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クリップの作成と再生

Premiere Pro でクリップを作成するには、ファイルを読み込むか、クリップを複製するか、サブクリップを作成します。シーケンス内でクリップを使用するとクリップインスタンスが作成されます。

ソースクリップ、クリップインスタンス、サブクリップおよび複製されたクリップ

Premiere Pro では、クリップはソースファイルを参照します。クリップをトリミングするか、その他の方法で編集してもソースファイルは変更されません。例えば、30 分のファイルを Premiere Pro に読み込むと、そのソースファイルを参照する 30 分のクリップが作成されます。そのクリップのデュレーションを 5 分にトリミングすると、30 分のソースファイルはハードディスクに残され、クリップはそのうち 5 分間のセクションだけを参照します。Premiere Pro では、クリップに関する情報はプロジェクトファイル内のクリップメタデータフィールドに保存されますが、ソースファイルに関する情報は XMP メタデータフィールドに保存されます。

ソースクリップ、クリップインスタンス、サブクリップまたは複製されたクリップをトリミングできます。シーケンス内のすべての種類のクリップを同じ方法でトリミングできます。クリップの種類による違いは、以下のとおりです。

ソース(マスター)クリップ

元々プロジェクトパネルに読み込まれていたクリップです。初期設定では、プロジェクトパネルに 1 つだけリストされます。ソースクリップをプロジェクトパネルから削除すると、すべてのクリップインスタンスも削除されます。

 

クリップインスタンス

ソースクリップへの参照クリップのことです。シーケンス内に配置されると、クリップはクリップインスタンスとなり、データはソースクリップを参照します。クリップをシーケンスに追加するたびに、新しいクリップインスタンスが作成されます。クリップインスタンスは、ソースクリップで使用されている名前とソースファイルへの参照情報を使用します。クリップインスタンスは、プロジェクトパネルにリストされませんが、プロジェクトパネルで開いたときに、ソースビューのメニューで区別されます。ソースモニターのメニューでは、各インスタンスが、名前、シーケンス名およびインポイント別にリストされます。

 

サブクリップ

マスタークリップのメディアファイルを参照する、マスタークリップの一部分です。サブクリップを使用して、長いマスタークリップの短いセクションを参照します(サブクリップの作成を参照してください)。

 

複製されたクリップ

ソースクリップのコピーです。ソースクリップへの依存関係はなく、編集/複製を自分で選択して作成します。また、同じファイルを複数回読み込むことで、クリップの複製を作成することもできます。クリップインスタンスとは異なり、複製されたクリップはディスク上に保存されている元のクリップのソースファイルに対して独自の参照情報を維持し、プロジェクトパネルでは別のクリップとして存在します。元のクリップをプロジェクトパネルから削除しても、複製されたクリップは削除されません。マスタークリップと複製クリップは、それぞれ個別に名前を変更することができます。

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サブクリップの使用方法について、Franklin McMahon によるビデオが Layers Magazine で公開されています。

詳しくは、Andrew Devis によるチュートリアル「Subclips: What? Why? How?」を参照してください。

また、Andrew Devis によるチュートリアル「Understanding the Source Panel tools」も参照してください。

クリップの複製

  1. プロジェクトパネルでクリップを選択して、編集/複製を選択します。
  2. 複製されたクリップの名前を変更するには、そのクリップを選択し、クリップ/名前の変更を選択して、新しい名前を入力します。
    注意:

    また、プロジェクトパネルで、クリップ(またはそのフォルダー)をコピーしてペーストするか、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながらクリップをドラッグすることで、そのクリップを複製することができます。

サブクリップの作成

サブクリップは、プロジェクト内で個別に編集や管理を行うマスター(ソース)クリップの部分です。サブクリップを使用すると、長いメディアファイルを整理できます。

マスタークリップと同じように、サブクリップもタイムラインパネルで操作できます。サブクリップのトリミングや編集は、サブクリップの開始点や終了点によってある程度制約されますが、マスタークリップからサブクリップを作成するときに設定したオリジナルのインポイントとアウトポイントの範囲内で、サブクリップの新しいインポイントとアウトポイントを設定することは可能です。

サブクリップは、マスタークリップのメディアファイルを参照します。マスタークリップを削除したり、オフラインにした状態でメディアをディスクに残しておくと、サブクリップとインスタンスはオンラインのままになります。元のメディアをディスクから削除すると、サブクリップとそのインスタンスはオフラインになります。マスタークリップを再度リンクすると、サブクリップは元のメディアにリンクされたままになります。

サブクリップを再キャプチャまたは再リンクすると、サブクリップがマスタークリップになり、元のメディアとのつながりはすべて解除されます。再キャプチャしたメディアは、サブクリップが参照していた部分だけのメディアとなります。サブクリップのインスタンスは、再キャプチャしたメディアに再リンクされます。

次の種類のクリップをサブクリップにすることはできません。

  • 複数選択されたクリップ

  • タイトル、静止画、合成クリップ

  • シーケンスクリップ

  • グループ化されたクリップ

注意:

別のプロジェクトでマスタークリップとサブクリップを使用するには、クリップを含むプロジェクトを読み込みます。

他のサブクリップと同様に、任意の統合クリップからサブクリップを作成できます。マスタークリップ開始位置タイムコードは、コンポーネントクリップの最初のタイムコードになります。マスタークリップ終了位置タイムコードは、コンポーネントクリップの最後のタイムコードになります。「マスタークリップに変換」チェックボックスをオフにします。

プロジェクトパネルからのサブクリップの作成

サブクリップは、ソースクリップまたは単一のメディアファイルで構成されるほかのサブクリップから作成できます。

  1. プロジェクトパネルでクリップをダブルクリックして、ソースモニターで開きます。
  2. ソースモニターで、サブクリップのインポイントとアウトポイントを設定します。インポイントとアウトポイントのいずれかまたは両方が、ソースクリップのインポイントとアウトポイントと異なっている必要があります。
  3. 次のいずれかの操作を行います。
    • クリップ/サブクリップを作成を選択し、サブクリップの名前を入力して、「OK」をクリックします。

    • Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら、クリップをプロジェクトパネルにドラッグします。サブクリップの名前を入力して「OK」をクリックします。

    プロジェクトパネルに、サブクリップアイコン とサブクリップが表示されます。アイコンはメディアタイプによって異なります。

  4. (オプション)マスタークリップのオリジナルのインポイントとアウトポイントを保持するには、マスタークリップのプレビュー中にソースモニターでこれらをリセットします。
注意:

プロジェクトパネルまたはソースモニターでソースクリップを選択し、クリップ/サブクリップを編集を選択して、サブクリップのメディア開始およびメディア終了の時間を再設定することで、マスタークリップをサブクリップに変換することもできます。

タイムラインパネルからのサブクリップの作成

サブクリップはタイムラインパネルで作成できます。

  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながら、シーケンスからプロジェクトパネルの開いている所にクリップインスタンスをドラッグします。サブクリップの名前を入力して「OK」をクリックします。

    • シーケンスでクリップインスタンスを右クリックし、「サブクリップを作成」を選択します。サブクリップの名前を入力して「OK」をクリックします。

サブクリップのメディア開始およびメディア終了時間の調整

  1. プロジェクトパネルでサブクリップを選択します。
  2. クリップ/サブクリップを編集を選択します。
  3. サブクリップの「開始」および「終了」テキストボックスを編集します。
注意:

プロジェクトパネルでサブクリップのインスタンスを選択する場合、インスタンスの開始ポイントと終了ポイント内で新しい開始ポイントと終了ポイントを設定することはできません。この制約により、シーケンスで使用されているフレームがなくなってしまうのを防止します。

サブクリップのマスタークリップへの変換

  1. プロジェクトパネルでサブクリップを選択します。
  2. クリップ/サブクリップを編集を選択します。

    変換したクリップでは、サブクリップを編集ダイアログに表示されているマスタークリップの開始時間および終了時間が保持されます。

  3. 「マスタークリップに変換」を選択し、「OK」をクリックします。

プロジェクトパネルでのクリップの再生

プロジェクトパネルの上部にあるプレビューエリアを使用して、クリップを個別にプレビューできます。

  1. クリップを選択します。
  2. サムネールビューアの再生ボタン をクリックします。再生ボタンが停止ボタンに変化します。停止ボタンをクリックすると、再生が停止します(サムネールビューアでクリップを再生しても、ソースモニターの表示には影響はありません)。

プロジェクトパネルのアイコン表示でクリップを再生できます。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトパネルで、「アイコン表示」ボタンをクリックします。

  2. クリップをクリックして選択します。

  3. 表示するには、L またはスペースバーを押します。(停止するには、「停止」ボタンをクリックするか、K キーまたはスペースバーを押します。再生および停止ボタンとスペースバーは、再生と停止を切り替えることができます)。逆方向に再生するには、J キーを押します。

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