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サポートとトラブルシューティング
インライン画像フィールドは、ビジネスまたはエンタープライズレベルで利用できます。
機能の説明
Adobe Acrobat Sign では、送信者が定義したプレースホルダーフィールドに画像ファイルをアップロードすることができます。 この画像は他のフォームフィールドと同様に文書内にキャプチャされ、送信者が後で使用できる抽出可能ファイルとして保存されます。例えば次のようなケースで活用できます。
- 大学関係者の方が、テストやオリエンテーションの際の身元確認として学生の写真を要求する場合。
- 買い手と売り手の両方の画像を添付する必要がある不動産フォーム。
- ID、社会保障カードなどの文書の画像が必要な採用手続き。
インライン画像フィールドは、ドラッグ&ドロップオーサリング環境や、標準のテキストタグ、Acrobat で作成した PDF フォームなど、どのようなフォームにも追加できます。
- インライン画像は、新しい送信機能環境でのみ利用できます。
- 従来の送信ページでインライン画像テキストタグを使用している文書をアップロードしようとすると、新しい送信ページにリダイレクトされます。
- インライン画像を使用しているテンプレートは、従来のページのテンプレートリストからは利用できません。
使用方法
送信者は、オーサリング環境で配置したり、テキストタグを使用したり、Acrobat でフォームを作成する際にテキストフィールドの名前を編集したりすることで、インライン画像をテンプレートに追加できます。
画像フィールドは次のように、他のタイプのフィールドと同じように利用できます。
- 複数の画像フィールドを使用できます。
- 画像フィールドは、複製して複数の場所に配置できるので、フィールドポリネーションを利用できます。
- 画像フィールドは、事前入力を含め、フィールドを操作できるどの受信者の役割にも割り当てることができます。
- 画像フィールドはレポートに含められ、アップロードされた元の画像ファイルにリンクする URL を返します。
現時点では、インライン画像オブジェクトで利用できるのは .png、.jpg、.jpeg ファイルのみです。
ドラッグ&ドロップオーサリングの使用
文書内に画像フィールドを配置する際は、フィールドのフットプリントを正確にコントロールできるので、オーサリング環境を利用するのが最適です。パスポート写真などの規制が厳しい画像の場合は特に有効です。
オーサリングでは、「データフィールド」セクションで画像オブジェクトを確認できます。
画像フィールドは画面左上に配置され、右下の角をドラッグすることで幅と高さを調節できます。
最終的な画像サイズは「画像」フィールドに表示されます。
テキストタグの構文
インライン画像のテキストタグは一般的ではありません。プレースホルダーの高さは、タグの作成に使用したフォントよりも大きな値に指定する必要があるためです(通常、フィールドの高さはこの方法で決まります)。
インライン画像を作成するための引数は :inlineimage(X) です。
この X は、フィールドの高さに追加する行数となります。
「行」の高さは、タグの作成に使用したフォントのサイズによって決まります。
例えば {{inlineImageEx_es_:signer1:inlineimage(4)}} の場合、フィールドの高さは 4 行となります。
下の例では、右側がテキストタグ、それに対応するフィールドが左側です。
タグはフィールド上部に配置され、行数はタグが記述されている行の下に追加されていきます。
これにより、フィールドのサイズを正確に調整することが若干難しくなるので、フィールドのサイズを正確に設定したい場合は、テンプレートを保存したり契約書を送信したりする前に、オーサリングでフィールドを調整することをお勧めします。
Acrobat でのフォームの作成
Acrobat でフォームを作成する際にインライン画像を追加する場合は、テキストタグ構文をテキストフィールドの「名前」プロパティに挿入する必要があります(両端にある括弧は削除)。
この混合的な手法には 2 つのメリットがあります。
- フォームに配置するテキストフィールドのサイズと形が、Acrobat Sign で文書を生成する際に優先されます。このことは、追加する必要がある行数を推測しなくても、フィールドが割り当てられたスペースに適合するので便利です。
- また、テキストタグに追加された引数も順守されます。そのため Showif/Hideif をはじめ、よく使用されるテキストタグの引数のほとんどを利用できます。
フィールドを配置する際は、引数によってフィールドのサイズや形状が変わることはありません。テキストタグ構文に行数を追加すると、行数は無視され、フィールドのサイズは明示的に配置したときのまま維持されます。
受信者がこのフィールドを操作する方法
受信者はドラッグ&ドロップで画像をアップロードします。フィールドの境界線に合わせて自動的に拡大、縮小されるので、どのサイズの画像でも利用できます。
画像を挿入すると、フィールドの右上隅に大きな X が表示されます。この X をクリックすると、フィールドからその画像が削除されて元の状態に戻ります。
インライン画像フィールドには、.png、.jpg、.jpeg ファイルのみ利用できます。
それ以外のファイルを追加しようとするとエラーが表示されます。
ヒント
:label()
インライン画像フィールドでは、引数 :label() を使用すると受信者に対してより効果的に指示を伝えることができるので、非常に有効です。
:label() によって渡される値は、(フィールド名の代わりに)オーサリング中にフィールドに表示され、デフォルトの指示の末尾に追加されます。
次の引数を含むオーサリング環境の画像フィールドの例は以下のとおりです。
:label("Passport Photo")
署名中の受信者には以下のように表示されます。
なお、文字列の「クリック / ドラッグ&ドロップして...をアップロード」は編集できません。
測定単位の変更
アプリケーションのデフォルトの測定単位はインチ(in)ですが、ユーザーが簡単にセンチメートルに変更できます。
この変更は、個々のユーザーのプロファイルページで実行できます。その場合は画面右上のユーザー名にカーソルを合わせ、「プロファイル」を選択してから「編集」をクリックし、編集モードでプロファイルを開きます。
単位を変更し、「保存」をクリックします。
管理者は、Acrobat Sign のサポートまでお問い合わせいただくことで、アカウントまたはグループレベルでデフォルト設定の変更を依頼できます。
変更した測定単位は、画像フィールドだけでなく、アプリケーション内に表示されるすべての単位に適用されます。
画像の抽出
インライン画像はレポート機能を使用してフォームから「抽出」できます。
送信者の場合
- 「管理」タブに移動し、必要な画像を含む契約書を確認してから、シングルクリックして選択します。
- 画面右端の「履歴」タブをクリックします。
- 「データを書き出し」リンクをクリックします。
CSV ファイルがブラウザーにダウンロードされます。
- この CSV ファイルを開きます。ほとんどのケースでは Excel を使用しますが、CSV ファイルを表示できるものであればどのアプリケーションでも構いません。
- 画像フィールドのヘッダーを確認します。CSV のヘッダーにはフィールド名が使用されます。
- セルのデータは、画像ファイルにリンクする URL となります。
- その URL をコピーしてブラウザーに貼り付けます。
- 画像ファイルがブラウザーにダウンロードされます。
管理者の場合
画像ファイルへの直接 URL はユーザーレベルで保護され、契約書の送信者のみが「データを書き出し」リンクを介して使用できます。
管理者がレポートを作成してフィールドのデータにアクセスしても、URL は確認できません。その代わりに未加工の documentID が表示されます。documentID は、API を使用して抽出できます。
ダウンロードした画像は、アップロードした元の画像と同じものになります。
フィールドのフットプリントに合わせて画像に加えた変更は、そのフィールドでのみ適用されます。実際の画像ファイルは変更されません。
有効化/無効化の方法
インライン画像は、デフォルトではビジネスまたはエンタープライズレベルで利用できます。このタイプのフィールドを提示するために必要なその他の設定はありません。
この機能をアカウントまたはグループレベルで無効にする場合は、Acrobat Sign のサポートまでお問い合わせください。