これは、Premiere Pro および After Effects の必要システム構成に関する補足文書です。システムコンポーネントに関する追加情報と、最適なパフォーマンスを得るための考慮事項について説明します。

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映像制作システムの構成

映像制作システムを検討する場合、メモリ、ストレージ、グラフィックス、プロセッサーの 4 つの要素について検討する必要があります。

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メモリ

プロフェッショナルなビデオワークフローを実現するには、十分なシステムメモリが必要です。ビデオ編集ワークステーションには、少なくとも 32 GB のメモリが必要です(128 GB 以上を推奨)。


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ストレージ/ハードドライブ

ビデオ制作では高速なストレージが必要です。ソリッドステートの NVMe または SSD ストレージを使用してください。一般に、高速 RAID アレイを使用しない限り、ハードディスクで HD/4K ビデオの制作に必要な処理速度を得ることはできません。


優れたパフォーマンスを実現する(異なる種類のファイルを編成する)には、複数のドライブ間で負荷分散を行う必要があります。最適な環境を構築するには、次の 3 つのドライブを使用します。

  • OS とアプリケーション用のシステムドライブ
  • メディアキャッシュ用のドライブ
  • メディアドライブ(または共有ストレージ)

ドライブが 2 台しかない場合は、メディアとメディアキャッシュ用に高速な外付けドライブを使用します。

メディアキャッシュは、Premiere Pro がピークファイル(.pek)と最適化したオーディオ(.cfa)などのアクセラレーターファイルを格納する場所です。Premiere Pro は、これらのファイルに対する呼び出しを 1 秒間に何千回も行う可能性があります。  詳しくは、「メディアキャッシュの環境設定」を参照してください。

  • Thunderbolt 3.0 接続の NVMe フラッシュメモリドライブをおすすめします。
  • USB 3.1 接続の SSD ドライブも良い選択肢ですが、このドライブには 4TB の制限があります。
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グラフィック

GPU は画面へのレンダリングとエクスポート処理で使用され、ビデオ制作の優先領域となります。Premiere Pro は GPU のメリットを利用するように設計されています。After Effects も GPU を使用するように最適化されています。 

  • 4 GB 以上のメモリ(VRAM)を搭載したグラフィックスカード。
  • (オプション)eGPU を含む複数の GPU を使用すると、レンダリングとエクスポートを高速化できます。

ビデオアプリケーションで発生するパフォーマンス問題の原因で最も多いのは、古いグラフィックスドライバーです。最適なパフォーマンスを得るために、統合された Intel GPU を含む、GPU の最新のドライバーを用意してください。詳細については、「Premiere Pro での GPU および GPU ドライバー」を参照してください。

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プロセッサー/GPU

After Effects の場合、CPU のクロック数が問題になります。Premiere Pro の場合はコア数が問題になります。両方のアプリケーションを最適な状態で使用するには、8 コアの高速 CPU を使用します。

  • Intel の Core i7、Core i9、あるいは AMD の同等のプロセッサーを強くおすすめします。
  • 少なくとも 3.2 GHz 以上のクロック数が必要です。
  • Premiere Pro の場合、8 コアが理想的です。これより多いコア数にも対応していますが、これ以上のコア数にしてもパフォーマンスが大幅に向上するわけではありません。実行する操作にもよりますが、8 コアの場合、Premiere Pro は 93~98% の効率で動作します。

H.264 および H.265(HEVC)は、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、アクションカメラ、スマートフォンのキャプチャ形式として広く使用されています。H.264 は、YouTube やソーシャルメディアサイトでビデオをアップロードする際の推奨形式になっています。これらの圧縮形式はキャプチャと配布に適していますが、撮影後の編集作業ではプロセッサーを集中的に使用します。

H.264または H.265 を使用する場合は、Intel Core i7 か Core i9 の使用を検討してください。これらのプロセッサーが提供する Quick Sync ハードウェアアクセラレーションは、Premiere Pro と After Effects の両方でサポートされています。 

AMD および Intel Xeon プロセッサーは、シネマカメラ形式(RED、Sony Venic、ARRI など)やブロードキャスト形式(XDCam HD など)などでも適切に動作します。

システムのアップグレード

Premiere Pro と After Effects の両方のパフォーマンスを向上させるためにシステムをアップグレードする場合、メモリを増設するのが最も簡単で、効果的な方法です。

Premiere Pro システムをアップグレードする場合は、次の順番で行います。

  1. RAM の増設 - マザーボードで対応している場合は、最大で 128 GB まで増設します。
  2. GPU の高速化(または GPU の追加) - レンダリングとエクスポートを高速化します。
  3. より高速な NVMe/SSD ドライブの使用(あるいはドライブの増設)
  4. CPU の高速化

After Effects システムをアップグレードする場合は、次の順番で行います。

  1. RAM の増設。最上位システムの場合は 128 GB をおすすめします。
  2. より高速な SSD/NVMe ドライブの使用(あるいはドライブの増設)
  3. GPU の高速化(または GPU の追加) - レンダリングとエクスポートを高速化します。
  4. CPU の高速化

よくある質問

エクスポートにかかる時間は、グラフィックスハードウェアの性能とワークフローによって変わります。GPU を増設するとエクスポート速度を大幅に改善できます(ただし、プライマリ GPU と同じクラスの GPU を増設します)。編集中にプレビューを作成することでも、エクスポート時間を短縮できます。

システムが良好な状態であれば、マルチカムワークフローのパフォーマンスはハードウェアではなく、プロジェクトの設定によって変わります。エキスパートユーザーであれば、独自のプロジェクトテンプレートを作成して、環境を標準化することができます。

インターレースでカラークリティカルなコンテンツを正確に表示するには、外部のトランスミットハードウェアを介して校正済みのリファレンスモニターを接続することを強くお勧めします。HDR コンテンツを適切にモニタリングするには、HDR 対応の外部ディスプレイが必要です。

個人の好みによります。Premiere Pro の UI ではタイムラインが中心的な要素となるため、2 台目のリファレンスモニターと 37 インチのウルトラワイドディスプレイを組み合わせるのがよいでしょう。

マルチチャンネルオーディオの同時モニタリングを行うには、マルチチャンネルサウンドカードが必要です。Windows の場合、サウンドカードが ASIO に対応している必要があります。

ワークフローとファイル形式は全体的なパフォーマンスを大きく左右する可能性があります。ハードウェアで最適なパフォーマンスが得られるようにワークフローを設計する際の推奨事項については、「ベストプラクティス:ネイティブ形式で作業する」を参照してください。

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