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ビット数と環境設定

ラスター画像のビット数の概念について学習します。

ビット数

ビット数は、画像内の各ピクセルで使用できるカラー情報の量を指定します。1 ピクセルあたりの情報のビット数が多いほど、使用可能なカラーが多くなり、画像内のカラー表現がより正確になり、ファイルサイズに影響します。つまり、ビット数が高い画像には、1 ピクセルあたり多くのカラー情報が格納されるので、ビット数に応じて画像のファイルサイズが大きくなります。

以下に例を挙げます。

  • ビット数が 1 の画像では、ピクセルはブラックまたはホワイトのいずれかです。 
  • ビット数が 8 の画像では、28、つまり 256 の値を取ることができます。
  • グレースケールモードの画像でビット数が 8 の場合、256 のグレー値を取ります。 
  • RGB モード画像は 3 つのカラーチャンネルで構成されています。1 ピクセル当たり 8 ビットの RGB 画像では、各チャンネルについて 256 の値を取ることができるので、1,600 万を超えるカラー値を表現できます。 
ビット環境設定
Photoshop での画像のビット数の選択

8 bit/チャンネル(Bits/Channel または bpc)の RGB 画像は 24 ビット画像と呼ばれることもあります(8 ビット x 3 チャンネル = 24 ビットのピクセルあたりのデータ)。Photoshop では、8 bit/チャンネル画像に加えて、16 bit/チャンネルまたは 32 bit/チャンネルを含む画像も操作できます。32 bit/チャンネルの画像は、ハイダイナミックレンジ(HDR)画像とも呼ばれます。

ビット数 1
ビット数 1

ビット数 8
ビット数 8

ビット数 8 グレースケール
ビット数 8 グレースケール

ビット環境設定の変更

ビット環境設定を変換するには、次のいずれかの操作を行います。

  • 8 bit/チャンネルと 16 bit/チャンネルの変換を行うには、イメージ/モード/16 bit/チャンネルまたは 8 bit/チャンネルを選択します。

  • 8 または16 bit/チャンネルを 32 bit/チャンネルに変換するには、イメージ/モード/32 bit/チャンネルを選択します。

Photoshop での 16 bit/チャンネル画像のサポート

Photoshop では、16 bit/チャンネル画像用として次のサポートを提供しています。

 

  • グレースケール、RGB カラー、CMYK カラー、Lab カラーおよびマルチチャンネルモードで作業できます。
  • 16 bit/チャンネルの画像では、アートヒストリーブラシツールを除き、ツールパネル内のすべてのツールを使用します。
  • カラーおよび色調の調整コマンドを適用します。
  • 16 bit/チャンネル画像で、調整レイヤーを含むレイヤーを操作します。
  • 16 bit/チャンネル画像で使用できる多数の Photoshop フィルターを適用します。
  • 2022年8月リリースの Photoshop では、精細プレビュー機能を使用して 16 ビットドキュメントの色と明るさをさらに調整します。  

一部のフィルターなど、Photoshop の特定の機能を使用するには、16 bit/チャンネル画像を 8 bit/チャンネル画像に変換します。変換時には、元のファイルが完全な 16 bit/チャンネル画像データとして保持されるように、「別名で保存」を実行して画像ファイルのコピーを変換することをお勧めします。

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