契約書のフォームフィールドに特定の形式のデータのみを入力できるように設定することができます。
デフォルトでは、フォームフィールドには、文字、数字、特殊文字(`~! @#$%^&*()_+-=[]\{}|;’:”,./<>?£)を自由に組み合わせて入力することができます。
フィールドに特定の形式のデータのみを入力できるようにする場合に、検証を使用します。検証に合格しないと、フォームに赤い警告バルーンが表示され、フィールドの検証が済むまでフォームに電子サインを行えません。
ドラッグ&ドロップオーサリング環境では、フィールドをダブルクリックし、「検証」リストからオプションを選択して、フィールドの検証を設定します。
利用可能な検証は以下のとおりです。
文字列 - 入力できるデータ(文字のタイプ)を選択でき、入力できる最大長を設定することができます。
文字セット:任意 - 検証なしと同じです。文字、数字、特殊文字のすべての入力を受け入れます。
英字 - 文字のみを入力できます。数字または特殊文字を入力すると、エラーメッセージが表示されます。
桁 - 数字のみを入力できます。文字または特殊文字を入力すると、エラーメッセージが表示されます。
英数字 - 数字と文字のみを入力できます(アドレスフィールドに便利です)。特殊文字を入力すると、エラーメッセージが表示されます。
最大長 - フィールドに入力できる最大文字数を設定します。
次に例を示します。
このフィールドでは、文字と数字のみを入力でき、特殊文字を入力すると、署名者に警告が表示されます。
番号 - 数字のみを入力できます。文字または特殊文字を入力すると、エラーメッセージが表示されます。
値の範囲 - 値の範囲はオプションの設定です。値の範囲を指定しないと、任意の数値を入力できます。入力できる値が選択した範囲内に収まるように制限する場合は、値の範囲を設定します。
次に例を示します。
指定した範囲以外の数値が入力されると、警告メッセージが表示されます。
日付 - このフィールドには、数字とバックスラッシュのみを使用した日付のみを入力できます。デフォルトでは、日付は米国形式の mm/dd/yy に設定されます。また、「日付フォーマット」の横にあるドロップダウンリストを展開して、入力される日付値の形式を選択することもできます。
日付の検証では、入力された数値の形式と範囲のみを確認します。
mm では範囲が 01~12 に制限されます
dd では範囲が 01~31 に制限されます
yy では範囲が 00~99 に制限されます
yyyy では範囲が 0000~9999 に制限されます
理論的には、06/31/13 など、存在しない日付の値を入力することができます
6 月は 30 日までしかないので、実際には無効な日付値です。しかし、日付の検証(dd/mm/yy)では、有効なカレンダーの日付ではなく、値の範囲を確認しているので、この値は受け入れられます。
次に例を示します。
日付が正しい形式でないので、警告メッセージが表示されます。
時間 - 数字とコロン(:)記号を使用した時間値のみを入力できます。使用できる時間の形式は、##:## の 1 つだけです。
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、時間値の入力形式が示されます。
テキスト文字は使用できないので、フィールドに時間の検証と一緒に AM/PM の指定を設定することはできません。
次に例を示します。
時間が正しい形式ではないので、警告メッセージが表示されます。
英国郵便番号 - 英国形式の郵便番号のみを入力できます。
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、英国の郵便番号値の入力形式が示されます。
米国郵便番号 - 5 桁の数値の郵便番号のみを入力できます。
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、米国の郵便番号値の入力形式が示されます。
米国郵便番号 (ZIP+4) - 5 桁の数値の郵便番号と 4 桁の追加の配達コードのみを入力できます。
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、米国の郵便番号(ZIP+4)コード値の入力形式が示されます。
この検証を使用した場合、4 桁の追加の配達コードが必要になります。
次に例を示します。
郵便番号が正しい形式ではないので、警告メッセージが表示されます。
電話 - この検証では、電話番号のみを入力できます。
国名:米国 - 米国の設定では、10 桁の番号を入力する必要があります。また、番号を区切るために、括弧、ダッシュ、空白も使用できます。
例えば、次の形式はすべて受け入れられます。
1234567890
123 456-7890
123-456-7890
(123)4567890
(123) 456 7890
(123)456-7890
(123) 456-7890
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、米国の電話番号値の入力形式の例が示されます。
国名:英国 - 英国の設定では、11 桁の番号を入力する必要があります。最初の桁は 0 でなければなりません。また、番号を区切るために、括弧または空白も使用できます。
例えば、次の形式はすべて受け入れられます。
01234567891
01234 567891
01234 567 891
(01234)567891
(01234) 567891
(01234) 567 891
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、英国の電話番号値の入力形式の例が示されます。
次に例を示します。
電話番号が正しい形式ではないので、警告メッセージが表示されます。
社会保障番号 - 9 桁の番号をのみを入力できます。受け入れられる形式は次の 2 つのみです。
123456789
123-45-6789
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、社会保障番号値の入力形式の例が示されます。
次に例を示します。
社会保障番号が正しい形式ではないので、警告メッセージが表示されます。
電子メールアドレス - 任意の電子メールアドレス値を入力できます。トランザクションに関連付けられている電子メールアドレスと異なる電子メールアドレスを入力することができます。
このフィールドに入力すると、テキストバブルが表示され、電子メールアドレス値の入力形式の例が示されます。
電子メールアドレスのフィールド検証が設定されたテキストフィールドは、電子メールフィールドタイプとは異なります。電子メールアドレスの検証では、任意の電子メールアドレスを入力できます。一方、電子メールフィールドタイプでは、署名者の電子メールアドレスが自動的に入力される読み取り専用のフィールドが作成されます。
次に例を示します。
電子メールアドレスが正しい形式ではないので、警告メッセージが表示されます。
通貨 - 数値の通貨値を入力できます。現地の通貨記号($、£)や小数点を使用することができます。また、値の範囲を設定することもできます。
国名 - フィールドにデータが誤った形式で入力されると、テキストバブルが表示され、通貨値の入力形式の例が示されます。
米国 - $ 記号をオプションで使用できます。
英国 - £ 記号をオプションで使用できます。
値の範囲 - 入力できる通貨値の範囲を設定できます。
誤った値が入力されると、テキストバブルが表示され、そのフィールドに設定された許容される値の範囲が示されます。
次に例を示します。
通貨が正しい形式ではないので、警告メッセージが表示されます。
パーセント - この検証では、数字とオプションの % 記号のみを入力できます。また、値の範囲を設定することもできます。
誤った値が入力されると、テキストバブルが表示され、パーセント値の許容される形式が示されます。
値の範囲 - パーセント値の範囲を設定できます。
誤った値が入力されると、テキストバブルが表示され、そのフィールドに設定された許容される値の範囲が示されます。
次に例を示します。
このタイプの検証フィールドでは数字のみが許可されるので、署名者に警告メッセージが表示されます。
カスタム - 正規表現 - カスタムの検証チェックとエラーメッセージを設定できます。
正規表現 - 署名者が入力した情報を許可または拒否するチェックを定義します。
エラーメッセージ - 検証に合格しない場合に、赤色のバルーン警告に表示されるカスタムエラーメッセージです。
この概念は高度で、状況に応じて様々な用途があります。定義については、このページを参照してください。
次に例を示します。
大手のクレジットカード番号のみが許可されるので、1234-1234-1234-1234-1234 は検証に失敗します。
カスタム - 数式 - 計算式と、計算に必要な入力や解のチェックを作成します。
数式 - カスタムの数式をここに入力します。計算ビルダーを使用することができます。
エラーメッセージ - 検証に合格しない場合に、赤色のバルーン警告に表示されるカスタムエラーメッセージです。
次に例を示します。
この数式では、このフィールドの値として「0」を許可しない検証になります。
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