頻繁に実行するタスクに対して、複数のアクションを簡単に記録して作業効率を上げることができます。
アクションを記録するときは、次のガイドラインに従ってください。
アクションでは、ほとんどのコマンドを記録できます。
記録できる操作は、選択、移動、多角形、なげなわ、自動選択、切り抜き、スライス、マジック消しゴム、グラデーション、塗りつぶし、テキスト、シェイプ、注釈、スポイトおよびカラーサンプラーの各ツールで実行する操作、およびヒストリー、スウォッチ、カラー、パス、チャンネル、レイヤー、スタイルおよびアクションの各パネルで実行する操作などです。
アクションの実行結果は、アクティブなレイヤーや描画色などの、ファイルやアプリケーションの設定によって異なります。例えば、3 ピクセルのぼかし(ガウス)では、144 ppi ファイルの場合と同じ効果を 72 ppi ファイルで得ることはできません。また、「カラーバランス」コマンドは、グレースケールファイルでは機能しません。
ダイアログボックスやパネルの設定値の指定を含むアクションを記録すると、アクションには記録時の有効な設定が反映されます。アクションの記録中にダイアログボックスまたはパネルの設定値を変更すると、変更後の値が記録されます。
通常、ダイアログボックスは前回の使用時に指定された設定値を保持します。設定値をチェックし、記録する値であることを確認してください。
様々なサイズのファイルに対するアクションを記録する場合は、定規単位をパーセント値で設定します。これにより、アクションは常に画像内の一定の位置で再生されるようになります。
新しいアクションを作成すると、記録を中止するまで、使用するコマンドとツールがアクションに追加されます。
エラーを防ぐために、ファイルのコピーを作成してから作業します。アクションを開始して他のコマンドを適用する前に、ファイル/別名で保存コマンドを記録して、複製を保存を選択します。または、ヒストリーパネルの「新規スナップショット」ボタンをクリックして、アクションを記録する前に画像のスナップショットを作成することもできます。
ファンクションキー
アクションにショートカットキーを割り当てます。例えば、Ctrl+Shift+F3 のように、ファンクションキー、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)および Shift キーを自由に組み合わせることができます。ただし、例外もあります。Windows では、F1 キーを使用できません。また、Ctrl キーと一緒に F4 キーまたは F6 キーを使用することもできません。
コマンドで既に使用されているショートカットキーをアクションに割り当てた場合、そのショートカットキーはコマンドではなくアクションに適用されます。
カラー
ボタンモードで表示するカラーを選択します。
「別名で保存」コマンドを記録するとき、ファイル名を変更しないでください。新しいファイル名を入力すると、その新しいファイル名が記録され、アクションを実行するたびにその名前が使用されます。別のフォルダーを開いている場合は、保存する前に、ファイル名を指定せずに別の場所を指定することができます。
すべての作業を直接記録できるわけではありません。ただし、記録できない作業のほとんどは、アクションパネルメニューのコマンドを使用して挿入できます。
記録を中止するには、再生 / 記録を中止ボタンをクリックするか、アクションパネルメニューの「記録中止」を選択するか、Esc キーを押します。
同じアクションの記録を再開するには、アクションパネルメニューの「再記録」を選択します。
「パスを挿入」コマンドを使用すると、ペンツールで作成または Adobe Illustrator からペーストされた複雑なパスを、アクションの一部として追加できます。アクションを再生すると、記録したパスに作業用パスが設定されます。パスは、アクションを記録するときでも、記録した後でも挿入できます。
アクションの記録を開始します。
アクションの名前を選択すると、そのアクションの最後にパスが挿入されます。
コマンドを選択すると、そのコマンドの直後にパスが挿入されます。
1 つのアクションに複数の「パスを挿入」コマンドを記録すると、作成したパスがターゲットファイル内の以前のパスと置き換わります。複数のパスを追加するには、個々の「パスを挿入」コマンドを記録した後、パスパネルを使用して「パスを保存」コマンドを記録します。
複雑なパスを挿入するアクションの再生には、相当量のメモリが必要になる場合があります。問題が発生した場合は、Photoshop に割り当てるメモリ容量を増やしてください。
アクションに中止の動作を挿入すると、記録できない作業(ペイントツールの使用など)を、ユーザーが途中で実行できます。必要な作業を行った後、アクションパネルの選択項目を再生ボタンをクリックして作業を完了します。
アクションを続行する前に、必要な作業を思い出せるように、アクションが中止されたときに短いメッセージを表示することもできます。作業を実行する必要がない場合のために、メッセージボックスに「続行」ボタンを表示できます。
アクション名を選択すると、アクションの最後に中止が挿入されます。
コマンドを選択すると、そのコマンドの直後に中止が挿入されます。
中止は、アクションの記録中でも、記録した後でも挿入できます。
デフォルトでは、アクションが最初に記録されたときに指定された値を使用してアクションを完了します。アクション内のコマンドの設定を変更する場合は、モードコントロールを挿入できます。モードコントロールを使用すると、アクションが一時停止するので、ダイアログボックスに値を指定したりモードツールを使用することができます。モードツールでは、Enter キーまたは Return キーを押して、効果を適用する必要があります。Enter キーまたは Return キーを押すと、アクションの作業が再開されます。
モードコントロールは、アクションパネルのコマンド名、アクション名またはセット名の左側に表示される、ダイアログボックスの表示を切り替えアイコン で表示されます。一部のコマンドだけにモードコントロールが設定されているアクションとセットは、赤いダイアログボックスアイコン
で表示されます。ボタンモードでモードコントロールを設定することはできません。
アクション内のコマンドのモードコントロールを有効にするには、コマンド名の左側のボックスをクリックします。もう一度クリックすると、モードコントロールが無効になります。
アクションに含まれるすべてのコマンドのモードコントロールを有効または無効にするには、アクション名の左側のボックスをクリックします。
セットに含まれるすべてのアクションのモードコントロールを有効または無効にするには、セット名の左側のボックスをクリックします。
コマンドを除外すると、そのコマンドは、記録したアクションの一部として実行されなくなります。ボタンモードでコマンドを除外することはできません。
単一のコマンドを除外するには、コマンド名の左側にあるチェックマークをオフにします。もう一度クリックするとチェックマークが表示され、コマンドが実行されるようになります。
アクションまたはセットに含まれているすべてのコマンドまたはアクションを除外したり含めたりするには、アクション名またはセット名の左側のチェックマークをクリックします。
選択したコマンド以外のすべてのコマンドを除外したり含めたりするには、Alt キー(Windows)または Option キー(Mac OS)を押しながらチェックマークをクリックします。
アクションに含まれている一部のコマンドが除外されている場合は、親アクションのチェックマークが赤に変わります。
ブラシツール、鉛筆ツール、暗室ツール、ツールオプション、「表示」コマンドおよびウィンドウメニューのコマンドは、記録できません。しかし、記録できないコマンドの多くは、「メニュー項目を挿入」コマンドを使用してアクションに挿入することができます。
コマンドは、アクションの記録中、記録後のいずれでも挿入できます。挿入したコマンドは、アクションを再生するまで実行されません。したがって、コマンドを挿入してもファイルは変更されません。挿入したコマンドの値は、アクションに記録されません。コマンドにダイアログボックスが関連付けられている場合は、再生中にダイアログボックスが表示され、「OK」または「キャンセル」をクリックするまでアクションが一時停止します。
「メニュー項目を挿入」コマンドを使用して、ダイアログボックスを表示するコマンドを挿入する場合は、アクションパネルのモードコントロールを無効にすることはできません。
アクション名を選択すると、アクションの最後に項目が挿入されます。
コマンドを選択すると、そのコマンドの直後に項目が挿入されます。
アクション内の特定のコマンドの設定を調整したり、既存のアクションにコマンドを追加したり、アクション全体を確認して設定の一部または全部を変更したりできます。
アクションの名前を選択すると、そのアクションの最後に新しいコマンドが追加されます。
コマンドの名前を選択すると、そのコマンドの直後に新しいコマンドが挿入されます。
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