速度とデュレーションについて理解する

速度とは何を意味しますか?

クリップの速度とは、クリップが録音または録画されたときの速度に対するクリップの再生速度です。デフォルトでは、通常の 100 パーセントの速度でクリップを再生します。(ソースフッテージのフレームレートとシーケンスのフレームレートが異なる場合でも、シーケンスは自動的に調整され、適切な速度で再生されます)。

インターレースフィールドを含むクリップの速度を変更する場合、フィールドの処理方法を調整できます。特にクリップの元の速度よりも遅くする場合は、調整が必要になります(インターレースクリップまたはノンインターレースクリップの作成を参照してください)。

クリップの時間やフレームレートを変化させる速度エフェクトは、フレームブレンドを使用すると滑らかに表現できます。フレームブレンドを有効にするには、クリップ/ビデオオプション/フレームブレンドを選択します。フレームブレンドについて詳しくは、スムーズな動きのためのフレームのブレンドを参照してください。

デュレーションとは何を意味しますか?

クリップのデュレーションは、インポイントからアウトポイントまでの再生にかかる時間の長さです。ビデオクリップまたはオーディオクリップのデュレーションを設定して、速度を上げたり下げたりしてデュレーションを調整できます。静止画クリップの場合も同じことができますが、速度は変わりません。

クリップの速度とデュレーションを変更する必要があるのはどうしてですか?

クリップの速度やデュレーションを変更するのは、通常、技術的な理由がある場合、または特殊な効果を狙う場合です。特殊な効果とは、例えば、ファストモーションエフェクト(速度 100%以上)やスローモーションエフェクト(速度 100%未満)を指します。

クリップの速度を変更すると、再生時にソースのフレームが省略されたり、同一のフレームが繰り返されたりすることで、クリップの再生速度が速くなったり遅くなったりします。

クリップの速度を変更すると、デュレーションに影響がありますか?

デフォルトでは、速度を変えても、クリップが同時にトリミングされないかぎり、デュレーションもこれに対応して変更されます。

ただし、クリップ速度・デュレーションダイアログボックスでデュレーションと速度を連動させないように設定することができます。その場合、速度を速くすると、Premiere Pro では、使用するクリップ数を増やしてインポイントからアウトポイントまでのデュレーションが調整されます。反対に速度を遅くすると、使用するクリップ数を減らしてデュレーションが調整されます。

複数のクリップを選択した場合、速度とデュレーションの連動を解除してから、クリップのデュレーションを変更できます。例えば、すべてを同じデュレーションで持続するだけの目的で速度を変更する場合がこれに該当します。

注意:

4 ポイント編集操作で、デュレーションに収まるようにクリップの速度を設定することもできます。

選択したクリップの合計デュレーションを表示するにはどうすればよいですか?

  1. 情報パネルが表示されていることを確認します。表示されていない場合は、ウィンドウ/情報を選択します。
  2. プロジェクトパネルまたはタイムラインパネルで、合計デュレーションを表示させたいクリップを選択します。選択した項目の数と合計デュレーションが情報パネルに表示されます。この情報は、特定の領域にクリップをペーストするため、対象領域またはソースクリップの正確なデュレーションを知りたい場合に役立ちます。

    注意:

    プロジェクトパネルで連続しているクリップを選択すると、情報パネルには選択したすべてのクリップの合計デュレーションが表示されます。それに対して、シーケンスで連続していないクリップを選択すると、情報パネルには、選択した最初のクリップのインポイントから選択した最後のクリップのアウトポイントまでの範囲のデュレーションが表示されます。コピーしてペーストする際には、すべてのクリップのデュレーションの合計よりも、特定の範囲のデュレーションの方が情報として役立ちます。連続していない一連のシーケンスクリップをコピーしてペーストした場合、ペーストしたクリップは情報パネルに表示されている範囲に配置され、選択しなかった範囲は空白になります。

1 つまたは複数のクリップの速度およびデュレーションの変更

複数のクリップの速度とデュレーションを同時に変更できます。Premiere Pro では、クリップの速度とデュレーションを変更するための方法がいくつか用意されています。「速度・デュレーション」コマンド、レート調整ツールまたはタイムリマップ機能を使用できます。

注意:オプティカルフローは、タイムラインまたは書き出し設定ダイアログボックスから適用します。プロジェクトパネルから適用することはできません。

「速度・デュレーション」コマンドを使用する

  1. タイムラインパネルまたはプロジェクトパネルで、1 つまたは複数のクリップを選択します。プロジェクトパネルで連続していないクリップのグループを選択するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながらクリップをクリックします。 

  2. クリップ/速度・デュレーションを選択するか、選択したクリップを右クリックして「速度・デュレーション」を選択します。

    注意:

    速度・デュレーションの変更は、プロジェクトレベルまたはシーケンスレベルで適用できます。プロジェクトレベルの変更は、シーケンスに追加される新しいインスタンスにも適用されます。ただし、シーケンスに含まれるクリップの既存のインスタンスには反映されないため、マスタークリップエフェクトとは異なります。

    次のいずれかの操作をおこないます。

    • 選択したクリップの速度を変更せずにデュレーションを変更するには、連動ボタンをクリックして切断されたリンクを表示します。連動を解除すると、デュレーションを変更せずに速度を変更することもできます。
    • クリップを逆方向に再生するには、「逆再生」をオンにします。
    • 速度やデュレーションが変わってもオーディオの現在のピッチを維持するには、「オーディオのピッチを維持」をオンにします。
    • 変更するクリップに合わせて後続のクリップを移動させるには、「変更後に後続のクリップをシフト」をクリックします。
    • 速度変更の補間オプション(「フレームサンプリング」、「フレームブレンド」、または「オプティカルフロー」)を選択します(これらのオプションについて詳しくは、後述の「オプティカルフローを使用する補間」と「フレームブレンド」のセクションを参照してください)。
  3. 「OK」をクリックします。

クリップの速度の変化は、元の速度に対する割合としてパーセント値で表示されます。

レート調整ツールを使用する

レート調整ツールを使用すると、タイムラインでクリップのデュレーションを変更すると同時に、デュレーションに合わせてクリップの速度をすばやく変更できます。

例えば、シーケンスにギャップが含まれている場合は、メディアの速度を調整してそのギャップを解消することができます。ビデオの速度を変更しても構わないのであれば、ギャップを埋めるのに必要な速度に変更します。レート調整ツールでクリップを引き伸ばしたり、圧縮したりすると、クリップのデュレーションに応じて速度のパーセント値が変更されます。

Premiere Pro のレート調整ツールを使用して、クリップの速度をデュレーションに合わせて変更することができます。レート調整ツールを選択して、タイムラインパネルでクリップのいずれかの端をドラッグします。 

レーザーツールとレート調整ツールについては、Andrew Devis のビデオチュートリアルを参照してください。

タイムリマップを使用する

クリップのビデオ部分の速度を変更することができます。タイムリマップを使用して、単一のクリップ内で遅いモーションや速いモーションのエフェクトを作成できます。

  1. 目的のクリップが入っているビデオトラックのトラックヘッダーで、「キーフレームを表示」ボタンをクリックします。「キーフレームを表示」が選択されていなければ選択します。

  2. クリップエフェクトメニューの三角形をクリックし、タイムリマップ/速度を選択します(クリップエフェクトメニューの三角形は、ビデオトラックの各クリップのファイル名の横に表示されます。表示が見にくい場合は、ズームインして表示領域を確保する必要があります)。

    クリップの速度を制御する水平のラバーバンドがクリップの中央にかけて表示されます。

  3. ラバーバンドを上または下に移動すると、クリップの速度が増加または減少します。速度の変化量を元の速度のパーセント値で表すツールヒントが表示されます。

クリップのビデオ部分の再生速度を変更すると、それにともないデュレーションが伸縮します。クリップのオーディオ部分はビデオ部分にリンクされたままですが、タイムリマップでは再生速度は変わりません。

注意:

速度を遅くしてシーケンス内のクリップを長くしても、隣接するクリップは上書きされません。その代わり、クリップは隣接するクリップとの境界まで延長され、残りのフレームは長くなったクリップの最後部に押し出されます。これらのフレームを復元するには、クリップの後ろにスペースを作成し、右端をトリミングして表示します。

タイムリマップについては、Layers Magazine の Web サイトに、Franklin McMahon によるビデオチュートリアルが公開されています。

タイムリマップを使用した速度の変化量または再生方向の変更

タイムリマップエフェクトを使用して、クリップのビデオ部分の再生速度を速めたり、遅くしたり、逆方向に再生したり、固定させることができます。速度キーフレームを使用して、同じクリップ内で速度を何回も変更することができます。例えば、人が歩いているクリップの場合、前に向かってすばやく歩く、突然遅くなる、踏み出した状態で停止する、後ろ向きに歩く、再び前に向かって歩くというように変更することができます。クリップ全体に対して一定の速度が適用されるクリップの速度・デュレーションとは異なり、タイムリマップを使用すると、クリップ内で速度を変化させ、速度の変化をイーズインまたはイーズアウトさせることができます。

タイムリマップは、タイムラインパネル内のクリップにだけ適用でき、マスタークリップには適用できません。

オーディオとビデオがリンクされているクリップの速度を変えた場合、オーディオはビデオにリンクされたままになりますが、オーディオの速度は 100% のままになり、オーディオとビデオの同期が維持されません。

速度を変化させるには、速度キーフレームを適用します。速度キーフレームは、エフェクトコントロールパネル、またはタイムラインパネルのクリップで適用できます。いずれかの場所で速度キーフレームを適用する方法は、モーションエフェクト、不透明度エフェクト、またはその他のキーフレームエフェクトにキーフレームを適用する場合とほぼ同じです。ただし、速度キーフレームでは、キーフレームを分割して、2 つの異なる再生速度間のトランジションを作成することができます。トラックアイテムに初めて適用した場合、速度キーフレームの前後の再生速度は、そのフレームで瞬間的に変化します。速度キーフレームをドラッグして離し、1 つのフレームを超えて広げた場合、2 つに分割されたキーフレームにより速度変化トランジションが形成されます。この状態で、リニアまたはスムーズカーブを適用して、再生速度間の変化をイーズインまたはイーズアウトすることができます。 

フッテージは一方向に一定の速度で表示される
フッテージは一方向に一定の速度で表示されます。

タイムリマップは、クリップ内のフレーム範囲の時間を歪める
タイムリマップは、クリップ内のフレーム範囲の時間を歪めます。

注意:

タイムリマップコントロールはクリップが 1 つだけ存在するトラック上で適用するか、その他のクリップに隣接しないクリップに適用することをお勧めします。クリップのどの部分の速度を遅くしても、クリップのデュレーションは長くなります。ビデオトラック内でデュレーションが長くなるクリップの直後に 2 番目のクリップがくる場合、デュレーションが長くなるクリップは 2 番目のクリップが開始するところで自動的にトリミングされます。デュレーションが長くなったクリップからトリミングされたフレームを復元するには、トラック選択ツールをクリックし、Shift キーを押しながら 2 番目のクリップを右方向にドラッグして、領域を確保します。この操作により、後続のすべてのクリップが右方向に移動されます。選択ツールをクリックし、デュレーションの長いクリップの右端を右方向にドラッグして、トリミングされたフレームを表示します。

クリップ速度への変更の変化

  1. タイムラインパネルでクリップエフェクトメニューをクリックし、タイムリマップ/速度を選択します(クリップエフェクトメニューは、ビデオトラックの各クリップのファイル名の横に表示されます。表示されない場合は、ズームインして表示領域を確保する必要があります)。

    クリップの速度を制御する水平のラバーバンドがクリップの中央にかけて表示されます。クリップには、100% の速度を示す境界線の上下でコントラストが異なる色で影が付けられます。クリップの上部(クリップのタイトルバーの真下)には、白い速度コントロールトラックが表示されます。

  2. Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら、ラバーバンドの少なくとも 1 点をクリックして、キーフレームを設定します。クリップの最上部(白の速度コントロールトラック内のラバーバンドの上)に、速度キーフレームが表示されます。速度キーフレームを半分に分割して、速度の変化トラジションの開始位置と終了位置を示す 2 つのキーフレームとして機能させることができます。速度の変化トランジションの中央のラバーバンド上に、調整ハンドルも表示されます。
    クリップ速度への変更の変化
    A. 速度キーフレーム B. 白の速度コントロールトラック C. ラバーバンド 
  3. 次のいずれかの操作をおこないます。
    • ラバーバンドを速度キーフレームの上下どちらかにドラッグして、その部分の再生速度を増加または減少させます。(オプション)Shift キーを押しながらドラッグすると、速度が 5 % ずつ増減します。

    • Shift キーを押しながら速度キーフレームを左または右にドラッグして、速度キーフレームの左側の速度を変化させます。

    セグメントの速度とデュレーションの両方が変わります。クリップのセグメントの速度を上げるとセグメントが短くなり、速度を下げると長くなります。

  4. (オプション)速度トランジションを作成するには、速度キーフレームの右半分を右にドラッグするか、または左半分を左にドラッグします。
  5. (オプション)速度変化の加速度または減速度を変更するには、カーブコントロールのいずれかのハンドルをドラッグします。

    速度カーブの曲率に従って、速度変化がイーズインまたはイーズアウトします。

  6. (オプション)トランジションによる速度変更を元に戻すには、不要な速度キーフレームの半分を選択して Delete キーを押します。

注意:

タイムリマップエフェクトの速度の値は、参照用の目的のためだけにエフェクトコントロールパネルに表示されます。これらの値を直接編集することはできません。

分割されていない速度キーフレームの移動

  1. タイムラインで、Alt キー(Windows)または Option キー(Mac OS)を押しながら、分割されていない速度キーフレームをクリックして新しい位置にドラッグします。

分割されたキーフレームの移動

  1. クリップ内の白のコントロールトラックで、速度トランジションの灰色の部分を新しい位置にドラッグします。

クリップの逆方向と順方向の再生

  1. タイムラインパネルでクリップエフェクトメニューをクリックし、タイムリマップ/ 速度を選択します(クリップエフェクトメニューは、ビデオトラックの各クリップのファイル名の横に表示されます。必要に応じて、ズームインしてメニューの表示領域を確保します)。

    クリップの速度を制御する水平のラバーバンドがクリップの中央にかけて表示されます。クリップには、100% の速度を示す境界線の上下でコントラストが異なる色で影が付けられます。クリップの上部(クリップのタイトルバーの真下)には、白い速度コントロールトラックが表示されます。

  2. Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながらラバーバンド上をクリックして、速度キーフレーム を作成します。
  3. Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら、速度キーフレーム(両半分)を逆再生を終了する位置までドラッグします。ツールヒントに、元の速度の負の割合で速度が表示されます。プログラムモニターには、2 つのペインが表示され、それぞれドラッグを開始した場所の静的フレームと、逆再生の終了位置(順方向の速度に切り替わる位置)を示す動的に更新されるフレームが表示されます。マウスボタンを放してドラッグを終了すると、順方向の再生部分にセグメントが追加されます。新しいセグメントは、作成したセグメントと同じデュレーションになり、この 2 番目のセグメントの最後に速度キーフレームが追加されます。左向きの山かっこ が速度コントロールトラックに表示され、逆再生されるクリップの部分が示されます。

    セグメントは、最初のキーフレームから 2 番目のキーフレームに向かって 100% の速度で逆再生され、その後 2 番目のキーフレームから 3 番目のキーフレームに向かって 100% の速度で順方向に再生され、最後に、逆再生が開始されたフレームに戻ります。このエフェクトをパリンドローム逆再生といいます。

    注意:

    逆再生し、その後順再生に戻らないセグメントを作成できます。レーザーツールまたはトリミングツールでクリップの順再生部分のセグメントを削除します。

  4. (オプション)再生方向が変化している部分で速度トランジションを作成できます。速度キーフレームの右半分を右側に、または左半分を左側にドラッグします。

    分割された速度キーフレームの間にグレーの領域が表示され、速度トランジションの長さが示されます。ラバーバンドは分割された速度キーフレームの間に傾斜として示され、それらの間の速度変化が徐々に行われることを示します。グレーの領域に青いカーブコントロールが表示されます。

    注意:

    青いカーブコントロールが表示されない場合は、グレーの領域をクリックします。

    分割された速度キーフレーム間のグレーの領域に表示された青いカーブコントロール
    分割された速度キーフレーム間のグレーの領域に表示された青いカーブコントロール

  5. (オプション)再生方向が変化している部分で速度変化の加速度または減速度を変更するには、カーブコントロールのいずれかのハンドルをドラッグします。

    速度カーブの曲率に従って、速度変化がイーズインまたはイーズアウトします。

タイムリマップエフェクトの削除

タイムリマップエフェクトは、ほかのエフェクトとは異なり、オン/オフを切り替えることができません。これは、タイムリマップエフェクトのオン/オフを切り替えると、タイムライン内のクリップインスタンスのデュレーションに影響し、実質的な編集になるためです。ただし、エフェクトコントロールパネルのアニメーションのオン/オフボタンは使用できます。

  1. エフェクトコントロールタブをクリックしてアクティブにします。
  2. 「タイムリマップ」の横にある三角形をクリックして開きます。
  3. 「速度」の横にあるアニメーションのオン/オフボタンをクリックして、オフに設定します。

    既存の速度キーフレームがすべて削除され、選択されているクリップのタイムリマップが無効になります。

注意:

再びタイムリマップを有効にするには、アニメーションのオン/オフボタンをクリックして「オン」に戻します。このボタンが「オフ」の状態ではタイムリマップを使用できません。

静止画のデフォルトデュレーションの変更

  1. 編集/環境設定/一般(Windows)または Premiere Pro/環境設定/一般(Mac OS)を選択します。
  2. 「静止画像のデフォルトデュレーション」で、静止画のデフォルトデュレーションに設定するフレーム数を指定します。

    注意:

    静止画のデフォルトデュレーションを変更しても、既にシーケンスの一部になっている静止画や、既に読み込まれている静止画のデュレーションは変更されません。画像に異なるデュレーションを適用するには、デフォルトのデュレーションを変更した後、画像の再読み込みを行う必要があります。

タイムリマップと速度・デュレーションの「オプティカルフロー」オプション

Premiere Pro のオプティカルフロー機能では、フレーム分析とピクセルモーション予測に基づいて新しいビデオフレームが作成されるので、速度変更、タイムリマップ、フレームレート変換が格段にスムーズになります。

補間メニューの「オプティカルフロー」オプション(クリップ/ビデオオプション/補間/オプティカルフロー)を使用すると、タイムリマップで不足しているフレームを補間することで、従来どおりに撮影したフッテージから、見栄えが良くスムーズなスローモーションを生成できます。

オプティカルフローライブラリは既存のフレームブレンド機能のようにリアルタイムでの再生をサポートしていないので、Premier Pro では、高品質なレンダリングに対するタイムリマップでのみ時間のかかるオプティカルフローが使用されます。低品質なレンダリングやドラフトのレンダリングでは、オプティカルフローが有効になっていても、高速なフレームサンプル補間が使用されます。オプティカルフローエフェクトを確認するには、シーケンスをレンダリングする必要があります。これを行うには、「インからアウトをレンダリング」を選択するか、または Enter キーを押します。

オプティカルフロー補間は、背景とその前を動いている物体とのコントラストが高く、ほぼ静止している背景の前を動きのぶれなく物体が動くクリップの速度を変更する場合に最適です。

オプティカルフローを使用する補間

  1. クリップを右クリックして、速度・デュレーションを選択します。以下のダイアログボックスが表示されます。

    クリップ速度・デュレーションダイアログボックス
    クリップ速度・デュレーションダイアログボックス

  2. 速度」フィールドで、クリップの再生速度をパーセンテージの値で指定します。

  3. 補間」ドロップダウンボックスから、「オプティカルフロー」を選択します。「OK」をクリックして、適用します。

  4. シーケンスインからアウトをレンダリングを選択するか、または「選択範囲をレンダリング」を選択して、クリップをレンダリングします。Premiere Pro の GPU 高速処理によって、レンダリング処理が完了します。

    進行中のレンダリング
    進行中のレンダリング

  5. クリップを再生し、オプティカルフローによってフレームが補間されたスムーズなスローモーションを確認します。

補間したメディアの書き出し

書き出し設定ダイアログボックス(ファイル/書き出し/メディア)の「補間」設定を使用すると、オプティカルフローを使用して不足しているフレームを補間することで、書き出したファイルのフレームレートを変更できます。例えば、すべてのフレームを繰り返すことなく 30 fps のフッテージを 60 fps で書き出すには、「補間」ドロップダウンボックスの「オプティカルフロー」オプションを選択してメディアを書き出します。

「補間」ドロップダウンボックスの「オプティカルフロー」オプションを選択

フレームブレンド

一部のフッテージでは、オプティカルフローを使用してスムーズな動きを作成しても、期待した結果が得られない場合があります。このような場合は、他の補間オプションであるフレームサンプリングまたはフレームブレンドを使用できます。フレームサンプリングでは、必要に応じてフレームを繰り返したり、削除したりして、目的の速度に合わせます。フレームブレンドではフレームが繰り返されますが、必要に応じてフレーム間のブレンドを実行して、動きを滑らかにします。 

次のメニューオプションのいずれかを使用すると、Premiere Pro のすべての補間方法にアクセスできます。

  • クリップ/ビデオオプション/補間/フレームブレンド | フレームサンプリングを選択します。
  • シーケンスのクリップを右クリックして、補間/フレームブレンド | フレームサンプリングを選択します。
  • 速度・デュレーションダイアログボックスを開き、補間ドロップダウンメニューを使用します。
  • 書き出し設定ダイアログボックスを開き、補間ドロップダウンメニューを使用します(この方法を使用できるのは、メディアを書き出す場合のみです)。

本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

法律上の注意   |   プライバシーポリシー