重要:
お使いのコンピューターでの Photoshop の動作が予想よりも遅い場合は、このドキュメントで説明されているヒントとテクニックをお試しください
重要: Photoshop の 3D 機能は、今後の更新で削除されます。3D を使用されるユーザーは、Adobe の次世代 3D ツールを代表する Adobe の新しい Substance 3D コレクションのご検討をお勧めします。 Photoshop の 3D 機能の廃止に関する詳細は、Photoshop の 3D 機能 | 廃止された 3D 機能に関するよくある質問を参照してください。 |
セットアップはユーザーごとにそれぞれ独自のものであり、Photoshop から最も効率のよいパフォーマンスを得るために必要となる技術の組み合わせは異なります。この記事に記載されている推奨ソリューションから、ご使用のコンピューターのセットアップのコンテンツ、使用するファイル形式、および個別のワークフローにどのソリューションを実装するか検討してください。Photoshop のパフォーマンスに影響を与える主な方法は 4 つあります。
費用をかけずに、パフォーマンスを向上させる最も簡単な方法は、作業のやり方と通常使用するファイルのタイプをうまく利用するように Photoshop 環境設定を設定し、機能を微調整することです。
パフォーマンスを最も劇的に向上させる方法は、ハードウェアの高速化と強化に投資することです。Photoshop を最適に実行するには、コンピューターが一定の最小システム要件を満たしている必要があります。例えば、互換性のないグラフィックプロセッサー(GPU)を搭載したコンピューターなど、パワーが足りないかサポート対象外のハードウェアで Photoshop を実行すると、パフォーマンスの問題が発生することがあります。
Photoshop でパフォーマンス関連の環境設定をすばやく最適化する方法については、この短いビデオをご覧ください。
Photoshop には、メモリ、キャッシュ、グラフィックプロセッサー、ディスプレイなど、コンピューターのリソースを最適に使用するための一連の環境設定(環境設定/パフォーマンス)があります。Photoshop を使用する際の主な使用事例と、一般に扱う文書の種類によって、これらの設定をさまざまに組み合わせて、最適化することができます。
環境設定ダイアログの他のタブで利用できる別の設定(仮想記憶ディスクなど)も、コンピューターの動作速度と安定性に直接反映させることができます。
Photoshop に割り当てられたメモリ/RAM の容量を増やすことで、パフォーマンスを向上させることができます。パフォーマンス環境設定ダイアログの「メモリ使用量」領域(環境設定/パフォーマンス)には、Photoshop に使用できる RAM 容量が表示されます。また、ご使用のシステム構成に応じた Photoshop に理想的なメモリ割り当て範囲も示されます。
初期設定で、Photoshop は使用可能な RAM の 70% を使用します。
5% ずつ割り当てを増やして「効率」インジケーターをモニタリングし、理想的な RAM の割り当て容量を確認します。
コンピューターのメモリの 85%以上を Photoshop に割り当てることはお勧めしません。メモリの 85%以上を Photoshop に割り当てると、他の必須のシステムアプリケーションに割り当てるメモリがなくなるため、パフォーマンスに悪影響を及ぼすことが考えられます。
Photoshop で RAM 不足エラーまたはメモリ不足エラーが発生した場合は、Photoshop に割り当てる RAM の容量を増やしてください。ただし、Photoshop に対する RAM 割り当ての設定値が高すぎる(85%以上)と、実行中の他のアプリケーションのパフォーマンスが低下し、システムが不安定になることがあります。
この問題を解決する最善の方法は、コンピューターの RAM 増設することです。RAM の仕様と互換性については、コンピューターの製造元にお問い合わせください。
Photoshop では、イメージキャッシングを使用して、高解像度文書の再描画速度を実際の作業中に向上させます。最大 8 段階のレベルのキャッシュイメージデータを指定し、使用可能な 4 つのキャッシュタイルサイズのいずれかを選択できます。
キャッシュレベルを上げると、作業中の Photoshop のレスポンスは向上しますが、画像の読み込みに要する時間が長くなります。キャッシュタイルサイズは、Photoshop で一度に処理するデータ量を決定します。タイルサイズを大きくすると、複雑な操作(シャープ化フィルターなど)の速度が上がります。小さな変更(ブラシストロークなど)は、小さなタイルサイズを使用するとレスポンスが向上します。
「パフォーマンス」環境設定で、3 つのキャッシュプリセットを使用できます。Photoshop を使用するそれぞれの主な使用事例/目的に合うものを選択します。
微調整する場合は、キャッシュレベルを手動で指定します(デフォルト値は 4)。
キャッシュレベルを 1 に設定すると、一部の Photoshop 機能において品質が低下する可能性があります。
Photoshop でヒストリーパネルに保存できるヒストリーの数を制限することにより、仮想記憶ディスク領域を確保し、パフォーマンスを改善することができます。確保される容量は、作業中に変更するピクセル数によって異なります。例えば、小さなペイントストロークまたは非破壊的な操作(調整レイヤーの作成または変更など)のヒストリーでは、ほとんど領域を使用しません。画像全体にフィルターを適用すると、はるかに大きな容量を使用します。
Photoshop では、最大 1,000 のヒストリーを保存できます(デフォルト数は 50)。
この数を減らすには、パフォーマンス環境設定ダイアログに移動します。「ヒストリー&キャッシュ
」セクションで、「ヒストリー数」の値を小さくします。
画面の再描画を高速化する GPU アクセラレーションは、常に最新のビデオカードドライバーを使用することで最適化されます。 ビデオアダプタードライバーの更新手順
グラフィックドライバーの更新を参照してください。
Photoshop でグラフィックプロセッサーが使用される方法、動作確認済みのカード、グラフィックプロセッサーとディスプレイに関する必要最小要件。
Photoshop GPU とビデオカードに関する FAQを参照してください。
Photoshop には、環境設定ダイアログの「パフォーマンス」セクションと「3D」セクションの両方に専用の GPU 設定があります。
環境設定/パフォーマンスセクションにおける設定
システムでグラフィックカードが検出されると、その名前とモデルが「パフォーマンス」の「グラフィックプロセッサーの設定」領域にある「検出されたグラフィックプロセッサー」の下に表示されます。
Photoshop の次の機能を使用する場合、OpenCL をオンにすると、パフォーマンスが向上する可能性があります。
環境設定/3D セクションにおける設定
パフォーマンスダイアログボックスの 3D セクションには、「パフォーマンス」セクションにあるメモリコントロールと同様の VRAM スライダーがあります。このスライダーを使用して、Photoshop 3D エンジンで使用できるビデオ RAM(VRAM)容量の上限を決めます。合計値は、使用可能な VRAM 容量全体のパーセント値です。設定値を 100%にしても、オペレーティングシステムで使用する容量として VRAM 全体の一部が予約されます。値が高いほど 3D パフォーマンス全体は向上しますが、他の GPU 対応アプリケーションと競合することがあります。
仮想記憶ディスクがいっぱいになったために、Photoshop を起動できない場合は、起動時に Cmd キー + Option キー(macOS)または Ctrl + Alt キー(Windows)を押したままにして、新しい仮想記憶ディスクを設定します。
仮想記憶ディスクとは、Photoshop の実行中に一時的なストレージに使用されるハードディスクドライブまたは SSD です。Photoshop では、このスペースを使用してドキュメントの一部と、マシンのメモリまたは RAM に収まらないヒストリーパネルの状態を保存します。
仮想記憶ディスク環境設定の管理および推奨の設定について詳しくは、仮想記憶ディスクの設定を参照してください。
仮想記憶ディスクエラーのトラブルシューティングについて詳しくは、Photoshop の仮想記憶ディスクエラーのトラブルシューティングを参照してください。
Photoshop での作業中は、効率インジケーターに表示される値に注意して、パフォーマンスを監視します。イメージウィンドウ最下部のポップアップメニューをクリックし、ポップアップメニューから「効率」を選択します。
インジケーターの値が 100% 未満の場合、Photoshop が使用可能な RAM をすべて使い果たし、仮想記憶ディスクを使用しているため、パフォーマンスが低下しています。この効率が 90% 未満の場は、「パフォーマンス」環境設定で Photoshop に RAM を追加して割り当ててください。または、システムに RAM を追加してください。
定規やオーバーレイ(グリッド、スライス、スマートガイドなど)を表示すると、カンバス上のレイヤーのペイント、変形、ドラッグなどの操作に時間がかかる場合があります。
プリントしないエクストラの表示または非表示を参照してください。
サイズの大きいファイルによってパフォーマンスの問題が発生することがあります。
Photoshop では、30,000 x 300,000 ピクセルまでのファイルサイズをサポートしています。ただし、PDF の場合は、30,000 x 300,000 ピクセルと 200 x 200 インチに制限されています。Camera Raw では長さまたは幅が 65,000 ピクセルまで、512 メガピクセルまでがサポートされます。
Photoshop で処理できるファイルサイズ:
「RAM 不足」のエラーメッセージが表示されたり、Photoshop の実行速度が低下していたりする場合、開いている画像が多過ぎる可能性があります。複数のウィンドウを開いている場合は、いくつか閉じてみてください。
プリセット数を最小化することにより、仮想記憶ディスクへのアクセスを最小化します。プリセットの大半はパターンとブラシ先端です。不要なプリセットをプリセットファイルに保存し、削除します。必要なときにのみ、ファイルから読み込みます。
プリセットの管理方法については、プリセットを参照してください。
ドキュメントを変更するたびに、Photoshop はレイヤーとチャンネルパネルのサムネイルをすべて更新します。この処理によって、レイヤーのペイントや移動などのレスポンスが低下する可能性があります。表示されているサムネイルが多いほど、この影響は大きくなります。
サムネイルプレビューの設定を変更するには、パネルメニューから「パネルオプション」を選択します。小さなサムネイルサイズを選択するか、「なし」を選択して、「OK」をクリックします。
古いバージョンの Photoshop やレイヤーをサポートしないアプリケーションで PSD と PSB のファイルを操作する必要がない場合は、ファイル互換性機能をオフにして文書の保存速度を上げることができます。
「環境設定/ファイル操作」で、16 ビットおよび 32 ビット PSD および PSB ドキュメントの場合、「PSD および PSB ファイルの圧縮を無効にする」をオンにします。
Photoshop には、16/32 ビットの画像をサポートする機能が多数用意されていますが、8 ビット画像と比較すると、より多くのメモリ、仮想記憶ディスクの容量、処理時間が必要です。
画像をチャンネルごとに 8 ビットに変換するには、「イメージ/モード/8 ビット/チャネル」を選択します。
ビット数と環境設定を参照してください。
8 ビット/チャネルに変換すると、画像から一部データが削除されます。変換する前に、オリジナルの 16 ビットイメージまたは 32 ビットイメージのバックアップを保存しておいてください。
Photoshop のフォント処理の速度を上げるには、書式設定/フォントプレビューサイズ/なしを選択して、フォントプレビューリストを無効にします。
画像解像度が高くなるほど、イメージの表示、処理、および印刷に必要とするメモリやディスク容量が増加します。解像度を高く設定することにより、パフォーマンスが低下し、仮想記憶ディスクの容量を圧迫し、印刷の処理にも影響しますが、用途によっては必ずしも高解像度である必要はありません。使用する画像に最適な解像度は、画像の表示や印刷の方法に依存します。
ディスプレイ表示が目的の画像については、合計のピクセル面積を目安にしてください。画像サイズを小さくするには、イメージ/画像解像度を選択します。画像解像度ダイアログボックスで、「再サンプル」オプションが選択されていることを確認します。サイズの「幅」または「高さ」に新しい値を入力します(入力した値に比例して、もう一方の値も自動的に調整されます)。
印刷が目的の画像の場合、360 DPI 以上に設定しても利点はほとんどありません。部数印刷する場合は、最善の結果を得るためにさまざまな設定をお試しください。Photoshop で画像解像度を下げるには、イメージ/画像解像度を選択します。画像解像度ダイアログボックスで、「再サンプル」を選択します。「幅」と「高さ」の値を変更し、印刷するドキュメントの実サイズに反映させます。次に、「解像度」の値を小さくして、「OK」をクリックします。
印刷する画像の解像度を下げるのではなく上げる場合、画像を印刷する直前に解像度を上げてください。そうすることで、不要な操作を省略することができます。
高度な切り抜き、サイズ変更、再サンプルを参照してください。
使用していないメモリと仮想記憶ディスクを Photoshop から解放して他のプログラムで使用できるようにすることで、システムパフォーマンスを向上できます。以下のオプションのいずれかを選択します。
他のプログラムがメモリにアクセスしている場合、Photoshop でメモリを解放することにより、パフォーマンスが向上します。ディスクボリュームの容量が不足している場合、仮想記憶ディスクを解放すると効果的です。大量のメモリまたはディスク容量を解放した場合、次回、大きなファイルを開くと、Photoshop が容量を割り当てる間、パフォーマンスが低下します。
Photoshop でメモリ使用量を常に抑えるようにするには、編集/環境設定/パフォーマンス(Windows)または Photoshop/環境設定/パフォーマンス(macOS)を選択し、メモリ使用量スライダーを左にスライドさせます。
メモリ使用量を調整するを参照してください。
アクティビティモニター、タスクマネージャー、ディスクユーティリティでは、変更の登録に数秒かかることがあります。一部のユーティリティについては、この更新を明示的に要求する必要があります。
サイズの大きいファイル内でデータのコピー&ペーストを行うと、クリップボードのデータも大きくなることがありますが、ペースト後は必要の無いデータです。クリップボードの内容を消去するには、編集/メモリをクリア/クリップボードを選択します。
「メモリをクリア」コマンドを取り消すことはできません。
フィルターギャラリーを使用すると、フィルターを適用する前に、1 つまたは複数のフィルターをイメージに適用した結果をプレビューできるため、大幅に時間とメモリを節約できます。
フィルターギャラリーの概要を参照してください。
ファイル間でデータをコピーする場合、レイヤーをコピー&ペーストするよりも、ドラッグする方がより効率的です。ドラッグすることで、クリップボードを経由することなくデータを直接移動できます。コピー&ペーストは、より多くのデータ転送を伴う可能性があるので、パフォーマンスに影響します。
TIFF ファイルを書き出すとき、処理速度を向上するために ZIP 圧縮を選択しないでください。(ただし、ZIP 圧縮を行うと最小の TIFF ファイルになります。)
「クリップボードへ転送」オプションによって、クリップボードの内容が他のプログラムで使用できるようになります。Photoshop でコピーしたデータを他のアプリケーションで使用する必要が無い場合は、このオプションを無効にしてください。
Photoshop/環境設定/一般(macOS)、または編集/環境設定/一般(Windows)を選択します。
「クリップボードへ転送」を選択解除します。
「OK」をクリックします。
ライブラリフライアウトメニューから、「閉じる」を選択します。
Photoshop を再起動します。
「編集/環境設定/プラグイン」を選択します。
「Generator を有効にする」の選択を解除します。
「OK」をクリックします。
合成は、複数の視覚要素を結合して、ドキュメントを表す単一のフレームにするプロセスです。Photoshop の内部コンポジターは、ユーザーがプログラムを使用しているときに数多くの計算を行い、画像に加えられたすべての変更を単一の合成画像として常に表示します。
2022 年 4 月リリースの Photoshop 22.3 では、環境設定/パフォーマンスを選択し、「マルチスレッド合成」チェックボックスを選択します。この変更を有効にするために Photoshop を再起動する必要はありません。
調整レイヤー、レイヤーマスク、描画モード、フィルター、スタイル、効果を使用すると、ドキュメントの処理が複雑になり、Photoshop の処理速度が低下する場合があります。さまざまなスライダー調整を行うと、これらすべてのレイヤーやフェクトが追加されていたときより画面の更新が遅くなっていることがわかります。マルチスレッド合成では、CPU および GPU ベースの合成タスクが、演算処理を並行して実行できるように細かく分割することで処理が高速化します。これにより、多くの場合、単一の「スレッド」での計算より速く処理できます。
Photoshop での作業時にドキュメントのレスポンスが低下するのはさまざまな理由がありますが、マルチスレッド合成により合成速度を 100 % から 250 % に上げることで、必要な Photoshop のレスポンスと流動性を確保できます。
再描画エラーが発生し、マルチスレッド合成が問題であると思われる場合は、環境設定/パフォーマンスを選択します。この設定について質問がある場合、またはこの設定に関する問題を共有する場合は、「Adobe Photoshop コミュニティ」を選択します。ご意見をお待ちしております。
マルチスレッド合成は、以前警告のあったレガシー合成の削除に代わるものです。レガシー合成は不要となったため、削除されました。
2022 年 4 月リリースの Photoshop 22.3 では、GPU 合成が Photoshop に追加されて、ドキュメント内の特定のレイヤー操作のレスポンスが向上しました。GPU 合成は、Photoshop の起動時に GPU が正しく検出された場合にのみ使用できます。これを確認するには、環境設定/パフォーマンスに移動して、「グラフィックプロセッサーの設定」セクションの「グラフィックプロセッサーを使用」の横にチェックマークが付いていることを確認します。
チェックボックスを見つけて GPU 合成のオン/オフを切り替えるには、「詳細設定...」ボタンをクリックします。
少数のレイヤーと、レイヤーベースの調整(描画モード、調整レイヤーなど)を含んでいる比較的小さく、比較的複雑でないドキュメントでは、描画モードのオン/オフや、レイヤーの表示/非表示を切り替えても、パフォーマンス低下が見られない場合があります。しかし、ドキュメントの複雑さやサイズが増すにつれて、Photoshop のコンポジターは、より多くのリアルタイム処理を要求される可能性があります。また、結果を画面に表示するのにかかる時間が長くなり始める可能性があります。非常に複雑なドキュメントでは、レイヤーのコンテンツを移動したり、不透明度を変更したりすると、画面が更新されて結果が表示されるまでに、コンマ数秒かかっていることにお気づきかもしれません。GPU 合成が有効にされると、Photoshop は、GPU の処理能力をより多く使用して合成を高速化し、よりスムーズな編集エクスペリエンスを実現します。
レイヤーベースの編集を行っているときに予期しない結果が発生した場合は、GPU 合成をオフにして、結果が変わるかどうかを確認できます。
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