部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/キーイング/カラー差キーを選択します。
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目的によっては、After Effects に組み込まれているカラーキーイングエフェクトが便利なこともありますが、これらの組み込みのキーイングエフェクトを使用する前に Keylight を使用してキーイングすることをお勧めします。一部のキーイングエフェクトは、Keylight などの新しいエフェクトに変更されました。
カラー差キーエフェクトは、画像を部分マット A と部分マット B の 2 つのマットに分けて、それぞれ反対側の開始点から透明部分を作成します。
部分マット B は、指定されたキーカラーを基に、部分マット A は画像の 2 番目のカラーを持たない領域に基づいて透明度を決定します。2 つのマットを合わせてアルファ
マットと呼ばれる第 3 のマットにすることによって、カラー差キーではっきりとした透明度を作成します。
カラー差キーは、青または緑のスクリーンを背景にして、良好な照明の下で撮影されたすべてのフッテージに対して高品質のキーイングを生成し、煙、影、ガラスなどの透明または半透明の領域を含む画像で特に効果を発揮します。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
チュートリアルやその他のリソースへのリンクを含むキーイングの概要について詳しくは、キーイングの概要とリソースを参照してください。
カラー差キーエフェクトの使用
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エフェクトコントロールパネルで、表示メニューから「補正マット」を選択します。
ソース画像、両方の部分マット、最終マットを同時に表示して比較するには、表示メニューから「[A, B, マット] 補正, 最終」を選択します。
最終的なコンポジションに表示される、完全に処理されたキーを表示するには、「[A, B, マット] 補正, 最終」ビューを選択します。 最終的なコンポジションに表示される、完全に処理されたキーを表示するには、「[A, B, マット] 補正, 最終」ビューを選択します。 詳しくは、表示メニューで使用できるその他のビューを参照してください。
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適切なキーカラーを選択してください:
- ブルースクリーンをキーアウトするには、初期設定の青色を使います。
- ブルースクリーン以外をキーアウトするには、以下のいずれかの方法に従ってキーカラーを選択します。
- サムネールスポイト:スポイトを選択してから、コンポジションパネル内またはオリジナルのサムネールイメージの該当部分で使用します。
- キーカラースポイト:スポイトを選択してから、コンポジションパネルまたはレイヤーパネルの該当部分で使用します。
- キーカラーサンプル:サンプルを選択してから、カラースペースから色を選択します。
注意:スポイトツールと連動してスライダーも動きます。 キーイング結果を微調整するにはスライダーを使用してください。
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マットボタンを選択して、マットサムネイルから最終の合成マットを表示します。 -
黒のスポイトを選択してマットサムネールの最も明るい黒の部分をクリックし、透明領域を指定します。サムネールとコンポジションパネルの透明値が調整されます。
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白のスポイトを選択して、マットサムネイルの最も暗い白の部分をクリックし、不透明領域を指定します。サムネイルとコンポジションパネルの不透明値が調整されます。
注意:最適なキーを生成するには、黒と白の部分の違いをできるだけ大きくして、イメージにできるだけ多くの階調のグレーが含まれるようにします。
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カラーマッチ精度メニューからマッチ精度を選択します。原色(赤、青、黄)以外のスクリーンを使用していない場合は、「速度を優先」を選択します。原色以外のスクリーンでは、「精度を優先」を選択すると最適な結果が得られます。ただし、レンダリング時間が長くなります。
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透明度をさらに調整するには、部分マットのいずれかまたは両方に対して、手順 5 と手順 6 を繰り返します。部分マット B ボタンまたは部分マット A ボタンを選択して部分マットを選択し、これらの手順を繰り返します。
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エフェクトコントロールパネルを閉じる前に、表示ポップアップメニューから「最終出力」を選択します。透明部分をレンダリングするには、「最終出力」を選択する必要があります。
注意:イメージから反射キーカラーの跡を取り除くには、「カラー精度」で「最良」を指定してスピルサプレッションを適用します。それでもイメージにまだ多数の色が残る場合は、チョークまたはマットチョークエフェクトを適用します。
カラーキーエフェクト
カラーキーエフェクトは、指定のキーカラーに類似するすべてのイメージピクセルをキーアウトします。このエフェクトは、レイヤーのアルファチャンネルのみを変更します。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
カラーキーエフェクトを使用して 単色をキーアウトする
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部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/旧バージョン/カラーキーを選択します。
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エフェクトコントロールパネルで、以下のいずれかの方法に従ってキーカラーを指定します。
キーカラーサンプルを選択して、カラーを選択するダイアログを開き、色を指定します。
スポイトを選択してから、スクリーン上の色を選択します。
キーカラーサンプルまたはスポイトを使用してスクリーン上の色を選択し、キーカラーを指定します。 キーカラーサンプルまたはスポイトを使用してスクリーン上の色を選択し、キーカラーを指定します。 -
カラー許容量スライダーをドラッグして、キーアウトする色範囲を指定します。低い値ではキーカラー付近の狭い範囲の色がキーアウトされ、高い値では広い範囲の色がキーアウトされます。
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エッジを細くスライダーをドラッグして、エッジへのキーの適用範囲を調整します。正の値を指定すると、マスクが拡大され、透明部分が増え、負の値を指定すると、マスクが縮小され、透明部分が減ります。
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エッジをぼかすスライダーをドラッグして、エッジの滑らかさを指定します。高い値では、エッジがより柔らかくなりますが、レンダリングに時間がかかります。
目的によっては、After Effects に組み込まれているカラーキーイングエフェクトが便利なこともありますが、これらの組み込みのキーイングエフェクトを使用する前に Keylight を使用してキーイングすることをお勧めします。一部のキーイングエフェクトは、Keylight などの新しいエフェクトに変更されました。
色範囲エフェクトは、Lab、YUV、RGB カラースペースのいずれかから指定された色範囲をキーアウトすることによって、透明部分を作成します。照明が不均等で、同じ色が異なる階調を持っている複数色のスクリーンまたは青か緑のスクリーン上でこのキーを使用できます。
このエフェクトは、8 bpc カラーで使用できます。
色範囲エフェクトの使用
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部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/キーイング/色範囲を選択します。
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カラースペースメニューで、Lab、YUV または RGB を選択します。あるカラースペースで被写体を分離するのが難しい場合は、別のカラースペースを試してください。
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キーカラースポイトを使用してから、コンポジションパネルで透明にしたいカラーをマットサムネールで選択します。通常、この最初の色はイメージの最大面積を占めるカラーです。
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プラススポイトを選択してから、マットサムネイル内の別の部分をクリックして、透明にするためにキーアウトされた色範囲に別の色か階調を追加します。
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マイナススポイトを選択してから、マットサムネール内の別の部分をクリックして、キーアウトされた色範囲から別の色か階調を削除します。
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許容量のスライダーをドラッグして、透明部分と不透明部分の境界をソフトにします。
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最小スライダーと最大スライダーで、プラスおよびマイナススポイトを使って選択した色範囲を微調整します。
L、Y、R スライダーは、指定したカラースペースの最初のコンポーネントを、a、U、G スライダーは 2 番目のコンポーネント、b、V、B スライダーは 3 番目のコンポーネントを制御します。
最小スライダーをドラッグして、色範囲の始めを微調整し、最大スライダーをドラッグして、色範囲の終わりを微調整します。
異なるマットエフェクトは、ソースレイヤーを異なるレイヤーと比較し、異なるレイヤー内の位置とカラーが一致するピクセルをソースレイヤーからキーアウトすることによって透明部分を作成します。 このエフェクトは、通常、動いているオブジェクトの背後にある静止した背景をキーアウトして、そのオブジェクトを別の背景上に置くために使用されます。 異なるレイヤーは、通常、背景フッテージのフレーム(動いているオブジェクトがシーンに配置される前のフレーム)です。 そのため、差異マットキーエフェクトは、固定カメラで撮影した背景が動かないシーンに最適です。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
異なるマットエフェクトの使用
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モーションフッテージをソースレイヤーとして選択します。
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ソースレイヤーから背景だけで構成されているフレームを探し、イメージファイルとして保存します詳しくは、コンポジションの 1 つのフレームをレンダリングして書き出す方法を参照してください。
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そのイメージファイルを After Effects に読み込んで、コンポジションに追加します。
読み込んだ画像は、別のレイヤーになります。 デュレーションが ソースレイヤーのデュレーション以上の長さであることを確認して ください。
ヒント :背景全体が入ったフレームがない場合は、After Effects か Photoshop を使用して複数のフレームから作成します。 例えば、コピースタンプツールを使用して 1 つのフレームの背景をコピーしてから、別のフレームの背景の一部にペイントします。
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タイムラインパネルのビデオ スイッチを選択して、異なるレイヤーの表示をオフにします。
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元のソースレイヤーを選択していることを確認してから、エフェクト/キーイング/異なるマットを選択します。
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エフェクトコントロールパネルで、表示ポップアップメニューから「最終出力」または「マットのみ」を選択します。
透明部分に穴がないかを調べるには、「マットのみ」を使用します。キーイング処理完了後の不要な穴の埋め方についてさらに学びます。
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異なるレイヤーポップアップメニューから背景ファイルを選択します。
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このレイヤーのサイズがソースレイヤーと同じでない場合は、レイヤーサイズが異なる場合メニューから次のいずれかを選択します。
中央に揃える
ソースレイヤーの中央に異なるレイヤーを配置 します。 異なるレイヤーがソースレイヤーより小さい場合は、 レイヤーの他の部分が黒で塗りつぶされます。
サイズに合わせて伸縮
異なるレイヤーを、ソースレイヤーに合わせて伸縮 します。背景が歪むことがあります。
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マッチングの許容度スライダーを使用して、2 つのレイヤー間のカラーの差の許容度を調整します。低い値では透明度が下がり、高い値では透明度が上がります。
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マッチングの柔軟度スライダーを調整して、透明部分と不透明部分のエッジをソフトにします。 値を高くするほど、一致するピクセルの透明度が高くなりますが、ピクセルの数自体は増えません。
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マットに不要なピクセルがある場合は、異なる前にブラースライダーで調整します。このスライダーにより、比較する前に両方のレイヤーにわずかにブラーを適用してノイズを抑えます。
注意:このブラーは、比較するときだけ適用され、最終出力には適用されません。
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エフェクトコントロールパネルを閉じる前に、表示ポップアップメニューで「最終出力」を選択し、透明な部分がレンダリングされるようにします。
特定のチャンネルのヒストグラムに基づいて、指定した明るさの範囲をキーアウトすることによって、透明な部分を作成します。このエフェクトは、白黒の背景や、色を数色含む暗いまたは明るい背景のイメージに透明な部分を作成するのに適しています。
このエフェクトで設定するオプションは、Adobe Premiere Pro の抽出エフェクトに似ていますが、エフェクトの目的と適用結果は同じではありません。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
抽出エフェクトの使用
このエフェクトでは、チャンネルポップアップメニューで指定された 1 つのチャンネルのヒストグラムがエフェクトコントロールパネルに表示されます。ヒストグラムには、各レベルの相対ピクセル数が示され、レイヤーの明るさのレベルがわかります、 ヒストグラムは、左から右に向かって、最も暗い値(0)から最も明るい値(255)を示します。
ヒストグラムの下にある透明コントロールバーを使って、透明にするピクセルの範囲を調整できます。 このバーのヒストグラムに対する位置と形が透明度を決定します。 バーで覆われた部分のピクセルは不透明に、覆われていない部分のピクセルは透明になります。
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部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/キーイング/抽出を選択します。
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明るい部分または暗い部分をキーアウトする場合、チャンネルポップアップメニューから「輝度」を選択します。視覚的効果を作成するには、「赤」、「緑」、「青」または「アルファ」を選択します。
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透明コントロールバーを次の方法でドラッグし、透明部分を 調整します。
右上または左上の選択ハンドルをドラッグして、バーの長さを調節することによって、透明範囲を伸縮します。 ホワイトポイントとブラックポイントスライダーを動かして、長さを調整することもできます。ホワイトポイント以上およびブラックポイント未満の値が透明になります。
右下または左下の選択ハンドルをドラッグして、バーの両端の尖り具合を調整します。 バーの左端を尖らせると、イメージの暗い部分の透明度の柔らかさに影響し、バーの右側を尖らせると、明るい部分の柔らかさに影響します。 ホワイトの柔らかさ(明るい部分)とブラックの柔らかさ(暗い部分)を調整して、柔らかさの度合いを調節することもできます。
注意:透明コントロールバーの端を尖らせるには、まず先に、透明コントロールバーを短くします。
- バーをヒストグラムの下に配置するには、バー全体を左か右にドラッグします。
目的によっては、After Effects に組み込まれているカラーキーイングエフェクトが便利なこともありますが、これらの組み込みのキーイングエフェクトを使用する前に Keylight を使用してキーイングすることをお勧めします。一部のキーイングエフェクトは、Keylight などの新しいエフェクトに変更されました。
インナー/アウターキーエフェクトは、前景にあるオブジェクトを背景から分離します。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
「インナー/アウターキー」エフェクトの使用
このエフェクトを適用するには、分離したいオブジェクトの内側と外側のエッジを定義するマスクを作成します。このマスクは、オブジェクトのエッジに正確に合わせる必要はありません。
このエフェクトでは、背景からソフトエッジのオブジェクトをマスクするほか、背景色が混ざっている場合に、エッジの周辺の色を変更することによって背景色を統一します。背景色を統一するには、エッジの各ピクセルの色と背景色を比較分析し、その差を取り除きます。これにより、新しい背景でソフトエッジのオブジェクトをマットしたときにハロー現象が発生するのを抑えられます。
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以下のいずれかの方法により、抽出したいオブジェクトのエッジを選択します。
オブジェクトの境界付近にクローズマスクを 1 つを描き、前景(内側)ポップアップメニューからそのマスクを選択し、背景(外側)ポップアップメニューをなしのままにしておきます。単一マスクハイライト半径を調整して、このマスク周囲のエッジのサイズを制御します(この方法は、オブジェクトが単純なエッジを持っている場合にのみ適しています)。
オブジェクトのすぐ内側と外側に 1 本ずつ、合計 2 本のクローズマスクを描きます。オブジェクトの不鮮明な部分がこの 2 本のマスクの間に確実に入るようにします。 前景(内側)ポップアップメニューから内側のマスクを選び、背景(外側)ポップアップメニューから外側のマスクを選択します。
注意:すべてのマスクのマスクモードがなしに設定されていることを確認してください。
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必要に応じて、最適な結果が得られるような位置にマスクを移動します。
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複数のオブジェクトを抽出するか、オブジェクトに穴を作成するには、さらに別のマスクを描いて、そのマスクを「前景の追加」と「背景の追加」から選択します。例えば、青空を背景にして風に吹かれている人の髪をキーアウトするには、頭部の内側にインナーマスクを描画し、髪の外側にアウターマスクを描画してから、空が透けて見える髪の隙間の周りに追加のマスクを描画します。 前景の追加メニューから別のマスクを選択し、隙間を抽出して背景イメージを削除します。
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イメージの他の部分をクリーンアップするには、オープンマスクとクローズマスクをさらに作成し、前景をクリーンアップメニューまたは背景をクリーンアップメニューからそれらを選択します。前景をクリーンアップマスクはマスクに沿って不透明度を増加し、背景をクリーンアップマスクはマスクに沿って不透明度を減少します。線の太さと濃さを変更するには、「ブラシ半径」と「ブラシの筆圧」オプションを使用します。
注意:背景(外側)マスクを背景をクリーンアップマスクとして選択すると、イメージの背景からノイズを削除できます。
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エッジへのキーの適用範囲を調整するには、エッジを細くを設定します。正の値にすると、エッジが透明な部分から遠ざかり、透明な部分が大きくなります。負の値にすると、エッジが透明な部分に近づき、前景が大きくなります。
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エッジをソフトにするには、エッジをぼかす値を高くします。 この値が高いと、レンダリングに時間がかかります。
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エッジのしきい値を指定します。不透明度の低いピクセルはイメージの背景に不要なノイズを発生させる可能性がありますが、この値を指定することによって、このようなピクセルが取り除かれます。
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前景と背景部分を反転するには、「抽出を反転」を選択します。
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抽出イメージと元のイメージのブレンドの度合いを指定するには、元の画像とブレンドを設定します。
リニアキーは、イメージ全体にわたる透明部分の範囲を作成します。指定したキーカラーとイメージの各ピクセルを比較し、 キーカラーとピクセルカラーがほぼ一致すると、ピクセルカラーが完全に透明になります。 ほとんど一致しないピクセルは透明度が低くなり、まったく一致しないピクセルは不透明のままになります。 このため、不透明値の範囲はリニア数列になります。
リニアカラーキーエフェクトは、RGB、色相、クロマ情報を使って、指定したキーカラーから透明部分を作成します。
このエフェクトは、8 bpc、16 bpc および 32 bpc カラーで使用できます。
リニアカラーキーエフェクトの適用
このエフェクトを使用すると、エフェクトコントロールパネルに 2 つのサムネールイメージが表示されます。左には変更前のソースイメージが、右には表示ポップアップメニューで選択したビューが表示されます。
「キーカラー」、「マッチングの許容度」および「マッチングの柔軟度」を調整できます。 「マッチングの許容度」には、ピクセルを透明にするかどうかの判断基準となるキーカラーとの一致度を指定します。 「マッチングの柔軟度」は、イメージとキーカラーの間のエッジのぼかし具合を制御します。
このキーをもう一度適用すると、いったん透明にしたカラーを元に戻せます。 例えば、中程度の青のスクリーンをキーアウトしたときに、被写体の服の薄い青の部分にも影響することがあります。 この場合は、リニアカラーキーをもう一度適用し、キー操作ポップアップメニューから「カラー維持」を選択することによって、薄い青色を復元することができます。
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レイヤーをソースレイヤーとして選択してから、エフェクト/キーイング/リニアカラーキーを選択します。
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エフェクトコントロールパネルで、キー操作ポップアップメニューから「キーカラー」を選択します。
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マッチングの適用ポップアップメニューからカラースペースを選択します。ほとんどの場合、初期設定の RGB 設定を使用します。 被写体をうまく分離できない場合は、別のカラースペースを試してください。
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エフェクトコントロールパネルで、表示ポップアップメニューから「最終出力」を選択します。選択したビューが、コンポジションパネルの右のサムネールに現れます。 結果の表示方法を変えるには、以下のいずれかのビューを使用します。
ソースのみ
キーを適用する前の元のイメージを表示します。
マットのみ
アルファチャンネルマットを表示します。 透明部分に穴がないかどうかをチェックするには、このビューを使用します。
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以下のいずれかの方法でキーカラーを選択します。
- サムネールスポイトを選択し、コンポジションパネルまたはオリジナルのサムネールイメージの適切な部分を選択します。
- キーカラースポイトを選択し、コンポジションパネルまたはレイヤーパネルの適切な部分を選択します。
- 他の色の透明度をプレビューするには、キーカラースポイトを選択し、Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながら、コンポジションパネルまたは元のサムネールイメージの別の場所にポインターを移動します。コンポジションパネルのイメージの透明度が、ポインターを動かすにつれて変化します。色をクリックして選択します。
- キーカラーサンプルを選択し、カラースペースから色を選択します。選択した色が透明になります。
注意:スポイトツールと連動してスライダーも動きます。 手順 6 と 7 のスライダーを使って、キーイング結果を微調整します。 レイヤーパネルでスポイトを使用するには、レイヤーパネルの表示ポップアップメニューから「リニアカラーキー」を選択します。
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以下のいずれかの方法に従って、マッチングの許容度を調整します。
- プラススポイト( + )またはマイナススポイト(-)を選択してから、左のサムネールイメージ内の色をクリックします。プラススポイトは、キーカラー範囲に指定の色を加えて、色の一致度の判断基準を緩くし、透明度レベルを高くします。 マイナススポイトは、キーカラー範囲から指定の色を取り除いて、色の一致度の判断基準を厳しくし、透明度のレベルを低くします。
- マッチングの許容度スライダーをドラッグします。 値が 0 の場合、イメージ全体が不透明になり、値が 100 の場合、イメージ全体が透明になります。
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マッチングの柔軟度スライダーをドラッグすると、マッチングの許容度を徐々にやわらげることができます。 一般に、20%未満にすると最良の結果が得られます。
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エフェクトコントロールパネルを閉じる前に、表示メニューで「最終出力」を選択し、透明な部分がレンダリングされるようにします。
リニアカラーキーを適用した後でカラーを元に戻す
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エフェクトコントロールパネルまたはタイムライン パネルで、キー名またはツール名の左にあるエフェクトオプションの 選択を解除し、現在のキーやマットエフェクトのインスタンスを オフにします。 オプションの選択を解除すると、コンポジションパネルに元の イメージが表示され、維持するカラーを選択できるようになります。
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エフェクト/キーイング/リニアカラーキーを選択します。 エフェクト コントロールパネルの最初のリニアカラーキーセットの下に 2 番目の セットが表示されます。
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エフェクトコントロールパネルで、キー操作 ポップアップメニューから「カラー維持」を選択します。
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維持したい色を選択します。
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「リニアカラーキー」エフェクトを最初に適用する ときは、エフェクトコントロールパネルの表示ポップアップメニューから 「最終出力」を選択し、「リニアカラーキー」エフェクトの他の インスタンスをオンにして、透明部分を調べます。満足のいく結果を得るためには、 色を調整したり、キーを再度適用する必要がある場合があります。
ルミナンスキーエフェクト
ルミナンスキーエフェクトは、指定された輝度または明るさでレイヤーのすべての領域をキーアウトします。レイヤーの画質設定は、ルミナンスキーエフェクトに影響しません。
このエフェクトは、マットの作成元のオブジェクトの輝度が、その背景と大きく違う場合に使用します。 例えば、白い背景上の音符のマットを作成するには、明るい値をキーアウトします。すると、暗い色の音符だけが不透明になります。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
ルミナンスキーエフェクトを使用して 輝度の値をキーアウトする
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部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/旧バージョン/ルミナンスキーを選択します。
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キーの種類ポップアップメニューから、キーアウトする範囲を指定します。
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エフェクトコントロールパネルのしきい値スライダーをドラッグして、マットの輝度の基準値を設定します。
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許容量スライダーをドラッグして、キーアウトする値の範囲を指定します。低い値ではしきい値付近の狭い範囲の値がキーアウトされ、高い値では広い範囲の値がキーアウトされます。
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エッジを細くスライダーをドラッグして、エッジへのキーの適用範囲を調整します。正の値にするとマスクが大きくなり、透明部分が増え、負の値にすると減ります。
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エッジをぼかすスライダーをドラッグして、エッジの滑らかさを指定します。高い値では、エッジがより柔らかくなりますが、レンダリングに時間がかかります。
新しいベータ版機能の使用
テストとフィードバックで「アンマルトエフェクト」を使用できるようになりました。After Effects(ベータ版)で今すぐお試しください。
アンマルトエフェクトは、ソリッドな黒または白の背景を持つレイヤーの領域をキーアウトし、それらの領域を透明にします。
フォアグラウンドの色と詳細を保持しながら、合成やその他の視覚効果のために、フッテージから単色の黒または白の背景を削除する必要がある場合は、このエフェクトを使用します。たとえば、このエフェクトを使用して、黒または白の背景に撮影されたペイントのしぶき、煙、その他の要素などのオブジェクトを分離し、異なるシーンにシームレスに統合することができます。
このエフェクトは、8 bpc、16 bpc および 32 bpc カラーで使用できます。
アンマルトエフェクトの適用
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被写体を分離するために黒または白の背景を削除するレイヤーを選択し、エフェクト/キーイング/アンマルトに進みます。
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このエフェクトでは、選択した背景色に対する明るさのレベルに基づいて色が削除されるので、背景色ドロップダウンメニューを使用して、次のオプションから選択します。
- 背景が黒の場合、被写体を保持しながら暗い領域を削除するために黒レベルを調整します。
- 背景が白の場合、明るい領域を削除するために白レベルを調整します。
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背景色を黒に選択した場合は、エフェクトコントロールパネルの黒レベルスライダーを使用して暗い領域を操作します。
スライダーハンドルを左に移動するとしきい値が下がり、より多くの暗い領域が不透明のままになります。右に移動するとしきい値が上がり、より多くの暗い領域が透明になります。
エフェクトコントロールパネルの黒レベルスライダーを使用して、選択したレイヤーの暗い領域を処理します。 エフェクトコントロールパネルの黒レベルスライダーを使用して、選択したレイヤーの暗い領域を処理します。 -
背景色を白に選択した場合は、エフェクトコントロールパネルの白レベルスライダーを使用して明るい領域を操作します。
スライダーハンドルを左に移動するとしきい値が下がり、設定値より明るい色が削除されます。一方、スライダーを右に移動するとしきい値が上がり、より明るい領域が不透明のままになります。
エフェクトコントロールパネルの白レベルスライダーを使用して、選択したレイヤーの明るい領域を処理します。 エフェクトコントロールパネルの白レベルスライダーを使用して、選択したレイヤーの明るい領域を処理します。 -
透明領域と不透明領域の間の遷移を制御するには柔らかさスライダーを使用し、はっきりとした境界線ではなく、よりなめらかなグラデーションを作成します。
柔らかさを 0 に設定すると、遷移は鮮明になり、柔らかさを増やすと、徐々に減衰します。
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カラーマッティングを削除機能を選択して有効にすると、半透明領域から背景色の影響が除去され、画像またはフッテージの元のブレンドされていない色を復元できます。
これは、背景色(例:白)を識別し、半透明領域から背景色を比例的に削除することで機能します。次に、背景とブレンドする前の色に復元します。例えば、赤いペイントが白い背景にブレンドされていた場合、この機能は白の影響を除去して元の赤色を復元しようとします。
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「HDR 結果をクリップ」を選択して有効にすると、HDR フッテージのカラー値が制限され、カラーマッティングを削除プロセス中に負の値または 1 を超える値を操作する場合に極端な結果や予期しない結果が回避されます。
After Effects ベータ版コミュニティでアンマルトエフェクトに関するディスカッションに参加しましょう。
スピルサプレッションエフェクト
2014年6月リリースの After Effects を使用を開始すると、スピルサプレッションエフェクトが「旧バージョン」エフェクトカテゴリに移動され、ユーザーは高度なスピルサプレッションエフェクトの使用を推奨されます。
キークリーナーと高度なスピルサプレッションエフェクト
キークリーナーエフェクトは、圧縮の結果によって消失したアルファチャンネルの詳細の回復を含めて、一般的なキーイングエフェクトにってキーイングされたシーンから詳細を回復します。
鮮明にする必要があるエッジに沿って不要な半透明のエフェクトが表示される場合、エフェクトマスクを(少しのマスクの境界のぼかしとともに)使用して、アクティブな領域に対してキークリーナーエフェクトを制限します。
高度なスピルサプレッションエフェクトは、カラーキーイングに使用される色付きの背景から前景の被写体のカラースピルを除去します。
高度なスピルサプレッションエフェクトには、スピルサプレッションのための次の 2 つの方法が用意されています。
- 標準 - 標準の方法は簡潔で、優先キーカラーが自動的に検出され、ユーザーの入力が少なくてすみます。
- Ultra - Ultra 方法は Premiere Pro の Ultra キーエフェクトのスピルサプレッションに基づいています。Ultra キーに詳しくは、Premiere Pro の Ultra キーセクションを参照してください。
このようなエフェクトを簡単に適用する方法は、Keylight + キークリーナー + スピルサプレッションアニメーションプリセットを使用することです。
2014年6月リリースの After Effects を使用を開始すると、スピルサプレッションエフェクトが「旧バージョン」エフェクトカテゴリに移動され、ユーザーは高度なスピルサプレッションエフェクトの使用を推奨されます。
After Effects には、組み込みのキーイングエフェクトに加えて、アカデミー賞を受賞した Keylight エフェクトも用意されており、プロ級のカラーキーイングを行えます。
- Keylight エフェクトについて詳しくは、Keylight プラグインのインストールフォルダーにあるドキュメントを参照してください。
- チュートリアルとその他のリソースへのリンクを含むキーイングの概要について詳しくは、キーイングの概要とリソースを参照してください。
「キーカラー」プロパティはエクスプレッションによって Keylight エフェクトの「スクリーンカラー」プロパティに既にリンクされているため、スピル除去プロセスのために別のカラーを使用する場合を除いて、変更する必要はありません。 スピル除去プロセスのために別のカラーを使用するには、Keylight エクスプレッションを無効にするか、削除するだけです。
Keylight エフェクト + キークリーナー + 高度なスピルサプレッションアニメーションプリセット
以下の手順に従って、Keylight エフェクトをキークリーナーおよび高度なスピルサプレッションエフェクトと一緒に適用します。
- 3 つのエフェクトをレイヤーに順番に適用するには、Keylight + キークリーナー + 高度なスピルサプレッションアニメーションプリセットを使用します。 高度なスピルサプレッションエフェクトはデフォルトでオフになっていて、フッテージのカラースピルを取り除く必要がない場合、Keylight エフェクトでキーカラーをサンプリングできます。
- 「Keylight」エフェクトの「スクリーンカラー」スポイトツールを使用して、コンポジションパネルでレイヤーからキーカラーをサンプリングします。 最高の結果を得られるように、通常と同じようにその他のKeylight エフェクト設定を調整します。
- シーンからカラースピルを除去するには、必要に応じて、高度なスピルサプレッションエフェクトのエフェクトスイッチをオンにします。
鮮明にする必要があるエッジに沿って不要な半透明が表示される場合、エフェクトマスクを(少しのマスクの境界のぼかしとともに)使用して、アクティブな領域に対してキークリーナーを制限します。
詳しくは、可変幅のマスクのぼかしとマスクのエッジのぼかしを参照してください。
キークリーナーと高度なスピルサプレッションエフェクトを他のキーイングエフェクトと一緒に使用
以下の手順に従って、キークリーナーおよび高度なスピルサプレッションエフェクトを Keylight エフェクト以外のキーイングエフェクトに適用します。
- キーイングエフェクトをレイヤーに適用します。
- 独自のスピルサプレッションの実行を試行することなく、キーイングエフェクトで完全な RGB 結果を得られるように、このエフェクトを Keylight エフェクトの「中間結果」設定と同様に設定します。
- キーイングエフェクトの後にキークリーナーエフェクトを適用します。
- キークリーナーエフェクトの後に高度なスピルサプレッションエフェクトを適用します。
学習チュートリアル
このビデオをご覧になり、新しいキークリーナーエフェクトで圧縮されているか撮影に失敗したグリーンスクリーンフッテージからのキーイング結果を向上させ、高度なスピルサプレッションコントロールでカラースピルを除去する方法を学習してください。