常に書き出された場合は true を返し、それ以外の場合は false を返します。エッセンシャルグラフィックスパネル内の名前は、(My Template.mogrt のように)モーショングラフィックステンプレートのファイル名として使用されます。この名前を設定するには motionGraphicsTemplateName 属性を使用します。必要に応じて、モーショングラフィックステンプレートファイルの保存先フォルダーのパスも指定できます。指定しない場合、ファイルは現在のユーザーの Essential Graphics フォルダーに保存されます。

Mac OS の場合:

/Users//Library/Application Support/Adobe/Common/Essential Graphics/

Windows の場合

C:\Users\\AppData\Roaming\Adobe\Common\Essential Graphics\

前回の保存時以降にプロジェクトが変更されている場合は、プロジェクトを保存するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。この動作を回避するには、モーショングラフィックステンプレートを書き出す前に project の save() メソッドを使用します。

パラメーター

doOverWriteFileIfExisting 同じ名前の既存のファイルを上書きするかどうか。ブール値。必須。
file_path ファイルの保存先フォルダーのパス。オプション。

戻り値

ブール値。

  • CompItem の openInEssentialGraphics() メソッド app.project.item(index).openInEssentialGraphics():エッセンシャルグラフィックスパネルでコンポジションを開きます。

パラメーター

なし

戻り値

なし

その他の便利なスクリプトの参照場所

プラグイン、スクリプト、プロジェクト、その他の役立つアイテムについては、Adobe Add-ons Web サイトを参照してください。

Dan Ebberts が、MotionScript の Web サイトのスクリプトのセクションで、スクリプトに関するチュートリアルと便利なスクリプト集を公開しています。

Lloyd Alvarez が、After Effects Scripts の Web サイトで、便利なスクリプト集を公開しています。

AE Enhancers フォーラムには、サンプルスクリプトと、After Effects でのスクリプト(エクスプレッションとアニメーションプリセットを含む)の使用に関する役立つ情報があります。

Jeff Almasol が、redefinery の Web サイトで、便利なスクリプト集を公開しています。

Dale Bradshaw が、Creative Workflow Hacks の Web サイトで、スクリプトとヒントを公開しています。

nabscripts の Web サイトには多数の便利なスクリプトがあります。

Christopher Green が、彼自身の Web サイトで、多数の便利なスクリプトを公開しています。

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