概要

Premiere Pro と Adobe Media Encoder の新しいメディア管理機能では、取り込みプロセスでのファイルの処理のコントロールが大幅に改善され、サイズの大きいメディアファイルで作業する際の柔軟性が向上しました。メディアを読み込む際にマシン上の指定の場所にメディアをコピーするよう Premiere Pro を設定できます。また、バックグラウンドでメディアをコピーしながら即座に編集を開始するよう設定することも可能です。ワークフローがトランスコードを必要とする場合は、Premiere Pro または Adobe Media Encoder でこのステップを処理するよう設定できます。

Premiere Pro のこのリリースではまた、RED Weapon カメラの 6K および 8K のファイルなど、これまで以上に多くのネイティブ形式をサポートします。操作するメディアが、ご使用のコンピューターシステムで管理できる範囲を超えている場合があります。たとえば、軽量のポータブルデバイスで作業したい場合、取り込みでプロキシを生成して自動的にそれらをネイティブのフル解像度メディアに関連付けることが可能になりました。1 クリックでフル解像度クリップとプロキシクリップを切り替えられます。

インジェスト設定とメディアブラウザー

Premiere Pro メディアブラウザーパネルで、バックグラウンドで自動的にメディアを取り込みながら、編集を開始きます。 

メディアブラウザーパネルの「取り込み」チェックボックスで、自動取り込み動作のオン/オフを切り替えます。その横の「設定」ボタンを押すとプロジェクト設定ダイアログボックスが開き、取り込み設定を調整できます。プロジェクト設定ダイアログボックスの同様の「取り込み」チェックボックスは、メディアブラウザーパネルの設定との同期が保持されます。切り替え時に、ファイルがプロジェクトに読み込まれるときに自動的に開始する操作を次の 4 つから 1 つ選択できます。バックグラウンドで取り込みプロセスが完了する間に編集を続行できます。

コピー 

メディアを現状のまま、新規の場所にコピーできます。例えば、このオプションは通常、 リムーバブルメディアからローカルハードドライブへカメラフッテージを転送するために使用されます。転送パスはインジェスト設定で利用できる「保存先」オプションで指定されます。メディアがコピーされた後、プロジェクトのクリップはファイルのこれらのコピーをポイントします。

トランスコード

メディアを新規場所で新規形式にトランスコードできます。例えば、このオプションは通常、元のカメラフッテージを、ポストプロダクション設備内で使用される特定の形式にトランスコードするために使用されます。ファイルパスは「設定」の「プライマリ保存先」オプションで指定され、形式は選択したプリセットで指定されます。メディアがトランスコードされた後、プロジェクトのクリップはファイルのこれらのトランスコードされたコピーをポイントします。 

プロキシを作成 

このオプションを使用してプロキシを作成し、メディアに接続します。例えば、このオプションは、編集時のパフォーマンス向上のため低解像度のクリップを作成するために使用されます。これは最終出力時に元のフル解像度ファイルに切り替え可能です。プロキシが生成されるファイルパスは設定の「プロキシ保存先」オプションで指定され、形式は選択したプリセットで指定されます。プロキシは生成された後、自動的にプロジェクトのクリップに接続されます。

プロキシをコピーして作成

このオプションは上に示すとおり、メディアをコピーしてそのプロキシを作成します。 

読み込みプリセットのサポート

4 つのオプションにはすべてデフォルトのプリセットのセットがあり、これには「プロジェクトファイルと同じ」に設定されたファイル保存先が含まれます。また、カスタムの保存先や、ご使用の Creative Cloud ファイルフォルダーも選択でき、ファイルは自動的にクラウドに同期されます。Adobe Media Encoder を使用して独自の「取り込み」プリセットを作成することも可能です。

概要情報

この概要では保存先のパス、使用されるプリセット、プリセットの詳細についての詳細情報を提供します。

具体的なヒントとワークフロー

  • 提供されたプロキシプリセットは特定の標準フレームサイズのソースと互換性があります。インジェスト設定ダイアログボックスの「概要」セクションを参照し、互換性のあるソースフレームサイズを確認してください。その他のフレームサイズについては、フレーム寸法が均一に分割可能な独自の取り込みプリセットを作成します。例えば、4K 3840x2160 のソースクリップでは、Adobe Media Encoder で 960x540 のフレームサイズにレンダーする取り込みプリセットを作成する必要があります。その後で、その取り込みプリセットを Premiere Pro 取り込み設定ダイアログボックスに読み込みます。次のセクションで、独自の取り込みプリセットの作成方法をご覧ください。 
  • Adobe Media Encoder で取り込みプリセットを作成する場合、フレームサイズとフレームレートを「ソースの一致」としてマークすると、トランスコードプリセットとして分類されます。フレームサイズまたはフレームレートのいずれかが「ソースの一致」としてマークされていない場合、プリセットはプロキシ生成のためのプロキシプリセットとして分類されます。 
  • インジェスト設定を使用してこれらのソースをコピーするときは、ソースカメラフォルダー構造が、一意の名前が付けられた親フォルダー内に配置されていることを確認します。一意の名前が付けられた親フォルダーを持つ権限がないカメラカードから直接取り込む(コピーする)場合は、必ず、各カメラカードに一意の保存先フォルダーを指定します。これらのガイドラインに従わない場合、カメラフォルダー構造メディアを保存先にコピーする際に競合が起き、その結果、取り込みが失敗したり、ファイルが上書きされます(データ損失につながります)。
  • プロキシをコピーして作成の操作中、プロキシファイルは元の高解像度メディアから(コピーされるメディアではなく)生成されます。そのため、ソースメディアをシステムから切り離す前に、進行状況パネルをモニターして、コピーとプロキシのジョブが両方とも完了したことを確認してください。取り込み操作は再生中はすべて停止します。

取り込みプリセットの作成

取り込みおよびプロキシワークフローのカスタムプリセットを作成して使用できます。取り込みおよびプロキシは、Adobe Media Encoder で作成した取り込みプリセットでのみ動作します。

新規取り込みプリセットの作成方法

1. Adobe Media Encoder を起動し、ビデオコーデックやフレームサイズなど、希望する出力設定で新規 Adobe Media Encoderプリセットを作成します。このステップはオプションで、ビルトインの Adobe Media Encoder プリセットの対象ではない特定の形式と出力設定がある場合に使用します。Adobe Media Encoder プリセットのオーディオ設定は、取り込みを介してプロキシをトランスコードまたは作成する際には無視されます。

2. Adobe Media Encoder のプリセットブラウザーで、プラス記号(+)をクリックして「インジェストプリセットを作成」を選択するか、プリセット/インジェストプリセットを作成の順に選択します。このステップによって、インジェストプリセット設定ダイアログボックスが開きます。

3. 「プリセット名」の下にプリセットの名前を入力します。「コメント」の下に、その他の必要な情報があれば追加します。

4. 取り込んだフッテージをディスクの新規の場所にコピーするには(または外部メディアからローカルハードディスクにファイルを移動するには)、「転送」オプションを有効にします。次に、保存先ドロップダウンメニューから新規ファイルの配置場所を選択します。「確認」を有効にしてコピーされたファイルを確認することを選択して、確認ドロップダウンメニューで確認のタイプを選択できます。

注意: コピーが取り込みプリセットで有効になっている場合、プリセットは「コピー」および「プロキシのコピーと作成」オプションにある Premiere Pro のインジェスト設定ダイアログで利用可能になり、「トランスコード」および「プロキシを作成」オプションでは利用できません。

5. フッテージを Premiere Pro プロジェクトに取り込む際にプロキシをトランスコードまたは作成するには、「ファイルを保存先にトランスコード」オプションを有効にします。次に、保存先ドロップダウンメニューで新規ファイルの配置場所を選択します。その後、形式ドロップダウンメニューで出力タイプを選択できます。利用可能なエンコーディングプリセットのリストが、プリセットドロップダウンメニューに表示されます。これには作成したカスタムエンコーダープリセットがすべて含まれます。

注意:  取り込みプリセットで「ファイルを保存先にトランスコード」が有効になっている場合、プリセットは「トランスコード」および「プロキシの作成」オプションにある Premiere Pro のインジェスト設定設定ダイアログボックスで有効になります。「コピー」および「プロキシのコピーと作成」オプションでは利用できません。

6. 取り込みプリセットダイアログボックスのすべてのセクションが完了したら、「OK」を押して Adobe Media Encoder に保存します。

7. Premiere Pro の取り込み設定またはプロキシを作成ダイアログボックスで新規に作成した取り込みプリセットを使用するには、Adobe Media Encoder からディスクにプリセットを書き出します。これを行うには、Adobe Media Encoder プリセットブラウザーで希望するプリセットを右クリック(WIN)または Ctrl を押しながらクリック(Mac OS)して、「プリセットの書き出し」を選択します。.epr ファイル用にディスクの場所を選択します。また、Adobe Media Encoder プリセットブラウザーでプリセットを選択し、プリセット/書き出しの順に選択することも可能です。

ファイルメタデータとファイルの名前変更を使用するには

トランスコードされたファイルや新規プロキシにファイルメタデータを追加できます。また、コピーまたはトランスコードを行う際に取り出しのファイル名を変更できます(プロキシのファイル名は常にソースファイルから引き継がれます)。名前変更はカメラ形式のファイル(例えば P2 フォルダー構造)では機能しません。

ファイルメタデータの追加

1. 取り込みプリセットを作成する際に、チェックボックスをクリックして「ファイルメタデータを追加」を有効にします。右側のドロップダウンメニューで、「新規のスタイ」を選択します。 

2. 「+」記号をクリックすると、メタデータのキーと値がペアになります。プラス記号(+)をクリックして、他にもキーと値のペアを追加できます。

3. ペアを追加し終えたら、「保存」ボタンを押してメタデータプリセットを保存します。ダイアログボックスが表示され、プリセットの名前を尋ねられます。名前を入力して保存します。

ファイルの名前変更の追加アクション

1. 取り込みプリセットを作成する際、チェックボックスをクリックして「ファイルの名前変更の追加」を有効にします。右側のドロップダウンメニューで、「新規プリセット」を選択します。 

2. 「+」記号をクリックし、追加したい名前変更アクションのタイプを選択します。プラス(+)記号をクリックすると、他の名前変更アクションを追加できます。

3. 名前変更アクションを追加したら、「保存」ボタンを押して名前変更プリセットを保存します。プリセットの名前を尋ねるダイアログボックスが表示されたら名前を入力して保存します。

注意:ファイルメタデータとファイルの名前変更はプリセットとしてディスクに保存されます取り込みプリセットを新規コンピューターに移動する場合、メタデータおよび名前変更プリセットも移動する必要があります。ファイルメタデータとファイルの名前変更プリセットが新規コンピューターに移動されない場合は、プリセットは正常に機能しません。これを行うには、次の手順に従います。

a. 希望するメタデータまたは名前変更プリセットをドロップダウンから選択し、選択ドロップダウンの右にある 2 つめのドロップダウンを選択します。

b. 「名前を付けて保存」コマンドを選択し、ファイルメタデータまたはファイルの名前変更プリセットをディスク上の新規場所に保存します。

c. 新しいセカンダリコンピューターで取り込みプリセット設定ダイアログを開き、ファイルメタデータまたはファイルの名前変更ドロップダウンメニューを選択し、読み込みプリセットを選択します。

プロキシを作成

プロキシをプロジェクトパネルの項目から直接作成できます。プロジェクトパネルのコンテキストメニューから「プロキシの作成」を選択し、プロキシの作成ダイアログを開きます。パネルでプロキシを作成できる 1 つ以上の項目が選択されている場合、メニュー項目が有効になっています。Premiere Pro ではビデオがありキャプションがなく、ファイルが増大していない場合、マスタークリッププロジェクト項目にプロキシを作成できます。メディアはオンラインである必要があります。

プロキシの作成ダイアログで、複数のビルトインプリセットの中から 1 つを選択して、高解像度のオリジナルをトランスコードしてプロキシを作成する際に使用できます。「インジェストのプリセットを追加」ボタンをクリックすることで、Adobe Media Encoder で作成したプリセットを追加できます。また、元のメディアの横にある「プロキシ」ディレクトリやカスタムの場所に、プロキシを作成するよう選択することも可能です。

プロキシを作成
プロキシを作成

プロキシを作成ダイアログボックスで「OK」をクリックすると、Premiere Pro に進行状況ダイアログボックスが表示され、Adobe Media Encoder に送信するプロキシ作成ジョブが準備されます。「キャンセル」を押すとプロセスが中止され、プロジェクトに変更は行われません。

ダイアログボックス
ダイアログボックス

進行状況ダイアログボックスが完了すると Adobe Media Encoder で、選択したプロキシ可能な各プロジェクト項目にプロキシジョブが作成され、オフラインプロキシが各プロジェクト項目に接続されます。Premiere Pro 進行状況パネルまたは Adobe Media Encoder で以下のジョブの進行状況をモニターできます。

Adobe Media Encoder のプロキシジョブ
Adobe Media Encoder のプロキシジョブ

キュー
キュー

ジョブが処理される間、Premiere Pro で対応する高解像度プロジェクト項目の操作を続行できます。メディア環境設定パネルで「プロキシを有効化」が有効になっている場合は、プロキシジョブが完了したら、Premiere Pro はタイムラインのプロキシビデオの表示に自動的に切り替わります。

Adobe Media Encoder でプロキシジョブが処理される間、Premiere Pro は開いたままにする必要はありません。すべてのジョブが完了する前に Premiere Pro を終了すると、Premiere Pro が実行されていないときに作成されたプロキシは、Premiere Pro が起動されドキュメントが再度開かれたときに接続されます。

進行状況パネルとダイアログ

プロキシの取り込みと作成

プロキシのトランスコードまたは作成時には、Adobe Media Encoder のレンダリングが進行状況パネルに表示されます。ダイアログを表示するには、ウィンドウ/進行状況...の順に選択します。プロキシジョブのステータスと取り込みジョブのステータスには異なるエントリが表示されます。ステータスは「待機中...」、「完了」、「処理中」(または進行状況バー)、「キャンセルしました」があり、またはジョブが失敗した場合はエラーメッセージが表示されます。

プロジェクトパネルで既存のファイルからプロキシを作成する際は、「プロキシジョブの作成中」ダイアログが開いているときに、操作全体をキャンセルできます。

注意:  Adobe Media Encoder でプロキシをトランスコードまたは作成する際は、Premiere Pro への接続をキャンセルすることなくレンダーキューを一時停止したり再開したりでき、Premiere Pro と Adobe Media Encoder の間でプロキシの自動接続を続行できます。Adobe Media Encoder でレンダーキューを停止すると、プロキシと元のファイルの接続が失われ、自動プロキシ接続は行われません。Adobe Media Encoder のキューが停止すると、トランスコードまたはプロキシジョブをすべて作り直す必要があります。

プロキシを追加、最大解像度のメディアを再接続、プロキシの切り替え/有効化

次の 2 つのオプションは、プロキシまたはフル解像度メディアのの手動による接続に使用されます。次のオプションは、「プロキシを作成」ワークフロー以外でプロキシメディアを作成する場合に役立ちます(例えば、サードパーティソフトウェア、ハードウェア、またはその両方を介して作成されるメディア)。また、プロキシまたはフル解像度メディアをオフラインクリップに再接続する場合にも役立ちます。サポート対象のワークフローでは、フル解像度クリップ(例えば、1920x1080 1.0 PAR フル解像度および 960x540 1.0 PAR プロキシまたは 1440x1080 1.33 PAR プロキシ)で分けられる他のフレームサイズおよび PAR(ピクセル縦横比)の組み合わせのプロキシの接続を行えます。ただし、フィールディング、フレームレート、デュレーション、オーディオチャンネルなど、他のパラメーターが一致する必要があります。一致しないオーディオチャンネルがあると警告ダイアログが表示され、許可されません。ただし他のビデオパラメーターが一致しない場合ブロックはされず、問題として認識されます。

メディアサポート: 「プロキシを追加」および「最大解像度のメディアを再接続」オプションは、プロジェクトパネルのビデオのみ、A/V、オフラインクリップで利用可能です。その他のファイルタイプ(オーディオのみ、スチール、画像シーケンスなど)はサポートされません。プロジェクトパネルでクリップを右クリック(WIN)または Ctrl キーを押しながらクリック(Mac OS)し、プロキシ/プロキシを追加または最大解像度のメディアを再接続を選択します。キーボードショートカットダイアログボックスで、各オプションにショートカットを割り当てることができます。

  • 「プロキシを追加」はプロキシを追加ダイアログボックスを起動します。これはリンクメディアダイアログボックスと似ています。メディアブラウザーまたは OS ダイアログボックスのいずれかを選択し、プロキシをプロジェクトパネルのフル解像度クリップに接続できます。「プロキシを追加」には「取り消し」コマンドもあります。
  • 「最大解像度のメディアを再接続」は最大解像度のメディアを再接続ダイアログボックスを起動します。これは「プロキシを追加」ダイアログとほぼ同様ですが、フル解像度クリップには接続しません。このオプションを使用中は、選択したクリップがプロキシの位置に移動し、フル解像度メディアの再接続ダイアログで選択したクリップが新しいフル解像度クリップになります。プロキシがすでにクリップに接続されている場合は、プロキシクリップが維持され、フル解像度の部分のみ置き換わります。「最大解像度のメディアを再接続」は取り消せません。ただし「最大解像度のメディアを再接続」を使用して別のクリップを接続することは可能です。

注意: 「プロキシを追加」および「フル解像度メディアの再接続」オプションはサポート対象のクリップに対して常に有効です。クリップのフル解像度またはプロキシを変更する場合は、いずれかのオプションを再度選択し、別のクリップに接続します。

プロキシを有効にする/プロキシの切り替え:プロキシまたはフル解像度を表示するには、ソースモニタ―またはプログラムモニターの「プロキシの切り替え」ボタンを使用します。このボタンはボタンエディター(いずれかのモニターの右下にあるプラス記号(+))で利用でき、トランスポートコントロール領域に追加できます。この設定はグローバルマシン環境設定であるため、環境設定/メディア/プロキシを有効にするでも設定できます。これらのボタンと環境設定はリンクされているため、どちらかで設定すると、もう一方でも設定されます。「プロキシの切り替え」/「プロキシを有効にする」環境設定は、そのシステムで作成されたすべてのプロジェクトに適用されます。プロジェクトを別のシステムに移動する場合は、環境設定はプロジェクトではなく、そのシステムで設定された内容によって決定します。設定されると、ボタンが青に変わり、ソースとプログラムモニターでプロキシを表示していることが示されます。また、キーボードショートカットでプロキシの切り替えのショートカットを設定できます。

注意: 他のパネルでは、「プロキシの切り替え」/「プロキシを有効にする」の状態に基づきサムネールが自動アップデートされることはありません。その結果、サムネールが「プロキシの切り替え」/「プロキシを有効にする」の設定に従っていないことがありますが、これによって特定のパフォーマンスに関する問題が軽減されます。

プロキシ列:プロジェクトとメタデータパネルで、メタデータ表示/Premiere Pro プロジェクトメタデータを選択してプロキシ列を表示します。チェックボックスをクリックすると、プロキシ列がリストビューのパネルに追加されます。プロキシが接続されていない場合、列は空です。プロキシがクリップに接続されている場合は「接続済み」としてリストされ、環境にないかオフラインの接続済みプロキシは「オフライン」としてリストされます。

注意: メタデータパネルとプロジェクトパネルの列は、フル解像度クリップの情報のみをレポートします。プロキシクリップの情報を表示できる場所は 2 つあります。プロパティと情報パネルです。

プロパティ:プロキシが接続されたクリップでプロパティを表示すると、上部にはフル解像度クリップの情報が含まれ、その下にプロキシクリップの情報がリストされます。

情報パネル:プロキシが A/V クリップに接続されている場合、情報パネルにはフル解像度クリップ情報の下に基本的なビデオおよびオーディオの情報がリストされます。ただし、情報パネルはビデオのみのクリップのプロキシ情報はレポートしません。

注意: Premiere Pro のその他の領域はすべて、フル解像度の情報のみをレポートします。

オフラインと再リンク/再接続:リンクメディアダイアログは、プロキシの機能を制限するようにはアップデートされていません。リンクメディアダイアログでは、同じファイルのみを再リンクし、サポート対象ではない形式は回避するようにします(接続ダイアログボックスでは、選択がサポート対象の形式のみに制限されます)。フル解像度またはプロキシがオフラインかどうかに応じて、再リンクまたは再接続するオプションが少々異なります。

  • フル解像度:(プロジェクトが閉じているときにクリップがオフラインになった場合)プロジェクトを開くプロセスで、ユーザーはリンクメディアダイアログを自動的に受け取ります。これを使用してフル解像度クリップへの再リンクを行います。最大解像度のメディアを再接続ダイアログを使用したい場合、またはフル解像度のオフラインを維持したい場合は、「すべてオフライン」または「キャンセル」をクリックできます。プロジェクトが開いたら、コンテキストメニューに「リンクメディア」と「最大解像度のメディアを再接続」のオプションが表示されます。プロジェクトで作業中にフル解像度クリップがオフラインになると、リンクメディアダイアログボックスが表示されます。
  • プロキシ:(プロジェクトが閉じているときにクリップがオフラインになった場合)プロジェクトを開くプロセスで、ユーザーはリンクメディアダイアログを自動的に受けとり、それを使用してプロキシクリップを再リンクできます。プロキシを追加ダイアログを使用するか、プロキシをオフラインのままにするには、「すべてオフライン」または「キャンセル」をクリックできます。プロジェクトを再度開いたときにリンクメディアオプションを使用したい場合は、「キャンセル」ボタンを使用します。これは重要です。なぜなら、「オフライン」または「すべてオフライン」を選択してプロジェクトを保存すると、プロジェクトを閉じて再度開くときにリンクメディアダイアログボックスが表示されないからです。プロジェクトが開いたら、「プロキシを追加」オプションはコンテキストメニューにのみ表示されます(オフラインのプロキシのみのクリップのリンクメディアはグレー表示になります)。プロジェクトで作業中にプロキシクリップがオフラインになると、リンクメディアダイアログボックスは開きません。プロジェクトを閉じて再度開くと、リンクメディアダイアログボックスが起動します。リンクメディアダイアログボックスはプロキシのファイル名とファイルパス列情報のみを表示することにご留意ください。

注意: プロキシとフル解像度がどちらもオフラインのときに、プロジェクトを開くプロセスで自動リンクメディアダイアログが表示され、特定のクリップのみを再リンクしたい場合は、リンクメディアダイアログで Shift またはコマンド/コントロールキーを押しながら希望するクリップをクリックします。

既知の項目とヒント

• クリップのオフライン/オンラインステータスを簡単にモニターするには、プロジェクトパネルをリストビューに設定してプロキシ列を有効にし、それを既存のステータス列(フル解像度のステータスをレポート)の横に移動します。下記のスクリーンショットで例をご覧ください。

• プレビューのレンダリング、メディアの書き出し、特定の分析エフェクトの使用(ワープスタビライザー、ローリングシャッターの修復、モーフカット)を行うときは、Premiere Pro はプロキシの切り替え/有効化の設定に関係なく、常にフル解像度を使用し表示します。唯一の例外は、オフラインのフル解像度があるが、プロキシがオンラインのときで、この場合はプロキシが使用されます。

• 解像度とコーデックの組み合わせによっては画質が高くなるため、プロキシとフル解像度クリップの見た目の違いを識別するのが困難な場合があることに留意してください。対応策として、透かしやその他の目印のあるカスタムプリセットを作成することをお勧めします。Adobe Media Encoder プリセットを作成する際は、「エフェクト」タブを選択し、Lumetri Look/LUT、画像オーバーレイ、名前オーバーレイなどのオプションからいずれかを選択します。これはご使用のメディアを保護するために役立ちます。

• プロキシの切り替え/有効化が機能しないか、ツールヒントが機能しない問題が発生した場合は、 Premiere Pro を終了して環境設定を削除します。環境設定の削除は、Premiere Pro を起動中に Shift + オプション/Alt キーを押します。

• 推奨されるプロキシワークフローには、プロキシクリップの名前に「_Proxy」を追加し(例:scene01_Proxy.mxf)、(ディスク上の)プロキシクリップを「Proxies」という名前のフォルダーに配置します。このフォルダーはフル解像度クリップのすぐ横にあります。これによってクリップの再接続を行えます。プロキシを作成ダイアログのデフォルトの保存先設定が、これらの条件の両方に対応します。カスタムの保存先を設定する場合は、プロキシフォルダーを保存先に追加する必要があります。デフォルトでは「プロキシを作成」アクションは自動的に「_Proxies」をクリップ名に追加します。 

• 同じ名前のフル解像度またはプロキシクリップ(例:C0001.mxf、C0001.mxf、C0001.mxf)や、同じ名前に番号が追加された複数のバージョン(例:MyClip_Proxy.mxf、MyClip_1_Proxy.mxf、MyClip_2_Proxy.mxf)があると、接続やリンクメディアのダイアログで他と自動的に再リンクするよう設定されている場合に、混乱が生じます。その結果、間違ったクリップに対して自動の接続や再リンクが行われる可能性があります。この問題を回避するには、このオプションを選択解除し、影響するクリップを 1 つずつ接続または再リンクします。

• プロジェクトマネージャ、レンダーと置換、AAF、Final Cut Pro XML、EDL、OMF などの置き換えオプションでは、プロキシワークフローはサポートされません。これらの機能ではプロキシの接続はありません。After Effects と Audition の相互機能も現在のところ、プロキシワークフローではサポートされません。

• 変更/オーディオチャンネルおよびフッテージを変換も、プロキシワークフローではサポートされません。

• マスタークリップエフェクトソース設定(R3D、ARRI、DPX など)を使用した形式は、フル解像度クリップでサポートされます。マスタークリップエフェクトソース設定形式は、プロキシクリップとして使用することはできません。例:R3D フル解像度と H.264 プロキシはサポートされます。R3D フル解像度と DPX プロキシはサポートされません。

ProxyScreenshot5

1) 「プロキシの切り替え」ボタン

2) 選択したクリップのプロキシビデオおよびオーディオ情報のある情報パネル

3) フル解像度ステータスのステータス列

4) プロキシステータスのプロキシ列


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