俳優などの前景オブジェクトを背景と分離することは、様々な視覚的効果や合成作業の中でもとりわけ重要な部分です。オブジェクトを分離するマットを作成すると、背景を置き換えたり、エフェクトを選んで背景に適用したりするなどの作業を行えるようになります。

ロトブラシツールとエッジを調整ツール

ロトブラシツールとエッジを調整ツールを使用すると、セグメント化とマットの作成の作業が速くなります。

ロトブラシツールとエッジを調整ツール
A. ロトブラシ B. エッジを調整 

ロトブラシ

このツールを使用して最初のマットを作成すると、背景からオブジェクトを分けることができます。ロトブラシツールを使用して、前景要素や背景要素の典型的な領域にストロークを描画します。この情報を元に、After Effects が前景要素と背景要素との間にセグメント境界を作成します。After Effects は、描画領域のストロークに基づいて、隣接するフレーム上の前景と背景を区別します。時間の推移に伴って領域の軌跡を作成するために様々なテクニックが使用され、この情報に基づいて時間的に前後するセグメントが生成されます。作成した各ストロークが使用されて、隣り合うフレーム上の成果物が調整されます。フレームごとにオブジェクトが移動したり形状が変化したりしても、セグメントの境界線はオブジェクトに合わせて変化します。

ロトブラシエフェクトの使用

ロトブラシエフェクトの使用
After Effects CC でエッジを調整ツールが追加されたことにより、基になっているロトブラシエフェクトでパラメーター名と範囲にいくつかの変更が加えられました。Chris Meyer が説明します。
Chris Meyer

エッジを調整ツール

エッジを調整ツールを使用すると、髪の毛や毛皮などの詳細を含む領域の周りに半透明の部分を作成することで、既存のマットを改善できます。

エッジを調整ツールの説明

エッジを調整ツールの説明
このムービーでは、ロトブラシツールの後に適用される新しいエッジツールを調整のワークフローを紹介しています。
Chris Meyer

ロトブラシとエッジを調整エフェクト

このエフェクトは、レイヤーパネルで最初にロトブラシストロークまたはエッジを調整ストロールが描画されたときに、自動的に適用されます。このエフェクトを使用すると、ロトブラシツールとエッジを調整ツールの設定を制御できます。調整が必要なセグメント境界と境界エッジを作成したら、「ロトブラシマット」プロパティと「エッジマットを調整」プロパティを使用して、マットを目的に合うように調整します。

ロトブラシを使用して最初にストロークを描画したフレームがベースフレームになります。セグメント情報は前の時間と後の時間に伝播され、前後にそれぞれ 20 フレームずつ伝播されます(セグメント情報は、何が前景として定義され、何が背景として定義されるかについての情報です)。このベースフレームの影響を受けるフレームの範囲がロトブラシとロトブラシスパンです。レイヤーパネルのスパンバーに表示される小さな矢印は、情報が伝播される方向を表します。矢印が右を向いている箇所のいずれかで補正ストロークを描画すると、そのストロークの情報が後方に伝播されます。また、矢印が左を向いている箇所のいずれかで補正ストロークを描画すると、そのストロークの情報が前方に伝播されます。ロトブラシスパン外にストロークを描画した場合、新しいベースフレームとスパンが作成されます。

ベースフレームからフレームを 1 つずつ進めながら補正ストロークを作成できますが、作業が完了したフレームにストロークの変更が反映されることはありません。ベースフレームから後方に向かって作業を行う場合も同様です。

それぞれの修正ストロークの影響は、ストロークがいつ描画されたかに関わらず、スパン内の前方または後方にあるすべてのフレームに影響を与えます。例えば、ベースフレームがフレーム 10 であり、フレーム 20 に補正ストロークを作成した後に、フレーム 15 に補正ストロークを作成した場合、フレーム 20 は両方の補正ストロークの影響を受けます。これは、別の順序で補正ストロークを作成したのと同じことになります。

描画しているスパンが他のスパンに隣接しているためにそれ以上伸びることができない場合を除き、スパン内にストロークを描画するたびにスパンは伸びていきます。

  • スパンのデュレーションを手動で変更するには、スパンのいずれかの端をドラッグします。

  • スパンを削除するには、スパンを右クリック(Windows)するか、Control キーを押しながらクリック(Mac OS)し、「スパンを削除」を選択します。

  • すべてのスパンを削除するには、ロトブラシエフェクトとエッジを調整エフェクトのインスタンスを削除します。

スパン内の別のフレームに移動すると、スパン内のその他のフレームのストローク情報がそのフレームにどのような影響を与えるかが計算されます。計算中は、情報パネルに「ロトブラシを生成しています」というメッセージが表示されます。この情報はキャッシュされ、フレームを移動するたびに生成が発生することはなくなります。スパン内の緑色のバーは、情報がキャッシュされたフレームを示しています。編集/キャッシュの消去/イメージキャッシュを選択すると、ロトブラシとエッジを調整キャッシュが消去されます。

  • ロトブラシツールで前景オブジェクトを明確にするためにストロークを描画する場合は、オブジェクトの形状の中心に沿ってストロークの描画を開始します。例えば、腕の輪郭に沿ってではなく、骨格に沿ってストロークを描画します。境界線を手動で正確に定義する必要のあった従来のロトスコーピングとは異なり、ロトブラシツールでは代表的な領域を定義するだけで機能します。After Effects は、これらの領域から推定して境界を判断します。正確にセグメント化するために境界に沿ってストロークを描画する前に、オブジェクトの中心に前景ストロークを描画して、境界の反対側に大まかな背景ストロークをいくつか描画してください。

  • 間違った領域にロトブラシストロークまたはエッジを調整ストロークを描画した場合は、そのストロークを取り消してくださいただし、After Effects がロトブラシストロークを誤って解釈し、イメージの余計な部分を対象に含めたり、イメージの必要な部分を対象から外したりした場合は、取り消さないでください。対象に含めるストロークまたは対象から外すストロークを追加で描画することで、ロトブラシを学習させることができます。

  • ロトブラシツールまたはエッジを調整ツールを使用する際は、解像度をフル画質に設定した状態で操作してください。適応解像度」のような高速プレビューモードは、解像度を切り替えたときにセグメントと透明度の情報を全面的に再計算する必要があるため、これらのツールには適しません。したがって、ロトブラシストロークまたはエッジを調整ストロークを描画するときは、高速プレビューモードをオフにします。コンポジションパネルとレイヤーパネルの両方で高速プレビュー設定が共有されます。

  • レイヤーのソースとなったフッテージアイテムのフレームレートに合うようにフレームレートを設定したコンポジションで、ロトブラシツールおよびエッジを調整ツールを使用します。コンポジションのフレームレートがレイヤーのソースフッテージアイテムのフレームレートと一致しない場合、コンポジションパネルのフレームの下部に警告バナーが表示されます。

  • ロトブラシとエッジを調整エフェクトを使用してできる限りの操作を完了したら、アルファチャンネルでのペイントなど、After Effects のその他の合成機能を使用して、マットをさらに調整できます。

ロトブラシとエッジを調整ワークフロー

  1. ロトブラシツールまたはエッジを調整ツールに切り替えるには、Alt + W キー(Windows)または Option + W キー(Mac OS)を押します。

    注意:選択すると、Alt + W キー(Windows)または Option + W キー(Mac OS)を押して、これらのツールを切り替えることができます。

  2. レイヤーパネルで、レイヤーを開きます。

    注意:

    ロトブラシツールまたはエッジを調整ツールがアクティブな場合、タイムラインパネルまたはコンポジションパネルでレイヤーをダブルクリックすると、デフォルトでレイヤーパネルが開きます。「一般設定」の下の「ペイントツール、ロトブラシツール、エッジを調整ツールをダブルクリックしたときにレイヤーパネルを開く」オプションをオフにします。

  3. レイヤーパネルでムービーをプレビューすると、前景オブジェクトが一番多いフレームがどれかわかります。また、前景と背景が一番はっきり分離しているフレームがどれかもわかります。

    最初にストロークを描画したフレームがベースフレームになります(ロトブラシストローク、スパンおよびベースフレームを参照)。

  4. レイヤーパネルでドラッグして、背景から切り離すオブジェクトに前景ストロークを描画します。前景ストロークを描画するときは、ロトブラシツールのポインターが、緑色の丸で囲まれたプラス記号で表示されます。

    注意:

    ストロークはオブジェクトの端ではなく中心に描画するようにしてください(ロトブラシツールの処理に関するヒントを参照)。

    ストロークを描画して前景を選択
    ストロークを描画して前景を選択

    アルファ境界線ビューモードで前景オブジェクトの周囲に表示されるマゼンタのアウトラインは、セグメント境界です。前景と背景のおおよその境界を表す線です。他のビューでもセグメントを表示できます(レイヤーパネルの表示オプションを参照)。

  5. Alt キーを押しながらドラッグ(Windows)または Option キーを押しながらドラッグ(Mac OS)して、背景として定義する領域に背景ストロークを描画します。背景ストロークを描画するときは、ロトブラシツールのポインターが、赤い丸で囲まれたマイナス記号で表示されます。

    背景ストロークを描画して領域を除外
    背景ストロークを描画して領域を除外

  6. セグメントができる限り正確に完全になるまで、前景ストロークと背景ストロークをベースフレームに描画します。ベースフレームのセグメントはできる限り正確に作成する必要があります。これは、他のフレームのセグメントが、ベースフレームのセグメントを元にするからです。

    セグメント境界が、目的のエッジから数ピクセル以内に収まるようにします。当初のセグメントをより正確に調整するために、「ぼかし」や「コントラスト」などのロトブラシおよびエッジを調整エフェクトのプロパティを変更できます(ロトブラシとマットを調整、ハードマットを調整、およびソフトマットを調整エフェクトを参照)。

    注意:

    ストロークが細くなるように、ロトブラシツールのチップのサイズを変更できます。作業の最初の段階では太いストロークが適していますが、細かさが要求される段階では細いストロークが実用的です(ロトブラシストローク、スパンおよびベースフレームを参照)。

  7. Page Down キーまたは 2 キーを押して、フレームを 1 つ先に進めます。

    After Effects では、ベースフレームから現在のフレームに情報が伝播される際に、セグメント境界を判断できるように、モーショントラッキングやオプティカルフローなどの各種技法が使用されます。

  8. 現在のフレーム用に After Effects によって計算されたセグメント境界が、目的の境界と異なる場合は、補正ストロークを作成して、前景と背景を After Effects に示してください。必要に応じて、前景ストロークと背景ストロークを描画してセグメントを補正します。補正ストロークは、ベースフレームから端にあるフレームに向かって伝播されます。

    注意:「ロトブラシ生成」プロパティグループでプロパティを変更して、After Effects で前のフレームから現在のフレームに向かってセグメント情報が伝播される方法を変更することもできます(ロトブラシとマットを調整、ハードマットを調整、およびソフトマットを調整エフェクトを参照)。

  9. セグメント化するデュレーション全体のセグメント境界を作成し終わるまで、フレームを 1 つずつ移動しながら、補正ストロークを作成します。

  10. ロトブラシストロークを描画した場合、「ロトブラシとエッジを調整エフェクト」プロパティで「ロトブラシマットを微調整」オプションが有効になります。必要に応じて、「ロトブラシマット」プロパティグループ内のプロパティを変更します。(ロトブラシとマットを調整、ハードマットを調整、およびソフトマットを調整エフェクトを参照)。

  11. ベースフレームに戻り、エッジを調整ツールに切り替えます。部分的に透明にする必要のある領域にエッジを調整ストロークを描画します。マゼンタの線で示されたマットのエッジに沿うか、またいでストロークを描画します。エッジを調整ストロークを描画するときは、エッジを調整ツールのポインターが、青の丸で囲まれたプラス記号で表示されます。最初のエッジを調整ストロークにより、表示をエッジ X 線を調整表示モードに変更します。詳しくは、レイヤーパネルの表示オプションを参照してください。

    ベースフレームの調整ストロークはできる限り正確に作成し、前景と背景が混在しているすべての領域をカバーする必要があります。これは、他のフレームの調整が、ベースフレームに定義された最初の調整領域を元にするからです。

    エッジを調整ストロークを描画して、部分的に透明な領域をマークする
    エッジを調整ストロークを描画して、部分的に透明な領域をマークする

  12. 調整ができる限り正確で完全になるまで、エッジを調整ツールと他のフレームを繰り返し使用します。Alt/Option を押して、エッジを調整ストロークを消去します。

  13. エッジを調整ブラシを使用した場合、「ロトブラシとエッジを調整エフェクト」プロパティで「エッジマットを調整を微調整」オプションがオンになります。必要に応じて、「エッジマットを調整」プロパティグループ内のプロパティを変更します。 (ロトブラシとマットを調整、ハードマットを調整、およびソフトマットを調整エフェクトを参照)。

作業が完了したら、レイヤーパネルの右下にあるフリーズボタンをクリックして、ロトブラシとエッジを調整の生成情報をキャッシュ、ロックまたは保存します(ロトブラシセグメンテーションのフリーズ(キャッシュ、ロック、保存)を参照)。

エキスパートから:エッジツールを調整

エキスパートから:エッジツールを調整
Josh Weiss

ロトブラシセグメンテーションのフリーズ(キャッシュ、ロック、保存)

レイヤーパネルの表示メニューがロトブラシとエッジを調整に設定されている場合、レイヤーパネルの右下隅にフリーズボタンが表示されます。コンポジションワークエリア内のレイヤーに存在するロトブラシとエッジを調整のすべてのスパンを対象にセグメントをキャッシュしロックするには、このボタンをクリックします。この操作を行うと、マットが維持され、プロジェクトとともに保存されます。これにより、プロジェクトを再度開くか変更したときに、ロトブラシとエッジを調整エフェクトがセグメントを再反映しなくなります。

「フリーズ」ボタンをクリックしたときに、After Effects が既にセグメント情報をフレーム用に計算している場合は、この情報がキャッシュされます。 ロトブラシとエッジを調整のスパン内のフレーム用にセグメントがまだ計算されていない場合、After Effects はフリーズする前に、セグメントを計算する必要があります。

レイヤーパネルのロトブラシとエッジを調整のスパンビューでは、セグメント情報がフリーズされた(キャッシュされロックされた)フレームは青いバーで現されます。

注意:

ダイアログボックスの「停止」をクリックすると、After Effects はキャッシュにフレームを追加するのを停止しますが、ロトブラシとエッジを調整セグメントは、「停止」をクリックした時点までセグメント情報がキャッシュされた状態でロックされたままになります。

ロトブラシとエッジを調整セグメントのフリーズを解除するには、フリーズボタンを再度クリックします。

ロトブラシとエッジを調整セグメントがフリーズしているときに、フリーズボタンにポインターを合わせると、キャッシュされた情報の作成日時に関するツールヒントが表示されます。

ロトブラシとエッジを調整セグメントがフリーズしている場合、ロトブラシツールとエッジを調整ツールのポインターに斜線が表示されます。これは、フリーズを解除するまで、新しいストロークが結果に反映されないことを示します。

キャッシュおよびロックされる情報は、ロトブラシとエッジを調整のストロークの結果と、ロトブラシとエッジを調整エフェクトの「ロトブラシ生成」プロパティグループ内のプロパティです。例えば、ロトブラシの新しいストロークを描画したり、「ロトブラシ生成」プロパティグループのプロパティを変更したりして、これらのアイテムを変更した場合でも、セグメントのフリーズを解除しない限り、ロトブラシとエッジを調整エフェクトの結果には影響を与えません。「ロトブラシマット」プロパティグループ内と「エッジマットを調整」プロパティグループ内のプロパティはフリーズされません。

フリーズされたロトブラシとマットを調整セグメント情報は、アプリケーションの実行中にキャッシュされてロックされ、キャッシュされた情報はプロジェクトとともに保存されます。

レイヤーパネルの表示オプション

レイヤーパネルでボタンをクリックするか、キーボードショートカットキーを使用して、レイヤーパネルのチャンネルを表示メニューから表示モードを選択することができます。レイヤーパネルの下部にあるコントロールを使用して、アルファ境界線やアルファオーバーレイモードで使用されいているオーバーレイの色と不透明度を変更できます。

エッジ X 線を調整

エッジを調整ストロークによって X 線として作成された部分的に透明な領域を表示します。(Alt + X キーまたは Option + X キー)。X 線表示で表示されていないロトブラシとエッジを調整パラメーター(たとえば、エッジのガタつきを軽減)を変更する場合、変更の結果を確認できるように、表示が前の表示に戻ります。

アルファ

レイヤーのアルファチャンネルを表示します(Alt + 4 キー(Windows)または Option + 4 キー(Mac OS)。

アルファ境界線

前景と背景を変えずに、セグメントの境界を色付きのアウトラインとして示してソースレイヤーを表示します(Alt + 5 キー(Windows)または Option + 5 キー(Mac OS)。

アルファオーバーレイ

前景を変えずに、背景を単色で塗りつぶしてソースレイヤーを表示します(Alt + 6 キー(Windows)または Option + 6 キー(Mac OS))。

注意:

レイヤーパネルの表示メニューをロトブラシツールとエッジを調整ツール以外の項目に変更すると、エッジ X 線を調整、アルファ境界線、およびアルファオーバーレイの表示モードがオフになります。

ハードマットを調整エフェクトとソフトマットを調整エフェクト

ハードマットを調整エフェクトとソフトマットを調整エフェクトを使用して、マスクやカラーキーなどの従来の方法のいずれかを使用して作成したマットを微調整します。これらのエフェクトのプロパティとコントロールは、ロトブラシとエッジを調整エフェクトのプロパティとコントロールに似ています。

ハードマットを調整

ハードマットを調整エフェクトを使用すると、既存のハードエッジアルファチャンネルのエッジが向上します。ハードマットを調整エフェクトは After Effects CS5 ~ CS6 のマットを調整エフェクトの更新されたバージョンです。

ソフトマットを調整

新しいソフトマットを調整エフェクトを使用すると、、ソフトマットを定義できます。このエフェクトは、さらに詳細なエッジと透明な領域を自動的に計算する追加処理を使用します。

ロトブラシとエッジを調整、ハードマットを調整、およびソフトマットを調整エフェクト参照

「ロトブラシ生成」プロパティグループのロトブラシとエッジを調整エフェクトのプロパティは、前景と背景間のセグメントと、スパン内の連続するフレームでセグメント情報がどのように使用されるかに影響を与えます。ロトブラシエフェクトとエッジを調整のその他のプロパティは、初期セグメントに基づいて生成されたマットに影響を与えます。ハードマットを調整エフェクトはロトブラシマットと似ていますが、「モーションブラーを使用」プロパティや「エッジカラーを除去」プロパティなどのオプションが追加されています。ソフトマットを調整エフェクトはエッジマットを調整と似ていますが、「モーションブラーを使用」プロパティや「エッジカラーを除去」プロパティなどのオプションが追加されています。

プロパティ

説明

ロトブラシ生成

「ロトブラシ生成」プロパティグループのプロパティ(「検索領域を表示」を除く)は、ロトブラシのすべての計算に影響を与えます。これらのプロパティを変更した場合は、ベースフレームからセグメント情報を再計算して生成する必要があります。また、ベースフレーム自体に対する結果は、これらのプロパティに対する変更の影響を受けません。このため、変更結果を確認できるように、時間インジケーターがベースフレームから 1 フレームまたは 2 フレーム離れた位置にあるときにこれらのプロパティを変更することをお勧めします。

検索の半径

After Effects がフレーム間で一致するピクセルを探すときに検索する領域の半径です。モーションのしきい値とモーションを減衰プロパティを使用して、モーションの異なる領域にどのように検索半径を適合させるかを変更することができます。検索の半径が小さすぎると、一部のモーションが失われることがあります。また、検索の半径が大きすぎると、無関係なモーションが検出されることがあります。

モーションのしきい値とモーションを減衰

これらのプロパティは、どのように検索領域がモーションに基づいて制約されるかを制御します。「モーションのしきい値」を変更して、下回った場合にモーションなしとみなされるモーションレベルを設定します。検索領域はゼロに縮小されます。「モーションを減衰」は、モーションがあるとみなされる残りの領域に影響を与えます。「モーションを減衰」の値を大きくすると、検索領域が狭められ、動きが遅い領域の方が動きの速い領域よりも狭められます。モーションが少ない領域で検索領域を制約することで、これらの領域でのエッジのガタつきを軽減することができます。検索領域を制約しすぎると、自動境界線検出がオブジェクトのエッジから外れるようになります。

検索領域を表示

検索領域を黄色、前景を明るいグレースケールイメージ、背景を暗いグレースケールイメージで表示します。このプロパティの値は、ロトブラシとエッジを調整エフェクトの操作の途中段階だけではなく、ロトブラシエフェクトのレンダリング出力にも影響を与えます。 主に、「検索の半径」、「モーションのしきい値」、「モーションを減衰」の値を取得するのに使用します。

エッジの検出

前景と背景間のエッジを決定するときに、セグメントの境界を現在のフレームのみで計算するか、前のフレームに基づいてセグメントを計算するかを選択します。バランスオプションは、現在のフレームと周囲のフレームを同等に考慮します。背景と同じ色の前景オブジェクトでは、通常、予測されるエッジを優先を使用することをお勧めします。

別のカラー予測を使用

エフェクトが前景と背景を判断するプロセスがわずかに変わります。これを確認するとセグメント化に役立つ場合があります。

前景と背景を反転

セグメント化段階で前景ストロークとして扱っているストロークと背景ストロークとして扱っているストロークを反転します。

ロトブラシマットを微調整

 

ロトブラシマットの微調整を有効または無効にします。このような制御は、前景と背景のストロークによって定義されたセグメントの境界を調整するために使用されます。

ロトブラシマット

ロトブラシマットグループのプロパティはロトブラシマットに影響し、前景と背景のストロークによって定義されたセグメントの境界を調整するために使用されます。エッジを調整ツールでマークされた領域は、このグループのプロパティによる影響を受けません。

ぼかし

この値を大きくすると、エッジに沿ってスムージングが適用され、セグメントの境界の曲線部分のシャープさが軽減されます。

コントラスト

セグメントの境界のコントラストです。このプロパティは「ぼかし」の値が 0 の場合は機能しません。「ぼかし」プロパティとは異なり、「コントラスト」はエッジ全体に適用されます。

エッジをシフト

「ぼかし」プロパティの値に相対的なマットの拡大量です。「マットチョーク」エフェクトの「チョーク」プロパティとほぼ同じ結果を得られますが、値の範囲は -127 ~ 127%ではなく -100 ~ 100%です。

エッジのガタつきを軽減

フレーム間でのエッジの不規則な変化を低減する場合は、このプロパティの値を大きくします。このプロパティは、フレーム間でマットエッジが不規則に動かないようにするために隣接するフレームで加重平均を実行したときの、現在のフレームに対する影響を決定します。エッジのガタつきを軽減」の値が大きい場合、ガタつきの軽減が強くなり、現在のフレームは少ないとみなされます。「エッジのガタつきを軽減」の値が小さい場合、ガタつきの軽減が弱くなり、現在のフレームは多いとみなされます。「エッジのガタつきを軽減」の値が 0 の場合、現在のフレームのみがマット調整対象としてみなされます。

ヒント:前景オブジェクトが移動していなくても、マットのエッジが移動して変わっている場合は、「エッジのガタつきを軽減」プロパティの値を大きくします。

前景オブジェクトが移動していても、マットのエッジが移動していない場合は、「エッジのガタつきを軽減」プロパティの値を小さくします。

エッジを調整のレンダリング

エフェクト全体の結果がレンダリングされるかどうかを指定します。無効にすると、エッジを調整による結果が除外され、ロトブラシの結果のみがレンダリングされます。

エッジ半径をベース調整

各ベースフレームへのエッジを調整ツールでの手描きのストロークのような均等幅の帯をセグメント全体の境界に沿って追加します。この値は、ストロークの幅によって決まります。

ゼロ以外の「エッジ半径をベース調整」の値を使用する場合、以前にロトブラシストロークのみによって定義されたエッジがエッジを調整ストロークを使用して描画されたかのようになります。

エッジマットを調整を微調整

エッジマットを調整のプロパティグループを有効または無効にします。これらの制御はエッジを調整パラメーターを制御するために使用されます。

エッジマットを調整

このグループのプロパティは、エッジを調整プロパティを指定します。このプロパティはレイヤー全体には影響せず、エッジを調整ストロークによって定義された領域のみに影響します。

スムーズ

アルファ境界を滑らかにし、境界をまたぐ半透明の詳細を保持します。

ぼかし

調整された領域のアルファチャンネルをぼかします。

コントラスト

調整された領域のアルファチャンネルのコントラストです。

エッジをシフト

「ぼかし」プロパティの値に相対的なマットの拡大量です。「マットチョーク」エフェクトの「チョーク」プロパティとほぼ同じ結果を得られますが、値の範囲は -127 ~ 127%ではなく -100 ~ 100%です。

エッジのガタつきを軽減

エッジのガタつきを軽減の有効化と無効化。詳細またはスムーザー(低速)を選択します。

エッジのガタつきを軽減

フレーム間でのエッジの不規則な変化を低減する場合は、このプロパティの値を大きくします。「詳細」の場合は最大 100%、「スムーザー(低速)」の場合は最大 400%。

モーションブラーを使用

マットにモーションブラーを適用してレンダリングする場合は、このオプションを選択します。高品質オプションを選択すると処理が遅くなりますが、クリーンなエッジが生成されます。コンポジション設定のモーションブラーの場合と同様に、サンプル数やシャッター角度も調整できます 

エッジカラーを除去

エッジピクセルのカラーを除去する(クリーニングする)場合は、このオプションを選択します。背景色が前景ピクセルから除去され、これによりハローや、モーションブラーが適用された前景オブジェクトに背景色が混入するのを修正できます。除去の強さは、除去量によって決まります。

除去量

「エッジカラーを除去」の強度を指定します。

滑らかさを拡張

エッジのガタつきを軽減が 0 を超える値になっていて、エッジカラーを除去が選択されている場合にのみ機能します。エッジのガタつきを軽減するために移動したエッジは消去されます。

除去する半径を増加

エッジカラーのクリーニングと、ぼかし、モーションブラー、拡張除去に対応するあらゆるクリーニングの半径値の増分量(ピクセル単位)です。

除去マップを表示

エッジカラーの除去によってクリーニングされるピクセルを表示します(マップ上の白のピクセル)。

プロパティ

説明

ぼかし

この値を大きくすると、エッジに沿ってスムージングが適用され、マットの曲線部分のシャープさが軽減されます。

コントラスト

マットのコントラストを指定します。このプロパティは「ぼかし」の値が 0 の場合は機能しません。「ぼかし」プロパティとは異なり、「コントラスト」はエッジ全体に適用されます。

エッジをシフト

「ぼかし」プロパティの値に相対的なマットの拡大量です。「マットチョーク」エフェクトの「チョーク」プロパティとほぼ同じ結果を得られますが、値の範囲は -127 ~ 127%ではなく -100 ~ 100%です。

エッジのガタつきを軽減

フレーム間でのエッジの不規則な変化を低減する場合は、このプロパティの値を大きくします。このプロパティは、フレーム間でマットエッジが不規則に動かないようにするために隣接するフレームで加重平均を実行したときの、現在のフレームに対する影響を決定します。エッジのガタつきを軽減」の値が大きい場合、ガタつきの軽減が強くなり、現在のフレームは少ないとみなされます。「エッジのガタつきを軽減」の値が小さい場合、ガタつきの軽減が弱くなり、現在のフレームは多いとみなされます。「エッジのガタつきを軽減」の値が 0 の場合、現在のフレームのみがマット調整対象としてみなされます。

ヒント:前景オブジェクトが移動していなくても、マットのエッジが移動して変わっている場合は、「エッジのガタつきを軽減」プロパティの値を大きくします。

前景オブジェクトが移動していても、マットのエッジが移動していない場合は、「エッジのガタつきを軽減」プロパティの値を小さくします。

モーションブラーを使用

マットにモーションブラーを適用してレンダリングする場合は、このオプションを選択します。高品質オプションを選択すると処理が遅くなりますが、クリーンなエッジが生成されます。コンポジション設定のモーションブラーの場合と同様に、サンプル数やシャッター角度も調整できます。

ハードマットを調整エフェクトでモーションブラーが必要な場合はこのオプションをオンにする必要があります。

エッジカラーを除去

エッジピクセルのカラーを除去する(クリーニングする)場合は、このオプションを選択します。背景色が前景ピクセルから除去され、これによりハローや、モーションブラーが適用された前景オブジェクトに背景色が混入するのを修正できます。除去の強さは、除去量によって決まります。

除去量

除去の強度を指定します。

滑らかさを拡張

エッジのガタつきを軽減が 0 を超える値になっていて、エッジカラーを除去が選択されている場合にのみ機能します。エッジのガタつきを軽減するために移動したエッジは消去されます。

除去する半径を増加

エッジカラーのクリーニングと、ぼかし、モーションブラー、拡張除去に対応するあらゆるクリーニングの半径値の増分量(ピクセル単位)です。

除去マップを表示

エッジカラーの除去によってクリーニングされるピクセルを表示します(マップ上の白のピクセル)。

プロパティ

説明

エッジ詳細を計算

エッジ領域内の詳細を抽出し、半透明のエッジを計算します。

追加のエッジ半径

各ベースフレームへのエッジを調整ツールでの手描きのストロークのような均等幅の帯を微調整全体の境界に沿って追加します。この値は、ストロークの幅によって決まります。

エッジ領域を表示

エッジ領域を黄色、前景を明るいグレースケールイメージ、背景を暗いグレースケールイメージで表示します。

スムーズ

アルファ境界を滑らかにし、境界をまたぐ半透明の詳細を保持します。

ぼかし

調整された領域のアルファチャンネルをぼかします。

コントラスト

調整された領域のアルファチャンネルのコントラストです。

エッジをシフト

「ぼかし」プロパティの値に相対的なマットの拡大量です。「マットチョーク」エフェクトの「チョーク」プロパティとほぼ同じ結果を得られますが、値の範囲は -127 ~ 127%ではなく -100 ~ 100%です。

エッジのガタつきを軽減

エッジのガタつきを軽減の有効化と無効化。詳細またはスムーザー(低速)を選択します。

エッジのガタつきを軽減

フレーム間でのエッジの不規則な変化を低減する場合は、このプロパティの値を大きくします。「詳細」の場合は最大 100%、「スムーザー(低速)」の場合は最大 400%。

他のモーションブラー

マットにモーションブラーを適用してレンダリングする場合は、このオプションを選択します。高品質オプションを選択すると処理が遅くなりますが、クリーンなエッジが生成されます。コンポジション設定のモーションブラーの場合と同様に、サンプル数やシャッター角度も調整できます。

ソフトマットを調整エフェクトでは、ソース画像のモーションブラーが既に保持されている場合、フッテージ内よりも多くのモーションブラーが必要な場合にのみこのオプションが必要です。

エッジカラーを除去

エッジピクセルのカラーを除去する(クリーニングする)場合は、このオプションを選択します。背景色が前景ピクセルから除去され、これによりハローや、モーションブラーが適用された前景オブジェクトに背景色が混入するのを修正できます。除去の強さは、除去量によって決まります。

除去量

除去の強度を指定します。

滑らかさを拡張

エッジのガタつきを軽減が 0 を超える値になっていて、エッジカラーを除去が選択されている場合にのみ機能します。エッジのガタつきを軽減するために移動したエッジは消去されます。

除去する半径を増加

エッジカラーのクリーニングと、ぼかし、モーションブラー、拡張除去に対応するあらゆるクリーニングの半径値の増分量(ピクセル単位)です。

除去マップを表示

エッジカラーの除去によってクリーニングされるピクセルを表示します(マップ上の白のピクセル)。

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