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モバイル web 署名エクスペリエンスの Liquid Mode

 

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概要

Liquid Mode」署名エクスペリエンスにより、受信者のデバイスの種類に基づいて文書の表示が調整され、ピンチやズームの必要性が減り、入力が必要なフィールドに簡単に焦点を合わせることができます。

Liquid Mode の遵守契約書は、受信者に対して次の 2 種類の表示形式で作成されます。

  1. アップロードされた HTML に存在するすべてのスタイル情報を使用して作成された PDF ビュー。これは、ダウンロード可能な契約書の署名済みバージョンに対応し、Adobe Acrobat Sign がすべての契約書に対して生成する PDF ビューと同様です
  2. 入力された HTML ドキュメントをリフローし、小画面サイズに最適化した Liquid Mode のビュー。Liquid Mode 版では、元の HTML 文書で指定されているスタイルが上書きされ、高度にキュレートされたビューになっています

このインターフェイスを使用すると、受信者は、好みに応じて、文書の Liquid Mode と従来の PDF ビューを簡単に切り替えることができ、法的に拘束力のある同様の署名を取得できます。

 

Liquid Mode の遵守契約書は、ソースコンテンツとして単一の HTML ファイルで作成されます。

HTML およびアップロードされた HTML 文書のフォームフィールド構成にはいくつかの制限事項があります。特に次のオプションに注意してください。

  • 契約書は 単一の HTML 文書であること(1 ファイルのみ)
    • 契約書の作成に複数のドキュメントが使用されている場合は、PDF ビューのみが生成される
  • HTML 文書には JavaScript を含めることはできない。インラインの JavaScript、外部 JavaScript ファイルへの参照、HTML タグの属性のいずれにおいても、<script> タグを使用することはできない
    • HTML 文書内に JavaScript が見つかった場合、Acrobat Sign では PDF ビューのみが作成される
  • HTML 文書では、HTML 文書の <body> でサポートされている HTML タグのみ使用できる。詳細については、「サポートされている HTML タグ」セクションを参照のこと
    • サポートされていない HTML タグが HTML 文書の本文に含まれている場合、Acrobat Sign では PDF ビューのみが作成される

「Liquid Mode」ビューは高度にキュレートされているため、HTML ファイルで指定された CSS は無視され(Liquid Mode ビューの場合のみ)、サポートされている HTML タグの属性のみが Liquid Mode ビューに影響します。ただし、PDF ビューにはこのような制限はありません。Acrobat Sign では、サポートされているタグで使用可能なあらゆる属性と、HTML 文書で指定されている CSS を使用して PDF ビューを生成します。

HTML 文書のフォームフィールドを指定するには、Adobe Acrobat Sign テキストタグの表記法を使用します。

Liquid Mode のワークフロー

注意:

Liquid Mode 機能が有効であっても、Liquid Mode ビューが何らかの理由で生成できない場合、契約書は PDF ビューのみで作成されます。

送信者に送信される確認メールには、Liquid Mode ビューが生成できなかった理由が記載されます。

Liquid Mode は現在、携帯電話デバイスでサポートされており、さらに対応を拡げるように開発が進められています。


Liquid Mode の遵守契約書の有効化/送信

  1. Acrobat Sign 管理メニューで「Liquid Mode」が有効になっていることを確認します。

    • 送信設定/Liquid Mode に移動します
      • この設定は、アカウントまたはグループレベルで変更できます
    Liquid Mode のコントロールに移動

  2. 次のいずれかの方法で、単一の HTML ファイルを送信します。

    HTML 文書を送信


サポートされている HTML タグ

Liquid Mode ビューで契約書を正常に作成するには、HTML 文書に JavaScript 構成を含まないようにします。

HTML 文書の本文で使用できるのは次のタグのみです。

カテゴリー

HTML タグ

Liquid Mode ビューに影響する属性

制限

ヘッダー

<h1>、<h2>、<h3>、<h4>、<h5>、<h6>

なし

 

コンテンツ分割

<div>

整列

 

区切り

<br>

なし

 

水平ルール

<hr>

なし

 

段落

<p>

整列

 

画像

<img>

src、alt、height、width

画像のサポートセクションを参照してください。

インラインテキスト

<b>、<i>、<u>、<s>、<strong>、<em>、<span>、<sub>、<sup>

なし

 

順序付きリスト

<ol>、<li>

value、type、reversed、start

 

順序なしリスト

<ul>、<li>

value、reversed、start

 

ハイパーリンク

<a>

href

URL プロトコルは、http、https、および mailto に限る

テーブル

<table>、<thead>、<tbody>、<tfoot>、<th>、<tr>、<td>、<caption>、<col>、<colgroup>

なし

1.ネストされたテーブルはサポートされていない

2.テーブル内のフォームフィールドはサポートされていない

フォームフィールドラベル

<label>

対象

フォームフィールドラベル」セクションを参照のこと。

フォームフィールドのグループ化

<fieldset>、<legend>

なし

フィールドグループのラベル付け」を参照のこと。

画像

<img>

src、alt、height、width

イメージと HTML 全体のサイズは 400KB 未満にする必要があります。JPEG、PNG、GIF、BMP、TIFF の各形式がサポートされます。イメージソースは HTTPS URL である必要があります。


フォームフィールドの仕様

フォームフィールドは、Adobe Acrobat Sign テキストタグ表記を使用して HTML 文書で指定する必要があります。

次の表に、Acrobat Sign テキストタグを使用したフォームフィールドの例を示します。

フィールド

Sign のテキストタグ

署名フィールド(署名、イニシャル、署名ブロック、スタンプ)

{{Sig_es_:signer1:signature}}



{{Int_es_:signer1:initials}}



{{SigB_es_:signer1:signatureblock}}



{{OSig_es_:signer1:optsignature}}



{{OInt_es_:signer1:optinitials}}



{{SigStamp_es_:signer1:stampimage(25)}}

署名者フィールド

{{Cmpy_es_:signer1:company}}



{{N_es_:signer2:fullname}}



{{Dte_es_:signer1:date}}



{{Em_es_:signer1:email}}

送信者フィールド

{{*Ttl_es_:sender:title}}

参加スタンプとトランザクション ID

{{userstamp_es_:signer1:stamp:repeat}}

{{transstamp1_es_:transactionid:repeat}}

読み取り専用フィールド

{{! price}}

{{price_es_:readonly}}

テキスト入力

{{address_es_:signer1}}

{{*city_es_:signer1}}

チェックボックス

{{CB1_es_:checkbox(checked)}}

ラジオボタン

{{(Red)Color_es_:signer1:label(“Red”)}}

{{(Blue)Color_es_:signer1:label(“Blue”)}}

{{(Green)Color_es_:signer1:label(“Green”)}}

画像

{{Image1_es_:signer1:inlineimage(4)}}

ドロップダウン

{{Color_es_:signer1:dropdown(options="Red,Green,B lue”, values=”R,G,B”)}}


ハイパーリンク

{{companywebsite_es_:link(http://www.adobe.com):label(Adobe)}}


ファイルの添付

{{*DriversLicense_es_:signer1:attachment}}

ツールヒント

{{Car_color_es:signer1:tooltip('Choose a color')}}

デジタル署名

{{digsig1_es_:signer1:digitalsignature}}

フィールド検証

{{*Mobile_es_:signer1:phone}}

{{d_es_:signer1:num(>0,<60)}}

条件ルール

e.g. {{field_es_:showif(price>60)}}

計算フィールド

{{TV_es_:calc([SubTotal]+[Tax])}}

注意:

Acrobat Sign フォームフィールドの構成は、次のものを除きすべてサポートされています。

カテゴリー

サポートされていない構成

除外(以下に該当する場合は処理が完了されない可能性があります)

デジタル署名フォームフィールド

:digitalsignature は非サポート



事前入力ワークフロー

:prefill ディレクティブは非サポート



ハイパーリンクフォームフィールド

:page(N) ディレクティブは非サポート

http、https、mailto 以外のプロトコル付き :link

:signer1 および :everyone ディレクティブはサポート

無名フォームフィールド

無名フォームフィールドは非サポート

無名チェックボックスはサポート

名前変更フォームフィールド

ディレクティブが異なる同じ名前の複数フォームフィールドは非サポート




フォームフィールドラベル

各フォームフィールドには、関連付けられているラベルが必要です。すべてのフォームフィールドにラベルが必須というわけではありませんが、フォームフィールドにラベルを付けることを強くお勧めします。

具体的には、Liquid Mode の場合:

  • ラベルは、フィールドの表示を視覚表現を強調するのに使用
  • フィールドに関連付けられたラベルは、アクセシビリティのヒントを提供。フィールドにフォーカスがある場合、スクリーンリーダーはラベルを使用してフィールドをユーザーにアナウンス
  • ラベルをクリックしてフィールドにフォーカスを設定するか、ラジオボタンまたはチェックボックスの場合は、ラベルをクリックすると値が切り替わる

フォームフィールドは、次のいずれかの方法で HTML <label> タグを使用してラベルにバインドできます。

  1. <label> タグ内に Acrobat Sign フォームフィールドを囲む
    • <label>Signature: {{sig_es_:signer1:signature}}</label>
  2. <label> タグの “for” 属性は、フォームフィールドの名前を参照してフォームフィールドにバインド可能
    • {{sig_es_:signer1:signature}} … <label for=”sig”>Signature: </label>

上記のルールでフォームフィールドにバインドできないラベルは、バインドされていないラベルテキストとしてレンダリングされます。

また、Acrobat Sign テキストタグで、:label ディレクティブは、次のフォームフィールドタイプでサポートされています。

  • 添付ファイル
  • ハイパーリンク
  • チェックボックス
  • ラジオボタン

Acrobat Sign テキストタグの :label ディレクティブと <label> タグは、次の方法で組み合わせることができます。

フォームフィールドタイプ

:label ディレクティブの役割

HTML <label> タグの役割

添付ファイル,

ハイパーリンク

フォームフィールドボックス内に表示されるラベルを指定

<label> タグは、フォームフィールドのラベルまたはヘッダーを指定

チェックボックス,

ラジオボタンのオプション

フォームフィールドのラベルまたはヘッダーを指定

Acrobat Sign テキストタグの :label ディレクティブがない場合、<label> でフォームフィールドを代用。

:label と <label> の両方が存在する場合、Liquid Mode ビューは作成不可。

例:

  • {{CB_es_:checkbox: signer1:label("I agree.")}}} <label for=” CB”> Yes</label>
  • {{(Red_v)Color_es_:signer1::label(“Red Color”)} <label for=”(Red_v)Color”>Red</label>
注意:

次の方法でチェックボックスにラベルを指定できます。

  • {{CB_es_:checkbox: signer1:label("I agree.")}}
  • <label> {{CB_es_:checkbox:signer1}} I agree.</label>
  • {{CB_es_:checkbox:signer1}} <label for="CB"> I agree.</label>

次の方法でラジオボタンオプションにラベルを指定できます。

  • {{(Red_v)Color_es_:signer1:label(“Red”)}}
  • <label> {{(Red_v)Color_es_:signer1}} Red </label>
  • {{(Red_v)Color_es_:signer1}} <label for=”(Red_v)Color”>Red</label>
警告:

通常 HTML では、“for” 属性はフィールド ID 値を参照します。  Liquid Mode では、フィールド名を参照するために “for” 属性が使用されます。  これにより、複製されたフォームフィールドがあいまいになる場合があります。この場合、Acrobat Sign テキストタグディレクティブがまったく同じフォームフィールドのインスタンスが複数存在します。  このような場合、“for” 属性を使用しないで、<label> 要素内にテキストタグを囲むことでラベルを関連付ける必要があります。

例えば次のように使用すると、モバイル reflow ビューの 2 つのインスタンスごとに異なるラベルを持つ複製フォームフィールドが作成されます。

  • <label> Official {{name_of_official_es_:signer1}} </label>
  • <label> Name {{name_of_official_es_:signer1}} </label>

複製されたフォームフィールドで "for" 属性を使用してラベルが指定されている場合、参照があいまいで解決できません。  この場合、Liquid Mode ビューは作成されません。

 例えば、次の使用例では PDF ビューのみが作成されます。

  • <label for="name_of_official> Official </label> {{name_of_official_es_:signer1}}
  • <label for="name_of_official> Name</label> {{name_of_official_es_:signer1}}


フィールドグループへのラベル付け

ラベルは単一のフォームフィールドに関連付けられます。ラベル/キャプションをフィールドのグループ(特にラジオボタンのグループ)に関連付ける場合は、フィールドセットおよび凡例要素の使用を推奨します。  フィールドセットは要素をグループ化するために使用され、凡例はグループのキャプション/ラベルを提供するために使用されます。  ラベルと同様に、Liquid Mode の利点は以下のとおりです。

  • フィールドのグループに関連付けられたキャプション/見出しの視覚表現の強化
  • 優れたアクセシビリティ。  凡例コンテンツを使用すると、スクリーンリーダーはフィールドのグループを正しくアナウンスします。

次に例を示します。

<fieldset>

        <legend>Choose your favorite primary color</legend>             

        {{(Red)Color_es_:signer1:label("Red")}}<br/>       

        {{(Blue)Color_es_:signer1:label("Blue")}}<br/>       

        {{(Green)Color_es_:signer1:label("Green")}}<br/>       

</fieldset>

注意:

ほとんどの文書では、作成者はフィールドセットのデフォルトのレンダリングを必要としません。 

バウンディングボックスは、次の CSS で削除できます。

    fieldset {

        border: none;

        margin: 0;

        padding: 0;

    }

画像のサポート

サポートされる画像には、次のような制限があります。

  • <img> 要素のみがサポートされます
  • <img>src は、埋め込みデータ(data: スキーム)または web URL(https: スキームのみ)として指定できます
  • JPEGPNGGIFBMP および TIFF の各形式がサポートされます
    • アニメーション GIF の場合、最初のフレームが静止画像として使用されます
  • Web URL から取得される画像のサイズは、5 MB に制限されます


サポートされていない Acrobat Sign ワークフロー

Liquid Modeでは、次の Acrobat Sign ワークフローはサポートされていません

  • 複数のドキュメントで構成されている契約書
  • 非 HTML 文書で作成された契約書
  • ライブラリテンプレートで作成された契約書
  • DRAFT または AUTHORING ステータスで作成された契約書
  • デジタル署名ワークフロー
  • 手書き署名ワークフロー
  • 実行中ワークフローの変更
  • デフォルトでプレビューチェックボックスが有効になっているグループからのワークフロー
  • 署名理由が有効になっている契約書
  • 署名者が署名フィールドをクリックするたびに、署名者に毎回認証を要求するように設定された契約書

上記のワークフローで Liquid Mode のビューを作成しようとすると、PDF ビューのみで契約書が作成されます。  送信者に送信される確認メールには、Liquid Mode が生成できなかった理由が列挙されます。


Liquid Mode のエラー通知

送信者が Liquid Mode ビューで契約書を作成しようとしたが、Acrobat Sign でそれを生成できなかった場合、Liquid Mode ビューで作成できなかった特定の問題が記載された契約書確認メールが送信者に送信されます。送信者は、報告された問題に対処し、その後の試行で Liquid Mode ビューで契約書作成を試みることができます。

報告された問題は、次のカテゴリにグループ化できます。

  • サポートされていない HTML 構成
  • サポートされていない Acrobat Sign テキストタグ
  • サポートされていない Acrobat Sign ワークフロー
  • Liquid Mode の内部エラー

Liquid Mode ビューを作成しようとしているときにサーバーが予期しないエラー状態になった場合に、Liquid Mode の内部エラーが発生します。

その他のエラーカテゴリについては、次のサブセクションで報告された問題の詳細を確認してください。


HTML 文書のサンプル:クレジットレポートのリクエスト

Liquid Mode 作成の主要なターゲットとなるフォーム品質は次のとおりです。

  • 多くのピンチやズームを必要とするような、テキストブロックが大きいドキュメント
  • フィールドのオーバーラップがないフォームで、フィールドの Liquid Mode フローが可能なもの


既知の問題と FAQ

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