Premiere Pro で利用できる様々なオーディオエフェクトとトランジション、それらの機能、使用方法およびそれらを使用する状況について学習します。

ビデオエフェクトについては、エフェクトとトランジションのリファレンスを参照してください。

Premiere Pro および Audition の新しいオーディオエフェクト

Premiere Pro および Audition の新しいオーディオエフェクト
Adobe Premiere Pro および Audition での新しいオーディオエフェクトについて詳しくは、このビデオをご覧ください。

オーディオエフェクト

バランスエフェクト

バランスエフェクトでは、左チャンネルと右チャンネルの相対的なボリュームを調整することができます。正の値を指定すると右チャンネルの比率が増え、負の値を指定すると左チャンネルの比率が増えます。このエフェクトは、ステレオクリップのみに適用することができます。

バンドパスエフェクト

バンドパスエフェクトは、指定範囲(周波数帯域)外の周波数を除去します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

中心

除去する周波数範囲の中心値を指定します。

Q

残す周波数帯域の幅を指定します。設定が低いと周波数帯域の幅が広くなり、設定が高いと周波数帯域の幅が狭くなります。

バスエフェクト

バスエフェクトでは、オーディオの低周波数(200 Hz 以下)を増加または減少させることができます。「ブースト」には、低周波数の増加量または低減量をデシベル単位で指定します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

チャンネルミキサーエフェクト

チャンネルミキサーエフェクトは、ステレオまたはサラウンドチャンネルのバランスを変更します。サウンドの聴感上の位置を変更したり、不釣り合いなレベルを補正したり、位相の問題に対処したりします。

チャンネルタブ

出力チャンネルを選択します。

入力チャンネルスライダー

出力チャンネルにミキシングするには、現在のチャンネルの割合を設定します。例えば、ステレオファイルの場合、L と R の値をそれぞれ 50 に設定すると、現在の L チャンネルと R チャンネルから出力チャンネルに出力されるオーディオが等しくなります。

反転

チャンネルの位相を反転しますすべてのチャンネルを位相反転すると、サウンドに聴覚上の違いは感じられません。ただし、1 つのチャンネルのみを位相反転すると、サウンドが大きく変化します。

チャンネルボリュームエフェクト

チャンネルボリュームエフェクトでは、ステレオまたは 5.1 のクリップや、トラックの各チャンネルのボリュームを、個別に調整することができます。各チャンネルのレベルはデシベル単位で指定します。

Chorus エフェクト

Chorus エフェクトは、軽いフィードバックを含む複数のショートディレイを追加することにより、複数の音声や楽器が同時に演奏されている様子をシミュレートします。魅力的で豊かなサウンドが得られます。Chorus エフェクトは、ボーカルトラックを強調したり、モノラルオーディオにステレオの広がりを与えたりする場合に使用できます。また、独自の特殊効果を加える場合にも使用します。

Premiere Pro では、直接シミュレーション方式を使用してコーラス効果を得ています。各ボイス(またはレイヤー)のタイミング、イントネーション、ビブラートをわずかに変化させて、オリジナルと異なったものにします。フィードバック設定を使用すると、さらに品質の高い音声が得られます。

注意:

モノラルファイルで最適な結果を得るには、ステレオに変換してから Chorus エフェクトを適用します。

バイパス

Chorus エフェクトを適用またはバイパスするためのキーフレームを設定可能なオプション。

カスタムセットアップ

プロパティの調整に使用するミキサー形式のコントロールパネルが開きます。

個別のパラメーター

Chorus エフェクト用の一連のパラメーターコントロールが表示されます。

Lfo Type

低周波数オシレーターの波形の種類を正弦(Sin)、矩形(Rect)、三角(Tri)の中から指定します。

Rate

振幅の変更が発生する最大レートを指定します。値を小さくすると、規則的にブレスができない歌手のように、ゆっくりと大きなボイスになったり小さなボイスになったりします。値を大きくすると、震えた不自然なボイスなります。

注意:

値を大きくすると、趣向の変わった特殊効果が得られます。

Depth

発生する振幅の最大変化を指定します。例えば、コーラスボイスの振幅を変更して、オリジナルのボイスより 5 dB 大きくまたは小さくすることができます。この設定値を小さく(1 dB 未満)すると、「変調レート」を極端に大きくしないとデプスを聞き取れない可能性があります。しかし、この設定値が大きいと、オリジナルのサウンドが断続的に打ち消されてしまい不快な振動音が生じる可能性があります。自然なビブラートが得られる設定値は 2 ~ 5 dB 程度です。この設定は最大値を指定するだけなので、ビブラートボリュームが常に設定値どおりまで小さくなるとは限りません。これは、自然なサウンドが得られるようにするため意図的に制限してあるためです。

Mix

ドライ信号とエフェクト信号の比率を決定します。100%の設定は比率 1/1 に相当します。0 の場合は、エフェクト信号は無効になります。

Feedback

処理済みのボイスをエフェクト入力に戻す比率をパーセントで追加します。波形にエコーまたはリバーブエフェクトを追加することができます。フィードバックを小さく(10 %未満)すると、ディレイとビブラートの設定によっては厚みが加わることがあります。大きな値を設定すると大きなリンギングやその他の偽音などのフィードバックが生じ、信号がクリップしてつぶれるほどの音量となる可能性もあります。場合によっては、このようなクリッピングによるエフェクトを意図的に使用することもできます。

Delay

許可する最大ディレイを指定します。コーラスのエフェクトを作成する場合、時間経過とともに変化する短いディレイ(通常は 15 ~ 35 ミリ秒の範囲)を導入することが 1 つの重要な要素となります。この設定値が短いと、すべてのボイスがオリジナルと一体化してしまい、結果的に不自然なフランジエフェクトとなる可能性があります。設定値が大きいと、音が小刻みに震えて聞こえる結果になる可能性があります。

コンボリューションリバーブ

ある場所で録音したクラップ音の残響を別の録音に適用することで、あたかもその環境で録音されたかのような響きにすることができます。

DeClicker エフェクト

DeClicker エフェクトは、オーディオ信号から不要なクリックノイズを除去するために使用します。フィルムの編集でつなぎが悪かったり、オーディオフッテージでデジタル編集が悪かったりすると、クリックノイズが発生しがちです。DeClicker は、マイクに何かが当たったときに発生する小さなポップノイズにも有効です。

エフェクトコントロールパネルで、このエフェクトのカスタムセットアップには、Input モニターと Output モニターが表示されます。Input モニターには、検出されたクリックノイズが含まれた入力信号が表示されます。Output モニターには、クリックノイズが除去された状態の出力信号が表示されます。

しきい値

検出のしきい値を指定します。それによって信号がどの程度影響を受けるかが指定されます。このコントロールの範囲は 0 ~ 100%です。

DePlop

低周波数のクリックノイズを除去する度合いを指定します。このような音はクリックノイズより太い音(プロップ)になることがあります。このコントロールの範囲は 0 ~ 100%です。

DeCrackler エフェクト

Decrackler エフェクトは、16mm フィルムや 35mm フィルムのサウンドトラックの音源、シェラック製やバイナル(ビニール)製のレコードなどから、クラックルノイズを除去します。また、窓を叩く雨粒の音、低品質のオーディオケーブル、マイクケーブルの側に置かれた電子デバイスおよびクリップで付けられたマイクの服とのこすれによるクラックルノイズも軽減できます。

エフェクトコントロールパネルで、このエフェクトのカスタムセットアップには、Detected Crackles モニターと Output モニターが表示されます。Detected Crackles モニターには、検出されたクラックルノイズが含まれた入力信号が表示されます。Output モニターには、クラックルノイズが除去された状態の出力信号が表示されます。

しきい値

クラックルノイズの検出レベルを指定します。このコントロールの範囲は 0 ~ 100%です。

Reduction

クラックルノイズを除去する度合いを指定します。このコントロールの範囲は 0 ~ 100%です。

Efficiency メーター

このメーターは、DeCrackler の効率を示します。最大値を得るには Threshold ダイヤルを調整する必要があります。また、しきい値が低い場合も最大値に達しますが、この場合は基本オーディオ信号が損なわれます。

Audition

このオプションを選択すると、除去された音だけを聴くことができます。このモードにしたときにオーディオの本来の内容が聞こえたとしたら、それはしきい値が低すぎることを示しています。しきい値を調整しないままにすると、オーディオ信号が損なわれます。

DeEsser エフェクト

DeEsser エフェクトは、ナレーターやボーカリストが「s」や「t」の文字を発音したときに発生しがちな歯擦音や、その他の耳障りな高周波数の擦過音を除去します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

ゲイン

擦過音を低減する量を指定します。メーターに、低減の量がデシベル単位で表示されます。

Male、Female

ナレータまたはボーカリストの性別を指定します。このオプションによって、エフェクトを性別によるトーンの違いに適合させることができます。

DeHummer エフェクト

DeHummer エフェクトは、オーディオから不要な 50 Hz/60 Hz のハム(ブーンという音)を除去します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Reduction

ハムを低減する量を指定します。値が大きいと、低周波域に含まれる必要なオーディオ情報もカットされる場合があります。

Freq.

ハムの中心周波数を指定します。通常、ヨーロッパと日本では 50 Hz、米国とカナダでは 60 Hz です。通常、ハムの周波数は静的ではなく、上下 5 Hz の範囲で変動します。「50 Hz」ボタンまたは「60 Hz」ボタンをクリックして、該当する周波数を設定します。

Filter

ハムの除去に使用するフィルターの数を指定します。ハムは、50 または 60 Hz の基本周波数のみで構成されているのではなく、基本周波数の倍数の周波数(100/110 Hz、150/160 Hz など)を持つ倍音も含んでいます。値を大きくすると、CPU 使用率が上昇します。この値を調整して、フィルター処理する倍音の周波数の数を決定します。例えば、「Freq.」値として「60 Hz」を、「Filter」値として「4#」 を選択した場合、DeHummer エフェクトは 60 Hz の周波数と 3 つの倍音の周波数(120 Hz、240 Hz および 480 Hz)をフィルター処理するので、フィルター処理される周波数は合計 4、つまり「Filter」に指定した「4#」となります。値を大きくするほど、大きな処理能力が必要になります。

ディレイエフェクト

ディレイエフェクトは、オーディオクリップの音声にエコーを追加します。エコーは指定した時間が経過してから再生されます。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Delay

エコーが再生されるまでの時間を指定します。最大値は 2 秒です。

Feedback

小さくなっていく複数のエコーを作成するためのパラメーターで、エコーに追加する遅延信号の割合をパーセント単位で指定します。

Mix

エコーの量を設定します。

DeNoiser エフェクト

DeNoiserエフェクトは、テープのノイズを自動的に検出して除去します。このエフェクトは、磁気テープなどへのアナログ録音のノイズを除去する場合に使用します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Noisefloor

クリップ再生時のノイズフロアのレベルをデシベル単位で示します。

Freeze

ノイズフロアの予測を現在の値で停止します。このコントロールは、クリップ内で断続的に発生するノイズを検出する場合に使用します。

Reduction

除去するノイズの量を -20 ~ 0 dB の範囲で指定します。

オフセット

自動的に検出されるノイズフロアと、ユーザーが定義する値の間のオフセット値を設定します。値は、-10 ~ +10 dB の範囲で指定します。オフセットを使用すると、自動のノイズ除去では不十分な場合に制御を強化することができます。

Dynamics エフェクト

Dynamics エフェクトには、オーディオを調整するための一連のコントロールがあります。これらのコントロールは組み合わせて使用するか、個別に使用します。値の調整は、カスタムセットアップビューのグラフィックコントロールを使用するか、個別のパラメータービューで調整することができます。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

AutoGate

指定されたしきい値に満たないレベルの信号を除去します。このコントロールは、例えばナレーションのバックグラウンド信号など、録音中の不要なバックグラウンド信号を除去する場合に使用します。ナレーションが停止したら必ずゲートを閉じるように設定すると、他のすべての音声が除去されます。LED の色は、ゲートのモードを示します。緑はゲートが開いていることを、黄色はアタックまたはリリースを、赤はゲートが閉じていることを示します。「AutoGate」には以下のコントロールがあります。

しきい値

ゲートを開くときの入力信号レベルの下限を -60 ~ 0 dB の範囲で指定します。信号レベルがこのレベルに満たない場合、ゲートは閉じて、入力信号の音がミュートされます。

Attack

信号レベルがしきい値を超えた場合にゲートを開くまでの時間を指定します。

Release

信号レベルがしきい値より低くなった場合にゲートを閉じるまでの時間を 50 ~ 500 ミリ秒の範囲で指定します。

Hold

信号レベルがしきい値より低くなってからゲートを閉じたままにする時間を 0.1 ~ 1000 ミリ秒の範囲で指定します。

Compressor

小さい音のレベルを上げて大きい音のレベルを下げることで、ダイナミックレンジのバランスをとり、クリップのデュレーション全体でレベルを一定にします。「Compressor」には以下のコントロールがあります。

しきい値

圧縮を開始するときの信号レベルの下限を -60 ~ 0 dB の範囲で設定します。しきい値に満たないレベルは処理対象になりません。

Ratio

圧縮を適用する比率を 8:1 以内で設定します。例えば、この比率が 5:1 の場合、入力レベルが 5 dB 上がると出力は 1 dB 上がります。

Attack

信号がしきい値を超えた時点からコンプレッサーが応答するまでの時間を 0.1 ~ 100 ミリ秒の範囲で指定します。

Release

信号がしきい値より低くなった時点からゲインが元のレベルに戻るまでの時間を 10 ~ 500 ミリ秒の範囲で指定します。

自動

入力信号に基づいてリリース時間が計算されます。

Make Up

圧縮によるゲインの損失を補正するコンプレッサーの出力レベルを -6 ~ 0 dB の範囲で指定します。

Expander

指定されたしきい値に満たないすべての信号を、「Ratio」に設定した比率に縮小します。結果は Gate のコントロールと似ていますが、より細かい調整が可能です。「Expander」には以下のコントロールがあります。

しきい値

エキスパンダーを実行するときの信号レベルの上限を指定します。しきい値を超えるレベルは処理対象になりません。

Ratio

信号を拡張する比率を 5:1 以内で設定します。例えば、この比率が 5:1 の場合、レベルが 1 dB 下がると 5 dB に拡張され、信号の縮小速度が速くなります。

Limiter

信号のピークを含むオーディオクリップのクリッピングを減らします。例えば、オーディオファイルで 0 dB を超えるピークをならすと、オーディオの全体的なレベルを 0 dB 未満に下げなくてもクリッピングを避けることができます。「Limiter」には以下のコントロールがあります。

しきい値

信号の上限レベルを -12 ~ 0 dB の範囲で指定します。このしきい値を超えるすべての信号は、しきい値と同じレベルまで低減されます。

Release

クリッピングが発生した時点からゲインが通常のレベルに戻るまでの時間を 10 ~ 500 ミリ秒の範囲で指定します。

SoftClip

リミッターと同じようにクリッピングを減らすことができますが、しきい値は使用されません。このコントロールを選択すると、ミキシング全体でより細かい調整を行う必要のある信号が強調表示されます。

歪みエフェクト

このエフェクトを使用すると、オーディオに軽いグラブル効果やサチュレーション効果を適用することができます。

EQ エフェクト

EQ エフェクトは、パラメトリックイコライザとして機能し、複数の帯域を使用して周波数、帯域幅、レベルを制御します。このエフェクトには、3 つの完全にパラメトリックな中域、1 つの高域、1 つの低域があります。低域と高域は初期設定でシェルビングフィルターとなります。ゲインは周波数全体で一定です。「Cut」コントロールを選択すると、低域と高域のフィルターがシェルビングからカットオフに切り替わります。カットオフモードでは、ゲインはオクターブあたり -12 dB に固定され、変更不可能になります。

値の調整は、カスタムセットアップビューのグラフィックコントロールを使用するか、個別のパラメータービューで調整することができます。カスタムセットアップビューでは、周波数のグラフでフィルター帯域のハンドルをドラッグすることで帯域のプロパティを設定することができます。帯域ごとに周波数とゲインを設定するコントロールがあります。中域には、Q 要素を調整するコントロールがさらに 2 つあります。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Freq.

帯域の周波数の増加量または減少量を 20 ~ 20,000 Hz の範囲で指定します。

ゲイン

帯域のゲインの増加量または減少量を -20 ~ 20 dB の範囲で指定します。

Cut

フィルターの機能をシェルビングからカットオフに切り替えます。

Q

各フィルター帯域の幅を 0.05 ~ 5.0 オクターブの範囲で指定します。

出力

EQ の出力ゲインでの周波数帯域の増加または減少を補正するゲインの量を指定します。

左チャンネルへ振るエフェクト、右チャンネルへ振るエフェクト

左チャンネルへ振るエフェクトは、オーディオクリップの左チャンネルの情報を複製し、右チャンネルに配置します。クリップの右チャンネルの既存の情報は破棄されます。右チャンネルへ振るエフェクトは、オーディオクリップの右チャンネルの情報を複製し、左チャンネルに配置します。クリップの左チャンネルの既存の情報は破棄されます。このエフェクトはステレオのオーディオクリップのみに適用することができます。

注意:

「左チャンネルへ振る」は「左の音を複製」、「右チャンネルへ振る」は「右の音を複製」と考えてください。

Flanger エフェクト

フランジャーとは、さまざまなショートディレイをほぼ同じ割合でオリジナルの信号にミックスすると発生するオーディオエフェクトです。元来は、同一のオーディオ信号をオープンリール方式テープレコーダー 2 台に送信し、一方のリールのフランジを押して速度を下げ、この効果を出していました。このようにして録音された 2 種類の音を組み合わせて、1960 年代および 1970 年代のサイケデリックな音楽特有のフェーズシフトされたタイムディレイエフェクトが作成されました。Flanger エフェクトを選択すると、特定の間隔またはランダムな間隔で信号を少し遅らせたり、フェージングしたりしたときと同様の効果を作り出すことができます。

LFO Type

低周波数オシレーターの波形の種類を正弦(Sin)、矩形(Rect)、三角(Tri)の中から指定します。

Rate

低周波数オシレーターの速度を指定します。

Depth

変調波形のゲインレベルを指定することによって、効果の奥行きを調整します。

Mix

オリジナル(ドライ)信号とフランジングした(ウェット)信号の配合を調整します。フランジング中に発生する特徴的な中断と補正を生成するには、両方の信号が必要です。「Original」が 100% の場合、フランジングはまったく発生しません。「Delayed」が 100%の場合、状態の悪いテーププレーヤーで再生しているような、揺れた音になります。

Feedback

フランジャにフィードバックする、フランジングした信号の割合を指定します。フィードバックがない場合は、オリジナルの信号のみが使用されます。フィードバックが追加されると、現在の再生位置の前から、フランジングした信号が指定の割合で使用されます。

Delay

オリジナルの信号の背後でフランジングを開始するタイミングをミリ秒で設定します。フランジングエフェクトは、初期ディレイ設定から第 2(または最終)ディレイ設定までの間、繰り返し発生します。

ハイパスエフェクトおよびローパスエフェクト

ハイパスエフェクトは、指定されたカットオフ周波数より低い周波数を除去します。ローパスエフェクトは、指定されたカットオフ周波数より高い周波数を除去します。ハイパスエフェクトとローパスエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

反転エフェクト(オーディオ)

反転エフェクト(オーディオ)は、すべてのチャンネルの位相を反転します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

マルチバンドコンプレッサエフェクト

マルチバンドコンプレッサエフェクトは、3 帯域のコンプレッサであり、帯域ごとにコントロールがあります。小さい音のコンプレッサーが必要な場合は、Dynamics エフェクトのコンプレッサーではなく、このコンプレッサーを使用します。

値の調整は、カスタムセットアップビューのグラフィックコントロールを使用するか、個別のパラメータービューで調整することができます。カスタムセットアップビューでは、周波数表示に 3 つの帯域(低域、中域、高域)が表示されます。各帯域のゲインを設定するには、ゲイン補正と対象となる周波数の範囲のハンドルを調整します。中域のハンドルによって、帯域の交差周波数が決まります。各ハンドルをドラッグして、対応する周波数を調整します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Solo

アクティブな帯域だけを再生します。

Make Up

レベルをデシベル単位で調整します。

BandSelect

帯域を選択します。グラフィックコントロールで、帯域をクリックして選択します。

Crossover Freq

選択した帯域の周波数の範囲を拡大します。

出力

出力ゲイン調整を指定して、圧縮によって発生したゲインの増加または減少を補正します。これにより、個別のゲイン設定のミキシングを保持することができます。

帯域ごとに以下のコントロールがあります。

Thresh1 ~ Thresh3

圧縮を開始するときの入力信号レベルの下限しきい値を -60 ~ 0 dB の範囲で設定します。

Ratio1 ~ Ratio3

圧縮率を 8:1 以内で指定します。

Attack1 ~ Attack3

信号がしきい値を超えた時点からコンプレッサーが応答するまでの時間を 0.1 ~ 10 ミリ秒の範囲で指定します。

Release1 ~ Release3

信号がしきい値より低くなった時点からゲインが元のレベルに戻るまでの時間を指定します。

マルチタップディレイエフェクト

マルチタップディレイエフェクトは、クリップ内のオーディオのエコーを最大 4 つまで追加します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

ディレイ 1 ~ ディレイ 4

元のオーディオからそのエコー開始までの時間を指定します。最大値は 2 秒です。

フィードバック 1 ~ フィードバック 4

小さくなっていく複数のエコーを作成するためのパラメーターで、エコーに追加する遅延信号の割合をパーセント単位で指定します。

レベル 1 ~ レベル 4

各エコーのボリュームを設定します。

Mix

遅延するエコーと遅延しないエコーの量を設定します。

ノッチエフェクト

ノッチエフェクトは、指定された周波数を中心値としてそれに近い周波数を除去します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

中心

除去する周波数の中心値を指定します。送電線のブーンという音を除去する場合は、オーディオの録音場所の送電系統周波数と一致する値を入力します。北米と日本の関西以西は 60Hz、日本の関東以東を含むその他のほとんどの場所は 50 Hz です。

Q

処理対象の周波数の範囲を指定します。設定値が低いと帯域幅が狭くなり、設定値が高いと帯域幅が広くなります。

パラメトリック EQ エフェクト

パラメトリック EQ エフェクトは、指定された周波数を中心値としてそれに近い周波数を増加または減少します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

中心

除去する周波数範囲の中心値を指定します。

Q

処理対象の周波数の範囲を指定します。設定値が低いと帯域幅が狭くなり、設定値が高いと帯域幅が広くなります。周波数の調整量は、「ブースト」プロパティにデシベル単位で設定します。「ブースト」コントロールでは、指定帯域幅の調整量をデシベル単位で指定します。

ブースト

周波数範囲の増加量または低減量を -24 ~ +24 dB の範囲で指定します。

Adobe Premiere Pro および Audition でパラメトリック EQ を使用して音入れする方法については、Andrew Devis によるビデオチュートリアルを参照してください。

Phaser エフェクト

Phaser エフェクトは、入力信号の一部を取得し、様々な度合いで位相をシフトさせて、元の信号にミキシングします。その結果、特定の周波数が部分的にキャンセルされ、モータウンのファンキーなギターサウンドとしてお馴染みの、独特のサウンドが生まれます。

Lfo(低周波オシレーター)Type

フェーズシフトの変調に使用する低周波数オシレーターの波形の種類を正弦(Sin)、矩形(Rect)、三角(Tri)の中から指定します。

Rate

低周波数オシレーターの速度を指定します。範囲は 0 ~ 10 です。

Depth

変調波形のゲインレベルを指定することによって、効果の奥行きを調整します。範囲は 0 ~ 100%です。

Delay

様々な効果を実現するために、フェーズシフトされた信号は元の信号に対してディレイ処理されます。Delay プロパティにはディレイの時間を設定します。範囲は 0.1 ~ 4.0 ms です。

Feedback

入力信号にミキシングされるフェーズシフトされた信号の量を指定します。負の値を使用すると、位相が 180 度反転します。範囲は -50 ~ 50 です。

Mix

ドライ信号とエフェクト信号の比率を決定します。100%の設定は比率 1/1 に相当します。0 の場合は、エフェクト信号は無効になります。範囲は 0 ~ 100%です。

ピッチシフターエフェクト

ピッチシフターエフェクトは、入力信号の音程(ピッチ)を調整します。このエフェクトは、高い音声を低くしたり、低い音声を高くする場合に使用します。各プロパティを調整するには、カスタムセットアップビューでコントロールを使用するか、個別のパラメータービューで値を変更します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Pitch

音程の変更を半音単位で指定します。調整可能な範囲は -12 ~ +12 半音です。

Fine Tune

「Pitch」プロパティの半音単位の設定を微調整します。

Formant Preserve

選択すると、オーディオクリップのフォルマントが維持されます。例えば、高い音声の音程を高くするときに使用すると、人工的な音声にならないように調整することができます。

Reverb エフェクト

Reverb エフェクトは、室内で再生しているような雰囲気と暖かさをオーディオクリップに加えます。値の調整は、カスタムセットアップビューのグラフィックコントロールを使用するか、個別のパラメータービューで調整することができます。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

Pre Delay

原音から残響音が開始するまでの時間を指定します。この設定は、音が反射する壁までの距離と相関関係があります。

Absorption

壁や床等による吸音率をパーセント単位で指定します。

サイズ

部屋の広さをパーセント単位で指定します。

Density

残響音の終息時の密度を指定します。「Density」の設定可能範囲は、「Size」の値に応じて変わります。

LoDamp

低周波数音の減衰量をデシベル単位で指定します。低周波数音を減衰させると、こもった低音を防止することができます。

HiDamp

高周波数音の減衰量をデシベル単位で指定します。設定を低くすると、金属的な高音を防ぎ、残響音が柔らかくなります。

Mix

残響の程度を設定します。

Spectral Noise Reduction エフェクト

Spectral Noise Reduction アルゴリズムは、3 つのノッチフィルターバンクを使用して、オーディオ信号から階調の乱れを取り除きます。このアルゴリズムは、元のフッテージからブザーや口笛などのノイズを除去するのに役立ちます。

Freq.(1-3)

各ノッチフィルターの中心周波数を指定します。

Reduction(1-3)

特定のトラックに対してメーター内で赤く表示される入力ゲインレベルを設定します。

Filter(1-3)

対応するフィルターバンクをアクティブにします。

MaxLevel

各ノッチフィルターのゲイン減少を指定して、信号から除去するノイズの量を調整します。

CursorMode

カーソルによるフィルター周波数の調整を有効にします。

チャンネルの入れ替えエフェクト

チャンネルの入れ替えエフェクトは、左チャンネルと右チャンネルの情報をスワップします。このエフェクトはステレオクリップだけに適用することができます。

トレブルエフェクト

トレブルエフェクトでは、4000 Hz 以上の高周波数を増加または減少させることができます。「ブースト」コントロールで、増加または減少する量をデシベル単位で指定します。このエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルクリップに適用することができます。

ボリュームエフェクト

ボリュームエフェクトは、ほかの標準エフェクトより前にボリュームをレンダリングしたい場合に、基本エフェクトにあるボリュームエフェクトの代わりに使用します。ボリュームエフェクトでは、クリップにエンベロープが作成されます。これにより、クリッピングを発生させずにオーディオレベルを高くすることができます。クリッピングは、信号がハードウェアで許容されるダイナミックレンジを超えた場合に発生し、これが原因でひずみが生じることがあります。正の値を指定するとボリュームは大きくなり、負の値を指定するとボリュームは小さくなります。ボリュームエフェクトは、5.1、ステレオまたはモノラルトラックのクリップに適用できます。

オーディオクロスフェードトランジション

オーディオトランジションの操作も参照してください。

コンスタントゲイントランジション

コンスタントゲインクロスフェードは、クリップ間のトランジションとして、一定の比率でオーディオをフェードインおよびフェードアウトします。このクロスフェードは、実際には急激に音が小さくなるように聞こえることがあります。

コンスタントパワートランジション

コンスタントパワーは、徐々に小さくなるスムーズなフェードを付加するもので、ビデオクリップ間のディゾルブトランジションに相当します。このクロスフェードは、最初のクリップでは、トランジションのオーディオを徐々に小さくし始め、トランジションの最後で急激に下げます。2 番目のクリップでは、トランジションの最初に急激にオーディオを大きくして、トランジションの最後に近付くにつれてオーディオをゆっくり上げていきます。

指数フェードトランジション

指数フェードトランジションは、滑らかな対数曲線に沿って最初のクリップをフェードアウトしながら、同様に滑らかな対数曲線に沿って 2 番目のクリップをフェードアップします。配置メニューからオプションを選択して、トランジションの配置を指定できます。

注意:

指数フェードトランジションはコンスタントパワートランジションと似ていますが、より詳細です。

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