Adobe Sign オンライン支払いを使用すると、送信者は受信者側(役割に依存しない)のプロセスの一部として支払いを要求することができます。支払いは固定値(見積)、契約書の計算フィールドから得られる値(注文フォーム)、顧客が入力した値(寄付)のいずれかとして定義することができます。この機能は、NA、EU および AU のデータセンターの Business および Enterprise レベルのサービスで使用できます。

機能の説明

Adobe Sign のオンライン支払いサービスは、署名プロセスに関連付けられた支払いゲートウェイである Braintree と統合されています。この統合は、フォームに「支払い」フィールドを追加すると有効になります。

以下に基づいて、支払いフィールドのあるフォームを作成できます。

  • 静的値。サービスの見積に使用します
  • フォームの計算フィールドから得られる動的値。複数の商品、数量、配送方法が記載された注文フォームに使用します
  • 受信者が入力する値。寄付の依頼に使用します

注意:

契約書で支払いフィールドを使用すると、支払いフィールドの値が null でない場合は、「署名を送信」ボタンが「支払いおよび署名」ボタンに変わります。

 

署名者が「支払いおよび署名」ボタンをクリックすると、Braintree との統合により、署名者のインターフェイスに支払いウィンドウが挿入されます。このウィンドウですべての個人支払い情報が収集され、署名者がその個人情報を Adobe Sign フォームに入力する必要がなくなるので、署名者情報の全般的なセキュリティが向上します。結果的に、送信者が支払いを取得し手動で処理する必要がなくなります。

注意:

オンライン支払いは、JP1 または IN1 データセンターのカスタマーアカウントでは使用できません


使用方法

契約書で支払いフォームフィールドを使用するだけで、支払いフォームを作成できます。

Adobe Sign でフォームを初めて作成する場合は、少し時間を取ってアプリ内オーサリングツールに慣れことをお勧めします。

オーサリングプロセスに慣れているユーザーは、新しいフィールドタイプ(支払い)とそれを正しく扱う方法を習得するだけです。

ドラッグ&ドロップオーサリングの使用

支払いフィールドは、オーサリングウィンドウの右側にあるフィールドカテゴリリストの一番下にあります。

1. Add Payment field

 

支払いフィールドを適用する場合は、フォームが必ず適切に動作するように、フィールドオプションに注意する必要があります。

特に次のオプションに注意してください。

割り当て先 – 支払いをおこなう受信者をフィールドの割り当て先にします。これは、静的な支払い値の直感的な扱いとは反対に感じられるかもしれませんが、フィールドの割り当ては支払い者を支払いレコードに論理的に関連付けるものなのです。

値のタイプ – フォームの機能にリンクします。

  • 入力値」は静的値になります。見積などの決まった値か、寄付などの引き受けられた値です。
  • 計算値は、他のフィールドと関係する計算式から得られる値です。これは動的な注文フォームに使用されます。

読み取り専用 – オンの場合、送信者は固定値か計算値のどちらかがフィールドに入力されるようにする必要があります。

オフの場合、値はオーサリング時に設定されるデフォルトか、受信者が入力する値のどちらかになります。

デフォルト値 – 静的な支払いの設定値や推奨される寄付値がフォームにある場合に使用します。

通貨 – 対象者に適した通貨を設定します。1000 円と 1000 ポンドは大きく異なります。

値の範囲 – 寄付額の範囲を設定する場合に便利です。

2. Payment Field Properties

静的値(見積)

静的値を持つフォームには、オーサリング時に確定された入力値が必要です。

  • フィールドは読み取り専用として定義してください。
  • ゼロではないデフォルト値を入力する必要があります。
  • 対象の受信者に適した通貨を選択します。
3. Static Value properties

 

ユーザーにはフィールドと値が表示されますが、支払い者がその値を変更することはできません。

Static value customer view

動的値(注文フォーム)

動的値の支払いフィールドは計算値として設定します。

  • 計算値にはフィールドを読み取り専用にするオプションが必要なので、このオプションはプロパティメニューからは削除されます。
  • 計算値は、受信者が操作できる他のフィールド(数量、配送方法、保険オプションなど)から取得されます。
  • オーサリング時には、数値ではなく計算式がフィールドに表示されます。

適切な通貨の選択

4. Calculated Value properties

 

ユーザーにはフィールドが表示され、オプションが選択されるとフィールドの値はリアルタイムに調整されますが、受信者がフィールドを直接操作することはできません(下図で強調表示)。

Calculated field

受信者定義値(寄付)

署名者が定義された支払いフィールドでは、ユーザーが支払い値を直接入力することができます。入力値として設定し、読み取り専用機能は無効にします。

デフォルト値を使用できますが、自由に編集できます。

値の範囲を使用でき、厳密に適用されます。  受け入れ可能な最小値を制限したい場合は、そうすることができます。

Donation Value properties

 

ユーザーにはフィールドが表示されます。このフィールドは完全に編集可能で、デフォルト値を設定することもできます。

上限または下限の値が定義されていて、その限度を超える値が入力された場合は、エラーが発生し、受信者は値を修正するまで署名できなくなります。

Donation Input

注意:

フィールドの値がゼロまたは空の場合、「支払いおよび署名」ボタンは「署名を送信」に変わり、契約書に支払いが伴わないことを示します。

Null Value field

 

負の値は使用できません

Negative value

トランザクションレコード

データを安全に保管することは、支払いの詳細などの個人情報を扱う場合の基本的な原動力となります。契約書に支払いが関連付けられている場合、Adobe Sign と Braintree は、トランザクションを完了し、支払いを適切に監査するために必要な最低限の詳細情報のみを共有します。

Braintree レコード

Adobe Sign システムは、契約書のほか、受信者およびやり取りに関するレコードを管理します。Braintree はトランザクションの内容やすべての受信者の情報を把握しません(処理の必要上、Braintree は支払い者を把握している必要があります)。

支払いおよび署名」ボタンをクリックすると、Braintree サービスに対して I フレームが開かれ、次の 4 つのデータオブジェクトが渡されます。

  1. 通貨タイプ - Braintree で正しいマーチャントアカウントが使用されるようにするためにのみ必要
  2. 「支払い」フィールドの数値 – コレクションの値を把握するために必要
  3. 支払い者の電子メールアドレス – 支払い者の特定に必要
  4. トランザクションの参加コード – 支払いレコードを契約レコードに直接関連づけるために必要
Transaction

Adobe Sign レコード

Braintree は支払いレコードを管理し、支払い者の個人情報に関係するレコードは Adobe Sign には決して渡されません。

支払いが正常に完了すると、Braintree トランザクション番号のみが Adobe Sign に返されます。このトランザクション ID は(管理ページの)「履歴」タブと

6. History tab

 

監査レポートで確認できます。

Audit Report


有効/無効にする方法

Adobe Sign で支払いフィールドを使用するには、まず Braintree アカウントが必要です。

次のサイトにアクセスして、最初にサンドボックスアカウントを設定することをお勧めします。

  • https://www.braintreepayments.com/sandbox
  • サンドボックス環境に接続している場合は、Adobe Sign サポートに連絡して、Braintree サンドボックスを参照するようにアカウント/グループを設定するよう依頼してください。

運用アカウントは次のサイトで登録することができます。

 

Adobe Sign オンライン支払い機能は、Adobe Sign アカウント管理者が、アカウントレベルで有効にすることができます。

  • グループレベルの設定も可能で、その場合は、アカウントレベルの値よりも優先されます。
  • グループごとに、固有の Braintree アカウントを有効にすることができます。

機能を有効にするには、アカウント/アカウント設定/支払いの統合を選択します。

NAvigate to Payments

 

支払い機能を有効にする」チェックボックスをオンにし、「保存」をクリックすると、Braintree 資格情報パネルが表示されます。

10. Braintree credentials

要求された情報を自分の Braintree アカウントからコピーして資格情報パネルに貼り付け、「保存」をクリックします。


Braintree 資格情報の変更

Braintree 資格情報の変更(例えば、サンドボックスアカウントから運用アカウントへの変更など)が必要な場合は、以下をおこないます。

アカウント/アカウント設定/支払いの統合を選択して、支払いページに移動します。

別の Braintree アカウントを登録する」チェックボックスをオンにします。

保存」をクリックします。

  • 資格情報を入力するためのオーバーレイが表示されます。
11. Register new credentials

注意:

Braintree アカウントをサンドボックスから運用(またはその逆)に切り替える場合は、まず Adobe Sign サポートに連絡して、正しい環境を参照するようにアカウント/グループを設定してもらってください。


Braintree の無効化

Adobe Sign の支払い統合ページで Adobe Sign と Braintree の統合を無効にすることができます。それには、まずアカウント/アカウント設定/支払い統合 を選択します。

支払い機能を有効にする」チェックボックスをオフにします。

保存」をクリックします。

12. Disable Braintree

 

統合を無効にすることを確認するメッセージが表示されます。

13. Disable Braintree account

同じ Braintree 資格情報で統合を再度有効にすることを想定している場合は、「無効にしますが、後で使用できるように Braintree アカウントを保存します。」チェックボックスを必ずオンにしてください。

このチェックボックスをオフにすると、ユーザーの認証情報は Adobe Sign に保存されず、機能を再度有効にするときには資格情報を再入力する必要があります。

14. Reenable Braintree


設定オプション

Braintree サービスには、署名者のエクスペリエンスを大幅に向上させる設定オプションが多数用意されています。支払いサービスのニーズは人によって異なるので、Braintree 機能を詳しく知ることは非常に有効です。

Adobe Sign の統合に関しては、署名者のエクスペリエンスに直接関係する機能が、いくつかあります。

  • 通貨 – 使用する通貨を指定します。

Braintree では様々な種類の通貨を使用でき、使用可能な通貨ごとに「マーチャントアカウント」を作成することができます。このマーチャントアカウントを使用すると、さらに、使用可能な支払いの種類(PayPal や個別のクレジットカード)を定義することができます。

15. Merchant account

 

Adobe Sign 内では、1 種類の通貨に対して「支払い」フィールドを設定する必要があります。この設定値は、同じ通貨タイプのマーチャントアカウントにリンクします。

Adobe Sign フィールドプロパティにリストされる値は、Braintree マーチャントアカウントで使用可能な通貨によって決まります。

デフォルトのマーチャントアカウントを設定すると、Adobe Sign の支払いフィールドに読み込まれるデフォルトの通貨も定義されます。

16. Currency

 

  • 重複トランザクションのチェック – すばやくダブルクリックしたときに、2 つのトランザクションが生成されて署名者が二重に請求されることのないようにすることができます。
17. Dupe Transaction


知っておくべきこと

PCI コンテンツと保管

支払い処理中は、すべての情報が Braintree インターフェイスに入力されます。

すべての支払い情報は、Braintree アカウント内にのみ保存されます。

Adobe Sign 環境では、Braintree アカウントに対する API 資格情報と、Braintree から返されるトランザクション番号(Adobe Sign 監査追跡で記録)のみが保存されます。

実際の支払い情報は Adobe Sign システムに関与しないので、最適な PCI コンプライアンスと署名者のセキュリティが確保されます。

支払いと署名の間のトランザクションの中断

支払いを使用する場合、署名プロセスは次の 2 つの部分で発生します。

  • 支払いの取得
  • 署名の完了

これにより、支払いが取得されるまで契約が完了することはありません。

何らかの理由で処理が中断した場合、署名者は元のリンク(再通知が設定されている場合は再通知リンク)から契約書を再度開いて、署名プロセスを再開できます。

中断より前に支払いが取得された場合は、その情報が署名者に明確に表示されます。

18. Distrupted sign - Payment made

 

「履歴」タブにも、この状態が正しく反映されます。

19. Disrupted transaction history

重複した支払いの防止

Braintree サービスには、設定された期間内に複数のトランザクションに同じトランザクション ID が割り当てられることを防ぐ重複トランザクションチェック機能があります。この機能により、ボタンを複数回クリックされた際に複数の支払いが記録されるのを防ぐことができます。

重複トランザクションチェックオプションを設定するには、次の手順に従います。

1. Braintree アカウントにログインします。

2. Settings/Processing/Duplicate Transaction Checking を選択します。

3. 設定を有効にします。

20. Dupe Transaction

支払いに関する争議

受信者が何らかの理由で支払いに関する争議に巻き込まれた場合は、元の「署名依頼」電子メールに返信することで、契約書を送付してきた関係者に連絡する必要があります。

Adobe Sign は、署名プロセスのプラットフォームを提供していますが、支払いプロセスについては Braintree に一任しています。

Adobe Sign では支払いも支払い情報も収集しません。契約書の送信者が設定した支払いポータルを公開するだけです。

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