オンライン表示用ドキュメントのカラーマネジメント

オンライン表示用のカラーマネジメントは、印刷物のカラーマネジメントとは大きく異なります。印刷物のカラーマネジメントの場合、最終的に出力するドキュメントの色の再現性に対してはるかに多くの制御ができます。これに対して、オンライン表示用のカラーマネジメントの場合は、様々なモニター(キャリブレーションが行われていない可能性を含む)やビデオ表示システムにドキュメントが表示されることが考慮されているため、色の一貫性に対する制御が大幅に制限されます。

Web 上でだけ表示されるドキュメントのカラーマネジメントを行うときは、sRGB カラースペースを使用することをお勧めします。sRGB は、大部分の Adobe カラー設定ではデフォルトの作業用スペースとなっていますが、 カラー設定ダイアログボックス(Photoshop、Illustrator、InDesign)または環境設定ダイアログボックスのカラーマネジメントパネル(Acrobat)で sRGB が選択されていることを確認できます。作業用スペースが sRGB に設定されている場合、作成する RGB グラフィックにはカラースペースとして sRGB が常に使用されます。

sRGB 以外のカラープロファイルが埋め込まれた画像で作業する場合、Web 用に画像を保存する前に、画像の色を sRGB に変換する必要があります。画像を開くときにアプリケーションによって色が sRGB に自動的に変換されるようにする場合は、RGB カラーマネジメントポリシーとして 「作業用スペースに変換」を選択します(RGB 作業用スペースが sRGB に設定されていることを確認します)。また、Photoshop と InDesign では、編集/プロファイル変換コマンドを使用して、色を sRGB に手動で変換することもできます。

注意:

InDesign の「プロファイル変換」コマンドは、配置画像ではなく、ドキュメント内のオブジェクトの色だけを変換します。

オンライン表示用 PDF ファイルのカラーマネジメント

PDF ファイルを書き出す場合、プロファイルを埋め込むよう選択できます。適切に設定されたカラーマネジメントシステム下で動作している Acrobat 4.0 以降のバージョンでは、プロファイルが埋め込まれている PDF ファイルは常にカラーを同じ色で再現することが可能です。

カラープロファイルを埋め込むと PDF ファイルのサイズが大きくなることに注意してください。RGB プロファイルのサイズは通常は小さく 3 KB 程度です。ただし、CMYK プロファイルのサイズは 500 KB ~ 2 MB になる場合があります。

オンライン表示用 HTML ドキュメントのカラーマネジメント

多くの Web ブラウザーはカラーマネジメントをサポートしていません。カラーマネジメントをサポートしているブラウザーであるからといって、すべてにおいて色が管理されるというわけではありません。そのようなブラウザーであっても、モニターのキャリブレーションが行われていないシステム上で動作している場合があるためです。さらに、プロファイルが埋め込まれた画像を含んでいる Web ページはほとんどありません。デザイン会社のイントラネットのような高度に制御された制作環境を管理する場合は、カラーマネジメントをサポートしているブラウザーを作業者全員に配布し、すべてのモニターのキャリブレーションを行うことによって、画像に対してある程度の HTML カラーマネジメントを実現することができる場合があります。

sRGB カラースペースを使用することによって、色がどのように見えるかをキャリブレーションが行われていないモニター上でおおむね予測することができます。ただし、キャリブレーションが行われていないモニター間では色が一貫して表示されないので、色の表示誤差の実際の範囲を予測することはできません。

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